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外の世界
二話 迷子になるのは難しいのだよ
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家の敷地を出てから前回マッピングした経路を確認する。
基本的には一本道なのだが町に近くなるあたりから十字路とT字路がちょくちょく出てくる、T字なのか人字なのかわからないのもあるから注意しないと…。
まぁこのマップ機能を持つ僕が家から町までのルートで迷子になることはほぼありえない。
「よしっ!出発だ」
記憶できる範囲だけ覚えてから僕は歩き出した。
日に日に日中の気温は暖かくなっているが時折、冬の残滓のようなひんやりとした風が暖かい風に紛れて頬をくすぐる。
僕はそんな季節の変化を景色と風で感じつつ、マップと照らし合わせながら歩くことおよそ30分。
「つ、ついたぁ」
無事に町の入り口に到着した僕は町に入る前にちょっとひと休みするための場所をさがして腰を降ろした。
肩から下げていた鞄に片手をつっこんでクッキーが入ってる袋を取り出して次にコップを取り出した。
「よし、じゃあとりあえずお湯を少量…」
そういって前に練習した高温水玉を小さめに生成してコップに落す、そこにネットで購入したレトルト紅茶パックをつけて紅茶の香りがし始めてから砂糖をおよそ小さじ一杯分投入した後、次は通常の水玉を生成して熱を冷ました。
飲めるくらいに温度を落としたコップで紅茶を飲んでクッキーを食べる、また紅茶を飲んでクッキーを食べる…
だいたい15分くらいくつろいでリラックスした僕は改めて町に入る為に歩き始めたのだった。
基本的には一本道なのだが町に近くなるあたりから十字路とT字路がちょくちょく出てくる、T字なのか人字なのかわからないのもあるから注意しないと…。
まぁこのマップ機能を持つ僕が家から町までのルートで迷子になることはほぼありえない。
「よしっ!出発だ」
記憶できる範囲だけ覚えてから僕は歩き出した。
日に日に日中の気温は暖かくなっているが時折、冬の残滓のようなひんやりとした風が暖かい風に紛れて頬をくすぐる。
僕はそんな季節の変化を景色と風で感じつつ、マップと照らし合わせながら歩くことおよそ30分。
「つ、ついたぁ」
無事に町の入り口に到着した僕は町に入る前にちょっとひと休みするための場所をさがして腰を降ろした。
肩から下げていた鞄に片手をつっこんでクッキーが入ってる袋を取り出して次にコップを取り出した。
「よし、じゃあとりあえずお湯を少量…」
そういって前に練習した高温水玉を小さめに生成してコップに落す、そこにネットで購入したレトルト紅茶パックをつけて紅茶の香りがし始めてから砂糖をおよそ小さじ一杯分投入した後、次は通常の水玉を生成して熱を冷ました。
飲めるくらいに温度を落としたコップで紅茶を飲んでクッキーを食べる、また紅茶を飲んでクッキーを食べる…
だいたい15分くらいくつろいでリラックスした僕は改めて町に入る為に歩き始めたのだった。
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