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なんだかんだで
一話 なれそめ
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父のカッコいい一面をみてから僕は父が稽古をする度に母にお願いをして見学させてもらった。
前世では剣術っていうものはゲームやマンガで見たことある程度だったから生で見れる…しかもそれが父親ということもあり僕は心から感動した。
父親が剣術を出来るということは僕にも、もしかしたら父親くらいの才能があるかも知れないからだ。
僕はあの日、父の稽古を始めて生で見たあの日の夕餉どきに母と父の会話から2人の馴れ初めのおおよそを知った。
むかしむかし…母(14)が実家の商家の仕入れの為とある地方に出向いた日のことだったんだと、母が取引先との交渉を済ませ荷を受け取り帰途につこうと荷馬車を走らせようとした時にタチの悪い悪漢に襲われそうになった。
悪漢Aが剣をちらつかせながら
「おぅ、ねえちゃんこの道を通りたかったらその荷を置いていきねぃ」
と怒鳴り声をあげる、するとその仲間であろう2人が悪漢Aの後ろから現れて
「アニキ、この女はあっしがもらっていいですかぃ?」
と悪漢Bがいうとそれに反応した悪漢Cは
「いやいや、アニキ。あの女はワシにくんねぃ」
と頼み込み、母を舐めるようにみた悪漢Aは2人に言った。
「好きにせぃ」
それを聞いた2人はヒャッハーと雄叫びをあげ喜び我先にと迫ってきた。
母がキャーって叫び声を上げたときである
「そこまでだ!」
と後ろから勇ましい声がして母が振り向くと荷馬車の後ろの方から冒険者風の3人組が現れた。
先頭から剣士風、弓使い風、魔法使い風の男3人組は現れてからすぐに悪漢に切りかかり、あっという間に悪漢達をやっつけてしまった。
母が呆然としていると剣士風の男が大丈夫かと聞いてきてから2人は初めてお互いの顔をみた。
その時、2人の頭の中に稲妻が走った(一目惚れ)。
これが、当時ギルドを騒がせていた新人冒険者グループ天狐のリーダーであり僕の父になる男と初めて会って好きあったという母視点での馴れ初め話である。
前世では剣術っていうものはゲームやマンガで見たことある程度だったから生で見れる…しかもそれが父親ということもあり僕は心から感動した。
父親が剣術を出来るということは僕にも、もしかしたら父親くらいの才能があるかも知れないからだ。
僕はあの日、父の稽古を始めて生で見たあの日の夕餉どきに母と父の会話から2人の馴れ初めのおおよそを知った。
むかしむかし…母(14)が実家の商家の仕入れの為とある地方に出向いた日のことだったんだと、母が取引先との交渉を済ませ荷を受け取り帰途につこうと荷馬車を走らせようとした時にタチの悪い悪漢に襲われそうになった。
悪漢Aが剣をちらつかせながら
「おぅ、ねえちゃんこの道を通りたかったらその荷を置いていきねぃ」
と怒鳴り声をあげる、するとその仲間であろう2人が悪漢Aの後ろから現れて
「アニキ、この女はあっしがもらっていいですかぃ?」
と悪漢Bがいうとそれに反応した悪漢Cは
「いやいや、アニキ。あの女はワシにくんねぃ」
と頼み込み、母を舐めるようにみた悪漢Aは2人に言った。
「好きにせぃ」
それを聞いた2人はヒャッハーと雄叫びをあげ喜び我先にと迫ってきた。
母がキャーって叫び声を上げたときである
「そこまでだ!」
と後ろから勇ましい声がして母が振り向くと荷馬車の後ろの方から冒険者風の3人組が現れた。
先頭から剣士風、弓使い風、魔法使い風の男3人組は現れてからすぐに悪漢に切りかかり、あっという間に悪漢達をやっつけてしまった。
母が呆然としていると剣士風の男が大丈夫かと聞いてきてから2人は初めてお互いの顔をみた。
その時、2人の頭の中に稲妻が走った(一目惚れ)。
これが、当時ギルドを騒がせていた新人冒険者グループ天狐のリーダーであり僕の父になる男と初めて会って好きあったという母視点での馴れ初め話である。
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