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第十話・緑にされるがまま

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 いつになく余裕を欠いた様子のレイジに、部屋に連れ込まれるユウキ。

 カーテンは閉め切られ、電気もついておらず薄暗い中で、強引にベッドに押し倒される。

「れ、レイジッ・・・・・・なにをそんなに焦っているんだい」

 レイジの吐息が荒く苦しそうで、どこか負傷して具合でも悪いのでは無いかと危惧するユウキ。

 するとレイジは、荒々しい手つきでベッドサイドのチェスト、その引き出しを開け、手錠や首輪などをジャラジャラ音を立てて取り出しながら言った。

「はぁ・・・・・・ユウキ君は、教官の話をっ・・・・・・何も、聞いてなかったんですか・・・・・・?」

 吐息の多い苦しげなその声がなぜかひどく色っぽくて、ユウキはゾクっと背筋を振るわせる。

「リビドーを、限界まで使い切ると・・・・・・気が狂いそうなほどの発情に襲われると。そう習ったのを忘れましたか」

「あっ・・・・・・」

 そう言われてやっと、ユウキは思い出した。

 ミダラー戦士が戦うためのパワーの源、リビドー。

 性的な快感によって溜めたそれを完全に使い切ると、“リビドーショック”と呼ばれる症状が出るのだ。

 精神が壊れてしまいそうなほどの激しい発情に苛まれ、立っていることすら不可能なほどになると。

(レイジのリビドーは残り一割・・・・・・限界とまではいかないが、リビドーショックの兆候が出てもおかしく無い。普通そこまでリビドーを消費することは無いから、僕としたことが忘れていた)

 どんなに激しい戦いでも、全員で力を合わせて戦っていればリビドー残量が五割を下回ることはほとんど無い。

 それが、今日の戦闘はほぼレイジ一人に任せきりだったのだ。

(辛いだろう、レイジ・・・・・・僕を抱いてその辛さが治るなら)

 ユウキは、手錠を持ったレイジに両手首を差し出す。

「・・・・・・ぼ、僕でよければ、好きなだけ抱いてくれ、レイジ・・・・・・」

 その一言を、あとでどれほど後悔することになるか、この時のユウキはまだ分かっていなかった。



ーーーーー



「ーーあぁぁぁぁあんッ・・・・・・れぇじぃっ‼︎♡♡♡」

 あられもない嬌声が、基地内に響き渡る。

 真っ裸の状態で仰向けに寝かされ、鎖のついた首輪をはめられて、両手首を拘束する手錠をベッドボードに固定されたユウキ。

 その脚は限界まで開かされて、ローションでずぶ濡れにされたアナルをレイジの熱くたぎった剛直で乱暴に穿られている。

 両の乳首をローター付きのクリップで挟まれ、MAXの振動で刺激されて、ユウキはよだれを垂らしながらメスイキしてしまった。

「ひ、ひぃイッ‼︎‼︎♡♡♡ れぇじ、たすけて、やめて、ぼくッ・・・・・・やぁあんッ‼︎♡♡♡」

「・・・・・・ッ、今更、止めるわけないでしょう?」

 ガシッと力強く腰を掴まれ、容赦なく中をゴリゴリ抉られて、ユウキは目を白黒させる。

「ほらっ、もっと淫らに喘いでみせなさいッ・・・・・・‼︎」

 レイジの知性的で端麗な顔が愛欲に歪むその様に、ユウキは胸がきゅんと締め付けられる。

 レイジはそのメガネの奥で瞳をギラつかせながら、ユウキの首輪に繋がる鎖を思いっきり引っ張った。

「ぐぇっ、ぅッ・・・・・・‼︎♡」

 喉元がぐっと締め付けられ、苦しいのに、ユウキの脳は官能にとろけ、前からはぽたぽたと白濁の雫を垂らして悦んでしまう。

「あぁ・・・・・・ユウキ君、あなたのその苦しそうな泣き顔、最高にそそりますよ」

「ぇっ、う゛ッ・・・・・・♡♡♡」

 息が苦しくて、痛くて、なのにそれがひどく気持ちよくて。

 彼の下で己の全てを支配されているような感覚に、ゾクゾクしてしまう。

「う゛、ぉえッ・・・・・・♡ しん、じゃ、ぅッ♡♡♡」

 ギリギリと首輪を引っ張られながら、腹の奥、ユウキの弱いところをレイジの凶器でゴチュゴチュと突かれて。

 ユウキは半分白目を剥きながら、唾液でとろとろの舌を出して絶頂してしまう。

「ひいぃッ‼︎♡ れぃ、れぇじッ、もうだめぇッ・・・・・・‼︎♡♡♡」

 悲痛に泣き喘ぐユウキ。しかしその声は快楽への悦びに甘く蕩けていて。

 震える脚をレイジの腰に絡め、きゅんきゅんと腹の中を締め付けるその愛らしさに、レイジは歪んだ薄ら笑いを浮かべた。
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