1 / 2
豺狼(さいろう)はエルドラドの夢を見るのか? ~前編~
しおりを挟む 角の生えた兎がコッチを見ると突進してくる。がその前に銃撃を幾つも喰らわせて倒す。
「う~ん、味気ない」
「まあそうですよね」
だってなあ。
「試練系はどれもAIが専用プログラムを組んでいますから。ルーチンプログラムでしかないMOBじゃあ大抵相手になりませんから」
喉仏をブスリと突き刺すとまた兎は消える。
「それにしても低級戦技は使えないな」
「上位陣は皆さんスキルが成長しますけどそんなに補正は使いませんからね」
柄でドンと頭を打ち倒す。うん実に味気ない。
試しにスラッシュという戦技を使ったのだが体を強制的に動かされている感が半端なくてその上威力補正もしょぼいというか普通に弱点に当てれば一撃で倒せるので今ではもはや作業だ。
「——エネルギーアロー」
「そう言えば魔法の属性は無でしたね」
「無って珍しいのか?」
形成された矢は普通の矢になっているが威力が跳ね上がっている。無理に圧縮したせいかな?
「ええ。まあ適性で考えるとナニカの影響を受けていると考えるべきですが」
「異能だろうな。判明していない」
片方の異能は系統樹関連だろうしな。追想付呪にしろ天閉門、終焉焔《メギド》と言い少し都合が良さすぎる。いや考えすぎか。どっちも効果は知らないけど。まあ瞬間付呪を十全に発揮させる場合無の魔力が1番適しているからだろう。
「さて、チュートリアルでやれる事は全て終了です。って言ってもスキルレベルが上がるわけでもないのにね」
ですよね。
「あと多分両異能は系統樹の光・無限の昇華という感じだね」
所有者に最適な力をもたらして無限の成長を続ける。
【異能 系統樹の光 無限の昇華 を取得しました】
【系統樹の光により他の異能が解放されます】
…こういうのっていや成長の下地は元々あったわけだし。クロノスドラゴンがそれほど強大な相手だったわけだろう。そうしよう。
最後にステータスを見る。
PN カオル LV.1
LP 140 MP 150 ST 150 AP0
STR 10
VIT 9
AGI 10
WIS 10
DEX 10
LCK 9
スキル SP0
剣の心得LV.1 銃の心得LV.1 回復魔法LV.1 付加魔法LV.1 無属性魔法LV.1 格闘LV.1 跳躍LV.1 強打LV.1 急所攻撃LV.1
異能
武器百芸 付呪 不屈 共鳴 虚無幻想 系統樹の光 無限の昇華 ?
あれ?称号は?
「称号とかは向こうに訪れた際に付与されるから。じゃあまたね!」
えっ、またね?
「う~ん、味気ない」
「まあそうですよね」
だってなあ。
「試練系はどれもAIが専用プログラムを組んでいますから。ルーチンプログラムでしかないMOBじゃあ大抵相手になりませんから」
喉仏をブスリと突き刺すとまた兎は消える。
「それにしても低級戦技は使えないな」
「上位陣は皆さんスキルが成長しますけどそんなに補正は使いませんからね」
柄でドンと頭を打ち倒す。うん実に味気ない。
試しにスラッシュという戦技を使ったのだが体を強制的に動かされている感が半端なくてその上威力補正もしょぼいというか普通に弱点に当てれば一撃で倒せるので今ではもはや作業だ。
「——エネルギーアロー」
「そう言えば魔法の属性は無でしたね」
「無って珍しいのか?」
形成された矢は普通の矢になっているが威力が跳ね上がっている。無理に圧縮したせいかな?
「ええ。まあ適性で考えるとナニカの影響を受けていると考えるべきですが」
「異能だろうな。判明していない」
片方の異能は系統樹関連だろうしな。追想付呪にしろ天閉門、終焉焔《メギド》と言い少し都合が良さすぎる。いや考えすぎか。どっちも効果は知らないけど。まあ瞬間付呪を十全に発揮させる場合無の魔力が1番適しているからだろう。
「さて、チュートリアルでやれる事は全て終了です。って言ってもスキルレベルが上がるわけでもないのにね」
ですよね。
「あと多分両異能は系統樹の光・無限の昇華という感じだね」
所有者に最適な力をもたらして無限の成長を続ける。
【異能 系統樹の光 無限の昇華 を取得しました】
【系統樹の光により他の異能が解放されます】
…こういうのっていや成長の下地は元々あったわけだし。クロノスドラゴンがそれほど強大な相手だったわけだろう。そうしよう。
最後にステータスを見る。
PN カオル LV.1
LP 140 MP 150 ST 150 AP0
STR 10
VIT 9
AGI 10
WIS 10
DEX 10
LCK 9
スキル SP0
剣の心得LV.1 銃の心得LV.1 回復魔法LV.1 付加魔法LV.1 無属性魔法LV.1 格闘LV.1 跳躍LV.1 強打LV.1 急所攻撃LV.1
異能
武器百芸 付呪 不屈 共鳴 虚無幻想 系統樹の光 無限の昇華 ?
あれ?称号は?
「称号とかは向こうに訪れた際に付与されるから。じゃあまたね!」
えっ、またね?
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

シャビー・バディ~よれよれの相棒~
右京之介
ミステリー
昼間はしがないサラリーマン。しかし、夜になると俺はヒーローとなる。
今夜も悪党をやっつけるため、自転車にまたがり、街へ出た。
だが、俺がやっつける前に悪党が伸びていた。
――何でだ?
そこには見知らぬ男が立っていて、俺に言った。
「私と組んで、この街を浄化しませんか?」
街のヒーローが2人になった。
さよならクッキー、もういない
二ノ宮明季
ミステリー
刑事の青年、阿部が出会った事件。そこには必ず鳥の姿があった。
人間のパーツが一つずつ見つかる事件の真相は――。
1話ずつの文字数は少な目。全14話ですが、総文字数は短編程度となります。
【か】【き】【つ】【ば】【た】
ふるは ゆう
ミステリー
姉の結婚式のために帰郷したアオイは久しぶりに地元の友人たちと顔を合わせた。仲間たちのそれぞれの苦痛と現実に向き合ううちに思いがけない真実が浮かび上がってくる。恋愛ミステリー

戦憶の中の殺意
ブラックウォーター
ミステリー
かつて戦争があった。モスカレル連邦と、キーロア共和国の国家間戦争。多くの人間が死に、生き残った者たちにも傷を残した
そして6年後。新たな流血が起きようとしている。私立芦川学園ミステリー研究会は、長野にあるロッジで合宿を行う。高森誠と幼なじみの北条七美を含む総勢6人。そこは倉木信宏という、元軍人が経営している。
倉木の戦友であるラバンスキーと山瀬は、6年前の戦争に絡んで訳ありの様子。
二日目の早朝。ラバンスキーと山瀬は射殺体で発見される。一見して撃ち合って死亡したようだが……。
その場にある理由から居合わせた警察官、沖田と速水とともに、誠は真実にたどり着くべく推理を開始する。
騙し屋のゲーム
鷹栖 透
ミステリー
祖父の土地を騙し取られた加藤明は、謎の相談屋・葛西史郎に救いを求める。葛西は、天才ハッカーの情報屋・後藤と組み、巧妙な罠で悪徳業者を破滅へと導く壮大な復讐劇が始まる。二転三転する騙し合い、張り巡らされた伏線、そして驚愕の結末!人間の欲望と欺瞞が渦巻く、葛西史郎シリーズ第一弾、心理サスペンスの傑作! あなたは、最後の最後まで騙される。
先生、それ、事件じゃありません
菱沼あゆ
ミステリー
女子高生の夏巳(なつみ)が道で出会ったイケメン探偵、蒲生桂(がもう かつら)。
探偵として実績を上げないとクビになるという桂は、なんでもかんでも事件にしようとするが……。
長閑な萩の町で、桂と夏巳が日常の謎(?)を解決する。
ご当地ミステリー。
random face
碧
ミステリー
上原秋奈。
それが今の私の名前。上原秋奈なんて平凡で有りがちな名前だけど、それがいい。誰かの心に残ってもたいした大きな思い出にはならなそうだから。
私と外崎宏太、そして風間祥太
出会わなかったら、何も起こらなかった。
でも、運命の悪戯で私は宏太に出会って、祥太とも会ってしまった。
マクデブルクの半球
ナコイトオル
ミステリー
ある夜、電話がかかってきた。ただそれだけの、はずだった。
高校時代、自分と折り合いの付かなかった優等生からの唐突な電話。それが全てのはじまりだった。
電話をかけたのとほぼ同時刻、何者かに突き落とされ意識不明となった青年コウと、そんな彼と昔折り合いを付けることが出来なかった、容疑者となった女、ユキ。どうしてこうなったのかを調べていく内に、コウを突き落とした容疑者はどんどんと増えてきてしまう───
「犯人を探そう。出来れば、彼が目を覚ますまでに」
自他共に認める在宅ストーカーを相棒に、誰かのために進む、犯人探し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる