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8 ここはどこ?
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「うーー身体痛いーー」
「千夏大丈夫!?」
「大丈夫ぅーー」
学校の昼休み、同じ陸上部の日向と昼食を取っていた。私は母の手作り弁当を頬張っている。
朝目覚めた私はいつものように、自分の部屋で目覚めた。あーやっぱり夢だったんだなー、団長もマヤも、と少し残念になる。
しかし、家に帰った記憶はないんだよなー。
「千夏ゴールした途端、倒れ込んで気絶したんだからね!ほんと心配したよー」
日向がこちらを見ながら、パンを頬張る。
「そうだったんだ。だから記憶曖昧なんだね」
「気が付いたら家のベットだったよ」
気絶してしまってたんだ、危ない危ない。
「そうそう、迎えに来てもらったんだよね千夏のお母さんに」
「そうなの?」
「うん、まずゴリセンがね。医務室まで抱えてね走ったの。お姫様抱っこですごいスピードだったんだよ!」
「へっ?お姫様抱っこ?ゴリセンに?」
ゴリセンは陸上部の顧問の一人で、マッチョを自慢するゴリゴリの先生だ。
「そうそう、それで医務室で見てもらって、意識も戻ったし問題なさそうだったから家に連れて帰ってもらったの」
へっ?意識戻ってたの?記憶にない
「それで、お母さん来てね。すんごい心配してすぐに
抱きしめてさぁ、そのあと車までおんぶして連れてったの」
抱きしめられて、おんぶされたぁ?
「そんな感じだよ。覚えてないの?」
いや、覚えているような、なんか登場人物が違うようなー。
「まぁー、無事で良かったよ。心配だったんだからー、今週末も大会でしょ、県の駅伝メンバー居なくなるよ」
あっそうだった。今週末また駅伝だ、、。
「うへー。県大会って山岳コースだよね」
「そうだよ、そうだよ、みんな出たがらないやつ」
「ただの根性レースじゃん」
テンションだだ下がりだぁー。
と天を仰ぐ、教室の天井がみえた。
「ただいまー」
試合の次の日だったので、陸上部の練習はなく
早めに家に帰った。
「おかえり、千夏ー!大丈夫だったー?」
と台所で用事をしていたお母さんが出てくる。
「筋肉痛で痛いけど、全然元気だよ!」
「良かったー。ほんと」
とお母さんは抱きしめてきた。
母は少し過保護気味なのだ。
「生姜焼き作ってるからね。待っててね!」
これも私の好みである。
台所に座りながら、スマホを開き色々返信し始めた。
「大丈夫だった?」
「ごはんたぺれてる?」
などなど、心配のメールがどんどん来ていた。
「昨日は大変だったんだからー。千夏が倒れたって聞いて飛んで迎えに行ったんだからねー」
「じゃあ、意識あるのに、ぼぅーっとしててねぇ。
ここはどこ?だって。お家よ!お母さんよ!って必死に伝えてさぁ。気が付いたみたいで良かったけどー」
ジュージュー料理を作りながら、独り言のようにしゃべり続ける母。
「お風呂入りなさいって言ったら。入り方わかんないって言ったりして。急に甘えだしてねぇ。仕方ないから一緒に入って洗ってあげたのよ。」
「それで、ご飯食べてすぐ寝ちゃうんだからー
また部屋まで運んだのよ!腰痛いのにねぇ」
「そうだったんだー。へぇー。ごめーん」
とスマホを触りながら生返事を繰り返す。
「さぁ出来たわよ!」
と出てきた生姜焼きでご飯2杯たべた。
「千夏大丈夫!?」
「大丈夫ぅーー」
学校の昼休み、同じ陸上部の日向と昼食を取っていた。私は母の手作り弁当を頬張っている。
朝目覚めた私はいつものように、自分の部屋で目覚めた。あーやっぱり夢だったんだなー、団長もマヤも、と少し残念になる。
しかし、家に帰った記憶はないんだよなー。
「千夏ゴールした途端、倒れ込んで気絶したんだからね!ほんと心配したよー」
日向がこちらを見ながら、パンを頬張る。
「そうだったんだ。だから記憶曖昧なんだね」
「気が付いたら家のベットだったよ」
気絶してしまってたんだ、危ない危ない。
「そうそう、迎えに来てもらったんだよね千夏のお母さんに」
「そうなの?」
「うん、まずゴリセンがね。医務室まで抱えてね走ったの。お姫様抱っこですごいスピードだったんだよ!」
「へっ?お姫様抱っこ?ゴリセンに?」
ゴリセンは陸上部の顧問の一人で、マッチョを自慢するゴリゴリの先生だ。
「そうそう、それで医務室で見てもらって、意識も戻ったし問題なさそうだったから家に連れて帰ってもらったの」
へっ?意識戻ってたの?記憶にない
「それで、お母さん来てね。すんごい心配してすぐに
抱きしめてさぁ、そのあと車までおんぶして連れてったの」
抱きしめられて、おんぶされたぁ?
「そんな感じだよ。覚えてないの?」
いや、覚えているような、なんか登場人物が違うようなー。
「まぁー、無事で良かったよ。心配だったんだからー、今週末も大会でしょ、県の駅伝メンバー居なくなるよ」
あっそうだった。今週末また駅伝だ、、。
「うへー。県大会って山岳コースだよね」
「そうだよ、そうだよ、みんな出たがらないやつ」
「ただの根性レースじゃん」
テンションだだ下がりだぁー。
と天を仰ぐ、教室の天井がみえた。
「ただいまー」
試合の次の日だったので、陸上部の練習はなく
早めに家に帰った。
「おかえり、千夏ー!大丈夫だったー?」
と台所で用事をしていたお母さんが出てくる。
「筋肉痛で痛いけど、全然元気だよ!」
「良かったー。ほんと」
とお母さんは抱きしめてきた。
母は少し過保護気味なのだ。
「生姜焼き作ってるからね。待っててね!」
これも私の好みである。
台所に座りながら、スマホを開き色々返信し始めた。
「大丈夫だった?」
「ごはんたぺれてる?」
などなど、心配のメールがどんどん来ていた。
「昨日は大変だったんだからー。千夏が倒れたって聞いて飛んで迎えに行ったんだからねー」
「じゃあ、意識あるのに、ぼぅーっとしててねぇ。
ここはどこ?だって。お家よ!お母さんよ!って必死に伝えてさぁ。気が付いたみたいで良かったけどー」
ジュージュー料理を作りながら、独り言のようにしゃべり続ける母。
「お風呂入りなさいって言ったら。入り方わかんないって言ったりして。急に甘えだしてねぇ。仕方ないから一緒に入って洗ってあげたのよ。」
「それで、ご飯食べてすぐ寝ちゃうんだからー
また部屋まで運んだのよ!腰痛いのにねぇ」
「そうだったんだー。へぇー。ごめーん」
とスマホを触りながら生返事を繰り返す。
「さぁ出来たわよ!」
と出てきた生姜焼きでご飯2杯たべた。
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