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浜松勝
21話 日本工業院大学からの攻撃
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日本工業院大学付属艦艇技術高等学校
艦艇技術高等学校でも作戦会議が行われていた。
「そもそも、艦艇専門の我々に勝てる高校を私は知らんけどな」
「しかし提督、侮れません」
「まあそのとおりだな。しかしこちらは既に船体が出来ている。しかし向こうはまだ出来ておらず、操作は慣れていない。だがな…向こうは恐らくAIを使ってくるだろう。サーバー攻撃を仕掛けるぞ」
「わかりました。至急通信科へ連絡します」
この日本工業院大学付属艦艇技術高等学校では以下の学科に分かれている。
統合科…作戦の決定などを行う。他の科とは違い、統合科長は提督と呼ばれる。
操艦科…艦の操縦等を行う。トップは操艦科長。
砲兵科…砲・魚雷・対艦ミサイル等の運用を行う。トップは砲兵科長。
機関科…機関部の管理を行う。トップは機関科長
通信科…艦どうしの通信等を行う。トップは通信科長。
この通信科がこれから国立技術高等学校1学年のサーバーへと攻撃を仕掛けるのだ。
「攻撃をはじめる」
「ネットワークへの侵入を成功。パスワードを解除します」
「解除完了まで209」
着々とハッキングの準備が進む。
そのころ、情報科の部屋へと電話が鳴り響く。朱里の顔は青ざめていった。
「い、いま二条さんから連絡があって。ハッキングを受けているって…」
「「「なんだ、と」」」
「すぐに半分は作戦科本部へと向かって。半分はこっちの対処に残って」
俺はこの部屋へと残ることにした。ヘッドセットを装着し、対応する。
『ハッキング完了まで223.222、221………』
警告音が鳴り響く。キーボードを入力して、擬似ネットワークを展開する。
「擬似ネットワークを展開。偽の情報が入ったサーバーへと繋げます」
『了解』
『防壁の展開を確認』
『だめだ、突破された』
突破されても情報は盗まれないため大丈夫だ。だが、攻撃元を確認しておきたい。
『攻撃者の特定完了・・・日本工業院大学の敷地内からです』
これは対戦相手の攻撃で間違いないだろう。とりあえず、事なきを得た。昼食を食べに部屋を離れる。いつも食べている定食を頼み、一人で食べる。食器を戻し、部屋へと戻ると、朱里が注意をしてきた。
「さっきのことは作戦科と情報科以外他言無用。心配させるのは良くない」
「それには同感だ。あと今から全体会議だったか」
大会議場へとノートパソコンを持って移動する。中では他の科の人が仕事をしている。スクリーンに映された議題は、設備の設置場所についてだ。
「この砲はここじゃないと攻撃に死角が出ます」
「ここでは艦のバランスが悪い!!」
完全に作戦科と建築科の戦場となった。作戦を重視する作戦科と、艦の設計を重視する建築科の闘いだ。他の科は、ただただ見守っている。他にも話し合われたことは、魚雷の性能、ミサイルの搭載数、レーダーについて。深夜まで話し合いが行われ、ようやく設計が完了した。あとは製造するだけだ。これで情報科がようやく仕事が出来る。
艦艇技術高等学校でも作戦会議が行われていた。
「そもそも、艦艇専門の我々に勝てる高校を私は知らんけどな」
「しかし提督、侮れません」
「まあそのとおりだな。しかしこちらは既に船体が出来ている。しかし向こうはまだ出来ておらず、操作は慣れていない。だがな…向こうは恐らくAIを使ってくるだろう。サーバー攻撃を仕掛けるぞ」
「わかりました。至急通信科へ連絡します」
この日本工業院大学付属艦艇技術高等学校では以下の学科に分かれている。
統合科…作戦の決定などを行う。他の科とは違い、統合科長は提督と呼ばれる。
操艦科…艦の操縦等を行う。トップは操艦科長。
砲兵科…砲・魚雷・対艦ミサイル等の運用を行う。トップは砲兵科長。
機関科…機関部の管理を行う。トップは機関科長
通信科…艦どうしの通信等を行う。トップは通信科長。
この通信科がこれから国立技術高等学校1学年のサーバーへと攻撃を仕掛けるのだ。
「攻撃をはじめる」
「ネットワークへの侵入を成功。パスワードを解除します」
「解除完了まで209」
着々とハッキングの準備が進む。
そのころ、情報科の部屋へと電話が鳴り響く。朱里の顔は青ざめていった。
「い、いま二条さんから連絡があって。ハッキングを受けているって…」
「「「なんだ、と」」」
「すぐに半分は作戦科本部へと向かって。半分はこっちの対処に残って」
俺はこの部屋へと残ることにした。ヘッドセットを装着し、対応する。
『ハッキング完了まで223.222、221………』
警告音が鳴り響く。キーボードを入力して、擬似ネットワークを展開する。
「擬似ネットワークを展開。偽の情報が入ったサーバーへと繋げます」
『了解』
『防壁の展開を確認』
『だめだ、突破された』
突破されても情報は盗まれないため大丈夫だ。だが、攻撃元を確認しておきたい。
『攻撃者の特定完了・・・日本工業院大学の敷地内からです』
これは対戦相手の攻撃で間違いないだろう。とりあえず、事なきを得た。昼食を食べに部屋を離れる。いつも食べている定食を頼み、一人で食べる。食器を戻し、部屋へと戻ると、朱里が注意をしてきた。
「さっきのことは作戦科と情報科以外他言無用。心配させるのは良くない」
「それには同感だ。あと今から全体会議だったか」
大会議場へとノートパソコンを持って移動する。中では他の科の人が仕事をしている。スクリーンに映された議題は、設備の設置場所についてだ。
「この砲はここじゃないと攻撃に死角が出ます」
「ここでは艦のバランスが悪い!!」
完全に作戦科と建築科の戦場となった。作戦を重視する作戦科と、艦の設計を重視する建築科の闘いだ。他の科は、ただただ見守っている。他にも話し合われたことは、魚雷の性能、ミサイルの搭載数、レーダーについて。深夜まで話し合いが行われ、ようやく設計が完了した。あとは製造するだけだ。これで情報科がようやく仕事が出来る。
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