13 / 23
第12話、ギルド
しおりを挟む
犬に乗った人と別れた後、出会う人出会う人に声をかけられた。
勿論私じゃなくて、前を歩く三人がだけど。
知り合いが多いらしい。皆笑顔で「おかえり」と言われている。
『ふむ・・・会話から察するに、三人は何かしらの組織に所属し、そこから仕事を請け負っているのか。だがきっちりとした会社組織とは少し違う様だな。まあ詳細は街に着けば解るか。それにしても意外だな。リーディッドやキャスよりもガンの方が受けが良いとは』
意外、なんだろうか。私には判断が出来ない。
ただガライドの言う通り、ガンさんに話しかける人は多い。
勿論キャスさんとリーディッドさんが話しかけられてない訳じゃない。
ただ二人に比べると、ガンさんの方が良く声を掛けられている。
その様子をぼーっと見ていると、キャスさんが横に近づいてきた。
「ガンの奴、困ってる人の事すーぐ手伝うから、街では大体の人が顔見知りなんだよー」
「そのおかげで仕事がし易い時があります。まあ面倒事にも巻き込まれるので一長一短ですが」
「お前等が何かやらかした時とか仕事に失敗した時、謝りに行くの大体俺なんですけど」
「「ガンが謝りに行くと場がおさまるので」」
「こいつら・・・!」
『成程。三人とも最初の印象とは少々役割が違う様だ。いや、それよりも・・・』
ガライドが何だか納得してるけど、私はただ首を傾げるしかない。
困ってる人を助けても、面倒な事になる時が有るのだろうか。
てっきり必ず食べさせて貰えるのかと。リーディッドさんだから食べさせて貰えたのかな。
『・・・グロリア、少々訊ねたいのだが、君は彼らの様な人種を当たり前に見かけたか?』
「?」
何の事だろうと思いガライドに目を向けると、突然目の前に人が現れた。
ビクッとして後ずさっても、その人との距離が変わらない。
『すまない、驚かせたな。映像を切り取り拡大している。実際に近距離にいる訳ではない』
「・・・はぁ」
『詳しい説明は省く。それよりも今大きく見えている者達・・・耳や尻尾の生えている、獣の顔をした二足歩行の者達は、この時代には・・・いや、この世界には当たり前に居るのか?』
ガライドに言われて、目の前に映る人の事をじっと見る。
魔獣に似た顔をした、毛でいっぱいの人達。
闘技場では何度か見た。私と同じ様に奴隷だったと思う。
なんて頼りない記憶を思い出していると、キャスさんが不思議そうに顔を覗き込んできた。
「グロリアちゃん、突然飛びのいてどうしたの? 何か踏んだ?」
『・・・答えを急いで失敗した。すまないグロリア。返事は後で良い。彼女には何でもないと答えておいてくれ』
「・・・何でも、ない、です」
「そう? ならここまでくればもう安全だし、手を繋いでても良いよねー?」
「まあ、何かあればガンを囮にして逃げましょう」
「ぜってえ逃げきってやる」
「魔獣、なら、倒し、ますよ?」
別に逃げなくたって、倒してしまえば良い。
お腹は空いていないけど、三人を助ける為なら戦いたい。
・・・助ける為に? 食べる為じゃなくて?
そっか。私この人達を助けたいのか。だからさっき、何だかもやもやしたんだ。
でも三人に付いて行きたいって言って、ガライドが良いって言ってくれるかな。
なんて少し悩んでいると、キャスさんが抱き付いて頬を擦り付けて来た。
「グロリアちゃんは優しいねぇー。んー、かーわいいー」
「キャス、一応言っておきますが、彼女は恩人ですからね?」
「わーかってるよーう。でも可愛いでしょ?」
「何が、でも、ですか。はぁ・・・グロリアさん、嫌だったら引きはがして構いませんからね」
「・・・嫌じゃ、ない、です」
嫌じゃない。全然、嫌じゃない。ただちょっと、歩きにくい、かも。
そうして暫く歩いていると、壁が現れた。大きな石壁が。
少し前から何かあると思っていたけど、もしかしてここは闘技場なのかな。
首を傾げながらキャスさんに手を引かれていると、開かれた門の前に立つ人が声をかけて来た。
「お、ガン。帰って来たのか。生きてるよな?」
「死んでたら真っ先におっさんを呪ってやる」
「その時はおじさんが二人を貰ってやるから安心して成仏しろ」
「禿は嫌です」
「私は禿げてなくてもおじさんは嫌かなー?」
「容赦ねえなぁお前等。で、何だその子。キャスの隠し子か?」
「まだ一人も生んでないよ!」
「じゃあリー・・・うん、冗談だ冗談。短剣を仕舞おう。な? おじさんが悪かったから」
「くだらない冗談を言うからです。彼女は魔獣に襲われている私達を助けてくれました。なのでお礼をする為に一緒について来て貰っています。入って良いですよね?」
短剣を抜きかけていたリーディッドさんは、低い声で説明しながら短剣を収めた。
それを聞いたおじさんと名乗る人は顎に手を当て、じーっと私を見つめる。
「んー・・・まあ、色々気になるは気になるが、お前らが責任持つって言うなら良いぞ」
「何かあったらガンを突き出しますので問題ありません」
「解った。行って良いぞー」
「俺は何にも良くねえよ!?」
「いこっか、グロリアちゃん」
「えと、はい」
おじさんと言い合うガンさんを置いて、二人が足を進める。
良いのかなと思いつつも、キャスさんに手を握られているので私も進むしかない。
ガライドは相変らず私の横に浮いていて・・・あのおじさん、ガライドを見ている様な?
『・・・ふむ、門を守る兵士となると、正規兵か、それとも民間か。どちらにせよ兵士にとって私は異質な様だな。どこぞに報告して、後々何かしら調べられそうな気がするな』
ガライドを調べられるなら、この手足も調べられるのかな。
と言っても使ってる私が良く解ってないけど。
元の手足より力が入る、ぐらいしか解ってない。
「グロリアちゃん、こっちこっち。こちらが私達が所属する傭兵ギルドでーっす」
「紹介する程の物ではありませんけどね。支部ですし、傭兵とは名ばかりの何でも屋ですよ。依頼が有れば猫探しや畑の手伝い等、本当に何でもやります。傭兵って何でしょうね?」
『・・・ギルド・・・いよいよファンタジー小説じみて来たな。これでダンジョンなどがあれば完璧だな。いや、我々の存在を考えれば、発掘もダンジョン探索と言えるか?』
キャスさんが「じゃーん」と言いながら紹介する建物を見つめる。
大きな建物だ。何人ぐらい住んでるんだろう。
なんて考えている間にまた手を引かれ、一緒に中へと入る。
すると私達を目にした人のうち一人がパタパタと笑顔で寄って来た。女の人だ。
「お帰りなさい! ご無事だったんですね!」
「皆同じ事を言いますね。そんなに森の状況は酷いんですか?」
「なっかなかに酷い状況ですね!」
「力強く言う事じゃないと思いますが・・・そうですか」
明るく答える女の人に、リーディッドさんが考え込む仕草を見せる。
その様子を見ながら、私は周囲を軽く見まわす。
広い部屋だけど、人は余りいない。女の人が何人か居るぐらいだ。
『・・・この中もそうか。獣の様な見た目所か、虫の様な見た目の者も居るな』
「あのー、所で後ろのお子さんはどなたですか? 迷子か何かで? というか中々に厳つい物を付けていますね。動くの大変じゃないですか? んん? 不思議な感触ですねこれ」
「・・・大丈夫、です」
ガライドの呟きが耳に入り目を向けると、女の人がぐっと近寄って来た。
リーディッドさんと話していると思っていたから、少し驚いて仰け反ってしまう。
彼女はそんな私の腕を取って、黒い腕を確認し始めた。
色々早口で言われて良く解らなくて、取り敢えず動ける事だけ答えた。
「彼女はグロリアさん。こう見えて大型の魔獣を一撃で倒す凄腕ですよ」
「またまた御冗談をぉ~」
「本当です」
「・・・ま、またまたぁ~」
「本当ですよ。一撃で跡形もなく吹き飛ばしたのを見ましたから。ああ、その両腕と両足の武装は魔道具ですので、下手に触ると危険かもしれません。吹き飛んでも私は知りませんよ」
「・・・マジ、すか」
私の手と足を調べていた女の人は、キャスさんに確認する様に顔を向ける。
キャスさんがコクリと頷くと、女の人は慌てた様に立ち上がって一歩離れた。
ただドンと背中をぶつけ、またも慌てて後ろを見上げる。
『今度は二足歩行のトカゲか。まさか時代を超えたのではなく、世界を超えたのか? いや、そもそもグロリアの力自体異様と言えば異様。私が眠っている間、生物にどんな進化が・・・』
そこには凄く体の大きい、険しい表情の男の人が立っていた。
ガライドの呟き通り、トカゲの様な見た目だ。その後の呟きは良く解らないけど。
「ギ、ギルマス、驚かさないで下さいよ」
「お前が後ろも見ずにぶつかって来ただけだろうが。人のせいにするな。おい、リーディッド、今の話本当か?」
「私は誓って嘘は言ってませんよ」
「・・・お前の場合、本当の事も言ってねぇ、って時が有るからなぁ。ガンはどうした。あのバカなら嘘はつけねえだろ」
「門で門番と口喧嘩していたので置いてきました」
「何やってんだあのバカは・・・」
大きな男の人は、ジロリと私を睨んだ。
そして上から下までじっくりと、確かめる様に目を動かす。
今日はなんだかよく観察される日な気がする。
「・・・成程、この嬢ちゃん、少なくとも普通じゃねえな」
勿論私じゃなくて、前を歩く三人がだけど。
知り合いが多いらしい。皆笑顔で「おかえり」と言われている。
『ふむ・・・会話から察するに、三人は何かしらの組織に所属し、そこから仕事を請け負っているのか。だがきっちりとした会社組織とは少し違う様だな。まあ詳細は街に着けば解るか。それにしても意外だな。リーディッドやキャスよりもガンの方が受けが良いとは』
意外、なんだろうか。私には判断が出来ない。
ただガライドの言う通り、ガンさんに話しかける人は多い。
勿論キャスさんとリーディッドさんが話しかけられてない訳じゃない。
ただ二人に比べると、ガンさんの方が良く声を掛けられている。
その様子をぼーっと見ていると、キャスさんが横に近づいてきた。
「ガンの奴、困ってる人の事すーぐ手伝うから、街では大体の人が顔見知りなんだよー」
「そのおかげで仕事がし易い時があります。まあ面倒事にも巻き込まれるので一長一短ですが」
「お前等が何かやらかした時とか仕事に失敗した時、謝りに行くの大体俺なんですけど」
「「ガンが謝りに行くと場がおさまるので」」
「こいつら・・・!」
『成程。三人とも最初の印象とは少々役割が違う様だ。いや、それよりも・・・』
ガライドが何だか納得してるけど、私はただ首を傾げるしかない。
困ってる人を助けても、面倒な事になる時が有るのだろうか。
てっきり必ず食べさせて貰えるのかと。リーディッドさんだから食べさせて貰えたのかな。
『・・・グロリア、少々訊ねたいのだが、君は彼らの様な人種を当たり前に見かけたか?』
「?」
何の事だろうと思いガライドに目を向けると、突然目の前に人が現れた。
ビクッとして後ずさっても、その人との距離が変わらない。
『すまない、驚かせたな。映像を切り取り拡大している。実際に近距離にいる訳ではない』
「・・・はぁ」
『詳しい説明は省く。それよりも今大きく見えている者達・・・耳や尻尾の生えている、獣の顔をした二足歩行の者達は、この時代には・・・いや、この世界には当たり前に居るのか?』
ガライドに言われて、目の前に映る人の事をじっと見る。
魔獣に似た顔をした、毛でいっぱいの人達。
闘技場では何度か見た。私と同じ様に奴隷だったと思う。
なんて頼りない記憶を思い出していると、キャスさんが不思議そうに顔を覗き込んできた。
「グロリアちゃん、突然飛びのいてどうしたの? 何か踏んだ?」
『・・・答えを急いで失敗した。すまないグロリア。返事は後で良い。彼女には何でもないと答えておいてくれ』
「・・・何でも、ない、です」
「そう? ならここまでくればもう安全だし、手を繋いでても良いよねー?」
「まあ、何かあればガンを囮にして逃げましょう」
「ぜってえ逃げきってやる」
「魔獣、なら、倒し、ますよ?」
別に逃げなくたって、倒してしまえば良い。
お腹は空いていないけど、三人を助ける為なら戦いたい。
・・・助ける為に? 食べる為じゃなくて?
そっか。私この人達を助けたいのか。だからさっき、何だかもやもやしたんだ。
でも三人に付いて行きたいって言って、ガライドが良いって言ってくれるかな。
なんて少し悩んでいると、キャスさんが抱き付いて頬を擦り付けて来た。
「グロリアちゃんは優しいねぇー。んー、かーわいいー」
「キャス、一応言っておきますが、彼女は恩人ですからね?」
「わーかってるよーう。でも可愛いでしょ?」
「何が、でも、ですか。はぁ・・・グロリアさん、嫌だったら引きはがして構いませんからね」
「・・・嫌じゃ、ない、です」
嫌じゃない。全然、嫌じゃない。ただちょっと、歩きにくい、かも。
そうして暫く歩いていると、壁が現れた。大きな石壁が。
少し前から何かあると思っていたけど、もしかしてここは闘技場なのかな。
首を傾げながらキャスさんに手を引かれていると、開かれた門の前に立つ人が声をかけて来た。
「お、ガン。帰って来たのか。生きてるよな?」
「死んでたら真っ先におっさんを呪ってやる」
「その時はおじさんが二人を貰ってやるから安心して成仏しろ」
「禿は嫌です」
「私は禿げてなくてもおじさんは嫌かなー?」
「容赦ねえなぁお前等。で、何だその子。キャスの隠し子か?」
「まだ一人も生んでないよ!」
「じゃあリー・・・うん、冗談だ冗談。短剣を仕舞おう。な? おじさんが悪かったから」
「くだらない冗談を言うからです。彼女は魔獣に襲われている私達を助けてくれました。なのでお礼をする為に一緒について来て貰っています。入って良いですよね?」
短剣を抜きかけていたリーディッドさんは、低い声で説明しながら短剣を収めた。
それを聞いたおじさんと名乗る人は顎に手を当て、じーっと私を見つめる。
「んー・・・まあ、色々気になるは気になるが、お前らが責任持つって言うなら良いぞ」
「何かあったらガンを突き出しますので問題ありません」
「解った。行って良いぞー」
「俺は何にも良くねえよ!?」
「いこっか、グロリアちゃん」
「えと、はい」
おじさんと言い合うガンさんを置いて、二人が足を進める。
良いのかなと思いつつも、キャスさんに手を握られているので私も進むしかない。
ガライドは相変らず私の横に浮いていて・・・あのおじさん、ガライドを見ている様な?
『・・・ふむ、門を守る兵士となると、正規兵か、それとも民間か。どちらにせよ兵士にとって私は異質な様だな。どこぞに報告して、後々何かしら調べられそうな気がするな』
ガライドを調べられるなら、この手足も調べられるのかな。
と言っても使ってる私が良く解ってないけど。
元の手足より力が入る、ぐらいしか解ってない。
「グロリアちゃん、こっちこっち。こちらが私達が所属する傭兵ギルドでーっす」
「紹介する程の物ではありませんけどね。支部ですし、傭兵とは名ばかりの何でも屋ですよ。依頼が有れば猫探しや畑の手伝い等、本当に何でもやります。傭兵って何でしょうね?」
『・・・ギルド・・・いよいよファンタジー小説じみて来たな。これでダンジョンなどがあれば完璧だな。いや、我々の存在を考えれば、発掘もダンジョン探索と言えるか?』
キャスさんが「じゃーん」と言いながら紹介する建物を見つめる。
大きな建物だ。何人ぐらい住んでるんだろう。
なんて考えている間にまた手を引かれ、一緒に中へと入る。
すると私達を目にした人のうち一人がパタパタと笑顔で寄って来た。女の人だ。
「お帰りなさい! ご無事だったんですね!」
「皆同じ事を言いますね。そんなに森の状況は酷いんですか?」
「なっかなかに酷い状況ですね!」
「力強く言う事じゃないと思いますが・・・そうですか」
明るく答える女の人に、リーディッドさんが考え込む仕草を見せる。
その様子を見ながら、私は周囲を軽く見まわす。
広い部屋だけど、人は余りいない。女の人が何人か居るぐらいだ。
『・・・この中もそうか。獣の様な見た目所か、虫の様な見た目の者も居るな』
「あのー、所で後ろのお子さんはどなたですか? 迷子か何かで? というか中々に厳つい物を付けていますね。動くの大変じゃないですか? んん? 不思議な感触ですねこれ」
「・・・大丈夫、です」
ガライドの呟きが耳に入り目を向けると、女の人がぐっと近寄って来た。
リーディッドさんと話していると思っていたから、少し驚いて仰け反ってしまう。
彼女はそんな私の腕を取って、黒い腕を確認し始めた。
色々早口で言われて良く解らなくて、取り敢えず動ける事だけ答えた。
「彼女はグロリアさん。こう見えて大型の魔獣を一撃で倒す凄腕ですよ」
「またまた御冗談をぉ~」
「本当です」
「・・・ま、またまたぁ~」
「本当ですよ。一撃で跡形もなく吹き飛ばしたのを見ましたから。ああ、その両腕と両足の武装は魔道具ですので、下手に触ると危険かもしれません。吹き飛んでも私は知りませんよ」
「・・・マジ、すか」
私の手と足を調べていた女の人は、キャスさんに確認する様に顔を向ける。
キャスさんがコクリと頷くと、女の人は慌てた様に立ち上がって一歩離れた。
ただドンと背中をぶつけ、またも慌てて後ろを見上げる。
『今度は二足歩行のトカゲか。まさか時代を超えたのではなく、世界を超えたのか? いや、そもそもグロリアの力自体異様と言えば異様。私が眠っている間、生物にどんな進化が・・・』
そこには凄く体の大きい、険しい表情の男の人が立っていた。
ガライドの呟き通り、トカゲの様な見た目だ。その後の呟きは良く解らないけど。
「ギ、ギルマス、驚かさないで下さいよ」
「お前が後ろも見ずにぶつかって来ただけだろうが。人のせいにするな。おい、リーディッド、今の話本当か?」
「私は誓って嘘は言ってませんよ」
「・・・お前の場合、本当の事も言ってねぇ、って時が有るからなぁ。ガンはどうした。あのバカなら嘘はつけねえだろ」
「門で門番と口喧嘩していたので置いてきました」
「何やってんだあのバカは・・・」
大きな男の人は、ジロリと私を睨んだ。
そして上から下までじっくりと、確かめる様に目を動かす。
今日はなんだかよく観察される日な気がする。
「・・・成程、この嬢ちゃん、少なくとも普通じゃねえな」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
業腹
ごろごろみかん。
恋愛
夫に蔑ろにされていた妻、テレスティアはある日夜会で突然の爆発事故に巻き込まれる。唯一頼れるはずの夫はそんな時でさえテレスティアを置いて、自分の大切な主君の元に向かってしまった。
置いていかれたテレスティアはそのまま階段から落ちてしまい、頭をうってしまう。テレスティアはそのまま意識を失いーーー
気がつくと自室のベッドの上だった。
先程のことは夢ではない。実際あったことだと感じたテレスティアはそうそうに夫への見切りをつけた
彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる