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ヤンデレ伯爵様VSドSアウトロー牧師!?
第6話
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伯爵邸の門前にオスワルドとクリオスは対峙し、真剣な表情をしていたーー。
クリオスは胸ポケットから青く光る美しい水晶に金箔が煌めくバレッタを取り出すと、オスワルドへ差し出し、ほくそ笑んだ。
「彼女は私の元にいます。ーー喧嘩したんですってね。もう兄さんとは離縁すると言ってました。これは兄さんへ返却するそうです」
「何のつもりだい?クリオス…。クローディアはどこだ?どこへ連れて行った?」
「まるで私が義姉さんを拉致したっていう口振りですね?違いますよ。彼女はーー私を選んだんだ」
「嘘だ」
「嘘じゃない。兄さんよりも私の方が良いと縋りながら言っていましたよ?ベッドの上でね」
耳元に口を近付け、煽るように鼻で笑いながらクリオスは言った。
オスワルドは手で彼を払い除けた。
「ふん、そんな狂言を、僕が信じると思うかい?」
余裕のある笑みを浮かべるオスワルドに、クリオスは目を見張った。
そして焦りを悟られないように笑ってみせた。
「クローディアは僕というものがありながら、君とどうにかなるほど器用な娘じゃないよ。心配になるほど真っ直ぐで、嘘や演技が人一倍下手で、お馬鹿な可愛い僕のレディーだ」
「……ハッ」
クリオスは馬鹿にするように笑った。
「仮に他に好きな人でも出来て僕に離縁を申し出るならーーこうやって人伝てに大事なことを言う子でもない。本人が僕に言いにきてくれるなら君の言い分を信じよう」
「……チッ」
クリオスはイライラが隠せない様子で小さく舌打ちをした。
オスワルドに背中を向けて立ち去ろうとした。
「待て、クローディアを返してくれ」
「ーー」
クリオスは無視をして足早に伯爵邸の前を退散した。
1人になったオスワルドは黒い笑みを浮かべる。
「……いいけどね、例えディアが移り気しようが何だろうがーー僕がどこに居ても見つけ出して、力付くでもディアを連れ戻してやるから」
例えディアが嫌がろうが……、ふふっと小さな笑い声が漏れる。
*
予定調和ーー運命の強制力って想像よりも恐ろしい。
例えばオスワルド伯爵と原作ラノベのヒロイン・シスターのガーベラ。
この2人の遭遇率もすごい。やっぱりヒロインとヒーローだ、何度も出会ってしまうのは巡り合って恋に落ちるべき運命だからなんだろう。神様のお導きってくらい2人はばったり出会う。
貴族の領主と教会の庶民シスターって言う接点のなさそうな2人なのにーー。
今の所、2人は互いに興味がないようで顔を合わせてもほとんど喋らないし関わり合いはない。
私クローディアとヒロイン・ガーベラは茶飲み友達になってるけれど……。
これは原作には無い展開だ。
私がクリオスをどんなに避けても不気味なくらいエンカウントするのはストーリー補正?やっぱりクリオスがキーマンなんだろう。
彼に囚われてしまっているのも必然ーー?
手首に結ばれた縄が外れないか腕を必死に動かした。
縄自体は細いのに全然ダメだ。
あれから半日が経過した。
クリオスは牧師だから女性とは肉体的な接触はしないらしい。
なので私の貞操は今のところ無事ーー、だが再度ベッドの上で拘束されたまま放置状態にしてクリオスは何も言わずに部屋を出て行った。
「宗教っていうか法律的に、暴行も監禁もアウトでしょ…!?」
テーブルの上にはパンとカットされたフルーツ、水受けに入った水が用意されてある。
手も使えないのに食事を用意されてもーー犬のように這って食べろってことなのか。トイレはベッド下にある顔面大の瓶の中にしろって……。
レディーの扱いが酷すぎる。
「よいしょ」
なんとか身体を起こすと脚を動かしてベッドの上を膝で歩いた。
ベッドに隣接した窓に近付き、窓の外を覗く……。
「2階……塔?どこだろう?」
リンゴーンリンゴーン……聞き覚えのある鐘が近くで聴こえた。
「教会の時報ね……?、ここって教会?……」
叫んで助けを求めようと思ったが、周りは一面木立ちで人の気配は全然ない。
前世のコンクリートジャングルで家が密集した日本と違って土地がかなり広くて、家や建物同士がかなり離れてるのがデフォ。
中心街だと人も家も多いが、教会の敷地は広い。
街はずっと遠くに見えるし、教会の本殿らしき建物も遠かった。
塔の真下には背の低い木が生い茂り、すぐ近くには美しいお花畑。
「オスワルド様……」
彼はどうしてるだろう?
一晩家にも帰らず不安がってるだろうか?それとも怒ってる?
ふと彼の顔が浮かんで、消えた。
「ワン」
犬の鳴き声がした。
振り返ると、開いていた扉から豆柴の子犬が無邪気に短い尻尾を振り覗いていた。
「あ……クリオスの飼ってる犬ね……確か、ピーちゃん」
子犬のピーちゃんは私に向かって突進してきた。
その時だったーーカランカランと何か硬いものがピーちゃんの脚に引っ掛かり、フローリングの上を転がる音がした。
ーー折りたたみ式のナイフ……。
何故 床に……。さっきクリオスがそこでリンゴを剥いていたが、落としちゃったんだろうか?
私の表情は明るくなる。
「ピーちゃん!それっ、拾ってくれない?ナイフよナイフ」
ピーちゃんに向かって話し掛ける。
子犬は首を横に傾け、私の顔を見上げてキョトンとしている。
人の言葉は通じないかーー。
私は仕方なく脚を必死に伸ばして、足の指でナイフを掴もうと試みた。
「よっしゃ!ゲット!足がつりそう……」
ナイフを獲得し笑顔になる。
手に入れたナイフをベッドの上に置くと、身体を一転させて背後に回った手でナイフを掴んだ。
手首は拘束されているが、手のひらはなんとか動かせる。
手首の縄さえ切れたら、幸い縄は細いし柔らかめの素材だから……。
小一時間格闘して縄にナイフを当てて擦り切ろうとした。
あと少し、というところで突然ピーちゃんが鳴いて部屋を出て行った。
足音が部屋に近付いてくる……クリオスが帰ってきたのか。私はナイフを折りたたむと枕の下に隠し、切れそうな手首の縄を隠すように背中を壁に向けて固唾を飲んで彼の入室を待った。
冷たい目で私を睨んでいる。
「……」
私も黙って彼を睨む。
「どうして……オスワルド様のことをそんなに憎むの?彼が何をしたっていうの?」
「……私の母を売女と罵り、屋敷から幼い私と母を身一つで追い出したんだ」
「え……?」
クリオスの話では、少年時代ーー父は伯爵様の産みの母親が病死した半年も経たない間に再婚し、後妻の私生児だったクリオスを連れて伯爵邸に住まうようになったそうだ。
伯爵様はそれが受け入れられずに反発し後妻とクリオスを拒絶した。そして、ある日伯爵邸から2人を叩き出した。
その後、後妻とクリオス母子は路頭に迷い、クリオスの母親は、また別の貴族の男の恋人となり再婚に際し子供が邪魔になったようで、まだ6歳にも満たない幼い彼を教会に置き去りにして蒸発した。
捨てられたクリオスは教会が運営する孤児院へ。
その後 実父である前代伯爵に引き取られ全寮制の神学校へ進み、牧師となった。
「き、気の毒だと思うけど……それはオスワルド様のせいじゃないじゃない」
年も近い2人。伯爵様も当時は幼くて、クリオスと同じように辛い思いをしただろうにーー彼を責めるのはお門違いだ。
「うるさい!お前に何がわかる!?」
クリオスは苛立っていた。
私の下げっぱなしの髪を思い切り掴んだ。
「……痛いっ!やめて!……あのね!!私は貴方が憎んでる母親じゃないわ!怒りをぶつけるべき相手じゃないの。貴方がやってる事はただの八つ当たりよ!身勝手だわ!」
「うるさいっ……うるさい!」
怒鳴り声が耳に響く。
頭を乱暴に掴まれてベッドのマットの上に顔を押し付けられた。
「ワンワン」
部屋を出て行ったはずのピーちゃんが戻ってきて、私たちが喧嘩をしてるとでも思ったのか鳴いて止めに入った。
「……」
ピーちゃんの声にクリオスも冷静さを取り戻した。
彼の手から解放されて、私は安堵の息を漏らす。
クリオスはピーちゃんを抱えて、また部屋を出た。
「~~~~っ」
後少しで切れそうな縄を引き千切ろうと、腕を力ませた。
皮膚に縄が食い込んで痛い、でも後少しーー。
「…あっ」
ブチッと縄が切れる小さな音がした。
腕の縄が解けた!
自由になった腕を伸ばし、そして胴体に絡んだ縄もナイフで切断した。
拘束が解けた……。
慌ててベッドから起き上がり扉に向かって一直線で駆け走る。
ドアノブを引いたり押してみるが扉は開かない。
外から鍵がかけられていて開かない。
「えっ……」
(窓……!)
今度は窓へ向かって走ったが、ここは2階だし窓は小さくて潜り抜けるのは困難だろう。
「そ、そんな……っ」
ひたひたひた、クリオスが部屋に戻ってくる気配を感じて背筋が凍った。
心臓がバクバクし、冷や汗が垂れる。
私は脱力して、そのまま床の上に座り込んでしまったーー。
クリオスは胸ポケットから青く光る美しい水晶に金箔が煌めくバレッタを取り出すと、オスワルドへ差し出し、ほくそ笑んだ。
「彼女は私の元にいます。ーー喧嘩したんですってね。もう兄さんとは離縁すると言ってました。これは兄さんへ返却するそうです」
「何のつもりだい?クリオス…。クローディアはどこだ?どこへ連れて行った?」
「まるで私が義姉さんを拉致したっていう口振りですね?違いますよ。彼女はーー私を選んだんだ」
「嘘だ」
「嘘じゃない。兄さんよりも私の方が良いと縋りながら言っていましたよ?ベッドの上でね」
耳元に口を近付け、煽るように鼻で笑いながらクリオスは言った。
オスワルドは手で彼を払い除けた。
「ふん、そんな狂言を、僕が信じると思うかい?」
余裕のある笑みを浮かべるオスワルドに、クリオスは目を見張った。
そして焦りを悟られないように笑ってみせた。
「クローディアは僕というものがありながら、君とどうにかなるほど器用な娘じゃないよ。心配になるほど真っ直ぐで、嘘や演技が人一倍下手で、お馬鹿な可愛い僕のレディーだ」
「……ハッ」
クリオスは馬鹿にするように笑った。
「仮に他に好きな人でも出来て僕に離縁を申し出るならーーこうやって人伝てに大事なことを言う子でもない。本人が僕に言いにきてくれるなら君の言い分を信じよう」
「……チッ」
クリオスはイライラが隠せない様子で小さく舌打ちをした。
オスワルドに背中を向けて立ち去ろうとした。
「待て、クローディアを返してくれ」
「ーー」
クリオスは無視をして足早に伯爵邸の前を退散した。
1人になったオスワルドは黒い笑みを浮かべる。
「……いいけどね、例えディアが移り気しようが何だろうがーー僕がどこに居ても見つけ出して、力付くでもディアを連れ戻してやるから」
例えディアが嫌がろうが……、ふふっと小さな笑い声が漏れる。
*
予定調和ーー運命の強制力って想像よりも恐ろしい。
例えばオスワルド伯爵と原作ラノベのヒロイン・シスターのガーベラ。
この2人の遭遇率もすごい。やっぱりヒロインとヒーローだ、何度も出会ってしまうのは巡り合って恋に落ちるべき運命だからなんだろう。神様のお導きってくらい2人はばったり出会う。
貴族の領主と教会の庶民シスターって言う接点のなさそうな2人なのにーー。
今の所、2人は互いに興味がないようで顔を合わせてもほとんど喋らないし関わり合いはない。
私クローディアとヒロイン・ガーベラは茶飲み友達になってるけれど……。
これは原作には無い展開だ。
私がクリオスをどんなに避けても不気味なくらいエンカウントするのはストーリー補正?やっぱりクリオスがキーマンなんだろう。
彼に囚われてしまっているのも必然ーー?
手首に結ばれた縄が外れないか腕を必死に動かした。
縄自体は細いのに全然ダメだ。
あれから半日が経過した。
クリオスは牧師だから女性とは肉体的な接触はしないらしい。
なので私の貞操は今のところ無事ーー、だが再度ベッドの上で拘束されたまま放置状態にしてクリオスは何も言わずに部屋を出て行った。
「宗教っていうか法律的に、暴行も監禁もアウトでしょ…!?」
テーブルの上にはパンとカットされたフルーツ、水受けに入った水が用意されてある。
手も使えないのに食事を用意されてもーー犬のように這って食べろってことなのか。トイレはベッド下にある顔面大の瓶の中にしろって……。
レディーの扱いが酷すぎる。
「よいしょ」
なんとか身体を起こすと脚を動かしてベッドの上を膝で歩いた。
ベッドに隣接した窓に近付き、窓の外を覗く……。
「2階……塔?どこだろう?」
リンゴーンリンゴーン……聞き覚えのある鐘が近くで聴こえた。
「教会の時報ね……?、ここって教会?……」
叫んで助けを求めようと思ったが、周りは一面木立ちで人の気配は全然ない。
前世のコンクリートジャングルで家が密集した日本と違って土地がかなり広くて、家や建物同士がかなり離れてるのがデフォ。
中心街だと人も家も多いが、教会の敷地は広い。
街はずっと遠くに見えるし、教会の本殿らしき建物も遠かった。
塔の真下には背の低い木が生い茂り、すぐ近くには美しいお花畑。
「オスワルド様……」
彼はどうしてるだろう?
一晩家にも帰らず不安がってるだろうか?それとも怒ってる?
ふと彼の顔が浮かんで、消えた。
「ワン」
犬の鳴き声がした。
振り返ると、開いていた扉から豆柴の子犬が無邪気に短い尻尾を振り覗いていた。
「あ……クリオスの飼ってる犬ね……確か、ピーちゃん」
子犬のピーちゃんは私に向かって突進してきた。
その時だったーーカランカランと何か硬いものがピーちゃんの脚に引っ掛かり、フローリングの上を転がる音がした。
ーー折りたたみ式のナイフ……。
何故 床に……。さっきクリオスがそこでリンゴを剥いていたが、落としちゃったんだろうか?
私の表情は明るくなる。
「ピーちゃん!それっ、拾ってくれない?ナイフよナイフ」
ピーちゃんに向かって話し掛ける。
子犬は首を横に傾け、私の顔を見上げてキョトンとしている。
人の言葉は通じないかーー。
私は仕方なく脚を必死に伸ばして、足の指でナイフを掴もうと試みた。
「よっしゃ!ゲット!足がつりそう……」
ナイフを獲得し笑顔になる。
手に入れたナイフをベッドの上に置くと、身体を一転させて背後に回った手でナイフを掴んだ。
手首は拘束されているが、手のひらはなんとか動かせる。
手首の縄さえ切れたら、幸い縄は細いし柔らかめの素材だから……。
小一時間格闘して縄にナイフを当てて擦り切ろうとした。
あと少し、というところで突然ピーちゃんが鳴いて部屋を出て行った。
足音が部屋に近付いてくる……クリオスが帰ってきたのか。私はナイフを折りたたむと枕の下に隠し、切れそうな手首の縄を隠すように背中を壁に向けて固唾を飲んで彼の入室を待った。
冷たい目で私を睨んでいる。
「……」
私も黙って彼を睨む。
「どうして……オスワルド様のことをそんなに憎むの?彼が何をしたっていうの?」
「……私の母を売女と罵り、屋敷から幼い私と母を身一つで追い出したんだ」
「え……?」
クリオスの話では、少年時代ーー父は伯爵様の産みの母親が病死した半年も経たない間に再婚し、後妻の私生児だったクリオスを連れて伯爵邸に住まうようになったそうだ。
伯爵様はそれが受け入れられずに反発し後妻とクリオスを拒絶した。そして、ある日伯爵邸から2人を叩き出した。
その後、後妻とクリオス母子は路頭に迷い、クリオスの母親は、また別の貴族の男の恋人となり再婚に際し子供が邪魔になったようで、まだ6歳にも満たない幼い彼を教会に置き去りにして蒸発した。
捨てられたクリオスは教会が運営する孤児院へ。
その後 実父である前代伯爵に引き取られ全寮制の神学校へ進み、牧師となった。
「き、気の毒だと思うけど……それはオスワルド様のせいじゃないじゃない」
年も近い2人。伯爵様も当時は幼くて、クリオスと同じように辛い思いをしただろうにーー彼を責めるのはお門違いだ。
「うるさい!お前に何がわかる!?」
クリオスは苛立っていた。
私の下げっぱなしの髪を思い切り掴んだ。
「……痛いっ!やめて!……あのね!!私は貴方が憎んでる母親じゃないわ!怒りをぶつけるべき相手じゃないの。貴方がやってる事はただの八つ当たりよ!身勝手だわ!」
「うるさいっ……うるさい!」
怒鳴り声が耳に響く。
頭を乱暴に掴まれてベッドのマットの上に顔を押し付けられた。
「ワンワン」
部屋を出て行ったはずのピーちゃんが戻ってきて、私たちが喧嘩をしてるとでも思ったのか鳴いて止めに入った。
「……」
ピーちゃんの声にクリオスも冷静さを取り戻した。
彼の手から解放されて、私は安堵の息を漏らす。
クリオスはピーちゃんを抱えて、また部屋を出た。
「~~~~っ」
後少しで切れそうな縄を引き千切ろうと、腕を力ませた。
皮膚に縄が食い込んで痛い、でも後少しーー。
「…あっ」
ブチッと縄が切れる小さな音がした。
腕の縄が解けた!
自由になった腕を伸ばし、そして胴体に絡んだ縄もナイフで切断した。
拘束が解けた……。
慌ててベッドから起き上がり扉に向かって一直線で駆け走る。
ドアノブを引いたり押してみるが扉は開かない。
外から鍵がかけられていて開かない。
「えっ……」
(窓……!)
今度は窓へ向かって走ったが、ここは2階だし窓は小さくて潜り抜けるのは困難だろう。
「そ、そんな……っ」
ひたひたひた、クリオスが部屋に戻ってくる気配を感じて背筋が凍った。
心臓がバクバクし、冷や汗が垂れる。
私は脱力して、そのまま床の上に座り込んでしまったーー。
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