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3 出張
15日目 オドレイの話
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12時
7人の中で一番早く仲良くなったのは、はちみつ色の瞳を持つ、フランス人の女の子、オドレイちゃんだった。
ブロンドの髪、鼻の上に乗ったそばかす、7人の中で1番小柄で、身長は、156cmのぼくよりも少し低いくらい。
豊かなまつ毛に脂肪のない薄いまぶた、目の下に薄っすらと見えるクマ、ぷっくりとしたほっぺ、血色の良い白い肌。
まだあどけない顔をしていながらも、そのはちみつ色の瞳には知性が見える。
彼女は、上品ながらも食への貪欲さを伺わせる所作で、お肉や甘い物を食べるのと、本を呼んだり風景画を描いたりするのが好きなようだった。
「いつもは、ここでのんびり過ごしてるの」
オドレイちゃんは、ベネチアの学生街、その外れにある廃墟に、ぼくを連れてきてくれた。
少し離れたところでは、アナちゃんと他の子どもたちが探検をしていた。
ちょっと前に取り壊しが決まったアパートらしい。
所々が崩れていて、屋根の隙間からは日差しが差し込んでくる。
レンガ造りのアパートのあちらこちらには、雑草が顔をのぞかせていた。
「ここに……」オドレイちゃんは、ほこりが積もる部屋の隅をごそごそと探り、そこから小さなブリキの箱を取り出した。ブリキの箱は、ぼんやりとしたはちみつ色の光を放っていた。「これはね、おねえさんがくれたの」箱を開けると、中には、淡褐色の光を放つ、オパールの指輪が入っていた。「持ち歩いてたら盗まれるかも知れないから、ここに隠してた。わたしの魔法でね、この箱が見えて、この箱に触れるのはわたしだけなの」
ぼくは、その指輪に意識を傾けた。指輪は、神秘の魔素で作られていた。神秘の魔素は、あらゆる魔素を操り、ただそこにいるだけでヒトを魅了し、団結させる力がある。神秘の魔素の持ち主は、ただそこにいるだけで周囲を魅了し、周囲に調和をもたらし、その場からありとあらゆる悪意や攻撃性や欲望を消滅させる事が出来る。神秘の魔素の持ち主を傷つけ、欺こうとする者は、無性に罪悪感や嫌悪感に苛まれてしまい、それを乗り越えて神秘の魔素の持ち主を傷つける度に、自らの四肢を自ら削ぎ落とし、自らの心臓を自分で突き刺すような感覚にとらわれてしまう。それ故に、神秘の魔素の持ち主を傷つけることが出来る者は、サイコパスや、使命感や洗脳故に他者への共感や自分自身を捨てた、ヒトという生物にとっての悪と言える存在のみになる。たぶん、【おねえさん】は、オドレイちゃんたちを守ろうと思ったけれど、そばにいることが出来なかったから、代わりに自らの魔素を込めた指輪を、7人の中で1番しっかりしているオドレイちゃんに渡したのだろう。「それ、着けておいたほうが良いよ」
「でも、わたしには必要ないから」オドレイちゃんは、他の6人の子どもたちを見た。「あの子たちに渡したら、お菓子と交換しちゃうし」
ぼくは頷いた。オドレイちゃんは、自分の身に宿る特殊な魔素のことを理解しているらしい。
7人の子どもたちが、今の今まで無事に過ごしてこれたのは、オドレイちゃんのおかげだろう。
「オドレイちゃんは、どうしてここで暮らしているの?」
「旅行中、両親とはぐれたの」オドレイちゃんは、なんてことない様子で、そう言った。「半年前のこと」
「どこに住んでたの?」
「ボルドー」
ぼくは頷いた。「戻りたい?」
「どうだろ」オドレイちゃんは、首を傾げた。「まだ、その時じゃない気がする。わたしの準備が出来てない。学園に行って、そこで少し、自分と向き合う時間が欲しい」
「そっか。他のみんなも、そんな感じ?」
オドレイちゃんは、そのはちみつ色の瞳でぼくを見た。「それは、わたしから言わない。ソラが、自分であの子達から聞いて。あの子達が話しても良いって思ったら、話すと思う」
そのもっともな言葉に、ぼくは頷いた。この子は本当に賢い子だ。「警察の人から声かけられたりしないの?」
「しない。なんでだろ」
「たぶん、オドレイちゃんが望んでいないからかな」
「かもね」オドレイちゃんは、ブリキの箱を抱きしめた。「わたしの荷物はこれだけ。ねえ、ソラ、訊いても良い?」
「うん」
「この間、大雨の日に、ソラを見かけた」
「どこで?」
「サン・マルコ広場」
ぼくは、先日のサン・マルコ広場の出来事を思い出した。見られていたのか。
「どうして、人は人を傷つけるのかな」
ぼくは、少し考えて口を開いた。「あのときは、男が先にぼくを傷つけた。男がぼくを刺したのを見た?」
オドレイちゃんは頷いた。
「だからやったんだ」
「刑事なの? インターポールって言ってた」
「そうだよ」
「わたしたちを助けようとするのは、仕事のため?」
「違うよ。ぼくがそうしたいと思ったから。それに、今のぼくにはそれが出来るし、だからかな」
オドレイちゃんは、ぼくの目を覗き込みながら、頷いた。「前に、こんな人を見かけたの。その人は、自分が気に入らない人を挑発した。相手はなにもしてないのに。どうすれば人を怒らせられるか、落ち込ませられるか、それをきちんと理解していた。そして、相手が怒ったら、自分はなにもしていないのに、突然怒り出した、頭がおかしいって騒いでた。挑発された方は結局学校を追い出されて、問題を起こした詐欺師は、今でも学校で楽しく過ごしてる。後で聞いた話だと、そいつは気に入らないからやったとか、バカにされている気がしたとか、みんなから嫌われてるから俺が追い出してやったんだとか言ってた」
「いつか、そういう豚を刑務所にぶち込みたいね。顔面が腫れ上がって原型留めなくなるまでボコボコにしたあとで」
オドレイちゃんは、小さく笑った。「ヒトって醜いね」
「違うよ。醜いのはその豚。オドレイちゃんは悪くない」
ぼくを見上げるオドレイちゃんは、そのはちみつ色の瞳に、薄い涙を浮かべた。彼女のほっぺが赤く染まった。「友達の話」
ぼくは頷いた。「うん」
オドレイちゃんは、ぼくを見上げて、頷いた。「ソラって演技しないんだね。大人はみんな演技をするもんだと思ってた」
ぼくは、15歳のときの一人旅のことを思い出した。「演技するよ。前にヘルシンキで舞台に立ったことがあるんだ。旅の途中で、お金が必要でね。オリジナルの台本で、死後の世界に向かう船の上に乗った2人の男の子が主人公だった」
「面白そう」
「2人は事故に遭った。1人はそのまま死の国に向かう男の子の役で、ぼくは生き返る役。台本を読んでいるうちに、物語の世界に引き込まれちゃってね、はまり役だった。笑顔も怒鳴り声も涙も笑い声も全部、自然と出せた。役柄次第じゃ、ぼくは結構演技が上手いんだなって思ったよ」その後も、幼馴染のヤコが作る短編映画に出演したこともあった。自分の書いた脚本のキャラクターを自分で演じるのはなんだか恥ずかしかったけど、今もたまにアップした動画のコメント欄に並ぶ褒め言葉とかを見てにやにやしたりしている。
「そうなんだ。わたしが言いたいのは、そういうことじゃない」
ぼくは、小さく笑った。もちろんわかってる。「ここだけの話しだよ?」
「うん」
「自分に自信のある大人はね、日常生活で自分を偽ったりはしないんだよ。自分を偽り、装うのは自分と向き合えない弱い人だけ。ぼくは、自分をよくわかっているから、どういう状況で自分がどうなるかをわかってる。だから、オドレイちゃんたちからおっぱいが小さいとか言われても、ちょこっと悲しくなるだけで、次の瞬間にはけろっとしちゃえるんだ。ああ、ぼくは胸は小さいけど世界一可愛いし頭も良いし悪い奴らをボコボコに出来ちゃうからね。むしろ胸まで大きかったら完璧超人が完成しちゃって世界に対して不公平ってなもんだぜ、とか」
オドレイちゃんは、小さく笑った。「そんな事考えながら毎日生きてるんだ」
「ポジティヴになれる。今度試してごらん」
「やってみる」
ぼくは、ほくそ笑んで、ふと、頭に浮かんだことを、オドレイちゃんに言ってみた。「ぼくが出てる映画觀る?」
「女優なの?」
「無名だけどね」ぼくは、ブラックベリーを取り出して、ネットを検索し、ぼくが出ている短編映画を、オドレイちゃんに見せた。
オドレイちゃんは、ブラックベリーを見ながら、瓦礫に腰掛けた。天井から差し込む日差しをブロンドの髪とまつ毛に受けてうつむく姿は、絵画に描かれる天使のように美しかった。
7人の中で一番早く仲良くなったのは、はちみつ色の瞳を持つ、フランス人の女の子、オドレイちゃんだった。
ブロンドの髪、鼻の上に乗ったそばかす、7人の中で1番小柄で、身長は、156cmのぼくよりも少し低いくらい。
豊かなまつ毛に脂肪のない薄いまぶた、目の下に薄っすらと見えるクマ、ぷっくりとしたほっぺ、血色の良い白い肌。
まだあどけない顔をしていながらも、そのはちみつ色の瞳には知性が見える。
彼女は、上品ながらも食への貪欲さを伺わせる所作で、お肉や甘い物を食べるのと、本を呼んだり風景画を描いたりするのが好きなようだった。
「いつもは、ここでのんびり過ごしてるの」
オドレイちゃんは、ベネチアの学生街、その外れにある廃墟に、ぼくを連れてきてくれた。
少し離れたところでは、アナちゃんと他の子どもたちが探検をしていた。
ちょっと前に取り壊しが決まったアパートらしい。
所々が崩れていて、屋根の隙間からは日差しが差し込んでくる。
レンガ造りのアパートのあちらこちらには、雑草が顔をのぞかせていた。
「ここに……」オドレイちゃんは、ほこりが積もる部屋の隅をごそごそと探り、そこから小さなブリキの箱を取り出した。ブリキの箱は、ぼんやりとしたはちみつ色の光を放っていた。「これはね、おねえさんがくれたの」箱を開けると、中には、淡褐色の光を放つ、オパールの指輪が入っていた。「持ち歩いてたら盗まれるかも知れないから、ここに隠してた。わたしの魔法でね、この箱が見えて、この箱に触れるのはわたしだけなの」
ぼくは、その指輪に意識を傾けた。指輪は、神秘の魔素で作られていた。神秘の魔素は、あらゆる魔素を操り、ただそこにいるだけでヒトを魅了し、団結させる力がある。神秘の魔素の持ち主は、ただそこにいるだけで周囲を魅了し、周囲に調和をもたらし、その場からありとあらゆる悪意や攻撃性や欲望を消滅させる事が出来る。神秘の魔素の持ち主を傷つけ、欺こうとする者は、無性に罪悪感や嫌悪感に苛まれてしまい、それを乗り越えて神秘の魔素の持ち主を傷つける度に、自らの四肢を自ら削ぎ落とし、自らの心臓を自分で突き刺すような感覚にとらわれてしまう。それ故に、神秘の魔素の持ち主を傷つけることが出来る者は、サイコパスや、使命感や洗脳故に他者への共感や自分自身を捨てた、ヒトという生物にとっての悪と言える存在のみになる。たぶん、【おねえさん】は、オドレイちゃんたちを守ろうと思ったけれど、そばにいることが出来なかったから、代わりに自らの魔素を込めた指輪を、7人の中で1番しっかりしているオドレイちゃんに渡したのだろう。「それ、着けておいたほうが良いよ」
「でも、わたしには必要ないから」オドレイちゃんは、他の6人の子どもたちを見た。「あの子たちに渡したら、お菓子と交換しちゃうし」
ぼくは頷いた。オドレイちゃんは、自分の身に宿る特殊な魔素のことを理解しているらしい。
7人の子どもたちが、今の今まで無事に過ごしてこれたのは、オドレイちゃんのおかげだろう。
「オドレイちゃんは、どうしてここで暮らしているの?」
「旅行中、両親とはぐれたの」オドレイちゃんは、なんてことない様子で、そう言った。「半年前のこと」
「どこに住んでたの?」
「ボルドー」
ぼくは頷いた。「戻りたい?」
「どうだろ」オドレイちゃんは、首を傾げた。「まだ、その時じゃない気がする。わたしの準備が出来てない。学園に行って、そこで少し、自分と向き合う時間が欲しい」
「そっか。他のみんなも、そんな感じ?」
オドレイちゃんは、そのはちみつ色の瞳でぼくを見た。「それは、わたしから言わない。ソラが、自分であの子達から聞いて。あの子達が話しても良いって思ったら、話すと思う」
そのもっともな言葉に、ぼくは頷いた。この子は本当に賢い子だ。「警察の人から声かけられたりしないの?」
「しない。なんでだろ」
「たぶん、オドレイちゃんが望んでいないからかな」
「かもね」オドレイちゃんは、ブリキの箱を抱きしめた。「わたしの荷物はこれだけ。ねえ、ソラ、訊いても良い?」
「うん」
「この間、大雨の日に、ソラを見かけた」
「どこで?」
「サン・マルコ広場」
ぼくは、先日のサン・マルコ広場の出来事を思い出した。見られていたのか。
「どうして、人は人を傷つけるのかな」
ぼくは、少し考えて口を開いた。「あのときは、男が先にぼくを傷つけた。男がぼくを刺したのを見た?」
オドレイちゃんは頷いた。
「だからやったんだ」
「刑事なの? インターポールって言ってた」
「そうだよ」
「わたしたちを助けようとするのは、仕事のため?」
「違うよ。ぼくがそうしたいと思ったから。それに、今のぼくにはそれが出来るし、だからかな」
オドレイちゃんは、ぼくの目を覗き込みながら、頷いた。「前に、こんな人を見かけたの。その人は、自分が気に入らない人を挑発した。相手はなにもしてないのに。どうすれば人を怒らせられるか、落ち込ませられるか、それをきちんと理解していた。そして、相手が怒ったら、自分はなにもしていないのに、突然怒り出した、頭がおかしいって騒いでた。挑発された方は結局学校を追い出されて、問題を起こした詐欺師は、今でも学校で楽しく過ごしてる。後で聞いた話だと、そいつは気に入らないからやったとか、バカにされている気がしたとか、みんなから嫌われてるから俺が追い出してやったんだとか言ってた」
「いつか、そういう豚を刑務所にぶち込みたいね。顔面が腫れ上がって原型留めなくなるまでボコボコにしたあとで」
オドレイちゃんは、小さく笑った。「ヒトって醜いね」
「違うよ。醜いのはその豚。オドレイちゃんは悪くない」
ぼくを見上げるオドレイちゃんは、そのはちみつ色の瞳に、薄い涙を浮かべた。彼女のほっぺが赤く染まった。「友達の話」
ぼくは頷いた。「うん」
オドレイちゃんは、ぼくを見上げて、頷いた。「ソラって演技しないんだね。大人はみんな演技をするもんだと思ってた」
ぼくは、15歳のときの一人旅のことを思い出した。「演技するよ。前にヘルシンキで舞台に立ったことがあるんだ。旅の途中で、お金が必要でね。オリジナルの台本で、死後の世界に向かう船の上に乗った2人の男の子が主人公だった」
「面白そう」
「2人は事故に遭った。1人はそのまま死の国に向かう男の子の役で、ぼくは生き返る役。台本を読んでいるうちに、物語の世界に引き込まれちゃってね、はまり役だった。笑顔も怒鳴り声も涙も笑い声も全部、自然と出せた。役柄次第じゃ、ぼくは結構演技が上手いんだなって思ったよ」その後も、幼馴染のヤコが作る短編映画に出演したこともあった。自分の書いた脚本のキャラクターを自分で演じるのはなんだか恥ずかしかったけど、今もたまにアップした動画のコメント欄に並ぶ褒め言葉とかを見てにやにやしたりしている。
「そうなんだ。わたしが言いたいのは、そういうことじゃない」
ぼくは、小さく笑った。もちろんわかってる。「ここだけの話しだよ?」
「うん」
「自分に自信のある大人はね、日常生活で自分を偽ったりはしないんだよ。自分を偽り、装うのは自分と向き合えない弱い人だけ。ぼくは、自分をよくわかっているから、どういう状況で自分がどうなるかをわかってる。だから、オドレイちゃんたちからおっぱいが小さいとか言われても、ちょこっと悲しくなるだけで、次の瞬間にはけろっとしちゃえるんだ。ああ、ぼくは胸は小さいけど世界一可愛いし頭も良いし悪い奴らをボコボコに出来ちゃうからね。むしろ胸まで大きかったら完璧超人が完成しちゃって世界に対して不公平ってなもんだぜ、とか」
オドレイちゃんは、小さく笑った。「そんな事考えながら毎日生きてるんだ」
「ポジティヴになれる。今度試してごらん」
「やってみる」
ぼくは、ほくそ笑んで、ふと、頭に浮かんだことを、オドレイちゃんに言ってみた。「ぼくが出てる映画觀る?」
「女優なの?」
「無名だけどね」ぼくは、ブラックベリーを取り出して、ネットを検索し、ぼくが出ている短編映画を、オドレイちゃんに見せた。
オドレイちゃんは、ブラックベリーを見ながら、瓦礫に腰掛けた。天井から差し込む日差しをブロンドの髪とまつ毛に受けてうつむく姿は、絵画に描かれる天使のように美しかった。
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