256 / 262
恐怖のアンデットライン農園へ!首無し騎士と拗らせ女神のアイスクリームパーラー
後始末
しおりを挟む
めちゃくちゃになった客間をシャルロット達は掃除していた。
グレイも人型に戻り、駆け付けた騎士のアヴィやアーサーと一緒に割れたティーカップや窓ガラスを片付けていた。
スノウはユーシンに抱っこされながら、耳を垂らして落ち込んでいた。
「スノウは産まれたばかりで、まだ魔法のコントロールができないんだろうね」
「ごめんなしゃい…」
ベンジャミンに頭を撫でられたスノウは彼の顔を見上げて、泣きそうな目をしながら謝罪した。
「私も昨夜、ナッツを食べ過ぎて勝手に火の魔法が出ちゃったわ」
「妃殿下、スノウはまだ身体が不安定ですから、魔力を必要以上に溜め込むのは危ないですよ」
「そうよね…」
幻狼エステルは元気のないスノウを励ました。
「スノウ~。ぼくも赤ちゃんの頃は魔法で失敗したんだよ~!みんな、失敗するんだよ~!元気出して!」
「はは、そうですよね。エステル様も魔法を暴走させて、自分とアーサーを東大陸までぶっ飛ばしちゃった事がありましたね」
「しかも森の中に転移させられましたね」
イルカルとアーサーはケラケラ笑っていた。
エステルは恥ずかしそうに耳と尻尾を垂らした。
「うう~。で、でも、ぼく、今は転移魔法も上手にできるもん!ね、ママ」
「ええ。赤ちゃんの頃は空も飛べなかったものね。立派になってママも嬉しいわ、エステル」
「へへへ~。ジョンシアといっぱい魔法の勉強したもん。あっ、じゃあ、ぼくがスノウに魔法を教えてあげる~!」
「それがいいわね。よろしくね、エステルお兄ちゃん」
シャルロットはエステルの頭をヨシヨシと撫でてあげた。
エステルは誇らし気に笑うと、張り切って魔法を使い、部屋の片付けに取り掛かった。
グレイも人型に戻り、駆け付けた騎士のアヴィやアーサーと一緒に割れたティーカップや窓ガラスを片付けていた。
スノウはユーシンに抱っこされながら、耳を垂らして落ち込んでいた。
「スノウは産まれたばかりで、まだ魔法のコントロールができないんだろうね」
「ごめんなしゃい…」
ベンジャミンに頭を撫でられたスノウは彼の顔を見上げて、泣きそうな目をしながら謝罪した。
「私も昨夜、ナッツを食べ過ぎて勝手に火の魔法が出ちゃったわ」
「妃殿下、スノウはまだ身体が不安定ですから、魔力を必要以上に溜め込むのは危ないですよ」
「そうよね…」
幻狼エステルは元気のないスノウを励ました。
「スノウ~。ぼくも赤ちゃんの頃は魔法で失敗したんだよ~!みんな、失敗するんだよ~!元気出して!」
「はは、そうですよね。エステル様も魔法を暴走させて、自分とアーサーを東大陸までぶっ飛ばしちゃった事がありましたね」
「しかも森の中に転移させられましたね」
イルカルとアーサーはケラケラ笑っていた。
エステルは恥ずかしそうに耳と尻尾を垂らした。
「うう~。で、でも、ぼく、今は転移魔法も上手にできるもん!ね、ママ」
「ええ。赤ちゃんの頃は空も飛べなかったものね。立派になってママも嬉しいわ、エステル」
「へへへ~。ジョンシアといっぱい魔法の勉強したもん。あっ、じゃあ、ぼくがスノウに魔法を教えてあげる~!」
「それがいいわね。よろしくね、エステルお兄ちゃん」
シャルロットはエステルの頭をヨシヨシと撫でてあげた。
エステルは誇らし気に笑うと、張り切って魔法を使い、部屋の片付けに取り掛かった。
0
お気に入りに追加
396
あなたにおすすめの小説

寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。


断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる