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第5章 鳥籠の少女
51、男共は身体を評価する
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プールへ辿り着き、男子と女子に別れて更衣室に向かった。
俺とタケルとマスターは先に着替え終わり、女子たちを待つことになる。
「いやあ、人がたくさんですなー明智先生」
「好きね、その流れ。マスターも女子の水着楽しみでしょ?」
「あのね、僕の娘と同い年の子供の水着にははしゃがないよ!やばいでしょ、それ」
マスターが常識を語っていた。
そこへタケルが待ってましたとばかりに声を上げた。
「やっぱり時代は沢村ヤマでしょ」
「わかってるねータケル君。沢村ヤマの裸体は美学を学ぶものとしては知っておくべき知識だね」
「いや、マスターの仕事に沢村ヤマの美学は必要ない」
ただの人がガラガラの喫茶店だ。
本気でどうにか客を呼べる施策をしないとつぶれるんじゃないかと不安になるレベルだ。
日曜日は人が来るとか恰好付けているけど本当に五十歩百歩である。
「たとえばですよ、明智先生?理沙はどのあたりに注目するべきでしょうか?俺は胸だと思うんですよ」
「確かに理沙はお前と顔が似ているとはいえ胸がでかい。しかし、残念ながら注目するべきは腋じゃないかね」
「津軽とかどうですか?結構良い身体をしていると思います。僕は濡れた髪に注目するべきかと思います」
「ずいぶんマニアックなところを付きますね十文字君。ですが、残念ながら彼女に注目するべきは腋じゃないかね」
「宮村はどうですかね?全てが完璧で構築されていると思うんですよ。僕の注目するべきは胸のたれ具合だと感じております」
「なるほど。君も中々育ってきたね。でも僕から言わせると60点。真に注目するべきは腋ですね」
「なるほどなるほど。佐々木はどうですか?僕は腋だと思うんですよ」
「なるほど、満点を上げたいくらいだ。……ただ、彼女に注目していただきたいのは発展途上の胸だね」
「腋じゃねーのかよ!」
黙って聞いていたマスターから突っ込みが入る。
「そういえば、マスターさんに娘がいましたね。谷川はどうでしょうか?僕は小さい手かなとも思ったのですが、……結論を言うと腋だと思うんですよ」
「なるほど、最上級の満点を上げたいくらいだ。……ただ、咲夜に注目するべきは、コーヒーカップのヘアゴムだね」
「もはやパーツじゃねーよ!」
娘の評価に不満ありげな声でマスターは大声で突っ込んだ。
「なに!?娘には魅力がないって言いたいの秀頼君!?」
「いや、普通父親の前で娘の裸体の話しないでしょ」
「確かに」
「あいつ腋とか言ってましたよ」
「最低だよタケル君……」
「え?俺が悪者なの!?」
男3人でくだらない話で盛り上がっていた。
「まったく、あんたたちは子供ね」
「津軽!?」
1番乗りでやってきたのは津軽円の登場であった。
「どうも、濡れた髪と腋に注目するべき円です」
「……」
全部聞かれとる……。
俺とタケルは恐怖に震える。
「あっ、どうもー。胸と腋に注目するべき理沙です」
「む、胸のたれ具合と……腋に注目するべき永遠です」
「秀頼君……、十文字君……。腋と発展途上の胸に注目するべき絵美ですよ!」
「腋とコーヒーカップのヘアゴムに注目するべきウチです。ってヘアゴムって何?ヘアゴム取っちゃったぞウチ!?」
というか全員に聞かれていた……。
「秀頼君……」
「兄さん……」
俺が絵美に、タケルが理沙に連行される。
その後に全員黙って着いて行く。
「ここ、めっちゃ勢いのあるウォータースライダーがあるんだって秀頼君」
「あはは……」
「そこはね、2人乗りもできるらしいの。多分恋人と乗るやつかな、兄さん」
「あはは……」
「2人で」
「やってもらおうかな!」
「イチャイチャしながら」
「ゴー!!」
こうして、恋人と乗るウォータースライダーを男2人で恐怖に怯えながら滑らされるという恐怖の罰ゲームに狩りだされた……。
「ああああああああ!?」
「いいいい!?」
「ううううううう!?」
―――――
「勢いやばくね……」
「こんな強い……?」
1回ウォータースライダーを滑り落ちただけで俺とタケルはボロボロになった。
既に歴戦の騎士を名乗っても良いくらいにめっちゃ落ちた。
「でも……」
「これから楽しむぜ相棒!」
「そうはいかんぞ秀頼!」
「咲夜?どうした……?」
「ウチとまたやるぞ」
「え?」
凄い長いウォータースライダーを指を指す咲夜。
いやいや、そんなわけないやん。
あれをもう1回とか、なんの冗談だ……?
「咲夜の次は私がしてあげるわ」
「つ、津軽!?なんでお前が!?」
「明智君に嫌がらせをするなら身体張る」
「めっちゃ余計なお世話だあああああああ」
もう2回するの?
これを……?
「4回目には私と明智君が滑ります」
「5回目はわたしのターンです」
「せ、僭越ながら最後は私もやりたいです!」
理沙、絵美、永遠ちゃんと名乗りを上げる。
……もっといろんなことしたいでしょ……?
したくない?
「いや、みんな相手間違ってるぞ、タケルだよな!?タケルとしたいよなっ!?」
「チーン、死んでます……」
「生きてるだろお前!?」
「兄さんは死んでるのでやらなくて良いです!明智君と私たち全員がやります」
「……うっそだろお前」
なんでギャルゲー主人公を差し置いて悪役の明智秀頼なんかと……。
あ、そっか……、嫌いだからこその嫌がらせか……。
津軽パターンか、この野郎……。
そして全員とウォータースライダーを終わった後、死んだ俺をほったらかしてタケルと遊ぶ魂胆か……。
「ほらほら、モテる男は女が離さないねー」
「た、助けてマスター……」
「僕は野郎より女の子の味方さ。さあ、咲夜と行ってらっしゃい」
「ウチ、秀頼と行く」
「…………マスタああああああああああああああ」
恐怖のウォータースライダーショー6連撃は、まだ1回目が終わっただけに過ぎなかっ
俺とタケルとマスターは先に着替え終わり、女子たちを待つことになる。
「いやあ、人がたくさんですなー明智先生」
「好きね、その流れ。マスターも女子の水着楽しみでしょ?」
「あのね、僕の娘と同い年の子供の水着にははしゃがないよ!やばいでしょ、それ」
マスターが常識を語っていた。
そこへタケルが待ってましたとばかりに声を上げた。
「やっぱり時代は沢村ヤマでしょ」
「わかってるねータケル君。沢村ヤマの裸体は美学を学ぶものとしては知っておくべき知識だね」
「いや、マスターの仕事に沢村ヤマの美学は必要ない」
ただの人がガラガラの喫茶店だ。
本気でどうにか客を呼べる施策をしないとつぶれるんじゃないかと不安になるレベルだ。
日曜日は人が来るとか恰好付けているけど本当に五十歩百歩である。
「たとえばですよ、明智先生?理沙はどのあたりに注目するべきでしょうか?俺は胸だと思うんですよ」
「確かに理沙はお前と顔が似ているとはいえ胸がでかい。しかし、残念ながら注目するべきは腋じゃないかね」
「津軽とかどうですか?結構良い身体をしていると思います。僕は濡れた髪に注目するべきかと思います」
「ずいぶんマニアックなところを付きますね十文字君。ですが、残念ながら彼女に注目するべきは腋じゃないかね」
「宮村はどうですかね?全てが完璧で構築されていると思うんですよ。僕の注目するべきは胸のたれ具合だと感じております」
「なるほど。君も中々育ってきたね。でも僕から言わせると60点。真に注目するべきは腋ですね」
「なるほどなるほど。佐々木はどうですか?僕は腋だと思うんですよ」
「なるほど、満点を上げたいくらいだ。……ただ、彼女に注目していただきたいのは発展途上の胸だね」
「腋じゃねーのかよ!」
黙って聞いていたマスターから突っ込みが入る。
「そういえば、マスターさんに娘がいましたね。谷川はどうでしょうか?僕は小さい手かなとも思ったのですが、……結論を言うと腋だと思うんですよ」
「なるほど、最上級の満点を上げたいくらいだ。……ただ、咲夜に注目するべきは、コーヒーカップのヘアゴムだね」
「もはやパーツじゃねーよ!」
娘の評価に不満ありげな声でマスターは大声で突っ込んだ。
「なに!?娘には魅力がないって言いたいの秀頼君!?」
「いや、普通父親の前で娘の裸体の話しないでしょ」
「確かに」
「あいつ腋とか言ってましたよ」
「最低だよタケル君……」
「え?俺が悪者なの!?」
男3人でくだらない話で盛り上がっていた。
「まったく、あんたたちは子供ね」
「津軽!?」
1番乗りでやってきたのは津軽円の登場であった。
「どうも、濡れた髪と腋に注目するべき円です」
「……」
全部聞かれとる……。
俺とタケルは恐怖に震える。
「あっ、どうもー。胸と腋に注目するべき理沙です」
「む、胸のたれ具合と……腋に注目するべき永遠です」
「秀頼君……、十文字君……。腋と発展途上の胸に注目するべき絵美ですよ!」
「腋とコーヒーカップのヘアゴムに注目するべきウチです。ってヘアゴムって何?ヘアゴム取っちゃったぞウチ!?」
というか全員に聞かれていた……。
「秀頼君……」
「兄さん……」
俺が絵美に、タケルが理沙に連行される。
その後に全員黙って着いて行く。
「ここ、めっちゃ勢いのあるウォータースライダーがあるんだって秀頼君」
「あはは……」
「そこはね、2人乗りもできるらしいの。多分恋人と乗るやつかな、兄さん」
「あはは……」
「2人で」
「やってもらおうかな!」
「イチャイチャしながら」
「ゴー!!」
こうして、恋人と乗るウォータースライダーを男2人で恐怖に怯えながら滑らされるという恐怖の罰ゲームに狩りだされた……。
「ああああああああ!?」
「いいいい!?」
「ううううううう!?」
―――――
「勢いやばくね……」
「こんな強い……?」
1回ウォータースライダーを滑り落ちただけで俺とタケルはボロボロになった。
既に歴戦の騎士を名乗っても良いくらいにめっちゃ落ちた。
「でも……」
「これから楽しむぜ相棒!」
「そうはいかんぞ秀頼!」
「咲夜?どうした……?」
「ウチとまたやるぞ」
「え?」
凄い長いウォータースライダーを指を指す咲夜。
いやいや、そんなわけないやん。
あれをもう1回とか、なんの冗談だ……?
「咲夜の次は私がしてあげるわ」
「つ、津軽!?なんでお前が!?」
「明智君に嫌がらせをするなら身体張る」
「めっちゃ余計なお世話だあああああああ」
もう2回するの?
これを……?
「4回目には私と明智君が滑ります」
「5回目はわたしのターンです」
「せ、僭越ながら最後は私もやりたいです!」
理沙、絵美、永遠ちゃんと名乗りを上げる。
……もっといろんなことしたいでしょ……?
したくない?
「いや、みんな相手間違ってるぞ、タケルだよな!?タケルとしたいよなっ!?」
「チーン、死んでます……」
「生きてるだろお前!?」
「兄さんは死んでるのでやらなくて良いです!明智君と私たち全員がやります」
「……うっそだろお前」
なんでギャルゲー主人公を差し置いて悪役の明智秀頼なんかと……。
あ、そっか……、嫌いだからこその嫌がらせか……。
津軽パターンか、この野郎……。
そして全員とウォータースライダーを終わった後、死んだ俺をほったらかしてタケルと遊ぶ魂胆か……。
「ほらほら、モテる男は女が離さないねー」
「た、助けてマスター……」
「僕は野郎より女の子の味方さ。さあ、咲夜と行ってらっしゃい」
「ウチ、秀頼と行く」
「…………マスタああああああああああああああ」
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