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習慣と認識の変革
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俺が気付いたこと。それは地球とガルナの根本的な違いだ。
「……俺が元いた世界には魔法がなかったんだ」
イヴが俺の次の言葉を待っている。
「だから、魔法がどういうものか、どう扱うのかやっぱりまだ具体的にイメージ出来ない。イヴは、そうやって空間に光で物を描いたり、さらっとやってるけど、それを見てもどうしても元の世界の理屈で考えちゃってさ」
イヴの作った光の球をつついてみる。
「これも似たような技術があったんだよ。科学技術で作り出した3Dプロジェクターっていう道具」
俺の指に押されて球が少し揺れた。
似てはいても、やっぱり3Dプロジェクターと違う。あれは光だけで質量を持ってないものだし。
「魔法を目の当たりにしても、科学を連想してしまう。魔法は直感とイメージが大事って教えてくれたけど、今の俺はどっちも持てないんだ」
「自分が生きてきた世界の法則に当てはめてしまうことは、当然だと思います。慣れ親しんだ習慣や思考は、簡単に切り替えられません」
「うん。でもそれが魔法を上手く使えない理由の一つな気がするんだ」
魔法のある世界があるなら、もっとバンバン魔法使って、ものすごいこと出来ると思ってたんだけどなぁ。
子供の頃よく読んだ、剣と魔法のファンタジー小説を思い出す。
「私も新しいカップ作ったのに、いつも古いカップにお茶を淹れてしまって、しばらく新しいカップを使う機会を逃してしまったことがあります」
「‥‥‥」
「習慣とはそういうものです」
ん?イヴさん、もしかして俺が落ち込んでると思って、軽い冗談で笑わせてくれようとしたのかな?
イヴを見るといつも通り無表情。
「ぷっ。あははは!そうだね。似たようなもんだね」
イヴの真意は分からなかったけど、お茶目エピソードで気が抜けた。
「はい」
「ありがとう。なんかちょっと難しく考えすぎてた気がするよ」
イヴはイヴなりに一生懸命、理解しようとしてくれたんだな。
「アベル、少しイメージを試してみませんか?」
「イメージを試すって?」
「目を閉じてください」
ご褒美のちゅうでもしてくれんのかな。ご褒美貰うようなこと、何一つしてないけど。
「手を前に出して、指先に魔力を集められますか?」
「うん、その魔力制御は出来る」
「ナイフを想像して下さい」
ナイフ?武器とかも魔法で出せるのかな。
「ナイフを生み出せってこと?」
「いいえ。想像するだけです」
キャンプの時に使った、折り畳みナイフを想像した。
「想像した」
「そのナイフで指先をほんの少しだけ、切って下さい」
えっ。切るの?どういうこと?
「ほんとに切るの?」
実際にナイフがあるわけじゃないのに、間抜けな質問だ。
「いいえ。想像が難しければ、指に怪我をした時を思い出して下さい」
その折り畳みナイフで、一度指を切ったことがあったな。
釣ったマスを焚火で焼いて食いたくて、しかもサバイバル感出したくて持ってきたキャンプ用品使わず、そこらの枝を削って刺して串焼きにしようとした時だ。
わりと痛かった。
「傷口から血が流れ出ます」
そうそう、結構血が出たんだ。生暖かい血が、傷口から溢れ出たのを思い出す。
「その血に集中して下さい。それは油のように燃えます」
イヴの淡々とした架空の実況中継に、笑いそうになる。
俺の血が油って、俺はロボットかよ。でもロボットは金属だけど漏れ出たオイルは燃えそうだな。
指の先が熱い気がした。魔力を指先に集めすぎたか?
「目を開けて下さい」
俺の指先から炎が出ていた。
「ふぇっ!?」
驚いたと同時に炎は、しゅんと消えた。
「‥‥‥」
目閉じてたからよく分からないけど、俺は魔法が使えてた?魔力操作が出来てた?
「体の内に閉じ込められてる血液は、魔力と似てるのでイメージしやすいかと思いました」
指先をさする。火傷もしてないし、もちろんナイフでつけた傷もない。
でも、確かに火が指先から出てた。俺は傷から血があふれることを、それが燃えることをイメージしただけなはずだ。
魔法はイメージ……。こういうことか。
「その感覚を覚えておいて下さい」
「なるほどな……すごいよ。イヴ。一度成功したことで、"イメージ"が掴めた。」
血と同じで、魔力は体内に留まるもの。
血を放出するには、傷を付けなきゃいけないけど、魔力を放出するには、それをイメージするだけで可能なんだ。
ごくりと唾を飲み込む。俺は静かに大興奮していた。
血とイメージしたことがきっかけで、体内をめぐる魔力をより一層はっきりと認識出来るようになった。
改めて不思議な感覚だ。
暴発で大火事起こしたけど、あれは自分がやったというより地雷踏んじゃったみたいな感じで実感がなかったし。
煤も煙もない炎…。光と熱だけは炎のそれだけど、科学的には……いや、もうやめよう。
ここはガルナ。そう、魔法がある世界。
「すごいのはアベルです。たった一度で成功しました」
いつも通りのイヴだけど、俺と同じように喜んでくれてる気がして嬉しかった。
夜明け前に俺がポットをぶち壊してから、ずっとイヴの授業を受けていて、時間の流れも忘れていた。
いつの間にか太陽は真上に来ていて、俺の腹もぐぅぐぅと苦情を申し立てている。
イヴが、お茶と果物を用意してくれてた。
俺はテーブルについて、覚えたての魔法が面白くて、手の平から炎を出したり消したりして遊んでいた。
操作はもう完璧だ。
もう逆に暴発させる方が難しいだろこれ。
多分だけど、小さな切り傷から流れる血とイメージしたのが、功を奏したんだと思う。
具体的なイメージを捉えないまま、やみくもに魔法を出そうとしていたら、体中のあちこちから間欠泉のように噴き出して、また暴発していたかもしれない。
あ!むしろあの暴発が、そうだったのか!
魔力を小さな穴から出すイメージを持てば、その威力も調整出来る。
そう、ホースみたいな感じ。手の平からメラメラと炎が上がる。そのホースをちょっと指でふさいで、もっと穴を小さくすると‥‥‥。
手の平から噴き出す炎が、細くなって高く伸びた。
そして蛇口を少し締めるイメージを加えると‥‥‥。炎が細さはそのままに、低くなった。
蛇口は、魔力制御。
ホースは魔力操作だな。
慣れるまでは、このイメージでいこう。
「……俺が元いた世界には魔法がなかったんだ」
イヴが俺の次の言葉を待っている。
「だから、魔法がどういうものか、どう扱うのかやっぱりまだ具体的にイメージ出来ない。イヴは、そうやって空間に光で物を描いたり、さらっとやってるけど、それを見てもどうしても元の世界の理屈で考えちゃってさ」
イヴの作った光の球をつついてみる。
「これも似たような技術があったんだよ。科学技術で作り出した3Dプロジェクターっていう道具」
俺の指に押されて球が少し揺れた。
似てはいても、やっぱり3Dプロジェクターと違う。あれは光だけで質量を持ってないものだし。
「魔法を目の当たりにしても、科学を連想してしまう。魔法は直感とイメージが大事って教えてくれたけど、今の俺はどっちも持てないんだ」
「自分が生きてきた世界の法則に当てはめてしまうことは、当然だと思います。慣れ親しんだ習慣や思考は、簡単に切り替えられません」
「うん。でもそれが魔法を上手く使えない理由の一つな気がするんだ」
魔法のある世界があるなら、もっとバンバン魔法使って、ものすごいこと出来ると思ってたんだけどなぁ。
子供の頃よく読んだ、剣と魔法のファンタジー小説を思い出す。
「私も新しいカップ作ったのに、いつも古いカップにお茶を淹れてしまって、しばらく新しいカップを使う機会を逃してしまったことがあります」
「‥‥‥」
「習慣とはそういうものです」
ん?イヴさん、もしかして俺が落ち込んでると思って、軽い冗談で笑わせてくれようとしたのかな?
イヴを見るといつも通り無表情。
「ぷっ。あははは!そうだね。似たようなもんだね」
イヴの真意は分からなかったけど、お茶目エピソードで気が抜けた。
「はい」
「ありがとう。なんかちょっと難しく考えすぎてた気がするよ」
イヴはイヴなりに一生懸命、理解しようとしてくれたんだな。
「アベル、少しイメージを試してみませんか?」
「イメージを試すって?」
「目を閉じてください」
ご褒美のちゅうでもしてくれんのかな。ご褒美貰うようなこと、何一つしてないけど。
「手を前に出して、指先に魔力を集められますか?」
「うん、その魔力制御は出来る」
「ナイフを想像して下さい」
ナイフ?武器とかも魔法で出せるのかな。
「ナイフを生み出せってこと?」
「いいえ。想像するだけです」
キャンプの時に使った、折り畳みナイフを想像した。
「想像した」
「そのナイフで指先をほんの少しだけ、切って下さい」
えっ。切るの?どういうこと?
「ほんとに切るの?」
実際にナイフがあるわけじゃないのに、間抜けな質問だ。
「いいえ。想像が難しければ、指に怪我をした時を思い出して下さい」
その折り畳みナイフで、一度指を切ったことがあったな。
釣ったマスを焚火で焼いて食いたくて、しかもサバイバル感出したくて持ってきたキャンプ用品使わず、そこらの枝を削って刺して串焼きにしようとした時だ。
わりと痛かった。
「傷口から血が流れ出ます」
そうそう、結構血が出たんだ。生暖かい血が、傷口から溢れ出たのを思い出す。
「その血に集中して下さい。それは油のように燃えます」
イヴの淡々とした架空の実況中継に、笑いそうになる。
俺の血が油って、俺はロボットかよ。でもロボットは金属だけど漏れ出たオイルは燃えそうだな。
指の先が熱い気がした。魔力を指先に集めすぎたか?
「目を開けて下さい」
俺の指先から炎が出ていた。
「ふぇっ!?」
驚いたと同時に炎は、しゅんと消えた。
「‥‥‥」
目閉じてたからよく分からないけど、俺は魔法が使えてた?魔力操作が出来てた?
「体の内に閉じ込められてる血液は、魔力と似てるのでイメージしやすいかと思いました」
指先をさする。火傷もしてないし、もちろんナイフでつけた傷もない。
でも、確かに火が指先から出てた。俺は傷から血があふれることを、それが燃えることをイメージしただけなはずだ。
魔法はイメージ……。こういうことか。
「その感覚を覚えておいて下さい」
「なるほどな……すごいよ。イヴ。一度成功したことで、"イメージ"が掴めた。」
血と同じで、魔力は体内に留まるもの。
血を放出するには、傷を付けなきゃいけないけど、魔力を放出するには、それをイメージするだけで可能なんだ。
ごくりと唾を飲み込む。俺は静かに大興奮していた。
血とイメージしたことがきっかけで、体内をめぐる魔力をより一層はっきりと認識出来るようになった。
改めて不思議な感覚だ。
暴発で大火事起こしたけど、あれは自分がやったというより地雷踏んじゃったみたいな感じで実感がなかったし。
煤も煙もない炎…。光と熱だけは炎のそれだけど、科学的には……いや、もうやめよう。
ここはガルナ。そう、魔法がある世界。
「すごいのはアベルです。たった一度で成功しました」
いつも通りのイヴだけど、俺と同じように喜んでくれてる気がして嬉しかった。
夜明け前に俺がポットをぶち壊してから、ずっとイヴの授業を受けていて、時間の流れも忘れていた。
いつの間にか太陽は真上に来ていて、俺の腹もぐぅぐぅと苦情を申し立てている。
イヴが、お茶と果物を用意してくれてた。
俺はテーブルについて、覚えたての魔法が面白くて、手の平から炎を出したり消したりして遊んでいた。
操作はもう完璧だ。
もう逆に暴発させる方が難しいだろこれ。
多分だけど、小さな切り傷から流れる血とイメージしたのが、功を奏したんだと思う。
具体的なイメージを捉えないまま、やみくもに魔法を出そうとしていたら、体中のあちこちから間欠泉のように噴き出して、また暴発していたかもしれない。
あ!むしろあの暴発が、そうだったのか!
魔力を小さな穴から出すイメージを持てば、その威力も調整出来る。
そう、ホースみたいな感じ。手の平からメラメラと炎が上がる。そのホースをちょっと指でふさいで、もっと穴を小さくすると‥‥‥。
手の平から噴き出す炎が、細くなって高く伸びた。
そして蛇口を少し締めるイメージを加えると‥‥‥。炎が細さはそのままに、低くなった。
蛇口は、魔力制御。
ホースは魔力操作だな。
慣れるまでは、このイメージでいこう。
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