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魔法弱者でつらい
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「は?」
扉を開いた俺の口から出た声だ。
目の前にあるものが、予想していた情景とはかけ離れていたせいだ。
想定ではイヴと幼女がそこにいるはずだった。
イヴはいる。
でもその横には──。
「誰?」
疑問をそのまま口に出した。
俺の問いかけに応えることなく、ちらりと視線を寄こしただけで椅子にふんぞりかえってるそいつは、マッチョなイケメン。
イヴと話してたのはコイツなのか。
「傷の具合はどうですか?」
イヴが何事もないかのように聞いてくる。
「あ、うん。平気。ていうか誰そいつ」
俺は質問のターゲットを変えてイヴに問う。
「名前は知りません」
「そういうことじゃなくってー!!」
「この子はアベルの傷が塞がるまで、ずっと側で魔力を与え続けていました」
「え…」
もう一度イケメンを見る。背中の中ほどまで垂れる金髪は、あの粘液幼女と同じ色だ。
「お前がリマナの形は使うなって言うから」
イケメンが俺を見て言う。
「ちょっと待てよ。お前があの金髪触手幼女だっていうのか?」
金髪に触手に化け物に粘菌スライムに、二つ名の多い幼女。
「変な名前で呼ぶな」
「なんでそんなイケメ…男の姿になってんだよ」
「だから!お前が言ったからだろ!」
苛立ちあらわに立ち上がるイケメン。うお、背もでけぇな!
「しょうがないからお前の形にした。俺が接触した人間は、お前とリマナだけだから」
「おっ…俺ぇ!?だって、えっ全然違うだろ!」
「同じ大きさだと同じだろ!同じなのは嫌だ!お前の形を成長させたんだ!」
てことは、未来の姿ってこと!?
この体って、こんなイケメンな未来が確定しちゃってるの?
なんかシーツっぽいのを古代ローマ風に体に巻き付けてるが、その下半身にも興味がある。
……どれだけ立派に育つのか…。
「……」
「……」
「お茶を飲みますか?」
妙な間は、イヴのいつも通りの声で途切れた。
俺とイケメンは、いつも食事を摂っているテーブルに向かい合わせに座り、お茶を啜る。
卓椅子が二脚しかないから、イヴは窓際に腰かけて外を眺めてる。うん、全く興味なさそうだね。
「それで…えーと。お前が俺と契約した粘菌生物ってことだよな」
「変な名前で呼ぶな」
「なんて名前かしらねーし」
「人間が呼べる名前なんかない」
「じゃあどうしろってんだよ!」
はっ、いかんいかん。歩み寄るつもりだったのに、この顔だけ良いクソ横柄野郎がどうしても腹立つ。
「二つ足は"深奥の御子"とか"大地に住まう生命の始祖"と呼ぶ」
「長すぎるし、それは名前じゃないだろ。まぁいいや、スライムって呼ぶ」
「いやだ!それすごい弱いモンスターのことだろ!」
「ベタベタした粘菌生物なんだからぴったりだろ!…えっ…なんで知ってる?こっちの世界にもスライムいるのか?」
「契約したからわかる。お前がどこから来たのかも知ってる」
「はい!?勝手に俺の記憶見たとか、そういう感じ!?」
「うん。そうだ」
「なんだよそれ!プライバシーの侵害じゃん!」
「おもしろかった」
「なにが!?」
「新幹線乗ってみたい」
「……」
地球での俺の人生を見られたってことか?
「お前は面白そうだから、このまま契約してやる。もっとニホンのこと見せろ」
「は!?嫌に決まってんだろ!お前が何をしたか忘れたのかよ!」
「お前があまりに弱すぎるから、殺そうと思ったけど、もうやめた」
「そもそも契約ってなんなんだよ!」
「存在の共有だろ」
「存在の共有ってなに!ああもう意味わかんねーよ。なんなんだよ」
「様々な契約がありますが、どれもお互いの存在を結び付けるものです」
頭を抱えた俺にイヴが教えてくれる。
スライム相手じゃ埒があかないので、説明を聞くことにした。
契約っていうのは、共同経営契約みたいなもんで、お互いを助け合うものらしい。一方的な隷属関係みたいなのを想像してたから騙された気分だ。
でも、イヴが俺に言った「悪いことではない」のは事実だった。
俺よりはるかに強いスライムとの契約は、俺の能力の底上げになったみたいだ。
殴り合いの時に感じた、自分の反応速度や力の増大は、そういうことだったのか。
それに俺があんな重傷状態だったのに今生きているのも、スライムから得た力によるもの。
とはいえ、その原因がコイツなわけだから、とんだマッチポンプだ。
一方スライムの方は、俺の力を得てさらに強くなるつもりが、俺があまりに弱すぎて、力を一方的に与える側になってしまったので激怒したと。
弱小事務所と契約してしまった大企業が、契約を白紙にしたがった的な行動を、暴力的にやったわけだ。
「そもそもなんで、お前は俺と契約したがったのよ」
説明を聞いても、こいつがわざわざ俺に会いに来た理由は分からない。
「母ちゃんがお前に興味持ったから、多分すげー強い奴なんだと思った」
かあちゃん?スライムマザー?粘菌って親いるの?
「大地のご母堂様です」
イヴが教えてくれたが、聞いても分からん。
「なんで俺に興味持ったんだ?」
「俺もしらない。母ちゃんがなんでお前なんか」
「じゃあ帰って母ちゃんに聞いてこいよ」
「お前バカか?母ちゃんと話せるわけないだろ」
「はぁ???」
もうマジで、このスライム会話できない。
「深奥のお方は、とても古く大きな存在なので、人間のような思考は持っていません。領域の変化に対して反応をすることはあります」
「ごめんイヴ…説明されてもちんぷんかんぷん」
「はー…チキュウジンってバカなんだなー」
「お前俺の記憶見たなら、どれだけここと違うか分かるんだろ!じゃあ分かるように言えや!」
「全部見たわけじゃない。ちゃんとした契約じゃないし。あと面白くないことは忘れた」
「じゃあ今すぐ契約消せ」
「ぎゃははは!ほんとにこいつバカ!何もしらない!」
「契約によって体内の魔力が結びついています。そのせいで"揺り返し"も起こっていません。アベルの中には今この子の魔力が満ちています。それを抜き出すとアベルは死にます」
笑い転げるスライムと、冷静に物騒なことを告げるイヴ。
もうやだ。
「死にてーなら契約消してやる。死にたくねーならこのままでいてやってもいい」
どっちに転んでも俺は、俺はこいつより立場が下ってことか。弱小事務所つらい。
「お前が弱いのが悪い。俺からいっぱい魔力吸い取りやがって」
「ぐ……そもそも、お前が持ち込んできた契約だろ……理不尽だ……」
「でもいいぞ。人間の体は面白いしお前の記憶も面白い。だから許す」
「めっちゃ上目線言いますよね……」
思わず社会人時代の名残で敬語になっちゃうじゃん。
扉を開いた俺の口から出た声だ。
目の前にあるものが、予想していた情景とはかけ離れていたせいだ。
想定ではイヴと幼女がそこにいるはずだった。
イヴはいる。
でもその横には──。
「誰?」
疑問をそのまま口に出した。
俺の問いかけに応えることなく、ちらりと視線を寄こしただけで椅子にふんぞりかえってるそいつは、マッチョなイケメン。
イヴと話してたのはコイツなのか。
「傷の具合はどうですか?」
イヴが何事もないかのように聞いてくる。
「あ、うん。平気。ていうか誰そいつ」
俺は質問のターゲットを変えてイヴに問う。
「名前は知りません」
「そういうことじゃなくってー!!」
「この子はアベルの傷が塞がるまで、ずっと側で魔力を与え続けていました」
「え…」
もう一度イケメンを見る。背中の中ほどまで垂れる金髪は、あの粘液幼女と同じ色だ。
「お前がリマナの形は使うなって言うから」
イケメンが俺を見て言う。
「ちょっと待てよ。お前があの金髪触手幼女だっていうのか?」
金髪に触手に化け物に粘菌スライムに、二つ名の多い幼女。
「変な名前で呼ぶな」
「なんでそんなイケメ…男の姿になってんだよ」
「だから!お前が言ったからだろ!」
苛立ちあらわに立ち上がるイケメン。うお、背もでけぇな!
「しょうがないからお前の形にした。俺が接触した人間は、お前とリマナだけだから」
「おっ…俺ぇ!?だって、えっ全然違うだろ!」
「同じ大きさだと同じだろ!同じなのは嫌だ!お前の形を成長させたんだ!」
てことは、未来の姿ってこと!?
この体って、こんなイケメンな未来が確定しちゃってるの?
なんかシーツっぽいのを古代ローマ風に体に巻き付けてるが、その下半身にも興味がある。
……どれだけ立派に育つのか…。
「……」
「……」
「お茶を飲みますか?」
妙な間は、イヴのいつも通りの声で途切れた。
俺とイケメンは、いつも食事を摂っているテーブルに向かい合わせに座り、お茶を啜る。
卓椅子が二脚しかないから、イヴは窓際に腰かけて外を眺めてる。うん、全く興味なさそうだね。
「それで…えーと。お前が俺と契約した粘菌生物ってことだよな」
「変な名前で呼ぶな」
「なんて名前かしらねーし」
「人間が呼べる名前なんかない」
「じゃあどうしろってんだよ!」
はっ、いかんいかん。歩み寄るつもりだったのに、この顔だけ良いクソ横柄野郎がどうしても腹立つ。
「二つ足は"深奥の御子"とか"大地に住まう生命の始祖"と呼ぶ」
「長すぎるし、それは名前じゃないだろ。まぁいいや、スライムって呼ぶ」
「いやだ!それすごい弱いモンスターのことだろ!」
「ベタベタした粘菌生物なんだからぴったりだろ!…えっ…なんで知ってる?こっちの世界にもスライムいるのか?」
「契約したからわかる。お前がどこから来たのかも知ってる」
「はい!?勝手に俺の記憶見たとか、そういう感じ!?」
「うん。そうだ」
「なんだよそれ!プライバシーの侵害じゃん!」
「おもしろかった」
「なにが!?」
「新幹線乗ってみたい」
「……」
地球での俺の人生を見られたってことか?
「お前は面白そうだから、このまま契約してやる。もっとニホンのこと見せろ」
「は!?嫌に決まってんだろ!お前が何をしたか忘れたのかよ!」
「お前があまりに弱すぎるから、殺そうと思ったけど、もうやめた」
「そもそも契約ってなんなんだよ!」
「存在の共有だろ」
「存在の共有ってなに!ああもう意味わかんねーよ。なんなんだよ」
「様々な契約がありますが、どれもお互いの存在を結び付けるものです」
頭を抱えた俺にイヴが教えてくれる。
スライム相手じゃ埒があかないので、説明を聞くことにした。
契約っていうのは、共同経営契約みたいなもんで、お互いを助け合うものらしい。一方的な隷属関係みたいなのを想像してたから騙された気分だ。
でも、イヴが俺に言った「悪いことではない」のは事実だった。
俺よりはるかに強いスライムとの契約は、俺の能力の底上げになったみたいだ。
殴り合いの時に感じた、自分の反応速度や力の増大は、そういうことだったのか。
それに俺があんな重傷状態だったのに今生きているのも、スライムから得た力によるもの。
とはいえ、その原因がコイツなわけだから、とんだマッチポンプだ。
一方スライムの方は、俺の力を得てさらに強くなるつもりが、俺があまりに弱すぎて、力を一方的に与える側になってしまったので激怒したと。
弱小事務所と契約してしまった大企業が、契約を白紙にしたがった的な行動を、暴力的にやったわけだ。
「そもそもなんで、お前は俺と契約したがったのよ」
説明を聞いても、こいつがわざわざ俺に会いに来た理由は分からない。
「母ちゃんがお前に興味持ったから、多分すげー強い奴なんだと思った」
かあちゃん?スライムマザー?粘菌って親いるの?
「大地のご母堂様です」
イヴが教えてくれたが、聞いても分からん。
「なんで俺に興味持ったんだ?」
「俺もしらない。母ちゃんがなんでお前なんか」
「じゃあ帰って母ちゃんに聞いてこいよ」
「お前バカか?母ちゃんと話せるわけないだろ」
「はぁ???」
もうマジで、このスライム会話できない。
「深奥のお方は、とても古く大きな存在なので、人間のような思考は持っていません。領域の変化に対して反応をすることはあります」
「ごめんイヴ…説明されてもちんぷんかんぷん」
「はー…チキュウジンってバカなんだなー」
「お前俺の記憶見たなら、どれだけここと違うか分かるんだろ!じゃあ分かるように言えや!」
「全部見たわけじゃない。ちゃんとした契約じゃないし。あと面白くないことは忘れた」
「じゃあ今すぐ契約消せ」
「ぎゃははは!ほんとにこいつバカ!何もしらない!」
「契約によって体内の魔力が結びついています。そのせいで"揺り返し"も起こっていません。アベルの中には今この子の魔力が満ちています。それを抜き出すとアベルは死にます」
笑い転げるスライムと、冷静に物騒なことを告げるイヴ。
もうやだ。
「死にてーなら契約消してやる。死にたくねーならこのままでいてやってもいい」
どっちに転んでも俺は、俺はこいつより立場が下ってことか。弱小事務所つらい。
「お前が弱いのが悪い。俺からいっぱい魔力吸い取りやがって」
「ぐ……そもそも、お前が持ち込んできた契約だろ……理不尽だ……」
「でもいいぞ。人間の体は面白いしお前の記憶も面白い。だから許す」
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