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224、女の覚悟。
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「あの子が来てから大分にぎやかになりましたが、最近は殊更にぎやかですなぁ・・・」
「子供が増えたからなー。子供が三人も居りゃあにぎやかになるだろうさ」
老爺と男は珍しく、夜に二人っきりで酒を飲んでいた。
ちびちびとグラスを傾けながらゆっくりと飲む老爺と、グイッと勢い良く飲む男。
とはいえ男はその分水も飲んでいるので、自分の飲める加減を理解している。
二人の話題は最近の屋敷の事。そして最近やって来た虎少年の事だ。
虎少年が来てからは前にも増して騒がしく、だからといって誰もそれを不快とは思っていない。
むしろ歓迎している節が有るのは、虎少年の真面目で優しい性格故だろう。
「子供達が三人ではしゃいでいるのを見ると、旦那様の子供時代を思い出しますな」
老爺は虎少年と少女、そして少年が一緒になって何かをしている所を見かける比率が高い。
それは畑の面倒を見ている事が多いから、というのが大きな理由だろう。
何せここ最近は高い比率で、少女達三人で畑を見ているのだから。
老爺にしてみれば幼い男達の事を思い出し、とても懐かしい気分になっている。
「間に居た女はあんな可愛い物じゃ無かったがな」
「ふふっ、そう思っていたのは旦那様だけで、他の方々はそうでも有りませんでしたよ」
「・・・かもなぁ」
ニコニコと笑顔で返す老爺に、少し影を落とした表情でグラスの残りをくいっと飲み干す男。
そしてすぐに自分でグラスに酒を注ぎながら、小さな溜め息を吐いていた。
「なあ、爺さん。いい加減、俺達に構わなくなって良いんだぜ」
「今更ですなぁ・・・それに何度言われたかも覚えていないぐらいです。酒が入るといつもそうですね、旦那様は。もうちょっと別の話題を作っておいた方が宜しいかと」
「そっちは相変わらず辛辣だな・・・言う通りなんだろうけど。そっちも空だな、要るかい?」
「頂きましょう」
ふっと小さく笑いながら、老爺の差し出したグラスに酒を注ぐ。
二人は稀にこうやって二人で酒を飲み、言いたい事を言い合う時間を作っている。
男にとっては老爺以外には言えない事も多いので、他人が邪魔しに来ない夜が一番都合が良い。
そして素直に話すには酒の力を、という少々情けない理由も有ったりする。
「私はもう先が長くないですから・・・ここを去って行った他の者達と違い、新しい世界に踏み込む気も時間も有りません。のんびり暮らせる仕事が有る方がありがたいですよ」
「それ以上の退職金を出すって、いつも言ってんじゃねえか」
「解っていますよ。解っていて私はここに居ます。そう何度も言ってるだろ、お坊っちゃん」
顔を伏せながら注いだ酒を飲まない男に、老爺は少し普段と違う調子で言葉を発した。
そこに普段の好々爺とした雰囲気は無く、まだまだ現役と感じさせる張りの有る声音で。
皺の深い目元はとても鋭く、けどその視線を切ってグラスの酒を一気飲みする老爺。
飲み切ったグラスをダンとテーブルに打ちつけると、老爺はまた鋭い眼を男に向ける。
「なあ坊っちゃん、覚悟を決めたのはお前さんだけじゃねえんだ。もう十何年も同じやり取り、いい加減に止めねえか。それに坊ちゃんも解るだろ。他の嬢ちゃん達も覚悟が決まってる以上、これからは別の覚悟を持ってあの子達の面倒を見ないといけないんだって」
「・・・あの子の事は、覚悟を決めてるよ。いざとなったら、俺が殺す」
「はっ、何似合わねえ事言ってんだか。お姉ちゃんを手にかけてボロボロ泣いてた小僧が、年取ったからって人間変わったつもりか。生き返った姉貴の方がもっと前が見えてんぞ」
生き返った。老爺がそう言った瞬間、男は手に力が入るのを自覚していた。
姉を殺した時の、撃った時の感触と、死んだはずの姉が当たり前の様に戻って来た記憶。
あの時姉は全てを捨てた。自分の名も、地位も、権利も、何もかも捨てた。
全てを俺に渡し、自分は全くの別人として生きていく事を決めた。その当時の事を思い出して。
老爺はそんな男の様子を見て、グラスに酒を注ぎながら声をかける。
「なあ坊っちゃん、お前さんが勘違いしている事が二つある、と俺は思うんだが」
「・・・なんだい、爺さん」
「お前の姉ちゃんは全てを捨てたんじゃない。生きる事を選んだんだ。どれだけ苦しくても生きる事を選んだ。そしてお前が崩れない様に、お前に役割を与えた。化け物の監視って役割を」
「―――――っ、それ、あいつが言ってたのか?」
老爺の言葉に男は目を見開き、ひと呼吸遅れて口を開いた。
腕どころか全身に力が入っており、手に持つグラスを割りそうな程だ。
その感情を表現するには余りに複雑な心境で。
だが対する老爺はハッと笑うと、またちびちびと酒を飲み始める。
「勝手な想像だ。だがあの聡いお嬢ちゃんがあの状況でどうするのか、それを考えればあながち間違っちゃいねえと思うがな。もしあの時行方をくらましていたら、と考えるとな」
当時の屋敷は混乱しており、まだ未熟な坊っちゃんだった男に対処出来る域を越えていた。
ただ友人の父は男の父と友好が有った為、かなり助けて貰ってどうにか今が有る。
そしてその間に、どうあっても忘れられない女を、紹介された事も。
「お嬢ちゃんは一度は全て伏せてやって来た。それでもお前さんの様子が見ていられなかった。本当は正体を明かす気が無かったのかどうかは解らんが、今思うと、そう考える時が有るよ」
その時の女は友人の紹介で屋敷にやって来た。優秀な娘なのでここで働かせてやってくれと。
幼い男はそれを断り、只々引き籠っていた。姉に似ているからこそ女を見たくなくて。
だがそれはすぐに止めさせられる事になる。閉じこもっていた部屋を女が蹴り壊した事で。
その時女の額には、確かにあの角が有った。
父を殺し、自分を殺そうとした姉の額に有った物と同じ角。
そしてその姉から紡がれた「何時までもうじうじ泣くな、軟弱者が」という聞き慣れた言葉。
目の前に居るのは殺したはずの姉だと、本物の姉だと思うには十分な理由だった。
「俺が姉貴を助けてるつもりで、俺が助けられていた、って事か・・・」
「本人が語らない以上は憶測だがな」
実際の所は二人には解らない。本心は全て女の心の中だ。
勿論女も男が居るおかげで助かっている事が有るのは確かだ。
言ってしまえば素性不明な女を雇い入れ、いざという時は始末をつけて貰う為に傍に居る。
それはきっと間違いない。きっと間違いはないのだろう。
ただその起点となる理由がどこに在るのかは、本人が語らない限りは不明のままだ。
そしてきっと女の性格上、この事は死ぬまで語らないと、男は溜息を吐いてから酒を飲む。
「俺は二人の事を可愛がってたつもりだ。だからな・・・そろそろ自分の幸せも考えても良い頃じゃないですかね、旦那様。御付き様とあの子を見ていると、殊更そう思いますよ」
「・・・考えておくよ」
何時もの調子に戻って自分の幸せを願う老爺に、男は上手く返せなかった。
自分が何も考えずに幸せになるには、自分も家族も手を汚してしまっている。
そんな自分が当たり前の幸せなんて持つ権利が無いとすら、何処かで思っていた。
それでも少しは、前よりは前向きに考えてみようかと、そう思っている様だ。
「はい、そうして下さい。あ、もう一杯貰えますかな?」
「あいよ、好きなだけ飲んでくれ」
「ありがとうございます・・・まあ色々言いましたが、生きているうちに子供でも見せてくれたら十分ですよ」
「くくっ、相手が居ねえがな・・・ま、見たかったら頑張って長生きしてくれ」
「それは酷ですなぁ。出来る限り頑張りますが、期待しないで下さいよ?」
老爺の相変わらず本気か冗談か解らない様子の言葉に、思わず苦笑しながら返す男。
ただその言葉にはそれなりの本音が入っている様に感じ、それが少し心地良いと感じている。
その日の二人は、普段よりは幾分明るめな様子で話し合いを終えるのだった。
「子供が増えたからなー。子供が三人も居りゃあにぎやかになるだろうさ」
老爺と男は珍しく、夜に二人っきりで酒を飲んでいた。
ちびちびとグラスを傾けながらゆっくりと飲む老爺と、グイッと勢い良く飲む男。
とはいえ男はその分水も飲んでいるので、自分の飲める加減を理解している。
二人の話題は最近の屋敷の事。そして最近やって来た虎少年の事だ。
虎少年が来てからは前にも増して騒がしく、だからといって誰もそれを不快とは思っていない。
むしろ歓迎している節が有るのは、虎少年の真面目で優しい性格故だろう。
「子供達が三人ではしゃいでいるのを見ると、旦那様の子供時代を思い出しますな」
老爺は虎少年と少女、そして少年が一緒になって何かをしている所を見かける比率が高い。
それは畑の面倒を見ている事が多いから、というのが大きな理由だろう。
何せここ最近は高い比率で、少女達三人で畑を見ているのだから。
老爺にしてみれば幼い男達の事を思い出し、とても懐かしい気分になっている。
「間に居た女はあんな可愛い物じゃ無かったがな」
「ふふっ、そう思っていたのは旦那様だけで、他の方々はそうでも有りませんでしたよ」
「・・・かもなぁ」
ニコニコと笑顔で返す老爺に、少し影を落とした表情でグラスの残りをくいっと飲み干す男。
そしてすぐに自分でグラスに酒を注ぎながら、小さな溜め息を吐いていた。
「なあ、爺さん。いい加減、俺達に構わなくなって良いんだぜ」
「今更ですなぁ・・・それに何度言われたかも覚えていないぐらいです。酒が入るといつもそうですね、旦那様は。もうちょっと別の話題を作っておいた方が宜しいかと」
「そっちは相変わらず辛辣だな・・・言う通りなんだろうけど。そっちも空だな、要るかい?」
「頂きましょう」
ふっと小さく笑いながら、老爺の差し出したグラスに酒を注ぐ。
二人は稀にこうやって二人で酒を飲み、言いたい事を言い合う時間を作っている。
男にとっては老爺以外には言えない事も多いので、他人が邪魔しに来ない夜が一番都合が良い。
そして素直に話すには酒の力を、という少々情けない理由も有ったりする。
「私はもう先が長くないですから・・・ここを去って行った他の者達と違い、新しい世界に踏み込む気も時間も有りません。のんびり暮らせる仕事が有る方がありがたいですよ」
「それ以上の退職金を出すって、いつも言ってんじゃねえか」
「解っていますよ。解っていて私はここに居ます。そう何度も言ってるだろ、お坊っちゃん」
顔を伏せながら注いだ酒を飲まない男に、老爺は少し普段と違う調子で言葉を発した。
そこに普段の好々爺とした雰囲気は無く、まだまだ現役と感じさせる張りの有る声音で。
皺の深い目元はとても鋭く、けどその視線を切ってグラスの酒を一気飲みする老爺。
飲み切ったグラスをダンとテーブルに打ちつけると、老爺はまた鋭い眼を男に向ける。
「なあ坊っちゃん、覚悟を決めたのはお前さんだけじゃねえんだ。もう十何年も同じやり取り、いい加減に止めねえか。それに坊ちゃんも解るだろ。他の嬢ちゃん達も覚悟が決まってる以上、これからは別の覚悟を持ってあの子達の面倒を見ないといけないんだって」
「・・・あの子の事は、覚悟を決めてるよ。いざとなったら、俺が殺す」
「はっ、何似合わねえ事言ってんだか。お姉ちゃんを手にかけてボロボロ泣いてた小僧が、年取ったからって人間変わったつもりか。生き返った姉貴の方がもっと前が見えてんぞ」
生き返った。老爺がそう言った瞬間、男は手に力が入るのを自覚していた。
姉を殺した時の、撃った時の感触と、死んだはずの姉が当たり前の様に戻って来た記憶。
あの時姉は全てを捨てた。自分の名も、地位も、権利も、何もかも捨てた。
全てを俺に渡し、自分は全くの別人として生きていく事を決めた。その当時の事を思い出して。
老爺はそんな男の様子を見て、グラスに酒を注ぎながら声をかける。
「なあ坊っちゃん、お前さんが勘違いしている事が二つある、と俺は思うんだが」
「・・・なんだい、爺さん」
「お前の姉ちゃんは全てを捨てたんじゃない。生きる事を選んだんだ。どれだけ苦しくても生きる事を選んだ。そしてお前が崩れない様に、お前に役割を与えた。化け物の監視って役割を」
「―――――っ、それ、あいつが言ってたのか?」
老爺の言葉に男は目を見開き、ひと呼吸遅れて口を開いた。
腕どころか全身に力が入っており、手に持つグラスを割りそうな程だ。
その感情を表現するには余りに複雑な心境で。
だが対する老爺はハッと笑うと、またちびちびと酒を飲み始める。
「勝手な想像だ。だがあの聡いお嬢ちゃんがあの状況でどうするのか、それを考えればあながち間違っちゃいねえと思うがな。もしあの時行方をくらましていたら、と考えるとな」
当時の屋敷は混乱しており、まだ未熟な坊っちゃんだった男に対処出来る域を越えていた。
ただ友人の父は男の父と友好が有った為、かなり助けて貰ってどうにか今が有る。
そしてその間に、どうあっても忘れられない女を、紹介された事も。
「お嬢ちゃんは一度は全て伏せてやって来た。それでもお前さんの様子が見ていられなかった。本当は正体を明かす気が無かったのかどうかは解らんが、今思うと、そう考える時が有るよ」
その時の女は友人の紹介で屋敷にやって来た。優秀な娘なのでここで働かせてやってくれと。
幼い男はそれを断り、只々引き籠っていた。姉に似ているからこそ女を見たくなくて。
だがそれはすぐに止めさせられる事になる。閉じこもっていた部屋を女が蹴り壊した事で。
その時女の額には、確かにあの角が有った。
父を殺し、自分を殺そうとした姉の額に有った物と同じ角。
そしてその姉から紡がれた「何時までもうじうじ泣くな、軟弱者が」という聞き慣れた言葉。
目の前に居るのは殺したはずの姉だと、本物の姉だと思うには十分な理由だった。
「俺が姉貴を助けてるつもりで、俺が助けられていた、って事か・・・」
「本人が語らない以上は憶測だがな」
実際の所は二人には解らない。本心は全て女の心の中だ。
勿論女も男が居るおかげで助かっている事が有るのは確かだ。
言ってしまえば素性不明な女を雇い入れ、いざという時は始末をつけて貰う為に傍に居る。
それはきっと間違いない。きっと間違いはないのだろう。
ただその起点となる理由がどこに在るのかは、本人が語らない限りは不明のままだ。
そしてきっと女の性格上、この事は死ぬまで語らないと、男は溜息を吐いてから酒を飲む。
「俺は二人の事を可愛がってたつもりだ。だからな・・・そろそろ自分の幸せも考えても良い頃じゃないですかね、旦那様。御付き様とあの子を見ていると、殊更そう思いますよ」
「・・・考えておくよ」
何時もの調子に戻って自分の幸せを願う老爺に、男は上手く返せなかった。
自分が何も考えずに幸せになるには、自分も家族も手を汚してしまっている。
そんな自分が当たり前の幸せなんて持つ権利が無いとすら、何処かで思っていた。
それでも少しは、前よりは前向きに考えてみようかと、そう思っている様だ。
「はい、そうして下さい。あ、もう一杯貰えますかな?」
「あいよ、好きなだけ飲んでくれ」
「ありがとうございます・・・まあ色々言いましたが、生きているうちに子供でも見せてくれたら十分ですよ」
「くくっ、相手が居ねえがな・・・ま、見たかったら頑張って長生きしてくれ」
「それは酷ですなぁ。出来る限り頑張りますが、期待しないで下さいよ?」
老爺の相変わらず本気か冗談か解らない様子の言葉に、思わず苦笑しながら返す男。
ただその言葉にはそれなりの本音が入っている様に感じ、それが少し心地良いと感じている。
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