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第二章
第59話_1/夢魔と踊る(前)
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2023年7月10日(月) 16:30
黒葛は、部屋の中に浮かぶ黒い夢魔に相対していた。
宙で膝を抱え、体育座りの姿勢をとる夢魔は黒葛にねっとりとした視線を投げかけてくる。
その篤い眼差しを受けるだけの準備ができていなかった黒葛は視線を外し、夢魔の背後で時折はためく黒い翼を観察してみる。
ゴムを思わせる柔らかな質感の内には確かに骨格に相当するものがあり、翼膜にも血管が通っている気配があった。動物なら腕に相当する器官だ。それが発生しているということは、つまり腕が四本もあるということになる。
さらに、腰部から伸びている黒い尾。
人間の尾てい骨部分が伸長してこのヘビのようにうねる尾を形成しているのだろうか。
黒葛には持ち得ないその器官のどちらをも、目の前の妖艶な夢魔は思いのままに動かすことができるらしい。
一体どんな感覚なのだろう。黒葛は自分に腕がさらに二本も生え、それを動かすイメージをしてみるだけで気持ち悪くなりそうだった。
黒葛は夢魔に問うてみる。
「唯ちゃんは、何ともないの? その、具合とか」
「うん。昨日も美月ちゃんが言ってたけど、今の自分にしっくりくる感じ」
そう言って唯は翼を細かく震わせると同時にくるりと尾を巻いて輪っかを作って見せた。
黒葛は少し安堵する。
唯はもちろんそうだとして、昨日まで美月が抱えていた身体への違和感というものも、この振り切った変身を経たことでいくらか解消されているのかもしれない。
先ほど、かわせみ堂の前で立ち眩みに遭ったのは気になるが、チャットのメッセージを見る限り今は元気そうだった。
「でも、こういう格好だからかな……」
唯は膝を付けたまま足を開き、それは末広がりなM字の形となる。
腰に巻かれた短いフリルはスカートのように腰部一帯を覆い隠す機能はなく、ただ局部を彩りそこへ視線を集中させるための装飾でしかない。
「前より、エロくなってるかも」
恥ずかしそうな表情に似つかわしくない大胆で扇情的なポーズに、黒葛の全身の血液が下半身へと集結する。
数分前まで身に着けていたはずの制服は黒を基調としたレオタード様のドレスへと変化し、V字シルエットのハイレッグはわずかな面積で局部を覆うだけだ。
膝までを覆うロングブーツ、やはり肘まで覆うドレスグローブはレオタードと同じく黒色で、唯の肌をより白く際立たせている。特に、今黒葛に向けられている太腿部分はそれらの黒色に囲まれたうえ、食い込み気味でさえある股布とのコントラストで一層映え、黒葛の視線を誘う。
唯が変じた姿は、黒葛が唯に片思いをしていた頃にしばしば妄想した姿によく似ていた。
そのイメージが同化を経て唯にも共有され、そして投影されたということなのだろうか。
「僕の……せいだよね、きっと」
黒葛は誘惑する唯を直視することができなかった。
後ろめたいからではない。その淫靡な姿に理性を失ってしまいそうだったからだ。
しかし、黒葛の下半身は主の意思とは関係なく魅力的な淫魔を指向している。
「責任、とらなきゃね」
唯はふわりと甘く官能的な香りとともに黒葛の前に降り立ち、流れる動作でその股間をひと撫でした。
1時間ほど前、カフェを出た黒葛と唯はエリーとともに近くの文房具店に赴き、無事目的のものを購入した。
駅よりも学校方面に自宅があるというエリーを見送ったあと、二人は黒葛の自宅へと向かった。目的はもちろん、昨日失った機会のリベンジだった。
黒葛宅に到着した唯はそのまま黒葛の自室へと上がり、黒葛が飲み物を持ってくる間にその姿を夢魔に変じていた。
そして宙に浮いた状態で部屋の主を部屋に迎え入れたのだった。
布の上から撫でられた、ただそれだけで黒葛は腰を抜かしそうになった。
唯は黒葛の首筋に顔を近づけて鼻をスンスンと鳴らし、
「祐樹くんのニオイ、好きなんだぁ……」とのたまうが、黒葛にとっても唯の全身から発せられる芳香は脳を溶かさんばかりに理性を崩壊させる威力があった。
黒葛はほとんど無意識に唯の身体を抱きしめ、唯もまた黒葛の身体に腕を回す。
抱き合った二人は、着の身着のまま互いの股間を擦り付けるように腰を動かした。
擦れるごとに互いの布地の下で欲望がじくじくと染みとなって広がる。
唯の小さな股布部では吸水しきれず滴りかけるそれを、黒葛は求めるように腰を押し当ててはズボンに染み込ませていく。
同時に唯の背中に腰に腕を回し可憐な身体を引き寄せ、ますます抱擁を強く篤いものとする。
唯が身に着ける服の質感はレザーのようであり、ゴム質のようでもあった。翼の質感に近いものがある。白い肌に張り付くそれらは唯の肉体の一部にさえ思えた。
唯も久しぶりとなる恋人の胴の感触に夢中になり、背中に肩に手を這わせる。
特別身体を鍛えているわけではないはずなのにそれなりに厚みのある胸、張りのある肩甲骨、バネを秘めた二の腕。
男はずるい、と思いながらも、その性ホルモンの成す如何ともし難い性差の形を確かめ、感触を堪能をする。
そして今日のハグはそれらをいつもより強く感じることができた。
唯の厚底のブーツのおかげで高い位置で抱き合うことができているからだ。
自ずと腰位置も高くなるため、黒葛の腰と高さが合わせやすい。二人は具合の良い高さを探りながら激しく局部同士を擦り合わせ、同時にキスをする。
こちらも腰の動きと同じく、貪るようなキスだった。
新鮮な高さでのキスに二人は夢中になり、混ざり合った涎が互いの服に肌にしたたり落ちるのも厭わない。
唯が顔を動かし、鼻を鳴らす度にその身体の内外から黒葛の欲情を滾らせる芳香が匂い立つ。黒葛はそれを積極的に取り込み己を昂め、自身の身体に恋人を愛する準備をさせる。
「しよう」
黒葛は唯の返事を待たず、その身体を引き寄せ背中からベッドに倒れ込んだ。あるいは唯に押し倒されたのかもしれないが、どちらでもいい。
「土足でいいの?」
黒葛の上の唯は膝を折り、いかにも重たそうなヒールブーツをグラグラと揺らして見せる。
「そっちのがいい」
「やっぱり変態だねぇ」
土足と言いながらもたった今変身、生成したばかりブーツには土埃のひとつも付いていない。
遠慮なくベッドの上にヒールを立てた唯はM字の姿勢で黒葛に跨り、また布越しに股間を擦り付ける。
黒葛の盛り上がった股間部が少しふくらみのある唯の陰部あたりを執拗に突き、また唯も上から押さえつけてはその刺激に身を震わせる。
それを続けるうちに、ツンとした行き場のない熱が二人の性器に充填されていくようだった。そしてその切なくもどかしい熱は、これから二人が十分に愛し合うための下地でもあった。
「こんな感じでしょ? 祐樹くんが妄想してたエッチな私……」
唯は放蕩の色に染まった慈眼で黒葛を見おろす。
普段よりも嗜虐心が強くなっているのかもしれない。変身したことで性格に変化があったのか、身に付ける扇情的な衣装がそうさせるのか。そのどちらもだろう。
そして唯の言う通り、黒葛の妄想のままの情景だった。
クラスの中でひときわ控えめな彼女が、実は黒葛のことを好きでたまらない吸精の悪魔。
男の、手前都合の良い妄想だ。
しかし、唯も思いを寄せていた美月に対して同類の妄想をしており、その情景を美月の手によって再現されたことがある。それを今まさに黒葛に実践していることになる。
当然、黒葛には恥ずかしさもあるがそれに興奮が勝った。
「唯ちゃんのエッチなふく、もっとよく見たい」
すると唯は両手を突き出し、ひらひらと黒葛の顔の前で振って見せた。
「このグローブ、ちょっとお気に入りなの」
「すごい……かわいい」
それでいてセクシーだった。
思わず手を伸ばした黒葛は、手のひらを唯と合わせた。そしてどちらからともなく指を握り手を繋ぐ。
中指の金属らしきリングは人肌の温度で、黒葛の指の間にも自然に馴染んだ。
「ね。こうやって、手繋げるし、あと……」
唯はすりすりと指先部分を黒葛の手の甲に押し付けるように動かす。黒葛のあまり覚えのない動作、感触だった。
「ほら、指が出てるから本も読めるでしょ?」
それは紙の本のページをめくる動作だったらしい。
心から嬉しそうな笑みを浮かべる唯に黒葛も嬉しくなり、やはり安心する。
「唯ちゃんは、唯ちゃんだね」
どんなに姿が変わろうと、性に大胆になろうと、変わらず本が大好きな唯だ。
同化した直後、半ば暴走状態にあった唯は文芸部室という本のための空間でも構うことなく黒葛を誘惑し、行為に及んだ。
その後、己を取り戻してからは部室ではそうした行為を持ち込まないと律したが、今の変わり果てた姿であっても変わらずそうなのだと思う。
黒葛は今すぐにこの可憐な小悪魔を抱き寄せ、組んず解れつに至りたいところだが、一旦繋いだ手を離した。
「制服……脱ぐ」
外着のままベッドの上に上がらない、制服はシワにならないようにする。
美月の教えだった。
しかしすでに股間部を中心にシワができ、いくつかのシミがついている。
シャツにも唯の甘い涎が垂れ落ちた跡がある。
そこからは唯が生成した、黒葛を滾らせる成分を多分に含む性臭が立ち上っていた。明日は授業に集中できそうもない。
黒葛は寝そべったまま服を脱ぎ、トランクス一枚になった。
怒張を秘めたトランクスの張りは、テントというよりも山だろう。そしてその山頂部分に大きな染みがあった。フライングする欲望であって、そして溜め込んだ切なさの表現でもある。
唯は山麓を周遊するように鼻を鳴らし、恋人の性臭を確認する。
「ずっと、我慢してたわけじゃないんだ」
「昨日……ひとりでしちゃったから。……ごめん」
「なにで抜いたの?」
山をカプリと唯の口が覆った。山頂部を舐め回す舌はさしずめお鉢巡りだ。
「っ……きのうの、唯ちゃんと……美月さんの……っ」
刺激を受け震える声に、夢魔はにんまりと目を細める。
「でもまだいっぱい溜まってるじゃん」
そう言って布越しの陰嚢を下唇で撫で上げた。
欲望を内圧とし張り詰めた陰嚢はその表面もまた刺激に対して敏感だった。
直接触られるのとはまた違う感触に黒葛の全身が総毛立つ。
「ゆ、ゆいちゃんまって、脱ぐ」
見る見るうちに下着がぐっしょりと濡れていく。黒葛のカウパー液はもちろん、唯が分泌させる催淫効果のある唾液により夢精直後の下着のようだった。
黒葛がそれを脱ぎ捨てると、雌伏を経た男根が産声を上げた。
それとともに発散される蒸せられた雄の性臭を唯は肺に取り込み、そのニオイの主にますます酔う。
「これダメ。好きぃ……」
黒葛は感覚の鋭敏な分身にかかる熱い吐息に次なる刺激を予感し、構える。
しかし唯は切なげに首をもたげるそれから顔を離し、黒葛の上から身体を浮かせた。
どうしたことかと黒葛が顔を上げると、突如眼前に唯の局部が現れた。
一瞬で距離を詰めてきたようで、黒葛の顔にふわ、と湿っぽい性臭がかかる。
唯は黒葛の文字通り目と鼻の先にある局部の股布を指でずらし、陰部を露わにした。
赤く充血した妖花は自ら分泌する蜜で蕩け、ぬらと光る。
そして花弁を震わせながら黒葛を誘引する香りを発しているようだった。
また、唯は無毛になっていた。
あまりにも際どいVラインにはいくら唯の淡い茂みといえどその面積に収まるものではなかった。これも唯が意識して選択したものではないのだろう。部活動のため剃毛していた美月へのリスペクトもあるのかもしれないが。
「舐めっこしよ」
唯がそう言うよりも早く黒葛はその妖花にむしゃぶりつき、蜜を啜る。
切なげに鼻を鳴らす唯は、身体の向きを変えてまた黒葛の上に覆い被さる。そしてようやく黒葛の屹立に舌を這わせた。
互いの口で互いの性器を愛撫し、時に塞ぎ、溢れる雫を啜る。
快楽に弱い箇所を攻められては手が止まり、逆に攻めては相手の動作を止める。
ターン制のバトルか何かのようだが、総合的には共に昂め合う協力プレイである。
双方向の営みでありながら、輪になり繋がった二人の中である一定の秩序のもとに快楽という生命のエネルギーのような何かが循環するようだった。
そのうち、黒葛はペニスの根本、腰の中ほどのジンとする疼きを覚え始める。
「ま、まってちょっと」
腰の奥の方で兆すその冷たくも熱い疼きは、角度の問題なのかこの体勢でフェラチオを受けるときにしばしば発生する。
黒葛にとってその刺激は快でありながら、ともすれば不快だった。
このままその兆しが広がってしまったらどうなるか、恐怖にも近いものを覚える黒葛は、おおよそこの段階でインターバルを請う。
具体的には尻の穴から内臓の全てが出てしまいそうな予感であり、腰そのものが四散爆発してしまうような予感だった。
しかし、今日の唯は愛撫を止めなかった。
喉まで飲み込んだペニスに舌を絡ませ、一層激しく黒葛の弱点部分を攻める。
「まってへんになるって」
「いいよ、なって」
観念した黒葛は唯の陰部に吸い付きながらその腰を抱きしめた。
唯の身体を寄る辺としなければ自らの存在が消滅してしまう気さえもしたのだ。
その瞬間。黒葛は、下半身の穴という穴の全てから粗相をしてしまったかと思った。
それほどの刺激が一度に腰内部から発散され、目を閉じていた黒葛は瞼の裏で超新星爆発を幻視した。
オーガズムに達したことは確実だったが、経験のない種類のものだった。
腰が丸ごと麻酔を受けたように痺れ、脳の裏側には炭酸水がかけられたようだった。
息を整えていくうちにじんわりと腰に温感が広がり、徐々に感覚が戻ってくる。
どうやら排出したのは精だけで済んだらしかったが、なおも腰の深くで繰り返される脈動に、いかに多量の精を放ったのかを理解する。
そして特大の射精を経て敏感になったペニスに、ゴール後のランアウトなのか優しいタッチの愛撫を感じる。唯がペニスの先に口を付け、内部に残った精を余さず吸っているらしかった。
「前よりおいし……」
唯が新たに変じた姿で味わう精は、これまでとは次元の異なる味わいだった。
コーヒーを飲んだときに無条件に覚える満足感に近いものがあり、また熟れた果実を口に含んだときに身体の細胞が喜ぶ──生物として原始的で純なる感動のようでもあった。
味蕾から、そして信号を受け取る脳から何までもが変化しているのだろう。
自分が精を吸い糧とする存在になったことを唯は自覚する。
唯は身体の向きを変えてくったりとした黒葛の上へ寝そべり、その汗の匂いを味わう。
絶頂に達したオスの発する、野生味がありつつも甘く優しいニオイ。この香りに包まれると安心するようで、しかし同時に切なくもなる。
もっと、欲しくなる。このニオイが。このニオイを発するオスが。
オス、というと正確ではないだろうか。
唯が欲情を覚える男性は黒葛だけなのだから。
黒葛はチロチロと肌に舌を這わせる唯の頭を撫でる。
上目遣いでこちらを見てくる唯が前以上に可愛いらしく、可憐に見える。
かつてないオーガズムとともにより一層心を奪われてしまったのだろうか。
腰に始まった甘い痺れは黒葛の全身を包み、それはもはや痺れではなく紛れもない多幸感であり、安らぎだった。
そしてその安らぎをもたらしてくれた夢魔の、黒く染まった髪の毛を梳くように撫でながらその顔を観察する。
やはり黒々とした睫毛はアイラインを引くよりもくっきりとその優しい目の形を強調する。
小ぶりな唇を彩る、自然な発色ながら大人っぽい色味の赤いルージュ。
そこから時折覗いては肌を愛撫する血色のいい先細の舌。
形の変わった耳。髪から突き出る黒い副翼。
そのどれもが愛おしい。愛おしくて仕方がない。
「唯ちゃん好き……」
黒葛がぎゅっと唯の頭を抱きしめると小さく「ぐえ」という声が上がった。
「唯ちゃん……僕、先にいっちゃった」
「気持ちよかった?」
唯はよじよじと黒葛の頭側に移動し、顔を並べた。
甘い口臭の中に青臭い精液の匂いが混じっている。
「わかんない……初めてだった、あんなになったの」
未知の蓋を開いたようだった。
オーガズムというものは定量的な寡多で評価できると思っていたが、実際にはそのような直線的な物差しで測れるものではないのだろう。もっと、立体的で多元的なものであるという感覚が芽生えた気がした。他者はおろか、自分の身体のこともまだまだ未知のことだらけだ。
「私も祐樹くんをプロデュースしなきゃだもん」
そう言って妖しくも可憐な笑みを浮かべる唯は、ほんの少し前まで純潔の昼行燈少女だったとはとても思えない。
もっとも、そのことには黒葛に大いに責があるのだが。
ふと、ペニスがひやりとした感触に包まれ、黒葛はビクと身を震わせる。
そして自身の分身がまた熱を帯び、固く張り詰めていることを知る。
唯は手に握ったペニスをゆっくりと上下に扱きながら、黒葛の耳元で囁く。
「私の中、この子できもちくして」
黒葛はキスを返事とし、腰を上げようとして唯に制された。
「今日は、私が上。好きでしょ?」
唯はまたヒールをベッドの上に立て、足をM字にして黒葛の腰上に跨った。
これも遅れてやってきた誕生日のお祝いなのだろうか。
黒葛はベッドに入ってからこっち、ほとんどマグロ状態にあった。
(続)
黒葛は、部屋の中に浮かぶ黒い夢魔に相対していた。
宙で膝を抱え、体育座りの姿勢をとる夢魔は黒葛にねっとりとした視線を投げかけてくる。
その篤い眼差しを受けるだけの準備ができていなかった黒葛は視線を外し、夢魔の背後で時折はためく黒い翼を観察してみる。
ゴムを思わせる柔らかな質感の内には確かに骨格に相当するものがあり、翼膜にも血管が通っている気配があった。動物なら腕に相当する器官だ。それが発生しているということは、つまり腕が四本もあるということになる。
さらに、腰部から伸びている黒い尾。
人間の尾てい骨部分が伸長してこのヘビのようにうねる尾を形成しているのだろうか。
黒葛には持ち得ないその器官のどちらをも、目の前の妖艶な夢魔は思いのままに動かすことができるらしい。
一体どんな感覚なのだろう。黒葛は自分に腕がさらに二本も生え、それを動かすイメージをしてみるだけで気持ち悪くなりそうだった。
黒葛は夢魔に問うてみる。
「唯ちゃんは、何ともないの? その、具合とか」
「うん。昨日も美月ちゃんが言ってたけど、今の自分にしっくりくる感じ」
そう言って唯は翼を細かく震わせると同時にくるりと尾を巻いて輪っかを作って見せた。
黒葛は少し安堵する。
唯はもちろんそうだとして、昨日まで美月が抱えていた身体への違和感というものも、この振り切った変身を経たことでいくらか解消されているのかもしれない。
先ほど、かわせみ堂の前で立ち眩みに遭ったのは気になるが、チャットのメッセージを見る限り今は元気そうだった。
「でも、こういう格好だからかな……」
唯は膝を付けたまま足を開き、それは末広がりなM字の形となる。
腰に巻かれた短いフリルはスカートのように腰部一帯を覆い隠す機能はなく、ただ局部を彩りそこへ視線を集中させるための装飾でしかない。
「前より、エロくなってるかも」
恥ずかしそうな表情に似つかわしくない大胆で扇情的なポーズに、黒葛の全身の血液が下半身へと集結する。
数分前まで身に着けていたはずの制服は黒を基調としたレオタード様のドレスへと変化し、V字シルエットのハイレッグはわずかな面積で局部を覆うだけだ。
膝までを覆うロングブーツ、やはり肘まで覆うドレスグローブはレオタードと同じく黒色で、唯の肌をより白く際立たせている。特に、今黒葛に向けられている太腿部分はそれらの黒色に囲まれたうえ、食い込み気味でさえある股布とのコントラストで一層映え、黒葛の視線を誘う。
唯が変じた姿は、黒葛が唯に片思いをしていた頃にしばしば妄想した姿によく似ていた。
そのイメージが同化を経て唯にも共有され、そして投影されたということなのだろうか。
「僕の……せいだよね、きっと」
黒葛は誘惑する唯を直視することができなかった。
後ろめたいからではない。その淫靡な姿に理性を失ってしまいそうだったからだ。
しかし、黒葛の下半身は主の意思とは関係なく魅力的な淫魔を指向している。
「責任、とらなきゃね」
唯はふわりと甘く官能的な香りとともに黒葛の前に降り立ち、流れる動作でその股間をひと撫でした。
1時間ほど前、カフェを出た黒葛と唯はエリーとともに近くの文房具店に赴き、無事目的のものを購入した。
駅よりも学校方面に自宅があるというエリーを見送ったあと、二人は黒葛の自宅へと向かった。目的はもちろん、昨日失った機会のリベンジだった。
黒葛宅に到着した唯はそのまま黒葛の自室へと上がり、黒葛が飲み物を持ってくる間にその姿を夢魔に変じていた。
そして宙に浮いた状態で部屋の主を部屋に迎え入れたのだった。
布の上から撫でられた、ただそれだけで黒葛は腰を抜かしそうになった。
唯は黒葛の首筋に顔を近づけて鼻をスンスンと鳴らし、
「祐樹くんのニオイ、好きなんだぁ……」とのたまうが、黒葛にとっても唯の全身から発せられる芳香は脳を溶かさんばかりに理性を崩壊させる威力があった。
黒葛はほとんど無意識に唯の身体を抱きしめ、唯もまた黒葛の身体に腕を回す。
抱き合った二人は、着の身着のまま互いの股間を擦り付けるように腰を動かした。
擦れるごとに互いの布地の下で欲望がじくじくと染みとなって広がる。
唯の小さな股布部では吸水しきれず滴りかけるそれを、黒葛は求めるように腰を押し当ててはズボンに染み込ませていく。
同時に唯の背中に腰に腕を回し可憐な身体を引き寄せ、ますます抱擁を強く篤いものとする。
唯が身に着ける服の質感はレザーのようであり、ゴム質のようでもあった。翼の質感に近いものがある。白い肌に張り付くそれらは唯の肉体の一部にさえ思えた。
唯も久しぶりとなる恋人の胴の感触に夢中になり、背中に肩に手を這わせる。
特別身体を鍛えているわけではないはずなのにそれなりに厚みのある胸、張りのある肩甲骨、バネを秘めた二の腕。
男はずるい、と思いながらも、その性ホルモンの成す如何ともし難い性差の形を確かめ、感触を堪能をする。
そして今日のハグはそれらをいつもより強く感じることができた。
唯の厚底のブーツのおかげで高い位置で抱き合うことができているからだ。
自ずと腰位置も高くなるため、黒葛の腰と高さが合わせやすい。二人は具合の良い高さを探りながら激しく局部同士を擦り合わせ、同時にキスをする。
こちらも腰の動きと同じく、貪るようなキスだった。
新鮮な高さでのキスに二人は夢中になり、混ざり合った涎が互いの服に肌にしたたり落ちるのも厭わない。
唯が顔を動かし、鼻を鳴らす度にその身体の内外から黒葛の欲情を滾らせる芳香が匂い立つ。黒葛はそれを積極的に取り込み己を昂め、自身の身体に恋人を愛する準備をさせる。
「しよう」
黒葛は唯の返事を待たず、その身体を引き寄せ背中からベッドに倒れ込んだ。あるいは唯に押し倒されたのかもしれないが、どちらでもいい。
「土足でいいの?」
黒葛の上の唯は膝を折り、いかにも重たそうなヒールブーツをグラグラと揺らして見せる。
「そっちのがいい」
「やっぱり変態だねぇ」
土足と言いながらもたった今変身、生成したばかりブーツには土埃のひとつも付いていない。
遠慮なくベッドの上にヒールを立てた唯はM字の姿勢で黒葛に跨り、また布越しに股間を擦り付ける。
黒葛の盛り上がった股間部が少しふくらみのある唯の陰部あたりを執拗に突き、また唯も上から押さえつけてはその刺激に身を震わせる。
それを続けるうちに、ツンとした行き場のない熱が二人の性器に充填されていくようだった。そしてその切なくもどかしい熱は、これから二人が十分に愛し合うための下地でもあった。
「こんな感じでしょ? 祐樹くんが妄想してたエッチな私……」
唯は放蕩の色に染まった慈眼で黒葛を見おろす。
普段よりも嗜虐心が強くなっているのかもしれない。変身したことで性格に変化があったのか、身に付ける扇情的な衣装がそうさせるのか。そのどちらもだろう。
そして唯の言う通り、黒葛の妄想のままの情景だった。
クラスの中でひときわ控えめな彼女が、実は黒葛のことを好きでたまらない吸精の悪魔。
男の、手前都合の良い妄想だ。
しかし、唯も思いを寄せていた美月に対して同類の妄想をしており、その情景を美月の手によって再現されたことがある。それを今まさに黒葛に実践していることになる。
当然、黒葛には恥ずかしさもあるがそれに興奮が勝った。
「唯ちゃんのエッチなふく、もっとよく見たい」
すると唯は両手を突き出し、ひらひらと黒葛の顔の前で振って見せた。
「このグローブ、ちょっとお気に入りなの」
「すごい……かわいい」
それでいてセクシーだった。
思わず手を伸ばした黒葛は、手のひらを唯と合わせた。そしてどちらからともなく指を握り手を繋ぐ。
中指の金属らしきリングは人肌の温度で、黒葛の指の間にも自然に馴染んだ。
「ね。こうやって、手繋げるし、あと……」
唯はすりすりと指先部分を黒葛の手の甲に押し付けるように動かす。黒葛のあまり覚えのない動作、感触だった。
「ほら、指が出てるから本も読めるでしょ?」
それは紙の本のページをめくる動作だったらしい。
心から嬉しそうな笑みを浮かべる唯に黒葛も嬉しくなり、やはり安心する。
「唯ちゃんは、唯ちゃんだね」
どんなに姿が変わろうと、性に大胆になろうと、変わらず本が大好きな唯だ。
同化した直後、半ば暴走状態にあった唯は文芸部室という本のための空間でも構うことなく黒葛を誘惑し、行為に及んだ。
その後、己を取り戻してからは部室ではそうした行為を持ち込まないと律したが、今の変わり果てた姿であっても変わらずそうなのだと思う。
黒葛は今すぐにこの可憐な小悪魔を抱き寄せ、組んず解れつに至りたいところだが、一旦繋いだ手を離した。
「制服……脱ぐ」
外着のままベッドの上に上がらない、制服はシワにならないようにする。
美月の教えだった。
しかしすでに股間部を中心にシワができ、いくつかのシミがついている。
シャツにも唯の甘い涎が垂れ落ちた跡がある。
そこからは唯が生成した、黒葛を滾らせる成分を多分に含む性臭が立ち上っていた。明日は授業に集中できそうもない。
黒葛は寝そべったまま服を脱ぎ、トランクス一枚になった。
怒張を秘めたトランクスの張りは、テントというよりも山だろう。そしてその山頂部分に大きな染みがあった。フライングする欲望であって、そして溜め込んだ切なさの表現でもある。
唯は山麓を周遊するように鼻を鳴らし、恋人の性臭を確認する。
「ずっと、我慢してたわけじゃないんだ」
「昨日……ひとりでしちゃったから。……ごめん」
「なにで抜いたの?」
山をカプリと唯の口が覆った。山頂部を舐め回す舌はさしずめお鉢巡りだ。
「っ……きのうの、唯ちゃんと……美月さんの……っ」
刺激を受け震える声に、夢魔はにんまりと目を細める。
「でもまだいっぱい溜まってるじゃん」
そう言って布越しの陰嚢を下唇で撫で上げた。
欲望を内圧とし張り詰めた陰嚢はその表面もまた刺激に対して敏感だった。
直接触られるのとはまた違う感触に黒葛の全身が総毛立つ。
「ゆ、ゆいちゃんまって、脱ぐ」
見る見るうちに下着がぐっしょりと濡れていく。黒葛のカウパー液はもちろん、唯が分泌させる催淫効果のある唾液により夢精直後の下着のようだった。
黒葛がそれを脱ぎ捨てると、雌伏を経た男根が産声を上げた。
それとともに発散される蒸せられた雄の性臭を唯は肺に取り込み、そのニオイの主にますます酔う。
「これダメ。好きぃ……」
黒葛は感覚の鋭敏な分身にかかる熱い吐息に次なる刺激を予感し、構える。
しかし唯は切なげに首をもたげるそれから顔を離し、黒葛の上から身体を浮かせた。
どうしたことかと黒葛が顔を上げると、突如眼前に唯の局部が現れた。
一瞬で距離を詰めてきたようで、黒葛の顔にふわ、と湿っぽい性臭がかかる。
唯は黒葛の文字通り目と鼻の先にある局部の股布を指でずらし、陰部を露わにした。
赤く充血した妖花は自ら分泌する蜜で蕩け、ぬらと光る。
そして花弁を震わせながら黒葛を誘引する香りを発しているようだった。
また、唯は無毛になっていた。
あまりにも際どいVラインにはいくら唯の淡い茂みといえどその面積に収まるものではなかった。これも唯が意識して選択したものではないのだろう。部活動のため剃毛していた美月へのリスペクトもあるのかもしれないが。
「舐めっこしよ」
唯がそう言うよりも早く黒葛はその妖花にむしゃぶりつき、蜜を啜る。
切なげに鼻を鳴らす唯は、身体の向きを変えてまた黒葛の上に覆い被さる。そしてようやく黒葛の屹立に舌を這わせた。
互いの口で互いの性器を愛撫し、時に塞ぎ、溢れる雫を啜る。
快楽に弱い箇所を攻められては手が止まり、逆に攻めては相手の動作を止める。
ターン制のバトルか何かのようだが、総合的には共に昂め合う協力プレイである。
双方向の営みでありながら、輪になり繋がった二人の中である一定の秩序のもとに快楽という生命のエネルギーのような何かが循環するようだった。
そのうち、黒葛はペニスの根本、腰の中ほどのジンとする疼きを覚え始める。
「ま、まってちょっと」
腰の奥の方で兆すその冷たくも熱い疼きは、角度の問題なのかこの体勢でフェラチオを受けるときにしばしば発生する。
黒葛にとってその刺激は快でありながら、ともすれば不快だった。
このままその兆しが広がってしまったらどうなるか、恐怖にも近いものを覚える黒葛は、おおよそこの段階でインターバルを請う。
具体的には尻の穴から内臓の全てが出てしまいそうな予感であり、腰そのものが四散爆発してしまうような予感だった。
しかし、今日の唯は愛撫を止めなかった。
喉まで飲み込んだペニスに舌を絡ませ、一層激しく黒葛の弱点部分を攻める。
「まってへんになるって」
「いいよ、なって」
観念した黒葛は唯の陰部に吸い付きながらその腰を抱きしめた。
唯の身体を寄る辺としなければ自らの存在が消滅してしまう気さえもしたのだ。
その瞬間。黒葛は、下半身の穴という穴の全てから粗相をしてしまったかと思った。
それほどの刺激が一度に腰内部から発散され、目を閉じていた黒葛は瞼の裏で超新星爆発を幻視した。
オーガズムに達したことは確実だったが、経験のない種類のものだった。
腰が丸ごと麻酔を受けたように痺れ、脳の裏側には炭酸水がかけられたようだった。
息を整えていくうちにじんわりと腰に温感が広がり、徐々に感覚が戻ってくる。
どうやら排出したのは精だけで済んだらしかったが、なおも腰の深くで繰り返される脈動に、いかに多量の精を放ったのかを理解する。
そして特大の射精を経て敏感になったペニスに、ゴール後のランアウトなのか優しいタッチの愛撫を感じる。唯がペニスの先に口を付け、内部に残った精を余さず吸っているらしかった。
「前よりおいし……」
唯が新たに変じた姿で味わう精は、これまでとは次元の異なる味わいだった。
コーヒーを飲んだときに無条件に覚える満足感に近いものがあり、また熟れた果実を口に含んだときに身体の細胞が喜ぶ──生物として原始的で純なる感動のようでもあった。
味蕾から、そして信号を受け取る脳から何までもが変化しているのだろう。
自分が精を吸い糧とする存在になったことを唯は自覚する。
唯は身体の向きを変えてくったりとした黒葛の上へ寝そべり、その汗の匂いを味わう。
絶頂に達したオスの発する、野生味がありつつも甘く優しいニオイ。この香りに包まれると安心するようで、しかし同時に切なくもなる。
もっと、欲しくなる。このニオイが。このニオイを発するオスが。
オス、というと正確ではないだろうか。
唯が欲情を覚える男性は黒葛だけなのだから。
黒葛はチロチロと肌に舌を這わせる唯の頭を撫でる。
上目遣いでこちらを見てくる唯が前以上に可愛いらしく、可憐に見える。
かつてないオーガズムとともにより一層心を奪われてしまったのだろうか。
腰に始まった甘い痺れは黒葛の全身を包み、それはもはや痺れではなく紛れもない多幸感であり、安らぎだった。
そしてその安らぎをもたらしてくれた夢魔の、黒く染まった髪の毛を梳くように撫でながらその顔を観察する。
やはり黒々とした睫毛はアイラインを引くよりもくっきりとその優しい目の形を強調する。
小ぶりな唇を彩る、自然な発色ながら大人っぽい色味の赤いルージュ。
そこから時折覗いては肌を愛撫する血色のいい先細の舌。
形の変わった耳。髪から突き出る黒い副翼。
そのどれもが愛おしい。愛おしくて仕方がない。
「唯ちゃん好き……」
黒葛がぎゅっと唯の頭を抱きしめると小さく「ぐえ」という声が上がった。
「唯ちゃん……僕、先にいっちゃった」
「気持ちよかった?」
唯はよじよじと黒葛の頭側に移動し、顔を並べた。
甘い口臭の中に青臭い精液の匂いが混じっている。
「わかんない……初めてだった、あんなになったの」
未知の蓋を開いたようだった。
オーガズムというものは定量的な寡多で評価できると思っていたが、実際にはそのような直線的な物差しで測れるものではないのだろう。もっと、立体的で多元的なものであるという感覚が芽生えた気がした。他者はおろか、自分の身体のこともまだまだ未知のことだらけだ。
「私も祐樹くんをプロデュースしなきゃだもん」
そう言って妖しくも可憐な笑みを浮かべる唯は、ほんの少し前まで純潔の昼行燈少女だったとはとても思えない。
もっとも、そのことには黒葛に大いに責があるのだが。
ふと、ペニスがひやりとした感触に包まれ、黒葛はビクと身を震わせる。
そして自身の分身がまた熱を帯び、固く張り詰めていることを知る。
唯は手に握ったペニスをゆっくりと上下に扱きながら、黒葛の耳元で囁く。
「私の中、この子できもちくして」
黒葛はキスを返事とし、腰を上げようとして唯に制された。
「今日は、私が上。好きでしょ?」
唯はまたヒールをベッドの上に立て、足をM字にして黒葛の腰上に跨った。
これも遅れてやってきた誕生日のお祝いなのだろうか。
黒葛はベッドに入ってからこっち、ほとんどマグロ状態にあった。
(続)
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