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とまとちゃんとたぬむっちゃんのほっこりばなし

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ある日、とまとちゃんは
体調をくずしてしまい
おいしゃさんに
みてもらうことになりました。

これは、がんばりこんじょう病ですね。

そういわれたとまとちゃんは
まだ、がんばりたいのに。
と泣きそうになりました。

しばらく病院でおやすみしましょう。

そういわれた
とまとちゃんは、
またまた泣きそうになりました

洗濯物のことや

くさむしり、

おちゃわん洗いのこと。

そして、たぬむっちゃんのことが
あたまにふと、よぎりました。

大丈夫かしら…

かんがえすぎて、
とまとちゃんはいつもより
顔が真っ赤になり、
あたまの中がまっしろになりました。

次の日、ちいさなひよこさんが
お見舞いに来ました。

もちろん、たぬむっちゃんも、です。

とまとちゃん、たのまれたもの、もってきたよ!

ありがとう。ひよこちゃん。

ひよこちゃんの顔を見ると
バァッと顔が明るくなり
とまとちゃんは、
体調がすこし、よくなった気がしました。

たぬむっちゃんは、その様子を見て、
こころのなかで、ほっ。として
とまとちゃんと、ひよこちゃんを
優しく見守っていました

つぎ、またくるからね。
絶対だからね!

といって、ひよこちゃんはたぬむっちゃんと
一緒に自分の家へ帰りました。

よし!早く治るようにがんばるぞ!

そう気合を入れる
とまとちゃんなのでした。

おわり
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