20 / 23
第18話、目的
しおりを挟む
温まって『お風呂』から上がり、ホカホカの体で部屋を移動する。
ちょっと頭がぽやってする。体がふわふわしてる。
「グロリアちゃん、はいこれ。下着と上着」
「ありがとう、ござい、ます」
キャスさんから渡された服はごわっとした下着と、厚手の上着。
試合以外の時にしていた格好と似た感じになっている。
違いが有るとすれば、下は兎も角上着がぶかぶかな事だろうか。
肩にギリギリかかっている感じで、下手に動くとずり落ちそう。
後袖が長くて手が出ないし、裾は私の足首まである。大分大きい。
勿論物の良さは当然こっちだと思う。普段の服は薄っぺらかった。
「うん、可愛い!」
「キャス、わざと大きい物を用意しましたね」
「うん。リーディッドはグロリアちゃんの事可愛いと思わないの?」
「可愛らしいとは思いますよ。そもそも大概の生物は、子供の内は可愛らしい物です」
「リーディッドは本当に捻くれてるなぁ」
どうやら上着がぶかぶかなのはわざとらしい。
キャスさんが楽しそうにしているし、私としては別に構わないと思っている。
あのドレスもただ着せられたものを着たままだっただけだし、今と状況は変わらないだろう。
「髪も長いからいじり甲斐が有るわよねぇ。後ろで纏めても可愛いわ」
「巻いちゃう? 巻いちゃう?」
「えぇー。ちょっとウェーブかける位の方が良いわよー」
「ちょっと、こんなサラサラなのに下手な事しないでよ」
着替えると今度は髪を皆でいじられ、その手が気持ちよくてむずむずする。
今まで髪を触られる時は、捕まれたり引っ張られたりだったから、優しい触り方がむず痒い。
「まったく、皆さん構い倒しすぎでしょう。あまりやり過ぎると嫌がられますよ」
ただリーディッドさんだけはちょっと離れた所で、はぁと溜息を吐きながらそんな事を言った。
別に嫌な気分は無い。ただ少しむず痒くて、気分がふわふわするだけで。
暫くされるがままになっていたら、頭の上で髪が丸くなっていた。どうなってるんだろうこれ。
「さあて、んじゃグロリアちゃん待望のお食事に行きましょうか!」
「そろそろ魔獣の処理も、切り分けも終わってるだろうからねー」
「結構吹き飛ばしちゃったけど、応援要請に応えてだからねぇ。取り分はよこして貰わないと」
「もし分けてないとか言い出す奴が居たら拳で解らせてやるわ」
「いやー、あのグロリアちゃん見た後じゃ無理でしょー。真面な奴は文句言わないわよ」
「言いそうな奴がいるじゃない。あの魔道具の力だろう、とか」
「「「「「あー」」」」」
髪をポスポス触っていると、また抱きかかえられてしまった。
そしてそのまま皆は会話をしながら、どこかへと向かってゆく。
道中色んな人に声をかけられたり、頭を撫でられたり、手を振られたりした。
そのどれもが優しくて、胸が暖かくて・・・凄く、怖くなった。
思わず胸をぐっと抑え、今感じた物に頭を悩ませる。
その答えを探して少しだけ思いついた頃に、傭兵ギルドと呼ばれる建物に戻っていた。
「あー! やっと帰って来た! 酷いですよ皆さん! 私一人置いて!!」
「ハイハイごめんよフランちゃん。ちゃんと今から手伝うから」
「もう事務仕事は終わってます! ふーんだ!」
「おー、さっすがフラン」
「褒めても何も出ないんですからね! あ、皆さんの分は何時もの所にありますよ」
「褒めたら出て来てんじゃないの」
私は床に降ろされ、少し待っててと言われ椅子に座る。
ぐるりと周りを見ると、最初に来た時と違い人が多い。
男の人も沢山居る。何だかチラチラ見られている様な?
まあ良いか。見られるのは慣れている。闘技場の方が視線は多い。
それよりも今は、ガライドに少し聞きたい事がある。
「・・・ガライド。私は、ここに、居ない方が、良いんじゃ、ないで、しょうか」
『どうしたグロリア。さっきから様子がおかしいと思ったが、何故そう思うんだ』
「嬉しい、からです。幸せだから、です。暖かいから・・・です」
胸にある暖かさは、凄く嬉しくて、幸せで・・・満足してしまう。
それは駄目だ。私はさっき、ガライドに言った。自分でも決めた。
私は生きる為に、戦う為に、食べなきゃいけない。
それは、幸せな気持ちを持ってたら、きっと無理だ。
『・・・グロリア。私はわがままな人格のAIでね。目的は達成しなければ気が済まないんだ』
「目的、ですか?」
突然、どうしたんだろう。話が変わった。
何時も私の疑問には応えてから、別の話をするのに。
ガライドの目的は、無くなったと、言っていた気がする。
だから私と一緒に来ると、そう言ってくれた。
なのにいつの間にかやる事が出来たんだろうか。
『私は君の幸せを一番の優先項目にしている。故に君が幸せから遠ざかる行為は許容できない』
「――――でも、それじゃ、食べられない、です」
『食べるんだグロリア。心の満足と体の満足は別だ。食べようと思えば食べられる。グロリアはそういう体をしている。好きな所で生き、好きな物を食べ、その上で魔獣を食らうんだ』
「・・・出来る、でしょう、か」
『出来る。グロリア、私は今まで君に出来ない事を『出来なくてもやれ』と言ったか?』
言われた事は、無い。何時だってちゃんと聞いてくれて、何だって確かめてくれた。
解らないと言えば、解る様に言ってくれて、私にとって助かる事をしてくれる。
「・・・わかり、ました。ガライドがそう言う、なら、頑張り、ます」
『ああ。頑張ってくれ』
出来るかどうかは、解らない、自信も無い。
けどガライドが言うなら、きっとできると思う。
やってみよう。そうだ、やってみないと、何も解らない。
ガライドを胸に抱え、頑張ろうと力を込めて一人頷く。
「・・・なあ、あの時の子供って、君、だよな。紅いドレスを着てた、お嬢さんって」
「?」
すると突然声を掛けられ、顔を上げて声の主を見た。
男の人だ。誰だろう。見覚えは無い。思わず首を傾げる。
『グロリア、先程の戦闘時に居た者達の一人だ。その時の事を聞いているだろう』
「・・・はい、そう、です」
あの場にいた人か。あまり良く見てなかったから覚えてなかった。
もしかして邪魔をしたとかだろうか。
良く考えたら私は彼らの間に突然割って入ったのだし。
兵士と傭兵の仕事と、確かフランさんは言っていた。
そして私は傭兵じゃないとも言われ、行かなくて良いと言われた。
なのに行ってしまったのだから、本当は駄目だったのかもしれない。
「そうか。いやええと、何も言う暇もなく、女共に攫われてしまったから言う機会が無くてな。遅くなったが礼を言いたい。助かった。ありがとう」
「えと、はい。どういたし、まして」
「それでだな。礼をちゃんとしたいと思ってるんだが・・・」
そこで男の人は困った様に頭をかき、後ろの人達に目を向ける。
すると全員目をそらし、男の人は「くそっ」と言いながら目線を戻した。
「いやそのな、俺達傭兵はお嬢さんみたいな子に、何したら良いのか解んなくてさ。酒を奢るって訳にもいかねえし、何か礼になる事・・・俺達で出来る範囲であるかな」
『ふむ・・・グロリア、彼らは君のドレス姿と魔道具を纏って戦う姿を見て、どこぞの偉い家のお嬢様だと思っているのでは。故に下手な礼をして失礼が無いか困っているんだろう』
偉いお嬢様。成程、凄く解った。確かにそれは困ると思う。
下手な事を言って首輪が締まって痛みが走るのは嫌だ。
それは私だけじゃなくて、この人達も同じなんだろう。
「きに――――」
「あ、お前、おい、そこの赤い髪の奴!」
気にしないで欲しい。そう答えようとして、大きな声にさえぎられてしまった。
目を向けると私より少し大きいぐらいの男の子が居て、私を睨んで指さしている。
何だろう。やっぱり何か怒られるんだろうか。
『成程、アレが女性陣が言っていた『言いそうな奴』か』
ちょっと頭がぽやってする。体がふわふわしてる。
「グロリアちゃん、はいこれ。下着と上着」
「ありがとう、ござい、ます」
キャスさんから渡された服はごわっとした下着と、厚手の上着。
試合以外の時にしていた格好と似た感じになっている。
違いが有るとすれば、下は兎も角上着がぶかぶかな事だろうか。
肩にギリギリかかっている感じで、下手に動くとずり落ちそう。
後袖が長くて手が出ないし、裾は私の足首まである。大分大きい。
勿論物の良さは当然こっちだと思う。普段の服は薄っぺらかった。
「うん、可愛い!」
「キャス、わざと大きい物を用意しましたね」
「うん。リーディッドはグロリアちゃんの事可愛いと思わないの?」
「可愛らしいとは思いますよ。そもそも大概の生物は、子供の内は可愛らしい物です」
「リーディッドは本当に捻くれてるなぁ」
どうやら上着がぶかぶかなのはわざとらしい。
キャスさんが楽しそうにしているし、私としては別に構わないと思っている。
あのドレスもただ着せられたものを着たままだっただけだし、今と状況は変わらないだろう。
「髪も長いからいじり甲斐が有るわよねぇ。後ろで纏めても可愛いわ」
「巻いちゃう? 巻いちゃう?」
「えぇー。ちょっとウェーブかける位の方が良いわよー」
「ちょっと、こんなサラサラなのに下手な事しないでよ」
着替えると今度は髪を皆でいじられ、その手が気持ちよくてむずむずする。
今まで髪を触られる時は、捕まれたり引っ張られたりだったから、優しい触り方がむず痒い。
「まったく、皆さん構い倒しすぎでしょう。あまりやり過ぎると嫌がられますよ」
ただリーディッドさんだけはちょっと離れた所で、はぁと溜息を吐きながらそんな事を言った。
別に嫌な気分は無い。ただ少しむず痒くて、気分がふわふわするだけで。
暫くされるがままになっていたら、頭の上で髪が丸くなっていた。どうなってるんだろうこれ。
「さあて、んじゃグロリアちゃん待望のお食事に行きましょうか!」
「そろそろ魔獣の処理も、切り分けも終わってるだろうからねー」
「結構吹き飛ばしちゃったけど、応援要請に応えてだからねぇ。取り分はよこして貰わないと」
「もし分けてないとか言い出す奴が居たら拳で解らせてやるわ」
「いやー、あのグロリアちゃん見た後じゃ無理でしょー。真面な奴は文句言わないわよ」
「言いそうな奴がいるじゃない。あの魔道具の力だろう、とか」
「「「「「あー」」」」」
髪をポスポス触っていると、また抱きかかえられてしまった。
そしてそのまま皆は会話をしながら、どこかへと向かってゆく。
道中色んな人に声をかけられたり、頭を撫でられたり、手を振られたりした。
そのどれもが優しくて、胸が暖かくて・・・凄く、怖くなった。
思わず胸をぐっと抑え、今感じた物に頭を悩ませる。
その答えを探して少しだけ思いついた頃に、傭兵ギルドと呼ばれる建物に戻っていた。
「あー! やっと帰って来た! 酷いですよ皆さん! 私一人置いて!!」
「ハイハイごめんよフランちゃん。ちゃんと今から手伝うから」
「もう事務仕事は終わってます! ふーんだ!」
「おー、さっすがフラン」
「褒めても何も出ないんですからね! あ、皆さんの分は何時もの所にありますよ」
「褒めたら出て来てんじゃないの」
私は床に降ろされ、少し待っててと言われ椅子に座る。
ぐるりと周りを見ると、最初に来た時と違い人が多い。
男の人も沢山居る。何だかチラチラ見られている様な?
まあ良いか。見られるのは慣れている。闘技場の方が視線は多い。
それよりも今は、ガライドに少し聞きたい事がある。
「・・・ガライド。私は、ここに、居ない方が、良いんじゃ、ないで、しょうか」
『どうしたグロリア。さっきから様子がおかしいと思ったが、何故そう思うんだ』
「嬉しい、からです。幸せだから、です。暖かいから・・・です」
胸にある暖かさは、凄く嬉しくて、幸せで・・・満足してしまう。
それは駄目だ。私はさっき、ガライドに言った。自分でも決めた。
私は生きる為に、戦う為に、食べなきゃいけない。
それは、幸せな気持ちを持ってたら、きっと無理だ。
『・・・グロリア。私はわがままな人格のAIでね。目的は達成しなければ気が済まないんだ』
「目的、ですか?」
突然、どうしたんだろう。話が変わった。
何時も私の疑問には応えてから、別の話をするのに。
ガライドの目的は、無くなったと、言っていた気がする。
だから私と一緒に来ると、そう言ってくれた。
なのにいつの間にかやる事が出来たんだろうか。
『私は君の幸せを一番の優先項目にしている。故に君が幸せから遠ざかる行為は許容できない』
「――――でも、それじゃ、食べられない、です」
『食べるんだグロリア。心の満足と体の満足は別だ。食べようと思えば食べられる。グロリアはそういう体をしている。好きな所で生き、好きな物を食べ、その上で魔獣を食らうんだ』
「・・・出来る、でしょう、か」
『出来る。グロリア、私は今まで君に出来ない事を『出来なくてもやれ』と言ったか?』
言われた事は、無い。何時だってちゃんと聞いてくれて、何だって確かめてくれた。
解らないと言えば、解る様に言ってくれて、私にとって助かる事をしてくれる。
「・・・わかり、ました。ガライドがそう言う、なら、頑張り、ます」
『ああ。頑張ってくれ』
出来るかどうかは、解らない、自信も無い。
けどガライドが言うなら、きっとできると思う。
やってみよう。そうだ、やってみないと、何も解らない。
ガライドを胸に抱え、頑張ろうと力を込めて一人頷く。
「・・・なあ、あの時の子供って、君、だよな。紅いドレスを着てた、お嬢さんって」
「?」
すると突然声を掛けられ、顔を上げて声の主を見た。
男の人だ。誰だろう。見覚えは無い。思わず首を傾げる。
『グロリア、先程の戦闘時に居た者達の一人だ。その時の事を聞いているだろう』
「・・・はい、そう、です」
あの場にいた人か。あまり良く見てなかったから覚えてなかった。
もしかして邪魔をしたとかだろうか。
良く考えたら私は彼らの間に突然割って入ったのだし。
兵士と傭兵の仕事と、確かフランさんは言っていた。
そして私は傭兵じゃないとも言われ、行かなくて良いと言われた。
なのに行ってしまったのだから、本当は駄目だったのかもしれない。
「そうか。いやええと、何も言う暇もなく、女共に攫われてしまったから言う機会が無くてな。遅くなったが礼を言いたい。助かった。ありがとう」
「えと、はい。どういたし、まして」
「それでだな。礼をちゃんとしたいと思ってるんだが・・・」
そこで男の人は困った様に頭をかき、後ろの人達に目を向ける。
すると全員目をそらし、男の人は「くそっ」と言いながら目線を戻した。
「いやそのな、俺達傭兵はお嬢さんみたいな子に、何したら良いのか解んなくてさ。酒を奢るって訳にもいかねえし、何か礼になる事・・・俺達で出来る範囲であるかな」
『ふむ・・・グロリア、彼らは君のドレス姿と魔道具を纏って戦う姿を見て、どこぞの偉い家のお嬢様だと思っているのでは。故に下手な礼をして失礼が無いか困っているんだろう』
偉いお嬢様。成程、凄く解った。確かにそれは困ると思う。
下手な事を言って首輪が締まって痛みが走るのは嫌だ。
それは私だけじゃなくて、この人達も同じなんだろう。
「きに――――」
「あ、お前、おい、そこの赤い髪の奴!」
気にしないで欲しい。そう答えようとして、大きな声にさえぎられてしまった。
目を向けると私より少し大きいぐらいの男の子が居て、私を睨んで指さしている。
何だろう。やっぱり何か怒られるんだろうか。
『成程、アレが女性陣が言っていた『言いそうな奴』か』
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
スウィートカース(Ⅷ):魔法少女・江藤詩鶴の死点必殺
湯上 日澄(ゆがみ ひずみ)
ファンタジー
眼球の魔法少女はそこに〝死〟を視る。
ひそかに闇市場で売買されるのは、一般人を魔法少女に変える夢の装置〝シャード〟だ。だが粗悪品のシャードから漏れた呪いを浴び、一般市民はつぎつぎと狂暴な怪物に変じる。
謎の売人の陰謀を阻止するため、シャードの足跡を追うのはこのふたり。
魔法少女の江藤詩鶴(えとうしづる)と久灯瑠璃絵(くとうるりえ)だ。
シャードを帯びた刺客と激闘を繰り広げ、最強のタッグは悪の巣窟である来楽島に潜入する。そこで彼女たちを待つ恐るべき結末とは……
真夏の海を赤く染め抜くデッドエンド・ミステリー。
「あんたの命の線は斬った。ここが終点や」
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜
トンコツマンビックボディ
ファンタジー
馬場香澄49歳 専業主婦
ある日、香澄は買い物をしようと町まで出向いたんだが
突然現れた暴走トラック(高齢者ドライバー)から子供を助けようとして
子供の身代わりに車にはねられてしまう
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる