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第18話、目的
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温まって『お風呂』から上がり、ホカホカの体で部屋を移動する。
ちょっと頭がぽやってする。体がふわふわしてる。
「グロリアちゃん、はいこれ。下着と上着」
「ありがとう、ござい、ます」
キャスさんから渡された服はごわっとした下着と、厚手の上着。
試合以外の時にしていた格好と似た感じになっている。
違いが有るとすれば、下は兎も角上着がぶかぶかな事だろうか。
肩にギリギリかかっている感じで、下手に動くとずり落ちそう。
後袖が長くて手が出ないし、裾は私の足首まである。大分大きい。
勿論物の良さは当然こっちだと思う。普段の服は薄っぺらかった。
「うん、可愛い!」
「キャス、わざと大きい物を用意しましたね」
「うん。リーディッドはグロリアちゃんの事可愛いと思わないの?」
「可愛らしいとは思いますよ。そもそも大概の生物は、子供の内は可愛らしい物です」
「リーディッドは本当に捻くれてるなぁ」
どうやら上着がぶかぶかなのはわざとらしい。
キャスさんが楽しそうにしているし、私としては別に構わないと思っている。
あのドレスもただ着せられたものを着たままだっただけだし、今と状況は変わらないだろう。
「髪も長いからいじり甲斐が有るわよねぇ。後ろで纏めても可愛いわ」
「巻いちゃう? 巻いちゃう?」
「えぇー。ちょっとウェーブかける位の方が良いわよー」
「ちょっと、こんなサラサラなのに下手な事しないでよ」
着替えると今度は髪を皆でいじられ、その手が気持ちよくてむずむずする。
今まで髪を触られる時は、捕まれたり引っ張られたりだったから、優しい触り方がむず痒い。
「まったく、皆さん構い倒しすぎでしょう。あまりやり過ぎると嫌がられますよ」
ただリーディッドさんだけはちょっと離れた所で、はぁと溜息を吐きながらそんな事を言った。
別に嫌な気分は無い。ただ少しむず痒くて、気分がふわふわするだけで。
暫くされるがままになっていたら、頭の上で髪が丸くなっていた。どうなってるんだろうこれ。
「さあて、んじゃグロリアちゃん待望のお食事に行きましょうか!」
「そろそろ魔獣の処理も、切り分けも終わってるだろうからねー」
「結構吹き飛ばしちゃったけど、応援要請に応えてだからねぇ。取り分はよこして貰わないと」
「もし分けてないとか言い出す奴が居たら拳で解らせてやるわ」
「いやー、あのグロリアちゃん見た後じゃ無理でしょー。真面な奴は文句言わないわよ」
「言いそうな奴がいるじゃない。あの魔道具の力だろう、とか」
「「「「「あー」」」」」
髪をポスポス触っていると、また抱きかかえられてしまった。
そしてそのまま皆は会話をしながら、どこかへと向かってゆく。
道中色んな人に声をかけられたり、頭を撫でられたり、手を振られたりした。
そのどれもが優しくて、胸が暖かくて・・・凄く、怖くなった。
思わず胸をぐっと抑え、今感じた物に頭を悩ませる。
その答えを探して少しだけ思いついた頃に、傭兵ギルドと呼ばれる建物に戻っていた。
「あー! やっと帰って来た! 酷いですよ皆さん! 私一人置いて!!」
「ハイハイごめんよフランちゃん。ちゃんと今から手伝うから」
「もう事務仕事は終わってます! ふーんだ!」
「おー、さっすがフラン」
「褒めても何も出ないんですからね! あ、皆さんの分は何時もの所にありますよ」
「褒めたら出て来てんじゃないの」
私は床に降ろされ、少し待っててと言われ椅子に座る。
ぐるりと周りを見ると、最初に来た時と違い人が多い。
男の人も沢山居る。何だかチラチラ見られている様な?
まあ良いか。見られるのは慣れている。闘技場の方が視線は多い。
それよりも今は、ガライドに少し聞きたい事がある。
「・・・ガライド。私は、ここに、居ない方が、良いんじゃ、ないで、しょうか」
『どうしたグロリア。さっきから様子がおかしいと思ったが、何故そう思うんだ』
「嬉しい、からです。幸せだから、です。暖かいから・・・です」
胸にある暖かさは、凄く嬉しくて、幸せで・・・満足してしまう。
それは駄目だ。私はさっき、ガライドに言った。自分でも決めた。
私は生きる為に、戦う為に、食べなきゃいけない。
それは、幸せな気持ちを持ってたら、きっと無理だ。
『・・・グロリア。私はわがままな人格のAIでね。目的は達成しなければ気が済まないんだ』
「目的、ですか?」
突然、どうしたんだろう。話が変わった。
何時も私の疑問には応えてから、別の話をするのに。
ガライドの目的は、無くなったと、言っていた気がする。
だから私と一緒に来ると、そう言ってくれた。
なのにいつの間にかやる事が出来たんだろうか。
『私は君の幸せを一番の優先項目にしている。故に君が幸せから遠ざかる行為は許容できない』
「――――でも、それじゃ、食べられない、です」
『食べるんだグロリア。心の満足と体の満足は別だ。食べようと思えば食べられる。グロリアはそういう体をしている。好きな所で生き、好きな物を食べ、その上で魔獣を食らうんだ』
「・・・出来る、でしょう、か」
『出来る。グロリア、私は今まで君に出来ない事を『出来なくてもやれ』と言ったか?』
言われた事は、無い。何時だってちゃんと聞いてくれて、何だって確かめてくれた。
解らないと言えば、解る様に言ってくれて、私にとって助かる事をしてくれる。
「・・・わかり、ました。ガライドがそう言う、なら、頑張り、ます」
『ああ。頑張ってくれ』
出来るかどうかは、解らない、自信も無い。
けどガライドが言うなら、きっとできると思う。
やってみよう。そうだ、やってみないと、何も解らない。
ガライドを胸に抱え、頑張ろうと力を込めて一人頷く。
「・・・なあ、あの時の子供って、君、だよな。紅いドレスを着てた、お嬢さんって」
「?」
すると突然声を掛けられ、顔を上げて声の主を見た。
男の人だ。誰だろう。見覚えは無い。思わず首を傾げる。
『グロリア、先程の戦闘時に居た者達の一人だ。その時の事を聞いているだろう』
「・・・はい、そう、です」
あの場にいた人か。あまり良く見てなかったから覚えてなかった。
もしかして邪魔をしたとかだろうか。
良く考えたら私は彼らの間に突然割って入ったのだし。
兵士と傭兵の仕事と、確かフランさんは言っていた。
そして私は傭兵じゃないとも言われ、行かなくて良いと言われた。
なのに行ってしまったのだから、本当は駄目だったのかもしれない。
「そうか。いやええと、何も言う暇もなく、女共に攫われてしまったから言う機会が無くてな。遅くなったが礼を言いたい。助かった。ありがとう」
「えと、はい。どういたし、まして」
「それでだな。礼をちゃんとしたいと思ってるんだが・・・」
そこで男の人は困った様に頭をかき、後ろの人達に目を向ける。
すると全員目をそらし、男の人は「くそっ」と言いながら目線を戻した。
「いやそのな、俺達傭兵はお嬢さんみたいな子に、何したら良いのか解んなくてさ。酒を奢るって訳にもいかねえし、何か礼になる事・・・俺達で出来る範囲であるかな」
『ふむ・・・グロリア、彼らは君のドレス姿と魔道具を纏って戦う姿を見て、どこぞの偉い家のお嬢様だと思っているのでは。故に下手な礼をして失礼が無いか困っているんだろう』
偉いお嬢様。成程、凄く解った。確かにそれは困ると思う。
下手な事を言って首輪が締まって痛みが走るのは嫌だ。
それは私だけじゃなくて、この人達も同じなんだろう。
「きに――――」
「あ、お前、おい、そこの赤い髪の奴!」
気にしないで欲しい。そう答えようとして、大きな声にさえぎられてしまった。
目を向けると私より少し大きいぐらいの男の子が居て、私を睨んで指さしている。
何だろう。やっぱり何か怒られるんだろうか。
『成程、アレが女性陣が言っていた『言いそうな奴』か』
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「グロリアちゃん、はいこれ。下着と上着」
「ありがとう、ござい、ます」
キャスさんから渡された服はごわっとした下着と、厚手の上着。
試合以外の時にしていた格好と似た感じになっている。
違いが有るとすれば、下は兎も角上着がぶかぶかな事だろうか。
肩にギリギリかかっている感じで、下手に動くとずり落ちそう。
後袖が長くて手が出ないし、裾は私の足首まである。大分大きい。
勿論物の良さは当然こっちだと思う。普段の服は薄っぺらかった。
「うん、可愛い!」
「キャス、わざと大きい物を用意しましたね」
「うん。リーディッドはグロリアちゃんの事可愛いと思わないの?」
「可愛らしいとは思いますよ。そもそも大概の生物は、子供の内は可愛らしい物です」
「リーディッドは本当に捻くれてるなぁ」
どうやら上着がぶかぶかなのはわざとらしい。
キャスさんが楽しそうにしているし、私としては別に構わないと思っている。
あのドレスもただ着せられたものを着たままだっただけだし、今と状況は変わらないだろう。
「髪も長いからいじり甲斐が有るわよねぇ。後ろで纏めても可愛いわ」
「巻いちゃう? 巻いちゃう?」
「えぇー。ちょっとウェーブかける位の方が良いわよー」
「ちょっと、こんなサラサラなのに下手な事しないでよ」
着替えると今度は髪を皆でいじられ、その手が気持ちよくてむずむずする。
今まで髪を触られる時は、捕まれたり引っ張られたりだったから、優しい触り方がむず痒い。
「まったく、皆さん構い倒しすぎでしょう。あまりやり過ぎると嫌がられますよ」
ただリーディッドさんだけはちょっと離れた所で、はぁと溜息を吐きながらそんな事を言った。
別に嫌な気分は無い。ただ少しむず痒くて、気分がふわふわするだけで。
暫くされるがままになっていたら、頭の上で髪が丸くなっていた。どうなってるんだろうこれ。
「さあて、んじゃグロリアちゃん待望のお食事に行きましょうか!」
「そろそろ魔獣の処理も、切り分けも終わってるだろうからねー」
「結構吹き飛ばしちゃったけど、応援要請に応えてだからねぇ。取り分はよこして貰わないと」
「もし分けてないとか言い出す奴が居たら拳で解らせてやるわ」
「いやー、あのグロリアちゃん見た後じゃ無理でしょー。真面な奴は文句言わないわよ」
「言いそうな奴がいるじゃない。あの魔道具の力だろう、とか」
「「「「「あー」」」」」
髪をポスポス触っていると、また抱きかかえられてしまった。
そしてそのまま皆は会話をしながら、どこかへと向かってゆく。
道中色んな人に声をかけられたり、頭を撫でられたり、手を振られたりした。
そのどれもが優しくて、胸が暖かくて・・・凄く、怖くなった。
思わず胸をぐっと抑え、今感じた物に頭を悩ませる。
その答えを探して少しだけ思いついた頃に、傭兵ギルドと呼ばれる建物に戻っていた。
「あー! やっと帰って来た! 酷いですよ皆さん! 私一人置いて!!」
「ハイハイごめんよフランちゃん。ちゃんと今から手伝うから」
「もう事務仕事は終わってます! ふーんだ!」
「おー、さっすがフラン」
「褒めても何も出ないんですからね! あ、皆さんの分は何時もの所にありますよ」
「褒めたら出て来てんじゃないの」
私は床に降ろされ、少し待っててと言われ椅子に座る。
ぐるりと周りを見ると、最初に来た時と違い人が多い。
男の人も沢山居る。何だかチラチラ見られている様な?
まあ良いか。見られるのは慣れている。闘技場の方が視線は多い。
それよりも今は、ガライドに少し聞きたい事がある。
「・・・ガライド。私は、ここに、居ない方が、良いんじゃ、ないで、しょうか」
『どうしたグロリア。さっきから様子がおかしいと思ったが、何故そう思うんだ』
「嬉しい、からです。幸せだから、です。暖かいから・・・です」
胸にある暖かさは、凄く嬉しくて、幸せで・・・満足してしまう。
それは駄目だ。私はさっき、ガライドに言った。自分でも決めた。
私は生きる為に、戦う為に、食べなきゃいけない。
それは、幸せな気持ちを持ってたら、きっと無理だ。
『・・・グロリア。私はわがままな人格のAIでね。目的は達成しなければ気が済まないんだ』
「目的、ですか?」
突然、どうしたんだろう。話が変わった。
何時も私の疑問には応えてから、別の話をするのに。
ガライドの目的は、無くなったと、言っていた気がする。
だから私と一緒に来ると、そう言ってくれた。
なのにいつの間にかやる事が出来たんだろうか。
『私は君の幸せを一番の優先項目にしている。故に君が幸せから遠ざかる行為は許容できない』
「――――でも、それじゃ、食べられない、です」
『食べるんだグロリア。心の満足と体の満足は別だ。食べようと思えば食べられる。グロリアはそういう体をしている。好きな所で生き、好きな物を食べ、その上で魔獣を食らうんだ』
「・・・出来る、でしょう、か」
『出来る。グロリア、私は今まで君に出来ない事を『出来なくてもやれ』と言ったか?』
言われた事は、無い。何時だってちゃんと聞いてくれて、何だって確かめてくれた。
解らないと言えば、解る様に言ってくれて、私にとって助かる事をしてくれる。
「・・・わかり、ました。ガライドがそう言う、なら、頑張り、ます」
『ああ。頑張ってくれ』
出来るかどうかは、解らない、自信も無い。
けどガライドが言うなら、きっとできると思う。
やってみよう。そうだ、やってみないと、何も解らない。
ガライドを胸に抱え、頑張ろうと力を込めて一人頷く。
「・・・なあ、あの時の子供って、君、だよな。紅いドレスを着てた、お嬢さんって」
「?」
すると突然声を掛けられ、顔を上げて声の主を見た。
男の人だ。誰だろう。見覚えは無い。思わず首を傾げる。
『グロリア、先程の戦闘時に居た者達の一人だ。その時の事を聞いているだろう』
「・・・はい、そう、です」
あの場にいた人か。あまり良く見てなかったから覚えてなかった。
もしかして邪魔をしたとかだろうか。
良く考えたら私は彼らの間に突然割って入ったのだし。
兵士と傭兵の仕事と、確かフランさんは言っていた。
そして私は傭兵じゃないとも言われ、行かなくて良いと言われた。
なのに行ってしまったのだから、本当は駄目だったのかもしれない。
「そうか。いやええと、何も言う暇もなく、女共に攫われてしまったから言う機会が無くてな。遅くなったが礼を言いたい。助かった。ありがとう」
「えと、はい。どういたし、まして」
「それでだな。礼をちゃんとしたいと思ってるんだが・・・」
そこで男の人は困った様に頭をかき、後ろの人達に目を向ける。
すると全員目をそらし、男の人は「くそっ」と言いながら目線を戻した。
「いやそのな、俺達傭兵はお嬢さんみたいな子に、何したら良いのか解んなくてさ。酒を奢るって訳にもいかねえし、何か礼になる事・・・俺達で出来る範囲であるかな」
『ふむ・・・グロリア、彼らは君のドレス姿と魔道具を纏って戦う姿を見て、どこぞの偉い家のお嬢様だと思っているのでは。故に下手な礼をして失礼が無いか困っているんだろう』
偉いお嬢様。成程、凄く解った。確かにそれは困ると思う。
下手な事を言って首輪が締まって痛みが走るのは嫌だ。
それは私だけじゃなくて、この人達も同じなんだろう。
「きに――――」
「あ、お前、おい、そこの赤い髪の奴!」
気にしないで欲しい。そう答えようとして、大きな声にさえぎられてしまった。
目を向けると私より少し大きいぐらいの男の子が居て、私を睨んで指さしている。
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