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第6章 偽りのアイドル
16、宮村永遠は2人で遊びたい
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学校が見えてきた。
和の相手は凄くカロリーを使う。
ちょっと下を向いて歩いていると、永遠ちゃんの笑い声が聞こえて顔を上げた。
「ふふふっ、和ちゃんに気に入られているんですね」
「そ、そうかな?嫌われてると思うけど……」
「秀頼さんに相手をしてもらいたいのですよ。可愛いです」
再び「ふふふっ」と永遠ちゃんが笑いだす。
そんなものなのかな?
「そういえば最近お父さんから何か干渉受けたりとかは大丈夫?」
「はい!秀頼さんやみんなで勉強することも多いから学力上がってて。良い友人に恵まれたなって言ってくれてます」
「エイエンちゃんこないだついに学年1位だったしね。咲夜も1年前はかなり成績悪かったけど一気に学年半分の順位上げたからなぁ」
努力家なんですよ彼女。
咲夜も頑張ったからなぁ、いやぁ若い。
そしてちょうど話題の上がっていた和と咲夜が2人で歩きながら会話をしているようだ。
どんな会話をしているのか想像できなくて、聞き耳を立ててみる。
「咲夜先輩のコーヒーカップのヘアゴムどこで買うんですか?」
「マスター……、ウチのお父さんが常連のコーヒー専門店に売ってる。ウチのお気に入りで同じの10個持ってる」
「なるほどー、そんなにストックあるんですねー」
まさか咲夜のコーヒーカップのヘアゴムに今更突っ込む人がいるとは思わなかった。
「咲夜のヘアゴム、目に付きますよね。とても似合って素敵です」
「さ……、咲夜のシンボルマークだからな」
それよりも咲夜がマスターをお父さんと呼んだところが驚きで会話が頭に入ってこなかった……。
「咲夜先輩のお店行ってみたいです!」
「行こう!行こう!お父さんもきっと喜ぶ」
「姉者がブレンドコーヒーがおいしかったと喜んでました」
「お父さんの十八番だからな!」
咲夜がお父さんと呼ぶのが気になって内容が全然頭に入って来なかった。
お前、父親をマスターと呼ぶ個性無くなったらコーヒーカップのヘアゴムしか残らないんだぞ……。
「そんな話聞いてると私もまた喫茶店行きたくなったなー」
「結構通ってるの?」
「月に2回くらいはマスターさんの店行ってます」
「そうなんだ」
「秀頼さんもまた一緒に行きましょうよ」
「ひ…………」
『暇な時』という言葉をぐっと飲み込んだ。
思い出したのは、スタチャのファンレターを開けた日の絵美、理沙、タケルの乱入事件。
暇な時と曖昧にすると永遠ちゃんももしかしたら勝手に部屋に上がるかもしれない。
さすがに永遠ちゃんに沢村ヤマとかギャルゲーを見られるのは恥ずかしい……。
絵美とか理沙とか円とか俺の恥を知ってしまっている人には別にいくらでも恥を晒しても良いが、永遠ちゃんや咲夜などの硬派で通っている人に部屋に来られるのは恥ずかしい。
「じゃあ、また今度みんな誘って予定作るか」
「……みんなと一緒じゃないとダメですか……?」
「え?」
憂いの浴びた永遠ちゃんの声に俺はドキッとした。
心臓の動きが一瞬止まってたと思う。
「私と……ふ、2人で……また一緒に遊んでくれないんですか?十文字君とか絵美とかは秀頼さんと2人だけで遊んでいる時があるみたいじゃないですか……。私も2人で一緒に遊びたいです」
「行く」
「え?」
「行こう!行く!みんなの予定も2人の予定も作ろう!」
「……はいっ!」
永遠ちゃんの笑顔を見て顔が赤くなる。
本当、ビジュアルファンブックにある通りあざといよ永遠ちゃんは……。
童貞を勘違いさせるタイプと公式で明言されてある通りすぎる。
「ふふっ、ありがとうございます!秀頼さん」
「う、うん……」
なんて妖艶な笑みまで浮かべるのか。
もしかして俺のこと好きなんじゃないかと勘違いしてしまいそうだ。
永遠ちゃんはタケルが好きなはずだ。
その下調べ的な下心もあるかもしれない。
しかし、永遠ルートへ行けるほどの好感度をタケルが溜めてなくて、その下調べをする意味の下心もないとすれば……。
それは……。
…………どういうことになるんだろうか?
マスターと会いたいのかな?
最近の子は年上好きとも言うし……はっ!?
まさかのマス×トワ!?
確かにマスターはイケメンだ。
しかも、年齢のわりに若い見た目をしている。
35歳前後だけど、20代後半くらいの若作りをしている。
娘に受け継がれし口の悪さだが、あの人の話術に嵌まるとなんでも相談してしまう包容力の高さがあるのだ。
年上の安定感。
閑古鳥が鳴いているとはいえ、喫茶店の経営者。
奥さんも亡くなっておりフリー。
親しいマスターと永遠ちゃんの関係。
そうなると本音で語り合える俺は、娘には聞かせられないマスターの事情などももらっていたりする。
俺にマスターの橋渡しを期待しているんだ!
そういうことか!
かぁー、あの子持ちの親父め。
まさか娘の同い年に興味を持たせるとは。
俺は永遠ちゃんの厄介ファンだ。
お節介ではあるが、タケルであれマスターであれ永遠ちゃんの幸せのためにいくらでも橋渡しになりましょう。
悪役親友役・明智秀頼。
悪役という字はあるものの親友役だ。
普通のギャルゲーの親友役を演じようじゃないか。
前世ではラノベアニメの影響を受けて強い実力を隠して、弱くて冴えない劣等生を演じた主人公に憧れた俺だ。
剣道部で実力のレベルを部員に合わせてちょっと強いくらいを演じて、真の実力を隠していた頃のように。
再び俺は演技の舞台に上がろう。
演技の鬼・豊臣光秀の名において、ピエロをいくらでも演じましょう。
「楽しみだね、エイエンちゃん!」
「はいっ!」
でも、デート気分を味わえるならそれはもう最高であろう……。
転生してすぐは推しと結婚したいと考えていたが、明智秀頼の身体で10年近く暮らしてみて、俺は現実を直視する。
いや、無理でしょ……と。
いつまでも子供のままではいられない精神年齢30歳。
でも、タケルとかマスターばかり見て、俺には目を向けられないのは悲しいな……。
永遠ちゃんに限った話ではない。
気持ちが俺に向かない、モヤモヤとした嫉妬みたいな醜い気持ちが俺の中で渦巻いていた。
†
第2章 主人公との邂逅
第8部分 1、全力でギャルゲーを語り合う
にて、推しと結婚したい発言より。
リアリストな性格な秀頼君。
和の相手は凄くカロリーを使う。
ちょっと下を向いて歩いていると、永遠ちゃんの笑い声が聞こえて顔を上げた。
「ふふふっ、和ちゃんに気に入られているんですね」
「そ、そうかな?嫌われてると思うけど……」
「秀頼さんに相手をしてもらいたいのですよ。可愛いです」
再び「ふふふっ」と永遠ちゃんが笑いだす。
そんなものなのかな?
「そういえば最近お父さんから何か干渉受けたりとかは大丈夫?」
「はい!秀頼さんやみんなで勉強することも多いから学力上がってて。良い友人に恵まれたなって言ってくれてます」
「エイエンちゃんこないだついに学年1位だったしね。咲夜も1年前はかなり成績悪かったけど一気に学年半分の順位上げたからなぁ」
努力家なんですよ彼女。
咲夜も頑張ったからなぁ、いやぁ若い。
そしてちょうど話題の上がっていた和と咲夜が2人で歩きながら会話をしているようだ。
どんな会話をしているのか想像できなくて、聞き耳を立ててみる。
「咲夜先輩のコーヒーカップのヘアゴムどこで買うんですか?」
「マスター……、ウチのお父さんが常連のコーヒー専門店に売ってる。ウチのお気に入りで同じの10個持ってる」
「なるほどー、そんなにストックあるんですねー」
まさか咲夜のコーヒーカップのヘアゴムに今更突っ込む人がいるとは思わなかった。
「咲夜のヘアゴム、目に付きますよね。とても似合って素敵です」
「さ……、咲夜のシンボルマークだからな」
それよりも咲夜がマスターをお父さんと呼んだところが驚きで会話が頭に入ってこなかった……。
「咲夜先輩のお店行ってみたいです!」
「行こう!行こう!お父さんもきっと喜ぶ」
「姉者がブレンドコーヒーがおいしかったと喜んでました」
「お父さんの十八番だからな!」
咲夜がお父さんと呼ぶのが気になって内容が全然頭に入って来なかった。
お前、父親をマスターと呼ぶ個性無くなったらコーヒーカップのヘアゴムしか残らないんだぞ……。
「そんな話聞いてると私もまた喫茶店行きたくなったなー」
「結構通ってるの?」
「月に2回くらいはマスターさんの店行ってます」
「そうなんだ」
「秀頼さんもまた一緒に行きましょうよ」
「ひ…………」
『暇な時』という言葉をぐっと飲み込んだ。
思い出したのは、スタチャのファンレターを開けた日の絵美、理沙、タケルの乱入事件。
暇な時と曖昧にすると永遠ちゃんももしかしたら勝手に部屋に上がるかもしれない。
さすがに永遠ちゃんに沢村ヤマとかギャルゲーを見られるのは恥ずかしい……。
絵美とか理沙とか円とか俺の恥を知ってしまっている人には別にいくらでも恥を晒しても良いが、永遠ちゃんや咲夜などの硬派で通っている人に部屋に来られるのは恥ずかしい。
「じゃあ、また今度みんな誘って予定作るか」
「……みんなと一緒じゃないとダメですか……?」
「え?」
憂いの浴びた永遠ちゃんの声に俺はドキッとした。
心臓の動きが一瞬止まってたと思う。
「私と……ふ、2人で……また一緒に遊んでくれないんですか?十文字君とか絵美とかは秀頼さんと2人だけで遊んでいる時があるみたいじゃないですか……。私も2人で一緒に遊びたいです」
「行く」
「え?」
「行こう!行く!みんなの予定も2人の予定も作ろう!」
「……はいっ!」
永遠ちゃんの笑顔を見て顔が赤くなる。
本当、ビジュアルファンブックにある通りあざといよ永遠ちゃんは……。
童貞を勘違いさせるタイプと公式で明言されてある通りすぎる。
「ふふっ、ありがとうございます!秀頼さん」
「う、うん……」
なんて妖艶な笑みまで浮かべるのか。
もしかして俺のこと好きなんじゃないかと勘違いしてしまいそうだ。
永遠ちゃんはタケルが好きなはずだ。
その下調べ的な下心もあるかもしれない。
しかし、永遠ルートへ行けるほどの好感度をタケルが溜めてなくて、その下調べをする意味の下心もないとすれば……。
それは……。
…………どういうことになるんだろうか?
マスターと会いたいのかな?
最近の子は年上好きとも言うし……はっ!?
まさかのマス×トワ!?
確かにマスターはイケメンだ。
しかも、年齢のわりに若い見た目をしている。
35歳前後だけど、20代後半くらいの若作りをしている。
娘に受け継がれし口の悪さだが、あの人の話術に嵌まるとなんでも相談してしまう包容力の高さがあるのだ。
年上の安定感。
閑古鳥が鳴いているとはいえ、喫茶店の経営者。
奥さんも亡くなっておりフリー。
親しいマスターと永遠ちゃんの関係。
そうなると本音で語り合える俺は、娘には聞かせられないマスターの事情などももらっていたりする。
俺にマスターの橋渡しを期待しているんだ!
そういうことか!
かぁー、あの子持ちの親父め。
まさか娘の同い年に興味を持たせるとは。
俺は永遠ちゃんの厄介ファンだ。
お節介ではあるが、タケルであれマスターであれ永遠ちゃんの幸せのためにいくらでも橋渡しになりましょう。
悪役親友役・明智秀頼。
悪役という字はあるものの親友役だ。
普通のギャルゲーの親友役を演じようじゃないか。
前世ではラノベアニメの影響を受けて強い実力を隠して、弱くて冴えない劣等生を演じた主人公に憧れた俺だ。
剣道部で実力のレベルを部員に合わせてちょっと強いくらいを演じて、真の実力を隠していた頃のように。
再び俺は演技の舞台に上がろう。
演技の鬼・豊臣光秀の名において、ピエロをいくらでも演じましょう。
「楽しみだね、エイエンちゃん!」
「はいっ!」
でも、デート気分を味わえるならそれはもう最高であろう……。
転生してすぐは推しと結婚したいと考えていたが、明智秀頼の身体で10年近く暮らしてみて、俺は現実を直視する。
いや、無理でしょ……と。
いつまでも子供のままではいられない精神年齢30歳。
でも、タケルとかマスターばかり見て、俺には目を向けられないのは悲しいな……。
永遠ちゃんに限った話ではない。
気持ちが俺に向かない、モヤモヤとした嫉妬みたいな醜い気持ちが俺の中で渦巻いていた。
†
第2章 主人公との邂逅
第8部分 1、全力でギャルゲーを語り合う
にて、推しと結婚したい発言より。
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