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お風呂
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「あー・・・いい気持ち」
旅館の大衆浴場の浴槽の中で足を延ばして背も伸ばす。
たったそれだけの事だけど、それがとても心地いい。
自分の体の大きさでは、風呂で足を延ばすという行為が新鮮だ。
その上浴槽の中で上半身も思いきり伸ばせる。もうこれだけで来た甲斐がある。
・・・流石にそれは言い過ぎかな。
「気が向いたら銭湯にでも行ってみようかな」
でも目立つからあんまり行きたくないんだよね。
夜中しか行けないし、露天風呂とか行きたかったら昼間は絶対行けない。
なのでこうやってのびのび入れるのは、それだけで特別と思ってしまう。
部屋にも風呂は有るけど足を延ばせないので、大衆浴場が有るならとこちらに来た。
露天風呂なら伸ばせない事もないんだけど、お昼は入れない。
・・・春さんと一緒に入るのは、夜の、お楽しみだ。
「それにしても・・・お客さん居ないわけじゃないみたいだけど、少ないな」
浴室を見渡すと、ちらほら女性は居るのだけど、数が少ない。
勿論まだ夕方という事も理由だと思うけど、この旅館の大きさを考えると少ないと思う。
ここ、本当に経営大丈夫なんだろうか。
後、案外若い女性が多い事が気になる。私とあまり年が変わらない様な、そんな気がする。
「・・・何となく邪推しちゃうけど、どうなのかな」
お母さんの知り合いっていうのが懸念材料だ。
何となくだけど、ここは限られた人が来るところなんじゃ、なんて思う。
まあ、だとしても私にとってはどうでもいい話だけど。
「こうなるとあのチケット、何かしらの援助をしてるからのチケットって考えるのが正解かな」
多分間違って無いだろう。でなきゃ色々とおかしい。
お母さんは解ってて受け取ったんだろうか。
多分聞いてたけど聞き流してたんじゃないかな。
「さて、そろそろ上がろうかな」
浴槽から出て浴室から出る前に髪と体を拭き、程度拭いたら脱衣所に出て髪を乾かす。
髪を乾かし終わったら満足した気分で着替えて外に出た。
通路を見渡すが春さんは居ない。まだお風呂の様だ。
「一応上がりましたって、連絡を入れておこう」
携帯端末に風呂から上がっている事を送っておき、再度周囲を見渡す。
するとゲームコーナーがある事に気が付いた。
何となく気になって向かうと、何ともレトロな物が沢山置いてあった。
私が生まれる前のものが沢山ある。
「あ」
一角に脱衣麻雀などのゲーム機がある。
近づいてみると、どうやらどのゲーム機もお金を入れる必要が無い様にされているらしい。
「やってみようかな・・・いいよね?」
椅子に座り、ゲームを始める。
麻雀は一応覚えているけど、自信は無い。勝てるかな。
牌が配られるのを眺めて、ゲームが始まると同時に音声が響く。
『天和』
「・・・は?」
相手のキャラがいきなり上がって来た。まって、そんなの有りなの。
悔しくて再度プレイ。次はいきなり上がられなかったものの、四暗刻を上がられる。
4巡目で四暗刻とかちょとまって。しかもツモじゃどうしようもない。
「・・・やってやろうじゃない。全部脱がしてやる」
その後相手キャラを全裸にして、小さくガッツポーズをとった所を、春さんに見られた。
結構前からむきになっている私を見ていたらしい。
・・・恥ずかしい。
旅館の大衆浴場の浴槽の中で足を延ばして背も伸ばす。
たったそれだけの事だけど、それがとても心地いい。
自分の体の大きさでは、風呂で足を延ばすという行為が新鮮だ。
その上浴槽の中で上半身も思いきり伸ばせる。もうこれだけで来た甲斐がある。
・・・流石にそれは言い過ぎかな。
「気が向いたら銭湯にでも行ってみようかな」
でも目立つからあんまり行きたくないんだよね。
夜中しか行けないし、露天風呂とか行きたかったら昼間は絶対行けない。
なのでこうやってのびのび入れるのは、それだけで特別と思ってしまう。
部屋にも風呂は有るけど足を延ばせないので、大衆浴場が有るならとこちらに来た。
露天風呂なら伸ばせない事もないんだけど、お昼は入れない。
・・・春さんと一緒に入るのは、夜の、お楽しみだ。
「それにしても・・・お客さん居ないわけじゃないみたいだけど、少ないな」
浴室を見渡すと、ちらほら女性は居るのだけど、数が少ない。
勿論まだ夕方という事も理由だと思うけど、この旅館の大きさを考えると少ないと思う。
ここ、本当に経営大丈夫なんだろうか。
後、案外若い女性が多い事が気になる。私とあまり年が変わらない様な、そんな気がする。
「・・・何となく邪推しちゃうけど、どうなのかな」
お母さんの知り合いっていうのが懸念材料だ。
何となくだけど、ここは限られた人が来るところなんじゃ、なんて思う。
まあ、だとしても私にとってはどうでもいい話だけど。
「こうなるとあのチケット、何かしらの援助をしてるからのチケットって考えるのが正解かな」
多分間違って無いだろう。でなきゃ色々とおかしい。
お母さんは解ってて受け取ったんだろうか。
多分聞いてたけど聞き流してたんじゃないかな。
「さて、そろそろ上がろうかな」
浴槽から出て浴室から出る前に髪と体を拭き、程度拭いたら脱衣所に出て髪を乾かす。
髪を乾かし終わったら満足した気分で着替えて外に出た。
通路を見渡すが春さんは居ない。まだお風呂の様だ。
「一応上がりましたって、連絡を入れておこう」
携帯端末に風呂から上がっている事を送っておき、再度周囲を見渡す。
するとゲームコーナーがある事に気が付いた。
何となく気になって向かうと、何ともレトロな物が沢山置いてあった。
私が生まれる前のものが沢山ある。
「あ」
一角に脱衣麻雀などのゲーム機がある。
近づいてみると、どうやらどのゲーム機もお金を入れる必要が無い様にされているらしい。
「やってみようかな・・・いいよね?」
椅子に座り、ゲームを始める。
麻雀は一応覚えているけど、自信は無い。勝てるかな。
牌が配られるのを眺めて、ゲームが始まると同時に音声が響く。
『天和』
「・・・は?」
相手のキャラがいきなり上がって来た。まって、そんなの有りなの。
悔しくて再度プレイ。次はいきなり上がられなかったものの、四暗刻を上がられる。
4巡目で四暗刻とかちょとまって。しかもツモじゃどうしようもない。
「・・・やってやろうじゃない。全部脱がしてやる」
その後相手キャラを全裸にして、小さくガッツポーズをとった所を、春さんに見られた。
結構前からむきになっている私を見ていたらしい。
・・・恥ずかしい。
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