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ニセモノ兄妹
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目を開けると、部屋のベッドだった。
またイヴに運んでもらっちゃったみたいだ。
星明りが差し込んでいて、とても静かな夜だ。
最近寝るって行動を取らないまま、意識飛んでばかりな気がする。
イヴとスーリのやり取りを聞くともなしに聞いていて、そのまま寝落ちてしまったらしい。
自分のものではない体温を感じて、ぎょっとして見おろすと、スーリが俺の横で寝てた。
は?なんで?人の寝床に潜り込むのが趣味なのこいつ?
ベッドから蹴り落してやろうかと思ったけど、小さな規則正しい寝息と丸い寝顔を見て、その気が失せた。
リマナもこうやってルクのベッドに潜り込んだ夜があったんだろうか。
起こさないようにそっと上掛けをかけてやってから、ベッドを出た。
喉が渇いてるし腹も減ってる。とりあえず裏の井戸から水を汲んでこようと小屋を出た。
小屋の中に戻ると、イヴが起きてた。
「お腹がすいてますか?」
飯食わないで寝落ちしたから、心配してくれたのかな。
「うん。ぺこぺこ」
汲みたての水の入ったポットを俺から受け取ると、お茶を淹れてくれた。そのあと果物。
ランタン一つの灯りで、イヴとテーブルに向かい合って座り、果物を口に運ぶ。
唐突に何故か孤独感が襲ってきた。
なんでだ。イヴが目の前にいるし、スーリも部屋で寝てる。全然孤独じゃないはずだろ。
ルクの記憶を見たせいで、この体が俺のものではないという感覚がする。
日本で暮らしていた俺という存在は、この世界では本当は欠片も存在していない。
俺は本来このガルナの住人じゃないんだ。
ここには家族もいないし、培ってきた人間関係もここには一切存在しない。
これは孤独感っていうより、虚無感かもしれない。
積み上げてきたものが全て消え失せて、俺は何も持ってない状態。
俺は女神にこの世界に落とされ、この体を奪った。
疑問がまた、湧き上がる。
何故ルクのまま生かしてやらなかった?
俺がこの世界に来ることより、幼い兄妹の命を救う方が、より神の行いとして正しいんじゃないか?
俺はこの体を、ルクに返しても構わない。そして出来ればリマも助けたい。
俺の意識──生命エネルギーみたいなもんを、彼らに移すことは出来ないんだろうか?
女神曰くの法則によって、それは絶対に不可能なのか?
あの幼い兄妹が死んで、その肉体を使って俺が生きながらえていることに、罪悪感が消せない。
「俺のこの体の持ち主、ルクって言うんだ。スーリが見せてくれた記憶で知った」
どんな顔して話せばいいか分からなくて、俺は顔を伏せたまま喋った。
見なくてもイヴはいつも通りの無表情で聞いてるのは分かる。
「スーリの姿…あの死んでた子の名前は、リマナ。リマって呼んでた。ルクの妹」
この世界の夜は、静かすぎて嫌になる。自分の鼓動さえ聞こえる。
「お…俺、魂とかそういうの、よく分からないけど、ル、ルクの魂を追い出して、この体に…」
声が震えてしまう。誰かを犠牲にして生きるなんて真っ平だ。
温かい手が、俺の頬に触れた。
イヴの手だ。
彼女は俺の頭を抱え込むようにして、自分の体に優しく押し付けた。
ハグに慣れてない日本人の俺でも、抵抗感が湧かないほど、そっと優しく。
「私が悲しい時、お婆さんがよくこうしてくれました」
抱きしめられたまま、その肌越しに聞くイヴの声は、いつもよりちょっと低く聞こえた。
「…イヴも悲しんだりするんだね。いつも冷静なのかと思ってたよ」
気恥ずかしさを誤魔化す為に、俺は軽口をたたいた。
「アベルといると、色々なことを思い出します」
お婆さんが亡くなってから、ずっと一人でいたから、色んな感情を忘れちゃってたのかな。
「この小屋は、お婆さんから譲り受けました。ここは私の家です」
「うん」
「私はこの小屋を大事にしています。アベルもルクの体を、大事にしてあげるといいです」
「…ルクはそれで許してくれるかなぁ」
「もう死んでいるので、何も考えることは出来ないと思います」
「ははは…それもそうか」
やっぱりイヴは、ちょっとズレてて不謹慎だ。
でも気安くルクの気持ちを代弁するような子じゃなくて良かったと、今は思う。
結局、死んだ相手に対する思いっていうのは、生きている奴がどう表そうと届くもんじゃない。
でも、だからこそ残されたもの──肉体であれ小屋であれ──使わせてもらうんだから、元の持ち主には敬意を払う。
そうすることでしか、死者への気持ちに折り合いがつけられない。
地球の人間は死んだら無になると女神は言ってた。
俺はもう死んで無になってたはずだ。
肉体とは別に、俺の精神みたいなものがルクの体に宿っているなら、肉体の死=全ての消滅、という"女神の理屈"に合ってない気がする。
俺は今こうやって生きている。
生きてるってことは、いつかもう一度"死ぬ"ってことだ。
もし精神が独立して存在しているなら、自分が欠片も存在してなかったよく分からない世界で、借り物の体のまま消えるなんてぞっとする。
阿部陽一が存在していた世界に戻りたい。
それにルクの存在を奪ったままで、俺がこの体で死んだら"ルクの死"すら宙ぶらりんになってしまう。
そんなんアイデンティティの消滅を意味するだろう。
仮に俺の体を見知らぬ奴が勝手に使ってたら、俺は、ものすごく気分が悪い。
何食わぬ顔して俺の家族や友達と過ごされても嫌だし、築き上げたもの全てを捨てられて、勝手気ままに生きられるのもご免だ。
誰かにやられてムカつくことは俺もしない。これ俺のモットー。
死ぬことは、いつだって出来る。
だったら、この世界であがきまくって、ルクに"存在"を返す術を探す。
可能かどうかは別として、少なくとも目的はあるってことだ。
例えそれで俺が改めて死ぬとしても、借り物の体で、罪悪感を抱えて生きるより全然いい。
見も知らぬ俺に体使われて、気分悪かったらごめんな、ルク。
それまで大事にするよ、この体。
バン!とドアが開いてスーリがぼさぼさ頭で出てくる。
「食い物の匂いがする。スーリも食べる」
果物の匂いで起きてくるとか、どんだけ食いしん坊だよ。
リマ姿のスーリを見て、心が温かくなる。
小さな女の子の存在は、誰にとっても和むものであるかもしれないが、この体がそれを加速させてる気がする。
俺と違ってスーリは、リマを模してるだけだ。
勝手に姿を借りてはいるが、存在自体を奪ったわけじゃない。
でも俺はルクじゃないし、スーリもリマじゃないのは事実。どっちも偽物だ。
「二つ足の眠るは楽しい」
「なにが?」
「眠る、起きるで全然変わる。スーリは眠るの好きだ」
「うん、そうか」
何言いたいのか分からないから、内容は適当に流す。
一人称を名前で固定する気か。気に入りすぎだろ。
ブチギレてる時以外のこいつは、無邪気で本当の子供みたいだ。
知識はあるんだろうが、人間の姿で生活するのは初めてだからなのか。
「お前頭ぐしゃぐしゃ」
無意識にスーリの髪を撫でつける。
幼い妹に対するようなことを自然にやってしまって、居心地悪く手を引っ込めた。
スーリと目が合った。
「なぜ悲しい?」
「何の話だよ」
「触った時アベルの気持ちが、少しきた」
「きたってなんだよ。もう俺の頭の中、読めないんだろ?」
「記憶じゃない。アベルがスーリに伝えたいことが分かるだけだ。音じゃない言葉。スーリとアベルは契約したから」
「……別に伝えたいことなんてねぇよ」
その目に浮かんでるのはなんだよ。
もしかして心配か?リマの顔でリマの声で、俺を心配するのかよ。
「リマじゃねーくせに」
言って後悔した。
スーリは俺を見つめるだけだ。
リマの目で。
「リマは、死ぬとき悲しくて痛くて怖かった」
「やめろ」
このタイミングで、あの子の話するのやめろ。聞きたくない。
「でも、ルクがぎゅってしてくれてたから、さみしくはなかった」
それだけ言うとスーリは、イヴに差し出された果物とお茶を、がっつき始めた。
「……」
俺は頭ン中が色々ぐちゃぐちゃしてて、スーリのくしゃくしゃな髪を見ながら、唯一浮かんだ考えは(この世界にヘアブラシってあるのかな)だった。
またイヴに運んでもらっちゃったみたいだ。
星明りが差し込んでいて、とても静かな夜だ。
最近寝るって行動を取らないまま、意識飛んでばかりな気がする。
イヴとスーリのやり取りを聞くともなしに聞いていて、そのまま寝落ちてしまったらしい。
自分のものではない体温を感じて、ぎょっとして見おろすと、スーリが俺の横で寝てた。
は?なんで?人の寝床に潜り込むのが趣味なのこいつ?
ベッドから蹴り落してやろうかと思ったけど、小さな規則正しい寝息と丸い寝顔を見て、その気が失せた。
リマナもこうやってルクのベッドに潜り込んだ夜があったんだろうか。
起こさないようにそっと上掛けをかけてやってから、ベッドを出た。
喉が渇いてるし腹も減ってる。とりあえず裏の井戸から水を汲んでこようと小屋を出た。
小屋の中に戻ると、イヴが起きてた。
「お腹がすいてますか?」
飯食わないで寝落ちしたから、心配してくれたのかな。
「うん。ぺこぺこ」
汲みたての水の入ったポットを俺から受け取ると、お茶を淹れてくれた。そのあと果物。
ランタン一つの灯りで、イヴとテーブルに向かい合って座り、果物を口に運ぶ。
唐突に何故か孤独感が襲ってきた。
なんでだ。イヴが目の前にいるし、スーリも部屋で寝てる。全然孤独じゃないはずだろ。
ルクの記憶を見たせいで、この体が俺のものではないという感覚がする。
日本で暮らしていた俺という存在は、この世界では本当は欠片も存在していない。
俺は本来このガルナの住人じゃないんだ。
ここには家族もいないし、培ってきた人間関係もここには一切存在しない。
これは孤独感っていうより、虚無感かもしれない。
積み上げてきたものが全て消え失せて、俺は何も持ってない状態。
俺は女神にこの世界に落とされ、この体を奪った。
疑問がまた、湧き上がる。
何故ルクのまま生かしてやらなかった?
俺がこの世界に来ることより、幼い兄妹の命を救う方が、より神の行いとして正しいんじゃないか?
俺はこの体を、ルクに返しても構わない。そして出来ればリマも助けたい。
俺の意識──生命エネルギーみたいなもんを、彼らに移すことは出来ないんだろうか?
女神曰くの法則によって、それは絶対に不可能なのか?
あの幼い兄妹が死んで、その肉体を使って俺が生きながらえていることに、罪悪感が消せない。
「俺のこの体の持ち主、ルクって言うんだ。スーリが見せてくれた記憶で知った」
どんな顔して話せばいいか分からなくて、俺は顔を伏せたまま喋った。
見なくてもイヴはいつも通りの無表情で聞いてるのは分かる。
「スーリの姿…あの死んでた子の名前は、リマナ。リマって呼んでた。ルクの妹」
この世界の夜は、静かすぎて嫌になる。自分の鼓動さえ聞こえる。
「お…俺、魂とかそういうの、よく分からないけど、ル、ルクの魂を追い出して、この体に…」
声が震えてしまう。誰かを犠牲にして生きるなんて真っ平だ。
温かい手が、俺の頬に触れた。
イヴの手だ。
彼女は俺の頭を抱え込むようにして、自分の体に優しく押し付けた。
ハグに慣れてない日本人の俺でも、抵抗感が湧かないほど、そっと優しく。
「私が悲しい時、お婆さんがよくこうしてくれました」
抱きしめられたまま、その肌越しに聞くイヴの声は、いつもよりちょっと低く聞こえた。
「…イヴも悲しんだりするんだね。いつも冷静なのかと思ってたよ」
気恥ずかしさを誤魔化す為に、俺は軽口をたたいた。
「アベルといると、色々なことを思い出します」
お婆さんが亡くなってから、ずっと一人でいたから、色んな感情を忘れちゃってたのかな。
「この小屋は、お婆さんから譲り受けました。ここは私の家です」
「うん」
「私はこの小屋を大事にしています。アベルもルクの体を、大事にしてあげるといいです」
「…ルクはそれで許してくれるかなぁ」
「もう死んでいるので、何も考えることは出来ないと思います」
「ははは…それもそうか」
やっぱりイヴは、ちょっとズレてて不謹慎だ。
でも気安くルクの気持ちを代弁するような子じゃなくて良かったと、今は思う。
結局、死んだ相手に対する思いっていうのは、生きている奴がどう表そうと届くもんじゃない。
でも、だからこそ残されたもの──肉体であれ小屋であれ──使わせてもらうんだから、元の持ち主には敬意を払う。
そうすることでしか、死者への気持ちに折り合いがつけられない。
地球の人間は死んだら無になると女神は言ってた。
俺はもう死んで無になってたはずだ。
肉体とは別に、俺の精神みたいなものがルクの体に宿っているなら、肉体の死=全ての消滅、という"女神の理屈"に合ってない気がする。
俺は今こうやって生きている。
生きてるってことは、いつかもう一度"死ぬ"ってことだ。
もし精神が独立して存在しているなら、自分が欠片も存在してなかったよく分からない世界で、借り物の体のまま消えるなんてぞっとする。
阿部陽一が存在していた世界に戻りたい。
それにルクの存在を奪ったままで、俺がこの体で死んだら"ルクの死"すら宙ぶらりんになってしまう。
そんなんアイデンティティの消滅を意味するだろう。
仮に俺の体を見知らぬ奴が勝手に使ってたら、俺は、ものすごく気分が悪い。
何食わぬ顔して俺の家族や友達と過ごされても嫌だし、築き上げたもの全てを捨てられて、勝手気ままに生きられるのもご免だ。
誰かにやられてムカつくことは俺もしない。これ俺のモットー。
死ぬことは、いつだって出来る。
だったら、この世界であがきまくって、ルクに"存在"を返す術を探す。
可能かどうかは別として、少なくとも目的はあるってことだ。
例えそれで俺が改めて死ぬとしても、借り物の体で、罪悪感を抱えて生きるより全然いい。
見も知らぬ俺に体使われて、気分悪かったらごめんな、ルク。
それまで大事にするよ、この体。
バン!とドアが開いてスーリがぼさぼさ頭で出てくる。
「食い物の匂いがする。スーリも食べる」
果物の匂いで起きてくるとか、どんだけ食いしん坊だよ。
リマ姿のスーリを見て、心が温かくなる。
小さな女の子の存在は、誰にとっても和むものであるかもしれないが、この体がそれを加速させてる気がする。
俺と違ってスーリは、リマを模してるだけだ。
勝手に姿を借りてはいるが、存在自体を奪ったわけじゃない。
でも俺はルクじゃないし、スーリもリマじゃないのは事実。どっちも偽物だ。
「二つ足の眠るは楽しい」
「なにが?」
「眠る、起きるで全然変わる。スーリは眠るの好きだ」
「うん、そうか」
何言いたいのか分からないから、内容は適当に流す。
一人称を名前で固定する気か。気に入りすぎだろ。
ブチギレてる時以外のこいつは、無邪気で本当の子供みたいだ。
知識はあるんだろうが、人間の姿で生活するのは初めてだからなのか。
「お前頭ぐしゃぐしゃ」
無意識にスーリの髪を撫でつける。
幼い妹に対するようなことを自然にやってしまって、居心地悪く手を引っ込めた。
スーリと目が合った。
「なぜ悲しい?」
「何の話だよ」
「触った時アベルの気持ちが、少しきた」
「きたってなんだよ。もう俺の頭の中、読めないんだろ?」
「記憶じゃない。アベルがスーリに伝えたいことが分かるだけだ。音じゃない言葉。スーリとアベルは契約したから」
「……別に伝えたいことなんてねぇよ」
その目に浮かんでるのはなんだよ。
もしかして心配か?リマの顔でリマの声で、俺を心配するのかよ。
「リマじゃねーくせに」
言って後悔した。
スーリは俺を見つめるだけだ。
リマの目で。
「リマは、死ぬとき悲しくて痛くて怖かった」
「やめろ」
このタイミングで、あの子の話するのやめろ。聞きたくない。
「でも、ルクがぎゅってしてくれてたから、さみしくはなかった」
それだけ言うとスーリは、イヴに差し出された果物とお茶を、がっつき始めた。
「……」
俺は頭ン中が色々ぐちゃぐちゃしてて、スーリのくしゃくしゃな髪を見ながら、唯一浮かんだ考えは(この世界にヘアブラシってあるのかな)だった。
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