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上司が恋愛対象です
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逃がさないと怒りながら言う新庄さんに
逃げたい気持ちでいっぱいになる。
俺は手を引かれながら家の中に入る。
新庄さんは靴を乱暴に脱ぎ捨て、
引っ張られる俺も慌てて靴を脱いでついていく。
一直線に寝室に連れて来られて
ベッドに押し倒される。
今の状況に頭がついていかない俺は
困惑しながら、「しっ、んじょうさん。」と
ふるえた声を発する。
「碧。俺はお前のなんなんだ?
役に立ちたいとか、側に居たいとか、特別だとか言いながら、俺を避けたり、すぐ居なくなろうとしたり、他の男と居るのはどう言う事だ。
お前は俺を好きなんじゃないのか?」
と新庄さんが切なげな表情で俺に問う。
押し倒された俺の手が新庄さんの力になす術なくキリキリと痛みを感じさせながら、この状況が現実なんだと突きつけてくる。
好きです。新庄さん。
貴方だけが好きです。
他には何も望まない。
そう、心の中で叫ぶ。
けれど、どんなに心で叫んだって1ミリだって
新庄さんには届かない。
「お前はいったい、俺をどうしたいんだよ!」
新庄さんの悲痛な声に苦しくなる。
言ってしまいたい。
新庄さんが好きだと。 愛していると。
それでも、今、口には出せない。
悲しませる事、苦しませる事が
分かりきった恋を許して欲しいなんて
都合が良過ぎる。
新庄さんから目を逸らして
俺はまた、、、。
「碧、、、。俺は、お前の望みを叶えてやりたい。
グズグズに甘やかしてやりたいし、それくらいがお前には丁度良いと思ってる。だから、言え。
お前の口で、碧から俺を求めろよ。
そしたら、迷わず、その手を取ってやるから。
なぁ、碧。」
「、、、。しん、じょうさん、、。」
「俺、おれは、新庄さんみたいには、なれねーよ。」
逃げたい気持ちでいっぱいになる。
俺は手を引かれながら家の中に入る。
新庄さんは靴を乱暴に脱ぎ捨て、
引っ張られる俺も慌てて靴を脱いでついていく。
一直線に寝室に連れて来られて
ベッドに押し倒される。
今の状況に頭がついていかない俺は
困惑しながら、「しっ、んじょうさん。」と
ふるえた声を発する。
「碧。俺はお前のなんなんだ?
役に立ちたいとか、側に居たいとか、特別だとか言いながら、俺を避けたり、すぐ居なくなろうとしたり、他の男と居るのはどう言う事だ。
お前は俺を好きなんじゃないのか?」
と新庄さんが切なげな表情で俺に問う。
押し倒された俺の手が新庄さんの力になす術なくキリキリと痛みを感じさせながら、この状況が現実なんだと突きつけてくる。
好きです。新庄さん。
貴方だけが好きです。
他には何も望まない。
そう、心の中で叫ぶ。
けれど、どんなに心で叫んだって1ミリだって
新庄さんには届かない。
「お前はいったい、俺をどうしたいんだよ!」
新庄さんの悲痛な声に苦しくなる。
言ってしまいたい。
新庄さんが好きだと。 愛していると。
それでも、今、口には出せない。
悲しませる事、苦しませる事が
分かりきった恋を許して欲しいなんて
都合が良過ぎる。
新庄さんから目を逸らして
俺はまた、、、。
「碧、、、。俺は、お前の望みを叶えてやりたい。
グズグズに甘やかしてやりたいし、それくらいがお前には丁度良いと思ってる。だから、言え。
お前の口で、碧から俺を求めろよ。
そしたら、迷わず、その手を取ってやるから。
なぁ、碧。」
「、、、。しん、じょうさん、、。」
「俺、おれは、新庄さんみたいには、なれねーよ。」
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