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第2章 禁断の恋愛
4、禁断の恋愛編
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「それでよー、秀頼はどの辺住みなんだー?」
「川沿いんとこ」
「あー、よくバーベキューとかしている人が多いとこな!」
いつの間にか絵美をどこかへ放置してしまったのに気付いたが、まあクラスが同じだから教室とかで会えるだろう。
タケルの話を適当にあしらいながら会話をしている。
「……」
それにしても、本当に『アンチギフト』の能力を持っているのかを確認する必要がある。
『悲しみの連鎖を断ち切り』で『アンチギフト』のギフトが明かされるのは各ヒロインルートの終盤である。
まあ、秀頼は当然初対面でそれに気づいていたわけであるが……。
「【教室を行くのをやめて帰宅するぞ】」
「ばぁか!何言ってんだよ!どんだけ学校嫌いなんだよ」
「冗談に決まってるだろ」
確かに『命令支配』の能力が効かなかった……。
これはこれで確かに俺のプライドが傷付いた……。
わかるわぁ、原作の俺わかるわぁ!
……わかるけど惨劇を繰り広げようとはならねーよ!!
一瞬、俺もクズゲス親友に近付いているのかと不安になったが、多分大丈夫な筈だ。
『秀頼くーん!どこぉー!』
「ん?なんか誰かお前を呼んでないか?」
「え?」
そうやって耳を澄ませると、俺の名前を呼ぶ絵美の声が聞こえる。
「絵美ぃー!」
「あっ!?ようやく見付けたよ!どこ行ってたの!?」
「ここ」
「答えになってなーい!」
ぷりぷりと怒った絵美が俺の横に並んだ。
「秀頼の彼女か?」
「違うけど……」「そうなんですよ!」
「ん?」
俺と絵美の声が同時にはもった。
絵美が何を言ったのか聞き取れなかった。
「そんなキッパリ断る必要もないんじゃないかな……」
「どうしたんだお前?」
絵美がもっと膨れだした。
ブランコに乗った瞬間に楽しい気分になれる女と俺の感性は違うので、絵美の怒りの部分もよくわからないことがある。
それが今だった。
「そっか……、お前鈍感だな……」
「……」
『悲しみの連鎖を断ち切り』でめっちゃ鈍感なシーンが山盛りにある男に鈍感とか指摘されたんだが……。
理沙の態度も本気で嫌がっていると思っているくらいの男が何言ってんだろうと思う。
「というか誰ですか?」
絵美がタケルを見てそう呟いた。
見知らぬランドセルを背負った男が俺の隣に居ることにようやく気付いた。
「俺の名は十文字タケル!秀頼の親友だぜ」
「え?秀頼君、親友とか居たの?」
「今できた……」
俺だってこんな無能主人公の親友になりたかなかったわい。
「俺と秀頼の出会いは運命なんさ。わかる、なんかこいつを見た時初めて会った気がしないっていう感覚があったんさ」
「ほう、お前も運命を感じたのか」
「やはりお前もか」
そりゃあゲームの主人公とクズゲス親友役だからな。
運命を感じるに決まっている。
「で、でもでも!秀頼君もわたしとの出会いに運命感じたよね!?」
「わりと?」
「よっしゃー!勝ったぜ!」
絵美がジト目で俺をにらんでくる。
だって、俺は佐々木絵美の存在を忘れてたわけだしなぁ……。
言うほど運命は感じなかったが、秀頼と絵美というプレイヤー不人気カップリングという組み合わせ的な意味での運命は感じていた。
「気に入った、気に入った!絵美もよろしくな!」
「……秀頼君以外の男の人に呼び捨てにされてくない」
「俺名字知らんけど」
「佐々木です」
「じゃあ、よろしくな佐々木!」と暑苦しい男であった。
陰の者が俺なら、陽の者がこの男なのであろう。
こうして、タケルと知り合うという俺にとって最悪の日になってしまうのであった……。
―――――
「いやあ、理沙ちゃんは可愛いねえ」
「もう……。本当に秀頼さんは昔からお世辞ばっかり……」
「いやいや、俺ずっと理沙ちゃん推しだからね!」
「本当に面白い人ですねえ」
理沙が実の兄であるあのバカのことが好きなのは絵美の調査でわかっている。
健気だよねえええ、バッカだよねええええ。
ここ10年、このバカ兄妹の茶番を見るのが面白かったけど流石に飽きてきちゃったって感じ。
「それに秀頼さんには、絵美さんが居るじゃないですか」
「理沙ちゃんが思っているほどの関係じゃないって」
本当にあの脳カラと付き合っているとか思っているお花畑は消えて欲しいよなぁ……。
「ね、絵美ちゃんと俺って周囲が思っているより親密じゃないもんね?」
「そうですよ、理沙さんも周囲も誤解し過ぎですよ、わたしと秀頼君はただの友達ですから」
「そ、……うなんですか?」
不審な目で俺と絵美を見てくる理沙ちゃん。
ちょっと露骨なウソを付き過ぎたかな……?
少し俺の発言を軌道修正させてみるか。
「友達というか、こいつは妹みたいなもんよ。理沙ちゃんがタケルを思っている感じみたいなもんよ」
「私が兄さんに……ですか……」
「その感情はね、俺と絵美は許されるんだよ?でも理沙ちゃんはタケルに抱いちゃダメな感情だよねえ?」
「っ!?」
動揺した。
自分の持つ感情がおかしい、持ってはいけないものだと理沙ちゃんは理解した筈だ。
「だからさ、……俺にそういう気持ちを持てばいいだろうって話?俺さ、絵美よりもよっっっぽど理沙ちゃんのがタイプなんだよねえ。【俺と楽しいことしようぜ】」
「に、にいさ…………、行きましょう秀頼さん」
捕まった捕まった。
目当てだった理沙ちゃんをゲットしたわけだし、何しよっかなー。
楽しみだぜ。
「キスしよう、秀頼さん」
「ああ、そうだな」
周囲の人間に見せつける様にキスをする。
絵美は俺と理沙のキスの姿を見て見ぬ振りをしている。
さて、これからどうしようかね。
「おい、秀頼!」
「あん?なんだよ、タケルじゃねえか……」
理沙ちゃんとのキスシーンをまさか兄に観られるとは思わなんだ。
厄介なんだよなぁ、『アンチスキル』はよ。
「てめえ、返答次第だと殺してやるぞ」
「シスコンは怖いねえ……」
遅すぎるヒーローの誕生だ。
気に食わなかったこいつを雌雄を決する時がきた。
「川沿いんとこ」
「あー、よくバーベキューとかしている人が多いとこな!」
いつの間にか絵美をどこかへ放置してしまったのに気付いたが、まあクラスが同じだから教室とかで会えるだろう。
タケルの話を適当にあしらいながら会話をしている。
「……」
それにしても、本当に『アンチギフト』の能力を持っているのかを確認する必要がある。
『悲しみの連鎖を断ち切り』で『アンチギフト』のギフトが明かされるのは各ヒロインルートの終盤である。
まあ、秀頼は当然初対面でそれに気づいていたわけであるが……。
「【教室を行くのをやめて帰宅するぞ】」
「ばぁか!何言ってんだよ!どんだけ学校嫌いなんだよ」
「冗談に決まってるだろ」
確かに『命令支配』の能力が効かなかった……。
これはこれで確かに俺のプライドが傷付いた……。
わかるわぁ、原作の俺わかるわぁ!
……わかるけど惨劇を繰り広げようとはならねーよ!!
一瞬、俺もクズゲス親友に近付いているのかと不安になったが、多分大丈夫な筈だ。
『秀頼くーん!どこぉー!』
「ん?なんか誰かお前を呼んでないか?」
「え?」
そうやって耳を澄ませると、俺の名前を呼ぶ絵美の声が聞こえる。
「絵美ぃー!」
「あっ!?ようやく見付けたよ!どこ行ってたの!?」
「ここ」
「答えになってなーい!」
ぷりぷりと怒った絵美が俺の横に並んだ。
「秀頼の彼女か?」
「違うけど……」「そうなんですよ!」
「ん?」
俺と絵美の声が同時にはもった。
絵美が何を言ったのか聞き取れなかった。
「そんなキッパリ断る必要もないんじゃないかな……」
「どうしたんだお前?」
絵美がもっと膨れだした。
ブランコに乗った瞬間に楽しい気分になれる女と俺の感性は違うので、絵美の怒りの部分もよくわからないことがある。
それが今だった。
「そっか……、お前鈍感だな……」
「……」
『悲しみの連鎖を断ち切り』でめっちゃ鈍感なシーンが山盛りにある男に鈍感とか指摘されたんだが……。
理沙の態度も本気で嫌がっていると思っているくらいの男が何言ってんだろうと思う。
「というか誰ですか?」
絵美がタケルを見てそう呟いた。
見知らぬランドセルを背負った男が俺の隣に居ることにようやく気付いた。
「俺の名は十文字タケル!秀頼の親友だぜ」
「え?秀頼君、親友とか居たの?」
「今できた……」
俺だってこんな無能主人公の親友になりたかなかったわい。
「俺と秀頼の出会いは運命なんさ。わかる、なんかこいつを見た時初めて会った気がしないっていう感覚があったんさ」
「ほう、お前も運命を感じたのか」
「やはりお前もか」
そりゃあゲームの主人公とクズゲス親友役だからな。
運命を感じるに決まっている。
「で、でもでも!秀頼君もわたしとの出会いに運命感じたよね!?」
「わりと?」
「よっしゃー!勝ったぜ!」
絵美がジト目で俺をにらんでくる。
だって、俺は佐々木絵美の存在を忘れてたわけだしなぁ……。
言うほど運命は感じなかったが、秀頼と絵美というプレイヤー不人気カップリングという組み合わせ的な意味での運命は感じていた。
「気に入った、気に入った!絵美もよろしくな!」
「……秀頼君以外の男の人に呼び捨てにされてくない」
「俺名字知らんけど」
「佐々木です」
「じゃあ、よろしくな佐々木!」と暑苦しい男であった。
陰の者が俺なら、陽の者がこの男なのであろう。
こうして、タケルと知り合うという俺にとって最悪の日になってしまうのであった……。
―――――
「いやあ、理沙ちゃんは可愛いねえ」
「もう……。本当に秀頼さんは昔からお世辞ばっかり……」
「いやいや、俺ずっと理沙ちゃん推しだからね!」
「本当に面白い人ですねえ」
理沙が実の兄であるあのバカのことが好きなのは絵美の調査でわかっている。
健気だよねえええ、バッカだよねええええ。
ここ10年、このバカ兄妹の茶番を見るのが面白かったけど流石に飽きてきちゃったって感じ。
「それに秀頼さんには、絵美さんが居るじゃないですか」
「理沙ちゃんが思っているほどの関係じゃないって」
本当にあの脳カラと付き合っているとか思っているお花畑は消えて欲しいよなぁ……。
「ね、絵美ちゃんと俺って周囲が思っているより親密じゃないもんね?」
「そうですよ、理沙さんも周囲も誤解し過ぎですよ、わたしと秀頼君はただの友達ですから」
「そ、……うなんですか?」
不審な目で俺と絵美を見てくる理沙ちゃん。
ちょっと露骨なウソを付き過ぎたかな……?
少し俺の発言を軌道修正させてみるか。
「友達というか、こいつは妹みたいなもんよ。理沙ちゃんがタケルを思っている感じみたいなもんよ」
「私が兄さんに……ですか……」
「その感情はね、俺と絵美は許されるんだよ?でも理沙ちゃんはタケルに抱いちゃダメな感情だよねえ?」
「っ!?」
動揺した。
自分の持つ感情がおかしい、持ってはいけないものだと理沙ちゃんは理解した筈だ。
「だからさ、……俺にそういう気持ちを持てばいいだろうって話?俺さ、絵美よりもよっっっぽど理沙ちゃんのがタイプなんだよねえ。【俺と楽しいことしようぜ】」
「に、にいさ…………、行きましょう秀頼さん」
捕まった捕まった。
目当てだった理沙ちゃんをゲットしたわけだし、何しよっかなー。
楽しみだぜ。
「キスしよう、秀頼さん」
「ああ、そうだな」
周囲の人間に見せつける様にキスをする。
絵美は俺と理沙のキスの姿を見て見ぬ振りをしている。
さて、これからどうしようかね。
「おい、秀頼!」
「あん?なんだよ、タケルじゃねえか……」
理沙ちゃんとのキスシーンをまさか兄に観られるとは思わなんだ。
厄介なんだよなぁ、『アンチスキル』はよ。
「てめえ、返答次第だと殺してやるぞ」
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