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東大陸へーー幻狼エステル誕生。シャルロット、オオカミの精霊のママになる
囚われたお姫様
しおりを挟む「瑠璃がーー明帝国に!?」
瑞鳥城の天守の背後には大きな月。
グレース皇子より報告を受けた鳳皇子は声を上げ驚いていた。
元々青白い整った顔に更に青みが差す。
「申し訳ございません!秘密裏に動いていた作戦に皇子妃を巻き込んでしまい……」
「……………」
鳳皇子は黙り込んだ。
白い頰に汗がにじむ。
「瑠璃と共に、シャルロット姫も囚われているのだろう?」
「……ええ」
ユハと共に考えた作戦だった。
シャルロットの身をわざわざ危険に晒すなどグレース皇子は最初反対であった。
しかし、武力を用いず明帝国との問題を解決するには大胆だったがこの方法しか現時点で思い浮かばなかった。
「グレース皇子、頼まれていた調査の報告書が今しがた届きました」
グレース皇子付きの執事や騎士複数人が慌てた様子で駆け付けた。
「ーー!どうだった?」
「グレース皇子の読み通りでございます」
「なっ……!それはもう…他国の姫を誘拐したどころの話じゃないぞ…!」
グレース皇子は驚くあまり軽く眩暈を覚えた。
「やはり、明帝国の皇帝の暗殺を仕掛けていたのはギョウホウ皇子なんですね」
ギョウホウ皇子が暗殺に用いたのは『宿茶の毒』だ。
高級なお茶を腐らせると毒になる。その毒を毎日数滴ずつ与え続けていればじわじわと病気になり、重症化すれば死に至る。
顔を合わせるたびに口喧嘩をし『宵越しの茶で殺すぞ』と遠回しに物騒なことばかり言っていた、犬猿の仲の幼馴染で元婚約者リリース侯爵令嬢の知識だ。
彼女の事はやはり今も大嫌いではあるが、あの戯言がこういう時に役に立つとは思っていなかった……。
グレース皇子は溜息をついた。
数カ月も前ーー紅国名産の最高級の玉露の茶葉を明帝国の不審な女が買いにやって来たと、先日訪ねた視察先の商人が訝しげに話していた。
「ーー皇帝の命に関わる事だ!明帝国へ直ちに連絡を!」
グレース皇子は立ち上がり新たな指示を出した。
*
明帝国の宮殿に2匹の幻狼は忍び込んでいた。
「なんじゃこりゃ、宮殿の結界が壊れてるぞ~」
「皇帝が病で寝込んでいるからだろう。本来なら国の幻狼が結界を張るものだ」
グレイとフクシアは幻狼姿で広い庭園内をウロウロと歩いていた。
結界が機能していない影響か護衛もグレイ達には気付いていないようだ。
敷地内を巡回している見張りの人間も魔人でも獣人でもないノーマルタイプの人間が多かった、目の前に堂々と飛び出ようが精霊の姿は見えないだろう。
「さっさと歩け!大人しく付いてくるんだ!」
庭園内の片隅にある小さな離宮の入り口にぞろぞろと列を作って兵士が入って行く。
列の真ん中には 兵士に四方を取り囲まれたシャルロットの姿。
グレイとフクシアは茂みに隠れてその様子を見ていた。
「キャ!」
入り口の前に立って仁王立ちしていたギョウホウ皇子が乱暴にシャルロットの背中を突き飛ばす。
シャルロットは離宮の中に無理矢理入れられた。
後ろに手を拘束された状態で床に突き飛ばされてしまい、全身を激しく打ってしまった。
離宮の中で待機していたらしい下女2人が顔面蒼白しながら遠巻きにこちらの様子を見ていた。
「痛いっ……何をするの!?」
怒ってギョウホウ皇子を睨むシャルロット。
ギョウホウ皇子は冷たく笑っていた。
ちらりと彼の脇を見ると、手下に扮したユーシンとユハの姿が確認できた。
「お前がドラジェの精霊に祝福されし乙女かーー、お前には幻狼の子を沢山産んでもらわないとな」
「え?ーーーー」
(何、馬鹿なことを言っているんだろう?)
「ギョウホウ皇子!探していた金色の幻狼の居場所がわかりました!ジーハオ皇子らと一緒です!」
「ジョンシアか……。チッーー生かしたまま今すぐ俺の元へ連れて来い!他の奴らの生死は問わない」
「……エステル!?エステルに何をするつもりなの!?やめて!」
シャルロットは怒りのあまり身体が震えた。
ーー冷静になろう。
感情的になってはダメ。
ユハは何か考えがあってこのような行動に出たはず。
ギョウホウ皇子の企みを知ってて……わざと泳がせているの?
「ユーシンのーーフォリア夫妻を拉致したのも貴方ね!?」
「やはり、俺の周りを嗅ぎまわっていたのはお前らか……」
「フォリア夫妻を解放しなさい!」
ギョウホウ皇子は荒っぽくシャルロットの髪を思い切り引っ張った。
そして恐ろしい目でシャルロットを睨んでくる。
「黙れ!俺に指図をするな!殺されたいのか!?」
「待てーー!」
離宮に現れたのは人の姿と化したグレイだった。
「グレイ!?」
「ふふ。間抜けな幻狼め、のこのこ現れたか。お前ら!さっさとそいつをひっ捕らえよ!」
「……っ」
グレイはギョウホウ皇子を睨むが、皇子はシャルロットに真剣を向けたまま勝気に笑っている。
目と鼻の先にある鋭い刀の切っ先にシャルロットはゾッとした。
「少しでも抵抗してみろ。この女の首を斬り落とすぞ」
シャルロットはギョウホウ皇子に髪を乱暴に掴まれたまま地面に顔を押し付けられている。
「卑怯な……」
「何を怖がっている!無能な兵どもめ!早くこの幻狼を捕らえよ!命令だ!」
人型とは言え幻狼だ。
グレイを取り囲む兵士達は顔を真っ青にして躊躇っていた。
しかしグレイは黙ったまま無抵抗に棒立ちしている。
そこにユハが前に出て来て魔法の縄で拘束した。
離宮の中にある、大人の男が1人やっと入れるくらいの大きさの頑丈な檻に入れられたグレイ。
シャルロットはただ呆然としていた。
*
離宮に閉じ込められて2~3日が過ぎた。
ここは揚がり座敷のような建物だと、シャルロットの世話をする下女達が教えてくれた。
右足首に鉄の鎖をつけられている、だが部屋の中は自由に歩きまわれた。
広くて清潔感はあるが窓ひとつない室内で外界とも接点を絶たれ、人質にはもれなく自害できないような魔法がかけられているそうだ。
部屋の唯一の扉も鉄製の硬い扉、外から鍵を掛けられていてーー逃げる事は出来ない。
1日2食下女が食事を運んでくるだけ。
さすが高貴な身分の人間を拘置する部屋だけあって、夜でも明るいしベッドは柔らかく、服はシルク製、食事の内容も王族と変わらない豪華な食事だった。
けれどやっぱりこんな環境じゃとても味がしないし寝付けない。
下女は誘拐されたシャルロットを気の毒に思ってくれており、怪我の治療も率先してやってくれた。
シャルロットは折檻されたグレイの側に寄り添い、少しでも元気を出そうと明るく喋り続けていた。
『ーー姫、シャルロット姫』
頭の中に声を響く。
呼応の魔法だ、この声は…
「グレース様!」
『すまない……姫、怖い思いをさせてしまった』
「ううん、今 グレイが一緒なのよ。それに、グレース様やクロウが必ず助けに来てくれるのでしょう?怖くないわ。ユハとユーシンもすぐ近くにいるの」
思えばグレイはわざと一緒に捕まってくれたのかもしれない。
ユハとユーシンはギョウホウ皇子らに接近して色々と情報を集めていた。
『ああ、必ず姫を助けに行く!エステルと一緒に国へ帰るぞ!』
グレース皇子の声を聴いてホッとしたシャルロットの目には涙が滲んでいた。
「ええ、待ってるわ!グレース様」
呼応の魔法は途切れてしまった。
シャルロットは檻の中の銀色の狼の顔を撫でた。
「グレース様が助けに来てくれるんですって!これでもう大丈夫よね」
「シャルロット…私もついてるぞ」
「ふふ、そうだったわね。グレイ、ありがとう」
檻の間からひょっこりと顔を出したグレイをギュッと抱きしめた。
ふと閃いた。
「ねっ、ねえ、グレイ。氷の魔法は使える?」
「うん……」
「氷の魔法で、この部屋の中を思いっきり冷やしてくれない!?」
幻狼の氷の魔法なら極限まで部屋を凍らせることができるかもしれない。
「なぜ?しかし……シャルロットが風邪を引くぞ」
「私なら大丈夫ですわ。火の魔法で暖をとるわ!ねえ、お願い」
この鉄の檻には攻撃魔法を封じる結界が張られてあった。
要は檻に攻撃を加えなければいい。
グレイはシャルロットに言われるがまま、氷の魔法を発動した。
風の魔法も同時に発し、一瞬にして部屋が冷やされ、壁やいたるところに霜が掛かった。
離宮が冷凍庫と化した。
シャルロットは火の魔法で暖をとりながら、その様子を見ていた。
「グレイ、檻に体当たりしてみて」
グレイが檻に向かって体当たりをすると硬い鉄格子がいとも容易く壊れた。
同じ要領でシャルロットの足首に繋がれた鉄の鎖も破壊する。
「低温脆性って言ってね、鉄を冷やすと壊れやすくなるの」
かけられた魔法をぶち破るよりもシンプルに、物理的に檻を壊せないかと考えたのだが…成功だ。
魔法の力を過信しすぎる魔人はその辺が盲点だと左王が言っていた。
鉄の扉も同じように破壊して、シャルロットとグレイは離宮の外へ出た。
異変を察して駆け付けた兵士2人目掛けてグレイは魔法で突風を飛ばし気絶させる。
「…お姫ちゃんってば、お姫様なのに大人しく捕まっていてくれないんだね~」
木の陰にはユハが居た。
その肩には小鳥姿の大瑠璃姫もいる。
「ユハ!」
「フォリア夫妻は第一宮殿内の牢屋内でフクシアが無事保護した、今ユーシンが夫妻を連れて宮殿を出たところだ。国境で待機している騎士団と合流するはずだ」
「よ…良かった……!」
安堵するのも束の間、ぞろぞろとギョウホウ皇子の息がかかった兵士達が集まってきた。
「ユハ…」
「心配いらないよ!お姫ちゃん」
「シャルル様!早くこっちへ」
大瑠璃姫が叫ぶ。
グレイはシャルロットを背に乗せて、離宮の屋根の上に乗った。
兵士が一斉に矢を放つが幻狼には通じない。
ユハは襲い掛かってくる兵士たちを魔法で次々なぎ倒している。
無双状態だ。
「ーーーー!」
遠くに見える明帝国の本殿側が騒がしい。
大量の兵士たちが出動し宮殿のあちらこちらを駆け回っている。ユハはそれを見て、勝ち誇ったように笑った。
だが、シャルロットやユハ達には目もくれない。
それどころかシャルロット達を見張っていた兵士が同胞に取り押さえられている。
「え……?どうなっているの……?」
「ーーグレースと明帝国側との協議が終わったみたい」
「………え?」
協議?
なんのことだろう?
「シャルロット姫……!」
突然 転移魔法で出現したグレース皇子に思い切り抱き着かれた。
シャルロットは驚いて目が飛び出そうになる。
「……グレース様!」
「無事か!?」
「ええ……、あの、グレース様?どうなっているの?」
唖然としてるシャルロットの身体を再度グレース皇子は大事そうに抱き締める。
「クライシア大国の皇子として正式に明帝国へ抗議した。ーーギョウホウ皇子は廃嫡されることがたった今決まった。余罪もいろいろあるようだし恐らくそれだけでは済まないだろう。最低でも、皇帝の謀反計画の首謀者として処刑されるはずだ」
「処刑……」
なんて重たい罰だろう。
シャルロットの表情は曇る。
「姫が気に病むことじゃない、これもあの皇子が自分で選んだ道だ。その終点だったに過ぎない」
ユハも笑った。
「そうだよ!☆お姫ちゃん!」
グレース皇子はまたシャルロットの身体を強く抱いて、微笑んだ。
「俺はシャルロット姫やクロウが側に居てくれたから、間違った道に進まずに生きてこれた。彼にもそんな相手が居れば…違った人生だったかもしれないな」
「ふふ、そう思ってくれて嬉しいわ」
ーー次の瞬間、ドカンと大きな爆発音が遠くから聞こえた。
シャルロット達は一斉に音がした方を振り返る。
「山の方だわ」
小鳥姿の大瑠璃姫はひらりと一回転するとシャルロットの頭に止まった。
シャルロットは声を上げ、取り乱す。
「エステル……!?」
まだエステルは山にいるはずだ。
もしかしてエステルの身に何かが起きたのでは?とシャルロットは不安になる。
「すごい魔力だ……クロウの仕業か?」
「ダメだ~、ジョンシアから応答がない」
遠く離れた宮殿にいるのに魔法の見えない圧がすごい。
ユハの呼応の魔法も通じない。
シャルロットは居ても立っても居られなくてグレイの背中に乗り込んだ。
「グレイ!お願い!山へ連れてって!」
「姫!今 騎士たちが山へ……っ」
グレース皇子の制止は聞かない。
「エステルを助けなきゃ……!私はエステルの母親なの。じっとしていられないわ!グレイ!お願いよ」
「わかった」
グレイは頷いた。
「俺もいく」
グレース皇子もグレイの背に乗る。
そしてユハに言った。
「後の処理は任せていいか?」
「オッケー!俺っちを顎で使うなんて~高くつくよ?」
グレイは紺碧の空へ向かって助走をつけて飛んで行った。
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