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上司が恋愛対象です

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「それじゃ、今度は君のだね。」
と言い、フェ○をする為、机から地べたに移動していた俺を軽々と抱き上げ、再度、机に乗せる。

南さんは下に滑らせるように
肌に吸い付いて、器用にシャツを脱がしていく。

さっきので、自分も逝ってしまい、放心状態でされるがままになる。

露わになった突起の回りを指でなぞられて
焦らされるが、長く焦らす事はせずに

敏感な突起を指で弾く。

「ひうっ。んあっ。」突然の刺激に
声がうわずって、その後甘い声が漏れる。

「ふふ、此処痛くされるのと嬲られるのどっちが良いんだろうね。」と言いながら、南さんは弾いた突起を強くつねった。

「ああっ。いたっ。はぁあん。」

声をあげてしまう俺を見て、南さんは
「痛いのが好きなんだね。俺好みだ。いい子。」と言っておでこにキスをする。そして、
もっと下へと手を伸ばす。

『あっ、そこはダメ。バレちゃう。』そう思っても
逝ったばかりの身体は思うように動かない。

南さんは前の開いたズボンのベルトを片手で難なく取るとあれよあれよと言う間に手首を縛りズボンは脱がされる。
パンツの中は白いモノが糸を引いていて、恥ずかしくてたまらない。

「あれ、もしかしてさっきのでイッた?後ろも自分でいじってたからかいい具合にヒクついてる。」と耳打ちされ、俺の中に指が入ってくる。

ゾワッと毛が逆立ち、

犯された光景がフラッシュバックする。

一度、逝った事である程度、熱の衝動が収まり、

正気を取り戻したように自分の意思が戻ってくる。

何、してんだ、、、俺。

自分がやった事の重大さに

気持ちがついていかない。

気付けば勝手に涙が頬を伝う。

「やめ、て、、くれ。」精一杯の抵抗の言葉だった。

「今更止める訳ないだろう?」と南さんはそう言って俺の中を掻き回す。

「はっ。いやっ。やめっ、」

嫌なのに、それでもまた疼き始めた身体からだに嫌気がさす。

それでも、今度は理性を保ち、俺は南さんを

出来るかぎりの力で蹴り飛ばす。
南さんとの間に距離が出来た事でその場から離れようと、足を伸ばした。

瞬間、ズボンが下がっているせいで足がもつれ、バランスを崩して前に前傾姿勢で転んでしまう。

バタンと派手な音がするのとドアが開いたのは
ほぼ同時だった。

俺が顔をあげるとそこには会いたくない人がいた。

どうしてこんな姿を見られてしまうんだろう。

そんな目で見ないでください新庄さん___。

ーーーーー
新庄さんは俺を見下ろした後、静かに中に入る。

お尻を出した状況で転んだ俺は

新庄さんの目に、どのように映ったか分からない。

けれど、新庄さんの表情が曇ったのだけは分かる。

俺のそばを通り過ぎて南さんの胸ぐらを掴みかかると、「南、どう言う事だ!説明しろ今すぐに。」と怒りを孕んだ声が倉庫内に響いた。

「新庄さん!落ち着いてください!!」
と咄嗟に新庄さんを止める。

新庄さんは俺を上から下まで見た後に
手首の縛りだけ解くと
「お前は早く服を着ろ。」と言われただけで
南さんに向き直る。

「南、早く話せ。」と見た事ない新庄さんの怖い顔に、俺は何も言えなくなった。とりあえず言われた通り、服を直す。

「ふふっ。新庄さんがこんなに怒る所を初めて見ました。あっ、手離して貰えます?」と南さんは飄々とした態度で新庄さんに返す。

新庄さんの手が離されると南さんは襟元を直しながら、「説明も、何もあの場で急にフェロモンが出たら嫌でもわかりますよね。だから、追うか迷って、来るのがこんなに遅くなったんでしょう。運命の番なんて僕には要らないと思ってましたが、皆川さんは可愛いですし、俺のモノにしてもいいと思ったんです。」

「それに、発情したままの彼をあの場所に置いておくわけにいかないでしょう?」

南さんの声が倉庫内で響いて消えていく。
彼が運命の番と言った時、俺の心がドクンと鳴る。

嘘だと思いたい。
でも、発情期でもないのに勝手に発情した俺。
念の為と抑制剤を飲んでいたにも関わらず俺は発情ヒートした。

その理由はαとΩ、どうやっても引かれ合う存在。

であると認めざるをえない。

俺の心と身体はきっと別々に求める。

それを知ってしまった俺はどうしたら良いんだろう。

「、、それにこれはお互いに同意しての結果です。言っておきますが、僕ではなく、彼からの誘いに乗っただけです。」と新庄さんに南さんは終始笑顔で話す。

そして、俺から誘った事を新庄さんに知られる事になった。

元々綺麗な身体じゃないけれど、

それでも大事にしようって思った矢先だった。

俺は自分の快楽に溺れた。

自分で自分を裏切ったんだ。

新庄さんへの、俺の気持ちを俺が無視した。

分かってる。
もう、俺は性欲処理の道具に成り下がったんだって
罪悪感でいっぱいの胸が、どうしようもなく新庄さんを見つめてしまう。
泣かないようにする事だけが、今新庄さんに負担をかけさせない方法だった。

『ごめんなさい』の言葉が
口から出る事なく俺の脳内をループする。



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