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序章 ヴォリダラン
サスキア・シェルパ
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1億5千万の借金を1日で抱えた俺は、とぼとぼ寮へと向かっていた。そこへ、ハレスト分校長がたっていた。
「音喜多さん。1億5千万の件、聞きましたよ。本当に残念です。あと部屋にテレビを設置しておきましたので、どうぞ使ってください」
「ありがとうございます」
テレビと聞いて、うれしくなった俺だが、この科学技術とは縁がなさそうな異世界でどうやったらテレビができるのだろうか。だって街灯が松明だぞ、松明。
シェルパは俺と一緒に住むことになった。それはうれしい限りだ。3階まであがって扉を開ける。すると、中には丸い水晶球が置かれている。あれか、分校長が言っていたテレビ。テレビのつくりは、水晶球に、映像が浮かび上がる仕組みのようだ。
シェルパは皆から危険視されないか疑問に思うが、分校長によると、そこは大丈夫らしい。なぜなら、シェルパの姿を見たものはいない。さらに、見た目が人型なので、まあ学院に連れて行っても大丈夫だということだ。今回の件で、シェルパは国家災厄級ランクから外され、懸賞金も無効となった。これを聞いて驚いた。心から思う。俺に懐いた精霊が人型の、さらに超かわいい少女でよかった。
つまり獣型や化け物じみた精霊もいるわけだ。そんな奴と添い寝して親睦を深める勇気は俺には無い。
「シェルパ。そういえば眠るときはどうするの?」
「そんなの決まっているです。勇吾と一緒にねるのです」
そして、俺たちは眠り、朝を迎えた。
「おはようございます。勇吾。学院遅刻しますよ」
「おはよう。朝は何食べる?」
「私が作ります。何がいいですか?」
そんなこんなで出来上がった朝食は、とても美味しかった。日本のホテルの朝食のようだ。
そろそろ登院するか。
そのころ、ヴォリダラン分院の幹部たちは、秘密裏に会議をしていた・・・・・
「あのサスキア・シェルパの件だが、どうすればいいと思う?」
「やはり、この分院のアピールポイントになってもらおう」
「だが、それもまずいのではないか?あまり目立ちすぎても、王都本院へ移籍させられてしまう」
「では、こうしよう。まだ表へは出さず、来年の魔法学院祭でアピールしよう。それまでに音喜多勇吾にはここへ留まるように説得しておくのだ」
「音喜多さん。1億5千万の件、聞きましたよ。本当に残念です。あと部屋にテレビを設置しておきましたので、どうぞ使ってください」
「ありがとうございます」
テレビと聞いて、うれしくなった俺だが、この科学技術とは縁がなさそうな異世界でどうやったらテレビができるのだろうか。だって街灯が松明だぞ、松明。
シェルパは俺と一緒に住むことになった。それはうれしい限りだ。3階まであがって扉を開ける。すると、中には丸い水晶球が置かれている。あれか、分校長が言っていたテレビ。テレビのつくりは、水晶球に、映像が浮かび上がる仕組みのようだ。
シェルパは皆から危険視されないか疑問に思うが、分校長によると、そこは大丈夫らしい。なぜなら、シェルパの姿を見たものはいない。さらに、見た目が人型なので、まあ学院に連れて行っても大丈夫だということだ。今回の件で、シェルパは国家災厄級ランクから外され、懸賞金も無効となった。これを聞いて驚いた。心から思う。俺に懐いた精霊が人型の、さらに超かわいい少女でよかった。
つまり獣型や化け物じみた精霊もいるわけだ。そんな奴と添い寝して親睦を深める勇気は俺には無い。
「シェルパ。そういえば眠るときはどうするの?」
「そんなの決まっているです。勇吾と一緒にねるのです」
そして、俺たちは眠り、朝を迎えた。
「おはようございます。勇吾。学院遅刻しますよ」
「おはよう。朝は何食べる?」
「私が作ります。何がいいですか?」
そんなこんなで出来上がった朝食は、とても美味しかった。日本のホテルの朝食のようだ。
そろそろ登院するか。
そのころ、ヴォリダラン分院の幹部たちは、秘密裏に会議をしていた・・・・・
「あのサスキア・シェルパの件だが、どうすればいいと思う?」
「やはり、この分院のアピールポイントになってもらおう」
「だが、それもまずいのではないか?あまり目立ちすぎても、王都本院へ移籍させられてしまう」
「では、こうしよう。まだ表へは出さず、来年の魔法学院祭でアピールしよう。それまでに音喜多勇吾にはここへ留まるように説得しておくのだ」
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