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とびらの先に
四話 コレを
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ひとしきり世界の歴史を聞き、僕はここで生きる決意をした。
ただ、何をしようかは考えあぐねていた…。昔はそういう小説や漫画やアニメやゲームをよくやっていたがその時からふと考えていたのは、僕は主人公みたいな人間にはなれないっと。
性格も臆病だし、専門的な知識みたいなものも乏しいし…。
前の人生では何かに必死になったこともなかった、やる前から結果が見えてやる気が起きないからだ…。
そう…僕が悩んでいると神さまは笑いを堪えながら
「そう悩まんでもよい、前の人生でのお主については聞いておる。お主がいた世界では教育はある程度発展しておるが、その中での人間関係で一人一人の才能や自信といったものを獲得していかなければならなくて、その中で上下が出来てしまい下に分類されると最悪排除される世界じゃろ?」
神さまの言葉はなんとも辛辣だなと心の中で笑ってしまった。
「お主の元の世界みたいなことがないとは言わぬが、こちらの世界はまだ生きがいや、やりがいみたいなものは見つけやすいかもの」
やりがい、生きがい…昔あの手紙をもらうまでは縁遠い言葉だと思っていた。あの手紙のおかげで僕は…。
「だからの、次の人生はお主にとって幸福な人生を送ってほしいってワシはおもうのじゃよ。農民や商人になるも良し、冒険者になるのも良し、はたまた国を起こして国王になるのも良しじゃ」
戯けた風に神さまが言うものでついに声をだして笑った。つまりは自由ってことなんだな。
「ただし、お主は不死というわけではないから身を守る術は早めに身につけておいて欲しい」
僕は気力充分に頷きどこにいるかわからないが天を強い眼差しで見つめた。
「うむ、良い目じゃ!では手紙の通りスキルを選ぶのじゃ!!」
ただ、何をしようかは考えあぐねていた…。昔はそういう小説や漫画やアニメやゲームをよくやっていたがその時からふと考えていたのは、僕は主人公みたいな人間にはなれないっと。
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前の人生では何かに必死になったこともなかった、やる前から結果が見えてやる気が起きないからだ…。
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神さまの言葉はなんとも辛辣だなと心の中で笑ってしまった。
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「ただし、お主は不死というわけではないから身を守る術は早めに身につけておいて欲しい」
僕は気力充分に頷きどこにいるかわからないが天を強い眼差しで見つめた。
「うむ、良い目じゃ!では手紙の通りスキルを選ぶのじゃ!!」
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