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春の反応
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「で、乗せられてしまったと」
「・・・お恥ずかしながら」
先日のお母さんとのやり取りを春さんに報告し、途中で正気に戻った。
一体私は何をしているのか。前回のマッサージと違い今回は酷い。
春さんの為と言いつつ、自身の欲望が多大に在った事は否めない。
「で、どうするの?」
「・・・流石に、ちょっと、どうかと思う事を沢山教えられてしまって」
「途中で正気には戻れなかったの?」
「・・・その、春さんにする事を想像しながらだったので、頭が茹っていたのだと」
私の言葉に春さんは目を細め、何とも言えない顔をする。
この顔は最近よく見る様になった、私だし仕方ないかっていう感じの表情だ。
という事は少しだけ呆れられているのかもしれない。
ここでお母さんを恨むのはお門違いだろうけど、それでも恨めしいと思ってしまう。
「てことは、やってはみたいんだよね?」
「・・・正直に言えば、はい」
でなければ教えを乞う様な事はしない。
喜ばせたいという気持ちに嘘は無いが、乱れる春さんを見たいという欲望が有った。
「まあ、俺は良いよ。だってほら、その、前の事も有るわけだし」
「すみません。あれは本当にすみません。ちょっと調子に乗ってしまったんです」
春さんの言う前の事とは、少し前に有った男性用の玩具を使った時の話だ。
あの時初めて見る春さんを見れたのだけど、自分の業の深さに頭を抱えた。
私はどれだけ春さんが好きなのかとも思ったけど、それ以上に変態が過ぎると思う。
「いや、えっと、俺としては君が喜んでくれるなら良いんだけど・・・」
「春さん、はっきり言ってくれて結構です。覚悟は出来ています」
言葉を濁し始めた春さんに、はっきり言って欲しいと願う。不満が有るなら言った方が良い。
そもそも私は自分の欲望を春さんにぶつけ過ぎな自覚は有る。
たとえ変態と言われても受け入れなければいけない事だ。そもそも事実だ。
「その、えっと・・・明ちゃんが攻めてる時の俺さ、その、余裕が無くてかっこ悪くない?」
「それが良いです」
「あ、そ、そう」
あ、しまった。食い気味に即答したらまた春さんが目を細めてしまった。
でもこれは仕方ない。だって春さんの乱れる姿はとても素敵だから。
上気した彼の顔は勿論、快感に悶えるその体も、声も、私をとても興奮させる。
道具を使った日の春さんは、理解不能な快感に逃げる様にしていた。
あの時の彼を見た私は、首筋からゾクゾクと快感が昇って脳まで突き抜けそうな気分だった。
でも流石にもう一回やりたいとは言えない。
「明ちゃんはしてみたいん、だよね?」
「・・・春さんが良いのであれば」
「いいよ。前にも言ったでしょ。やりたいなら良いよ」
「・・・春さん、いくら私がやりたいって言っても、嫌な時は嫌って言って良いんですよ?」
「別に嫌じゃないよ? 明ちゃんが楽しそうだと俺も楽しいし」
笑顔を向けて楽しいと伝えて来る春さんが愛おしくて、思わず抱きしめてしまう。
彼は何の抵抗もなく私を抱き返し、優しくポンポンと背中を叩く。
「まあ、恥ずかしくない、って言ったらウソになるけど、その、俺も気持ち良いし」
「それは春さんを見ていれば解ります。春さんの反応、物凄く可愛いですから」
「うぎゅっ、そ、そんなに反応してるかな」
「はい、とても」
私の返答に衝撃の事実だという様な反応を見せる春さん。
頭を下げて恥ずかしそうに私の胸に埋めている。可愛いな。
「うー・・・恥ずかしいな。でも、うん、あの俺を明ちゃんが嫌でなければ良いよ」
「嫌だなんてとんでもない。むしろ春さんが許してくれるならもっとしたいぐらいです」
「・・・明ちゃん、欲望に忠実な答えの時は反応が凄く速いよね。解りやすくて良いけど」
私の胸の中で上目遣いでそう言った春さんは、呆れる様な恥ずかしい様な複雑な様子だった。
春さん相手にしかなりませんからね、こういう状態。
「・・・お恥ずかしながら」
先日のお母さんとのやり取りを春さんに報告し、途中で正気に戻った。
一体私は何をしているのか。前回のマッサージと違い今回は酷い。
春さんの為と言いつつ、自身の欲望が多大に在った事は否めない。
「で、どうするの?」
「・・・流石に、ちょっと、どうかと思う事を沢山教えられてしまって」
「途中で正気には戻れなかったの?」
「・・・その、春さんにする事を想像しながらだったので、頭が茹っていたのだと」
私の言葉に春さんは目を細め、何とも言えない顔をする。
この顔は最近よく見る様になった、私だし仕方ないかっていう感じの表情だ。
という事は少しだけ呆れられているのかもしれない。
ここでお母さんを恨むのはお門違いだろうけど、それでも恨めしいと思ってしまう。
「てことは、やってはみたいんだよね?」
「・・・正直に言えば、はい」
でなければ教えを乞う様な事はしない。
喜ばせたいという気持ちに嘘は無いが、乱れる春さんを見たいという欲望が有った。
「まあ、俺は良いよ。だってほら、その、前の事も有るわけだし」
「すみません。あれは本当にすみません。ちょっと調子に乗ってしまったんです」
春さんの言う前の事とは、少し前に有った男性用の玩具を使った時の話だ。
あの時初めて見る春さんを見れたのだけど、自分の業の深さに頭を抱えた。
私はどれだけ春さんが好きなのかとも思ったけど、それ以上に変態が過ぎると思う。
「いや、えっと、俺としては君が喜んでくれるなら良いんだけど・・・」
「春さん、はっきり言ってくれて結構です。覚悟は出来ています」
言葉を濁し始めた春さんに、はっきり言って欲しいと願う。不満が有るなら言った方が良い。
そもそも私は自分の欲望を春さんにぶつけ過ぎな自覚は有る。
たとえ変態と言われても受け入れなければいけない事だ。そもそも事実だ。
「その、えっと・・・明ちゃんが攻めてる時の俺さ、その、余裕が無くてかっこ悪くない?」
「それが良いです」
「あ、そ、そう」
あ、しまった。食い気味に即答したらまた春さんが目を細めてしまった。
でもこれは仕方ない。だって春さんの乱れる姿はとても素敵だから。
上気した彼の顔は勿論、快感に悶えるその体も、声も、私をとても興奮させる。
道具を使った日の春さんは、理解不能な快感に逃げる様にしていた。
あの時の彼を見た私は、首筋からゾクゾクと快感が昇って脳まで突き抜けそうな気分だった。
でも流石にもう一回やりたいとは言えない。
「明ちゃんはしてみたいん、だよね?」
「・・・春さんが良いのであれば」
「いいよ。前にも言ったでしょ。やりたいなら良いよ」
「・・・春さん、いくら私がやりたいって言っても、嫌な時は嫌って言って良いんですよ?」
「別に嫌じゃないよ? 明ちゃんが楽しそうだと俺も楽しいし」
笑顔を向けて楽しいと伝えて来る春さんが愛おしくて、思わず抱きしめてしまう。
彼は何の抵抗もなく私を抱き返し、優しくポンポンと背中を叩く。
「まあ、恥ずかしくない、って言ったらウソになるけど、その、俺も気持ち良いし」
「それは春さんを見ていれば解ります。春さんの反応、物凄く可愛いですから」
「うぎゅっ、そ、そんなに反応してるかな」
「はい、とても」
私の返答に衝撃の事実だという様な反応を見せる春さん。
頭を下げて恥ずかしそうに私の胸に埋めている。可愛いな。
「うー・・・恥ずかしいな。でも、うん、あの俺を明ちゃんが嫌でなければ良いよ」
「嫌だなんてとんでもない。むしろ春さんが許してくれるならもっとしたいぐらいです」
「・・・明ちゃん、欲望に忠実な答えの時は反応が凄く速いよね。解りやすくて良いけど」
私の胸の中で上目遣いでそう言った春さんは、呆れる様な恥ずかしい様な複雑な様子だった。
春さん相手にしかなりませんからね、こういう状態。
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