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あの後、腕に抱えられたままもと居た部屋へと帰ってきた。白い紐を握ったまま腕の中で大人しくしていると、大人たちが心配そうな顔でこちらをチラチラと見ながら会話を始める。
「ユリウス殿下、ランドルフはやはり殿下の番で間違いないんですね?」
「はい。彼自身も、無意識ではありますが見ての通りですし」
「今後ランドルフをどうするおつもりで?」
『ゆりうすでんか』と呼ばれた僕を抱えるその人は、僕の方を見てニコリと笑った。それが嬉しくて、僕もきゃっきゃと笑い返す。
「本来は親元で育てられるべきなのでしょうが、そうなったとしても私は毎日彼に会いに公爵邸へ訪れるでしょうね」
「……殿下の吉報を待ち望んでいたのは何も本人だけではありませんし、何よりランドルフが貴方と離れたくは無い様子ですから」
父は頭を抱えながら、大きな溜息を吐いた。そんな父の横に座っていた兄は、今にも涙がこぼれそうな程瞳を潤ませて静かに言った。
「僕の、弟を……よろしく、おねがい、します」
そこまで言って、兄はぽろぽろと涙を零し始めた。心配げに母が兄の背を撫ぜているが、兄の涙は止まらない。その涙を僕が拭ってあげたくて手を伸ばすが、当然届くはずもなかった。
「うー、あー」
「彼が泣いてるのが嫌なのかい? ほら、行っておいで」
『ゆりうすでんか』が僕を兄の方へと連れていってくれ、兄に届くようになったので頬に触れた。小さな僕の手では何にもできないと分かっているけれど、少しでも笑顔になってくれるように昔お母さんにしてもらった『いたい、いたいの、とんでいけ』をする。実際にはあうあう言ってるだけだったし、ただぺちぺちと頬を叩いているだけだったけれど。
それでも兄は僕のことをそっと抱き上げて、「ありがとう」と言って笑ってくれた。
「彼を家族から取り上げる形になってしまうことは申し訳ないと思っています。けれど、公爵家でずっと居るよりも神殿の方が安全でしょうから」
「えぇ、それは家族皆分かっています。ランドルフの特殊な体質によって、公爵家に居ても結局は神官を幾度となく呼ぶことになっていましたから」
「特殊な体質?」
兄にぎゅっと抱き締められたまま、父と『ゆりうすでんか』の話を耳に入れる。大人の話は難しくて分からないけれど、分かるようになるまで覚えていればいい。そうなった時に誰かに聞けば、教えてくれるはずだから。
「ランドルフはイレーネの胎に居る時から、魔力を異様に取り込んでしまうようなのです。産まれてからも異常なほどの魔素を必要としており、一時はそのせいで死にかけ……」
「どういうことだ!」
大きな声が発せられ、ビクッとする。それが自分に対して向けられたものではないと分かっていても、急に叫ばれたことでじわりと涙が溢れ、終いには彼の叫び声よりも何倍も大きな声で泣き叫んでいた。
「んぎゃあぁ!」
「ランドルフを渡してくれるかい」
「あっ、……はい」
最初は兄が泣き止まそうと背中をぽんぽんと叩いてくれていたが、落ち着かなくて一層泣き叫ぶ。兄のことは大好きだけど、体がここじゃないと叫ぶんだ。
そうして泣いていると、直ぐに大好きな匂いに包まれる。
「ごめんよ、ランドルフ。急に大きい声をだしてビックリしたね。大丈夫だから、泣き止んでくれるかい」
ゆらゆらと体を上下に揺らされながら背中をぽんぽんと撫でられるが、中々涙は止まりそうになかった。えぐえぐと泣きながら、落ち着く匂いに包まれるように『ゆりうすでんか』の体に顔を押し付けるようにもぞもぞと動く。それを察した彼は苦しくないように配慮しながら、頭を優しく抱えて撫でた。
「それで、死にかけたとは一体どういうことですか」
「胎に居る時から異常ではあると神官からも言われておりましたが、未だにその原因は分かっていないのです。その為、生まれた直後はイレーネの与える母乳だけでは魔素が足りなかったようで。魔力譲渡を家族全員と神官数人で行って、漸く回復した位には危うかったのです。今は魔素の多いミルクと、魔力譲渡を定期的に行って何とかなってはおりますが……正直なところ原因が分かるまでは安心はできない状況ですね」
「ならば尚更神殿で引き取る方が安全でしょうね」
「はい。どうかランドルフを宜しくお願い致します」
未だにぽろぽろと涙を流してはいるが、だいぶ落ち着いてきていた。いつの間にか金色の髪の毛をもぐもぐと食んでしまっており、はっとして離そうと思ったが美味しくてやめられなかった。ごめんなさい、と思いながらも口を涎まみれにしてもぐもぐとする。やっぱり美味しい……
「カスバート公爵なら、私が精霊王に会ったことはご存知ですね?」
「えぇ、聞き及んでおります」
「詳しいことは私も分かりませんが、原因はもしかしたら精霊に関係しているかもしれません」
「な、んと……なぜ、ランドルフが……?」
ようやく止まった涙を、優しい指で拭われる。髪の毛をもぐもぐとしたまま見上げると、優しい顔で『ゆりうすでんか』が笑っていた。やっぱり綺麗だなあと思いながら、ひくりと喉を鳴らしてからんふ、と笑う。それを見た彼は一層嬉しそうに笑って、可愛いねと言った。
「精霊王はランドルフが生まれるよりも前、私がまだ十歳を迎えたばかりの時、既に彼のことを示唆していました。此度の魔力保有量の測定に関しても精霊が関与している可能性があります」
「本来であれば精霊からの関与は喜ぶべきことかもしれませんが、ランドルフが今も尚死と向かいあわせと思うと素直には喜べませんな……」
「それにこれはあまり知られていませんが、必ずしも精霊からの関与が良いものとは言えませんからね。彼の場合は、どちらかと言えば良い方向に傾きすぎて危ういような気はしますが」
「そうであればまだ報われるというものですが……どちらにしろ、原因と対策が判明するまでは安心していられません」
「その為にも原因はこちらでしっかりと究明させていただきます。精霊が関わっているとなれば、神官長よりも私の方が可能性はありますから」
それからも長い間大人たちの会話は続いていたが、頭がぼうっとして耳には入ってこなかった。気付けば会話を終えた家族たちが、『ゆりうすでんか』の腕の中に収まって髪の毛をもぐもぐしていた僕を囲むように立っていて。
「ランドルフ、殿下のところで元気に育つんだよ」
「家族みんな、ずっとあなたの事を愛しているわ」
「またすぐに、会いに来るからね。にいさまのこと、忘れちゃダメだよ?」
父、母、兄が順に僕に向けてまたね、と挨拶をしてくる。あれ、僕は家族と一緒にお家に帰るんじゃないのかな。僕はどこに行くの?
『ゆりうすでんか』と離れるのも嫌だけれど、僕のことを大好きだっていつも言ってくれる家族と離れるのも悲しい。さっき僕が兄にいやいやしたから? またねって、次はいつなの? 本当はもう嫌になっちゃった?
「ランドルフ、これからはここで私と一緒に居るんだよ。ランドルフの家族とは離れてしまうけれど、また会えるからね。大丈夫、ランドルフはちゃんと皆に愛されているよ」
「ぅ、あう……」
泣きかけていたところに、優しい声が降り注ぐ。彼の紡ぐ「大丈夫」は、魔法の言葉だ。僕のことを誰よりも分かってくれて、不安な心を溶かしてくれる。
僕は家族へとぱたぱたと手を振り、お別れに元気よく声を出した。またねって、伝わったかな。
「ユリウス殿下、ランドルフはやはり殿下の番で間違いないんですね?」
「はい。彼自身も、無意識ではありますが見ての通りですし」
「今後ランドルフをどうするおつもりで?」
『ゆりうすでんか』と呼ばれた僕を抱えるその人は、僕の方を見てニコリと笑った。それが嬉しくて、僕もきゃっきゃと笑い返す。
「本来は親元で育てられるべきなのでしょうが、そうなったとしても私は毎日彼に会いに公爵邸へ訪れるでしょうね」
「……殿下の吉報を待ち望んでいたのは何も本人だけではありませんし、何よりランドルフが貴方と離れたくは無い様子ですから」
父は頭を抱えながら、大きな溜息を吐いた。そんな父の横に座っていた兄は、今にも涙がこぼれそうな程瞳を潤ませて静かに言った。
「僕の、弟を……よろしく、おねがい、します」
そこまで言って、兄はぽろぽろと涙を零し始めた。心配げに母が兄の背を撫ぜているが、兄の涙は止まらない。その涙を僕が拭ってあげたくて手を伸ばすが、当然届くはずもなかった。
「うー、あー」
「彼が泣いてるのが嫌なのかい? ほら、行っておいで」
『ゆりうすでんか』が僕を兄の方へと連れていってくれ、兄に届くようになったので頬に触れた。小さな僕の手では何にもできないと分かっているけれど、少しでも笑顔になってくれるように昔お母さんにしてもらった『いたい、いたいの、とんでいけ』をする。実際にはあうあう言ってるだけだったし、ただぺちぺちと頬を叩いているだけだったけれど。
それでも兄は僕のことをそっと抱き上げて、「ありがとう」と言って笑ってくれた。
「彼を家族から取り上げる形になってしまうことは申し訳ないと思っています。けれど、公爵家でずっと居るよりも神殿の方が安全でしょうから」
「えぇ、それは家族皆分かっています。ランドルフの特殊な体質によって、公爵家に居ても結局は神官を幾度となく呼ぶことになっていましたから」
「特殊な体質?」
兄にぎゅっと抱き締められたまま、父と『ゆりうすでんか』の話を耳に入れる。大人の話は難しくて分からないけれど、分かるようになるまで覚えていればいい。そうなった時に誰かに聞けば、教えてくれるはずだから。
「ランドルフはイレーネの胎に居る時から、魔力を異様に取り込んでしまうようなのです。産まれてからも異常なほどの魔素を必要としており、一時はそのせいで死にかけ……」
「どういうことだ!」
大きな声が発せられ、ビクッとする。それが自分に対して向けられたものではないと分かっていても、急に叫ばれたことでじわりと涙が溢れ、終いには彼の叫び声よりも何倍も大きな声で泣き叫んでいた。
「んぎゃあぁ!」
「ランドルフを渡してくれるかい」
「あっ、……はい」
最初は兄が泣き止まそうと背中をぽんぽんと叩いてくれていたが、落ち着かなくて一層泣き叫ぶ。兄のことは大好きだけど、体がここじゃないと叫ぶんだ。
そうして泣いていると、直ぐに大好きな匂いに包まれる。
「ごめんよ、ランドルフ。急に大きい声をだしてビックリしたね。大丈夫だから、泣き止んでくれるかい」
ゆらゆらと体を上下に揺らされながら背中をぽんぽんと撫でられるが、中々涙は止まりそうになかった。えぐえぐと泣きながら、落ち着く匂いに包まれるように『ゆりうすでんか』の体に顔を押し付けるようにもぞもぞと動く。それを察した彼は苦しくないように配慮しながら、頭を優しく抱えて撫でた。
「それで、死にかけたとは一体どういうことですか」
「胎に居る時から異常ではあると神官からも言われておりましたが、未だにその原因は分かっていないのです。その為、生まれた直後はイレーネの与える母乳だけでは魔素が足りなかったようで。魔力譲渡を家族全員と神官数人で行って、漸く回復した位には危うかったのです。今は魔素の多いミルクと、魔力譲渡を定期的に行って何とかなってはおりますが……正直なところ原因が分かるまでは安心はできない状況ですね」
「ならば尚更神殿で引き取る方が安全でしょうね」
「はい。どうかランドルフを宜しくお願い致します」
未だにぽろぽろと涙を流してはいるが、だいぶ落ち着いてきていた。いつの間にか金色の髪の毛をもぐもぐと食んでしまっており、はっとして離そうと思ったが美味しくてやめられなかった。ごめんなさい、と思いながらも口を涎まみれにしてもぐもぐとする。やっぱり美味しい……
「カスバート公爵なら、私が精霊王に会ったことはご存知ですね?」
「えぇ、聞き及んでおります」
「詳しいことは私も分かりませんが、原因はもしかしたら精霊に関係しているかもしれません」
「な、んと……なぜ、ランドルフが……?」
ようやく止まった涙を、優しい指で拭われる。髪の毛をもぐもぐとしたまま見上げると、優しい顔で『ゆりうすでんか』が笑っていた。やっぱり綺麗だなあと思いながら、ひくりと喉を鳴らしてからんふ、と笑う。それを見た彼は一層嬉しそうに笑って、可愛いねと言った。
「精霊王はランドルフが生まれるよりも前、私がまだ十歳を迎えたばかりの時、既に彼のことを示唆していました。此度の魔力保有量の測定に関しても精霊が関与している可能性があります」
「本来であれば精霊からの関与は喜ぶべきことかもしれませんが、ランドルフが今も尚死と向かいあわせと思うと素直には喜べませんな……」
「それにこれはあまり知られていませんが、必ずしも精霊からの関与が良いものとは言えませんからね。彼の場合は、どちらかと言えば良い方向に傾きすぎて危ういような気はしますが」
「そうであればまだ報われるというものですが……どちらにしろ、原因と対策が判明するまでは安心していられません」
「その為にも原因はこちらでしっかりと究明させていただきます。精霊が関わっているとなれば、神官長よりも私の方が可能性はありますから」
それからも長い間大人たちの会話は続いていたが、頭がぼうっとして耳には入ってこなかった。気付けば会話を終えた家族たちが、『ゆりうすでんか』の腕の中に収まって髪の毛をもぐもぐしていた僕を囲むように立っていて。
「ランドルフ、殿下のところで元気に育つんだよ」
「家族みんな、ずっとあなたの事を愛しているわ」
「またすぐに、会いに来るからね。にいさまのこと、忘れちゃダメだよ?」
父、母、兄が順に僕に向けてまたね、と挨拶をしてくる。あれ、僕は家族と一緒にお家に帰るんじゃないのかな。僕はどこに行くの?
『ゆりうすでんか』と離れるのも嫌だけれど、僕のことを大好きだっていつも言ってくれる家族と離れるのも悲しい。さっき僕が兄にいやいやしたから? またねって、次はいつなの? 本当はもう嫌になっちゃった?
「ランドルフ、これからはここで私と一緒に居るんだよ。ランドルフの家族とは離れてしまうけれど、また会えるからね。大丈夫、ランドルフはちゃんと皆に愛されているよ」
「ぅ、あう……」
泣きかけていたところに、優しい声が降り注ぐ。彼の紡ぐ「大丈夫」は、魔法の言葉だ。僕のことを誰よりも分かってくれて、不安な心を溶かしてくれる。
僕は家族へとぱたぱたと手を振り、お別れに元気よく声を出した。またねって、伝わったかな。
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