40 / 51
言葉にできないその気持ち
しおりを挟む
二人が風呂から出てきた。
スーリはちらっと俺を見ただけで何も言わず、イヴの膝に乗り、髪を整えてもらってる。その顔には何の表情もなかった。
「スーリ、あー…怪我とかしてないか?」
気まずい沈黙に耐えかねて声を掛ける。
「……」
「怪我はしていませんでした」
答えないスーリの代わりに、イヴが教えてくれた。
獣の牙に関して、なんか言わなきゃいけないのに、言葉がまとまらない。
礼を言えば簡単なのかもしれない。
でも俺は獣への復讐心なんてなかった。過去にはあったのかもしれないが、今は微塵もない。
そんな状態で言葉だけの感謝を告げるのは、違うと思う。
だけど"俺の為に"本来ならやらないようなことを、やってくれたことを無視は出来ない。
多分スーリは俺が喜んでないから、戸惑って不機嫌になってる。
俺の感情に対して、いつだって敏感に反応してきた奴だから、それは分かる。
「スーリ、俺に触れ」
ルクの目とそっくりな、紫がかった瞳を覗き込んで言った。
人の感情ってさ。言語化出来ない複雑な面もあるんだ。
出会ったあの夜と同じ、つぶらで虚ろな目で、スーリは俺を見返した。
静かにその髪がうねると、俺に伸びてくる。
腕や頬にその感触を感じる。
音じゃない言語。俺がスーリに伝えたいことは、触れれば分かるはずだ。
「アベルは喜んでない」
「うん」
「でも怒ってない」
「そうだ。怒ってないよ」
「この気持ちはなんて言う?」
「俺にも分からないんだ」
お前がやったことを、否定する権利は俺にはない。
今後はこうして欲しいっていう希望すら、今は思いつかない。
感謝に似た気持ちはあるが、それを言葉にすることで認めなきゃいけない"なにか"が怖い気もする。
スーリは俺の目をじっと見つめながら、髪で俺を撫でる。
嘘を探してるのか。
残念、俺の気持ちも言葉も嘘じゃないよ。
「わかった」
スーリの金髪が俺から離れた。
長く語り合えば、言葉でも伝えられるかもしれない。でも今は、こういう伝え方が出来て良かったと思う。
「さかな」
「ん?」
「アベルはスーリに魚を食わせたい」
「ああ、そうそう。魚食えよ」
それもバレたか。
まぁいい。実際食わせたかったし。
そこで気づいたけど、イヴは暇だったのかスーリの髪の毛を編んでた。
小さな三つ編みが左右に二本ずつ揺れてる。可愛いじゃん?
三つ編み幼女は既に、夢中で魚にかぶりついてた。
やっぱな。喜ぶと思ったんだ。
でもその食い方は想定外だわ。頭から骨ごと、ばりばりむしゃむしゃしてる。まぁスーリだし当然か。
「スーリは味を覚えた。あまい、すっぱい、にがい、これはなんていう?」
言語としては知っていても、味覚と関連付けはされてなかったんだろう。
いくつか簡単な"五感による感覚を表す言葉"を、イヴがスーリに教えていたのは見たが、まだまだ学ばせることは多そうだ。
「うーん。多分"しょっぱい"じゃね?あともっと食べたいとか、また食べたいとか思うのは"うまい"だ」
空いてる椅子に、俺も腰かけて答える。
イヴは新たな三つ編みを生み出してる。スーリはイヴの膝に座ったままだ。二人が気にしてないから口は出さないけど、行儀悪いぞ。
そもそも手づかみで食ってるし今更か。
「しょっぱい!うまい!二つ足の体はすごい!」
予想以上に喜んでいる。
食い方は汚いが、小さな女の子が美味そうにしてるのを見るのは嬉しいもんだな。
スーリは人の姿を模す前は、味覚がなかったんだな。
匂いには敏感だが、味覚は鈍い生物って意外と多い。持ってても偏ってる。
ネコですら甘さを感じない。
「だろ。このお塩様のお陰だ。こっちの世界では、死の岩だっけか」
塩の小瓶をテーブルに置く。使いすぎないようにしたのに、3分の2くらいに減ってしまっている。
「死の岩!」
「お?スーリ、塩のこと知ってんの?」
「スーリ達の天敵だ!」
「おのれはナメクジか。ていうか、お前バクバク食ってたじゃん」
スーリの目がまんまるになる。え?やばかった?まぁスライムが塩に弱そうっていうのは分かる。
「多量ではなかったので、大丈夫です」
硬直してるスーリに、イヴが言う。
「…し…死の岩を…スーリは…食べた」
イヴの言葉も聞こえてないんだか、ふるふると震えだす。
「死の岩はうまい!!」
そしてまた魚をガツガツ食い始めた。なんなんだよ。
お前の行動は、振れ幅広すぎて、謎すぎるんだが。
しかし、塩は通じないのに死の岩だと通じるのも不思議だ。
この世界では調味料として認識されてないから、俺の翻訳魔法がうまくいってない可能性がある。
「塩分なんて、だいたいの物に含まれてるんだから、直に一気食いとかしない限り問題ないだろ。むしろ一気食いしたら、俺でも死ぬわ」
「…母ちゃん…スーリは死の岩を食べた…でも、うまいだから仕方がなかった…」
母親に話しかけ始めたぞ。
「こいつも子供だから、こんな食べるの?大人になったら、食べなくなる?」
話聞かないスーリのことは、とりあえず放っといてイヴに聞いてみる。
「スーリは精霊に近い種族なので、人の法則には当てはまらないと思います」
「えぇ……こんなのが精霊って……」
ナメクジじゃなくて、盛り塩的な意味で苦手なのか?
「今は人の姿を模しているので、人に近い構成になっているのかもしれません」
「そうだね。味覚なんかも、それで得たみたいだし」
気付くと皿が空になってた。うわ、こいつ魚全部食い尽くしたよ。俺の明日の飯が……。
「スーリもう死ぬか?」
口の周りを魚の食いカスと脂で汚したスーリが不安そうに聞く。
死ぬと思っても食欲に抗えなかったのかよ。マジどんだけだよ、お前。
「だから死なないって。内臓とかも、ちゃんと人間にしてあるんだろ?」
「うん。リマの肉の記憶で、ちゃんと作った」
「だから肉とか言うな」
「リマの骨と血の……」
「そういう意味じゃない」
リマの肉体は、ひどく損傷してた。見ただけじゃ元の形状を推し量れないほどに。
ということは、スーリが見た記憶ってのは、遺伝子情報とかを含んでいた可能性もある。
魔法だの精霊だのいる世界だと、イマイチ"予想する"ことすら難しい。
「とにかく人間の体なら、塩を……死の岩を食べても死なない。沢山じゃなきゃ」
「わかった。しょっぱいうまい魚、ありがとう。アベル」
「えっ…、ああ、うん。どういたしまして」
唐突に素直なお礼に、ちょっと驚いた。
「うん!」
微笑んで頷くスーリ。
こういう時は、ほんとに可愛らしい幼女にしか見えない。
また捕ってきてやるか、とスーリの歯に挟まりまくってる魚の骨を見ながら思った。
……ヘアブラシより先に歯ブラシだな……。
スーリはちらっと俺を見ただけで何も言わず、イヴの膝に乗り、髪を整えてもらってる。その顔には何の表情もなかった。
「スーリ、あー…怪我とかしてないか?」
気まずい沈黙に耐えかねて声を掛ける。
「……」
「怪我はしていませんでした」
答えないスーリの代わりに、イヴが教えてくれた。
獣の牙に関して、なんか言わなきゃいけないのに、言葉がまとまらない。
礼を言えば簡単なのかもしれない。
でも俺は獣への復讐心なんてなかった。過去にはあったのかもしれないが、今は微塵もない。
そんな状態で言葉だけの感謝を告げるのは、違うと思う。
だけど"俺の為に"本来ならやらないようなことを、やってくれたことを無視は出来ない。
多分スーリは俺が喜んでないから、戸惑って不機嫌になってる。
俺の感情に対して、いつだって敏感に反応してきた奴だから、それは分かる。
「スーリ、俺に触れ」
ルクの目とそっくりな、紫がかった瞳を覗き込んで言った。
人の感情ってさ。言語化出来ない複雑な面もあるんだ。
出会ったあの夜と同じ、つぶらで虚ろな目で、スーリは俺を見返した。
静かにその髪がうねると、俺に伸びてくる。
腕や頬にその感触を感じる。
音じゃない言語。俺がスーリに伝えたいことは、触れれば分かるはずだ。
「アベルは喜んでない」
「うん」
「でも怒ってない」
「そうだ。怒ってないよ」
「この気持ちはなんて言う?」
「俺にも分からないんだ」
お前がやったことを、否定する権利は俺にはない。
今後はこうして欲しいっていう希望すら、今は思いつかない。
感謝に似た気持ちはあるが、それを言葉にすることで認めなきゃいけない"なにか"が怖い気もする。
スーリは俺の目をじっと見つめながら、髪で俺を撫でる。
嘘を探してるのか。
残念、俺の気持ちも言葉も嘘じゃないよ。
「わかった」
スーリの金髪が俺から離れた。
長く語り合えば、言葉でも伝えられるかもしれない。でも今は、こういう伝え方が出来て良かったと思う。
「さかな」
「ん?」
「アベルはスーリに魚を食わせたい」
「ああ、そうそう。魚食えよ」
それもバレたか。
まぁいい。実際食わせたかったし。
そこで気づいたけど、イヴは暇だったのかスーリの髪の毛を編んでた。
小さな三つ編みが左右に二本ずつ揺れてる。可愛いじゃん?
三つ編み幼女は既に、夢中で魚にかぶりついてた。
やっぱな。喜ぶと思ったんだ。
でもその食い方は想定外だわ。頭から骨ごと、ばりばりむしゃむしゃしてる。まぁスーリだし当然か。
「スーリは味を覚えた。あまい、すっぱい、にがい、これはなんていう?」
言語としては知っていても、味覚と関連付けはされてなかったんだろう。
いくつか簡単な"五感による感覚を表す言葉"を、イヴがスーリに教えていたのは見たが、まだまだ学ばせることは多そうだ。
「うーん。多分"しょっぱい"じゃね?あともっと食べたいとか、また食べたいとか思うのは"うまい"だ」
空いてる椅子に、俺も腰かけて答える。
イヴは新たな三つ編みを生み出してる。スーリはイヴの膝に座ったままだ。二人が気にしてないから口は出さないけど、行儀悪いぞ。
そもそも手づかみで食ってるし今更か。
「しょっぱい!うまい!二つ足の体はすごい!」
予想以上に喜んでいる。
食い方は汚いが、小さな女の子が美味そうにしてるのを見るのは嬉しいもんだな。
スーリは人の姿を模す前は、味覚がなかったんだな。
匂いには敏感だが、味覚は鈍い生物って意外と多い。持ってても偏ってる。
ネコですら甘さを感じない。
「だろ。このお塩様のお陰だ。こっちの世界では、死の岩だっけか」
塩の小瓶をテーブルに置く。使いすぎないようにしたのに、3分の2くらいに減ってしまっている。
「死の岩!」
「お?スーリ、塩のこと知ってんの?」
「スーリ達の天敵だ!」
「おのれはナメクジか。ていうか、お前バクバク食ってたじゃん」
スーリの目がまんまるになる。え?やばかった?まぁスライムが塩に弱そうっていうのは分かる。
「多量ではなかったので、大丈夫です」
硬直してるスーリに、イヴが言う。
「…し…死の岩を…スーリは…食べた」
イヴの言葉も聞こえてないんだか、ふるふると震えだす。
「死の岩はうまい!!」
そしてまた魚をガツガツ食い始めた。なんなんだよ。
お前の行動は、振れ幅広すぎて、謎すぎるんだが。
しかし、塩は通じないのに死の岩だと通じるのも不思議だ。
この世界では調味料として認識されてないから、俺の翻訳魔法がうまくいってない可能性がある。
「塩分なんて、だいたいの物に含まれてるんだから、直に一気食いとかしない限り問題ないだろ。むしろ一気食いしたら、俺でも死ぬわ」
「…母ちゃん…スーリは死の岩を食べた…でも、うまいだから仕方がなかった…」
母親に話しかけ始めたぞ。
「こいつも子供だから、こんな食べるの?大人になったら、食べなくなる?」
話聞かないスーリのことは、とりあえず放っといてイヴに聞いてみる。
「スーリは精霊に近い種族なので、人の法則には当てはまらないと思います」
「えぇ……こんなのが精霊って……」
ナメクジじゃなくて、盛り塩的な意味で苦手なのか?
「今は人の姿を模しているので、人に近い構成になっているのかもしれません」
「そうだね。味覚なんかも、それで得たみたいだし」
気付くと皿が空になってた。うわ、こいつ魚全部食い尽くしたよ。俺の明日の飯が……。
「スーリもう死ぬか?」
口の周りを魚の食いカスと脂で汚したスーリが不安そうに聞く。
死ぬと思っても食欲に抗えなかったのかよ。マジどんだけだよ、お前。
「だから死なないって。内臓とかも、ちゃんと人間にしてあるんだろ?」
「うん。リマの肉の記憶で、ちゃんと作った」
「だから肉とか言うな」
「リマの骨と血の……」
「そういう意味じゃない」
リマの肉体は、ひどく損傷してた。見ただけじゃ元の形状を推し量れないほどに。
ということは、スーリが見た記憶ってのは、遺伝子情報とかを含んでいた可能性もある。
魔法だの精霊だのいる世界だと、イマイチ"予想する"ことすら難しい。
「とにかく人間の体なら、塩を……死の岩を食べても死なない。沢山じゃなきゃ」
「わかった。しょっぱいうまい魚、ありがとう。アベル」
「えっ…、ああ、うん。どういたしまして」
唐突に素直なお礼に、ちょっと驚いた。
「うん!」
微笑んで頷くスーリ。
こういう時は、ほんとに可愛らしい幼女にしか見えない。
また捕ってきてやるか、とスーリの歯に挟まりまくってる魚の骨を見ながら思った。
……ヘアブラシより先に歯ブラシだな……。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる