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ちゃんと最後まで
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マッサージを続ける事暫く。
背面は全て終わり、うつぶせのままマッサージ出来るところは全て終わった。
後の残りは前側だ。
このままでも出来ないことは無いのだけど、とてもやりにくい。
特に股関節部分は、このままでは私には無理だ。
なので申し訳ないけど、春さんをゆっくりと仰向けにする。
折角気持ち良くて寝ている彼を起こすのは申し訳ないので、ゆっくりと動かす。
途中で「んん」っと声を上げたけど、起きる様子はなかった。
無事仰向けにしたところで、彼の耳の下やあごの下などのマッサージをやっていく。
力を入れ過ぎない、気持ちいい程度のものだ。
余りがっつりやり過ぎると痛いと思うので、緩めに緩めに。
顔もやっておこうかな。目に入ったりしない様に慎重に、ゆっくり顔をマッサージしていく。
気のせいかもしれないが、春さんの表情がとても緩んで行っている様に見える。
少しにやけている様な顔が堪らなく可愛い。
「~~~~~っ」
可愛い、すっごく可愛い。
以前見た寝顔も可愛かったけど、ふにゃっとした笑顔になってる春さんがすっごく可愛い。
写真、写真に収めたい。
でも勝手に撮ったらやっぱり不味いよね。ああでもやっぱり撮りたい。
「あ、あう、ああ」
訳の解らない呻きが口から洩れる。手が無駄に空を握る。
やっちゃいけないという心と、どうしてもこの顔を残したいという葛藤。
私は結局どちらにも決断できずに、手で顔を覆って俯いてしまった。
「ん・・・あき、ら・・・ちゃん・・・」
春さんの呟きが耳に入り、びくっと体を振るわせる。
起きたのかと思ってバッと顔を上げて春さんを見ると、可愛い笑顔でまだ寝ていた。
今のは、寝言? 寝言で私の名前を呼んだ?
「あ、う・・・」
たったそれだけの事なのに、指先まで熱くなる。
嬉しくて何だか涙まで出そうだ。
「狡いですよ、春さん。寝てるだけで人を好きにさせるとか」
元から好きだけど、大好きだけど、今以上大好きになってしまう。
手を握って胸元を抑え、目を瞑って今の幸せを噛みしめる。
そしてしばらく堪能したら、春さんの顔を見ても穏やかな顔でいられるようになった。
煩悩よりも、今幸せだという気持ちの方が強い。
「ちゃんと、やりますからね」
マッサージを再開し、首や肩回り、胸からお腹とゆっくりと、優しくマッサージを続ける。
お腹周りが特に気持ち良いのか「んっ、んぁ」と声が多く漏れていた。
それでも今の私にはあまり影響はなく、ただただ気持ち良くなってくれてるんだという喜びだけで続けていく。
後は股関節周りのマッサージだ。
「これはマッサージ、マッサージ・・・よし」
それでもやっぱり、そこは少し緊張する。場所が場所だけに当然だとは思う。
でも邪な事は考えないようにして、股関節のマッサージを進めていく。
お母さんの時と違って短パンを履いているので普通のマッサージになってしまうけど、それでもきっとやっておいた方が気持ちいいだろう。
そう思い、本当に、本当に真面目にやっていた。
やっていたの、だけど。
「あっ・・・」
春さんのそれが、短パンの中で少し、大きくなるのが解ってしまった。
驚いて春さんを見るが、春さんはまだしっかりとねていた。
という事はこれは単なる生理現象だ。お母さんも可能性があると言っていた。
だから、意識するな。したらだめだ。
「元々触れる可能性が有ったんだ。解り易くなって触れないで済むのだから、むしろ好都合」
明かに強がっている事をあえて口にして、無理やりそれを真実にさせようとする。
そしてそのまま、最後までマッサージをやりきった。
ただ、その、手にちょっと当たって、しまったのは、春さんには、黙っておこう・・・。
背面は全て終わり、うつぶせのままマッサージ出来るところは全て終わった。
後の残りは前側だ。
このままでも出来ないことは無いのだけど、とてもやりにくい。
特に股関節部分は、このままでは私には無理だ。
なので申し訳ないけど、春さんをゆっくりと仰向けにする。
折角気持ち良くて寝ている彼を起こすのは申し訳ないので、ゆっくりと動かす。
途中で「んん」っと声を上げたけど、起きる様子はなかった。
無事仰向けにしたところで、彼の耳の下やあごの下などのマッサージをやっていく。
力を入れ過ぎない、気持ちいい程度のものだ。
余りがっつりやり過ぎると痛いと思うので、緩めに緩めに。
顔もやっておこうかな。目に入ったりしない様に慎重に、ゆっくり顔をマッサージしていく。
気のせいかもしれないが、春さんの表情がとても緩んで行っている様に見える。
少しにやけている様な顔が堪らなく可愛い。
「~~~~~っ」
可愛い、すっごく可愛い。
以前見た寝顔も可愛かったけど、ふにゃっとした笑顔になってる春さんがすっごく可愛い。
写真、写真に収めたい。
でも勝手に撮ったらやっぱり不味いよね。ああでもやっぱり撮りたい。
「あ、あう、ああ」
訳の解らない呻きが口から洩れる。手が無駄に空を握る。
やっちゃいけないという心と、どうしてもこの顔を残したいという葛藤。
私は結局どちらにも決断できずに、手で顔を覆って俯いてしまった。
「ん・・・あき、ら・・・ちゃん・・・」
春さんの呟きが耳に入り、びくっと体を振るわせる。
起きたのかと思ってバッと顔を上げて春さんを見ると、可愛い笑顔でまだ寝ていた。
今のは、寝言? 寝言で私の名前を呼んだ?
「あ、う・・・」
たったそれだけの事なのに、指先まで熱くなる。
嬉しくて何だか涙まで出そうだ。
「狡いですよ、春さん。寝てるだけで人を好きにさせるとか」
元から好きだけど、大好きだけど、今以上大好きになってしまう。
手を握って胸元を抑え、目を瞑って今の幸せを噛みしめる。
そしてしばらく堪能したら、春さんの顔を見ても穏やかな顔でいられるようになった。
煩悩よりも、今幸せだという気持ちの方が強い。
「ちゃんと、やりますからね」
マッサージを再開し、首や肩回り、胸からお腹とゆっくりと、優しくマッサージを続ける。
お腹周りが特に気持ち良いのか「んっ、んぁ」と声が多く漏れていた。
それでも今の私にはあまり影響はなく、ただただ気持ち良くなってくれてるんだという喜びだけで続けていく。
後は股関節周りのマッサージだ。
「これはマッサージ、マッサージ・・・よし」
それでもやっぱり、そこは少し緊張する。場所が場所だけに当然だとは思う。
でも邪な事は考えないようにして、股関節のマッサージを進めていく。
お母さんの時と違って短パンを履いているので普通のマッサージになってしまうけど、それでもきっとやっておいた方が気持ちいいだろう。
そう思い、本当に、本当に真面目にやっていた。
やっていたの、だけど。
「あっ・・・」
春さんのそれが、短パンの中で少し、大きくなるのが解ってしまった。
驚いて春さんを見るが、春さんはまだしっかりとねていた。
という事はこれは単なる生理現象だ。お母さんも可能性があると言っていた。
だから、意識するな。したらだめだ。
「元々触れる可能性が有ったんだ。解り易くなって触れないで済むのだから、むしろ好都合」
明かに強がっている事をあえて口にして、無理やりそれを真実にさせようとする。
そしてそのまま、最後までマッサージをやりきった。
ただ、その、手にちょっと当たって、しまったのは、春さんには、黙っておこう・・・。
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