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第5章 鳥籠の少女
3、宮村永遠
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咲夜も合流し、全員と認識を持ち始めた。
1人だけ原作関係ない咲夜だが、普通に混ざっている姿を見ると違和感がない。
このメンバーで、1番違和感あるのは多分俺だ。
「クラス表見えましたね」
「よし、誰が秀頼君と同じクラスか勝負です!」
「俺が1番にクラス表を確認するぜ!」
「明智君、このゲームのキャラクターは静かにクラス表も見れないのですか?」
「知らないよ……」
冷静な津軽と俺だけが取り残されていた。
この人と合わないちゃ合わないけど、たまにあの人と重なるからあんまり強く出れない。
「ほらほら!秀頼、円!貴様らも遠慮せずにこっちに来い!」
「はいはい……」
そうして確認したクラス表。
その結果がこちら。
「あら、あなたみたいな人と違うクラスで清々したわ」
「また私、明智君と違うクラスだよ!」
「こんなのおかしいぞ!ウチのクラスの名前欄に秀頼がいない!?」
違うクラスの子ら。
「また同じクラスだな、頼むぜぇ親友」
「あ、あぁ……」
「やったね、秀頼君!」
「あ、あぁ……」
前回と全く同じ、タケルとまた同じクラスになった。
あと、絵美。
「俺と秀頼は固い友情の絆で結ばれた運命共同体だっ!」
「はいはい、運命運命」
運命(笑)の存在もバカにできない怖さがある。
それにしても……。
俺のクラス表の名前を見る。
あの名前は……。
「君のクラス、ヒロインがいるわね」
「あぁ、どうにか原作を回避させていかないとな」
多分タケルは役に立たない。
助けとして使えそうなのは、絵美か津軽の2人くらいだ。
「ふふっ、健闘を祈るわ」
そう言って、妖艶に微笑み消えていく津軽。
基本的に円のキャラクターも蚊帳の外だ。
俺がきっちりと原作を塗り替えてやるっ!
ーーーーー
「それでな理沙がな!」
「それでね理沙ちゃんがね!」
「……あぁ、うん……」
なんで俺は2人から理沙の話を聞かされているのだろうか……。
流石ヒロイン、周りからモテモテである。
それで、俺は教室近くで佇むヒロインを発見した。
薄紫色のセミロングな髪をなびかせたヒロインの早すぎる登場だ。
憂いを帯びた顔は大人っぽい。
優等生巨乳とかいう王道ヒロイン。
幸の薄そうな顔はユーザー人気を獲得してきた子(1番幸薄い本編キャラクターは俺の家の隣に住む泣き黒子の子)。
初代のヒロインでは俺の1番推し!
宮村永遠だーっ!
永遠と書いて『トワ』!
ユーザーからの通称は永遠ちゃん!
うわぁぁぁ!永遠ちゃん好き!永遠ちゃん大好き!
クソッ、よくこんな美人のヒロインの人生滅茶苦茶にしやがった明智秀頼に殺意を湧いたが、まだまだキレイな状態の永遠ちゃんだ!
なんなら『悲しみの連鎖を断ち切り』シリーズを買い集めた動機の子。
宮村永遠だぁぁぁぁ。
なんなら既に俺の好感度がマックスになっている。
「新しい出会いにワクワクするな!」
「わたしは秀頼君の出会いだけでもう満足です」
タケルと絵美がそのまま教室に入って行くのを見送る。
俺は永遠ちゃんの目の前で足を止めた。
「おはよう!」
「お、おはようございます!」
「……ッ!?」
声掛けた!
俺、永遠ちゃんに声掛けた!
初代ファンから嫉妬で刺されるかも……。
ヒロインに出会っちゃったよぉぉぉ!
そういえば一応、理沙もヒロインだった……。
理沙人気はやや低い。
やはり実妹は冒険し過ぎだと思う。
秀頼の実妹くらいのポジションにしておくべきだと思う(クズゲスな妹なんか攻略したいかと言われるとあれだが……)。
しかも、まだ不幸に遭っていないので明るいヒロインだ。
原作の体験版とは色んな意味で印象が全く違うヒロインである。
「俺の名前、明智秀頼って言います。よろしくね」
「は、はい!私の名前は宮村永遠です。永遠と書いて『トワ』です。明智さん、よろしくお願いいたします」
「宮村さん。明智光秀、豊臣秀頼って言ってもらって良いですか?」
「え?……明智光秀、豊臣秀頼。これで良いですか?」
「はい!ありがとうございます!知り合いにどっちかの名前にしろって言われたことあって覚えやすい方で呼んでください」
ちょっと驚いたみたいに目を開いて、状況を理解したみたいで永遠ちゃんは微笑んだ。
この声が俺の脳内を溶かす。
声優も清楚系で素晴らしいのだ。
その声で前世の本名・豊臣光秀の名前を間接的に呼ばせた。
ヤバい、これはテンション上げるなって無理でしょ!
「ふふっ、面白い人ですねっ!明智さんもこちらのクラスですか?」
「そうだよ。ということは宮村さんも?」
「はい、一緒のクラスです。明智さんみたいな人と同じクラスで私も嬉しいです!」
嬉しいいただきました!
もう明智秀頼になって100回以上自分の人生を呪ったが、このために生き抜いたといっても過言ではないレベルで生きていて最高の日だ。
「一緒にクラスで馴染めるようにお互い頑張ろうな」
「はい!そうですね!」
「じゃあ俺、友人待たせてるから。ここで」
「はい。話しかけてくれてありがとうございました」
こうして、原作ヒロインキャラクターと知り合うことに成功した。
「あれ?秀頼は……?」
「あれ?秀頼君、クラス替えになると毎回消えるんだよ……」
俺が教室に入る直前に気付いたらしい。
1人だけ原作関係ない咲夜だが、普通に混ざっている姿を見ると違和感がない。
このメンバーで、1番違和感あるのは多分俺だ。
「クラス表見えましたね」
「よし、誰が秀頼君と同じクラスか勝負です!」
「俺が1番にクラス表を確認するぜ!」
「明智君、このゲームのキャラクターは静かにクラス表も見れないのですか?」
「知らないよ……」
冷静な津軽と俺だけが取り残されていた。
この人と合わないちゃ合わないけど、たまにあの人と重なるからあんまり強く出れない。
「ほらほら!秀頼、円!貴様らも遠慮せずにこっちに来い!」
「はいはい……」
そうして確認したクラス表。
その結果がこちら。
「あら、あなたみたいな人と違うクラスで清々したわ」
「また私、明智君と違うクラスだよ!」
「こんなのおかしいぞ!ウチのクラスの名前欄に秀頼がいない!?」
違うクラスの子ら。
「また同じクラスだな、頼むぜぇ親友」
「あ、あぁ……」
「やったね、秀頼君!」
「あ、あぁ……」
前回と全く同じ、タケルとまた同じクラスになった。
あと、絵美。
「俺と秀頼は固い友情の絆で結ばれた運命共同体だっ!」
「はいはい、運命運命」
運命(笑)の存在もバカにできない怖さがある。
それにしても……。
俺のクラス表の名前を見る。
あの名前は……。
「君のクラス、ヒロインがいるわね」
「あぁ、どうにか原作を回避させていかないとな」
多分タケルは役に立たない。
助けとして使えそうなのは、絵美か津軽の2人くらいだ。
「ふふっ、健闘を祈るわ」
そう言って、妖艶に微笑み消えていく津軽。
基本的に円のキャラクターも蚊帳の外だ。
俺がきっちりと原作を塗り替えてやるっ!
ーーーーー
「それでな理沙がな!」
「それでね理沙ちゃんがね!」
「……あぁ、うん……」
なんで俺は2人から理沙の話を聞かされているのだろうか……。
流石ヒロイン、周りからモテモテである。
それで、俺は教室近くで佇むヒロインを発見した。
薄紫色のセミロングな髪をなびかせたヒロインの早すぎる登場だ。
憂いを帯びた顔は大人っぽい。
優等生巨乳とかいう王道ヒロイン。
幸の薄そうな顔はユーザー人気を獲得してきた子(1番幸薄い本編キャラクターは俺の家の隣に住む泣き黒子の子)。
初代のヒロインでは俺の1番推し!
宮村永遠だーっ!
永遠と書いて『トワ』!
ユーザーからの通称は永遠ちゃん!
うわぁぁぁ!永遠ちゃん好き!永遠ちゃん大好き!
クソッ、よくこんな美人のヒロインの人生滅茶苦茶にしやがった明智秀頼に殺意を湧いたが、まだまだキレイな状態の永遠ちゃんだ!
なんなら『悲しみの連鎖を断ち切り』シリーズを買い集めた動機の子。
宮村永遠だぁぁぁぁ。
なんなら既に俺の好感度がマックスになっている。
「新しい出会いにワクワクするな!」
「わたしは秀頼君の出会いだけでもう満足です」
タケルと絵美がそのまま教室に入って行くのを見送る。
俺は永遠ちゃんの目の前で足を止めた。
「おはよう!」
「お、おはようございます!」
「……ッ!?」
声掛けた!
俺、永遠ちゃんに声掛けた!
初代ファンから嫉妬で刺されるかも……。
ヒロインに出会っちゃったよぉぉぉ!
そういえば一応、理沙もヒロインだった……。
理沙人気はやや低い。
やはり実妹は冒険し過ぎだと思う。
秀頼の実妹くらいのポジションにしておくべきだと思う(クズゲスな妹なんか攻略したいかと言われるとあれだが……)。
しかも、まだ不幸に遭っていないので明るいヒロインだ。
原作の体験版とは色んな意味で印象が全く違うヒロインである。
「俺の名前、明智秀頼って言います。よろしくね」
「は、はい!私の名前は宮村永遠です。永遠と書いて『トワ』です。明智さん、よろしくお願いいたします」
「宮村さん。明智光秀、豊臣秀頼って言ってもらって良いですか?」
「え?……明智光秀、豊臣秀頼。これで良いですか?」
「はい!ありがとうございます!知り合いにどっちかの名前にしろって言われたことあって覚えやすい方で呼んでください」
ちょっと驚いたみたいに目を開いて、状況を理解したみたいで永遠ちゃんは微笑んだ。
この声が俺の脳内を溶かす。
声優も清楚系で素晴らしいのだ。
その声で前世の本名・豊臣光秀の名前を間接的に呼ばせた。
ヤバい、これはテンション上げるなって無理でしょ!
「ふふっ、面白い人ですねっ!明智さんもこちらのクラスですか?」
「そうだよ。ということは宮村さんも?」
「はい、一緒のクラスです。明智さんみたいな人と同じクラスで私も嬉しいです!」
嬉しいいただきました!
もう明智秀頼になって100回以上自分の人生を呪ったが、このために生き抜いたといっても過言ではないレベルで生きていて最高の日だ。
「一緒にクラスで馴染めるようにお互い頑張ろうな」
「はい!そうですね!」
「じゃあ俺、友人待たせてるから。ここで」
「はい。話しかけてくれてありがとうございました」
こうして、原作ヒロインキャラクターと知り合うことに成功した。
「あれ?秀頼は……?」
「あれ?秀頼君、クラス替えになると毎回消えるんだよ……」
俺が教室に入る直前に気付いたらしい。
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