触れてしまえば、もう二度と~苦手な後輩教師(♂)に告白されて戸惑っています~

月音真琴

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第三章

41. 秘めたる欲望 ④ ※

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「あぅ……あぁ…っ」

 溢れたカウパーを竿全体に塗り付けながら扱いてきた。ぬちゃぬちゃと濡れた音が耳について離れない。
 優しく、時には激しく、竿の根元から亀頭まで上下に扱いていく。
 快感に腰が震え、だけど見えない状態が怖くて、止めさせるように遠野の手に自分の手を添えた。だが、力が入らなくてその行為は何も意味を持たない。

「や、め……」
 
 身体は正直で、怒張がさらに増してドクンと脈を打つ。
 垂れているカウパーのおかげでいい具合に滑りをよくする。扱くペースが徐々に速まった。
 
「んっ、あ、やぁ、」
 
 ぐちゅぐちゅと音を立てて扱かれ、片方のてのひらは鬼頭を包み込んでくる。こねくり回すように手を動かされ、淫らに腰が揺れた。

「ふっ……ん、はっ……」
 
 すぐに射精感が高まった。
 

 ――こんなの、早すぎるだろ。

 
 普段とは違う状態だから仕方がない。それでも、早漏だと思われるのは嫌だった。
 
 
 何とか、彼が扱く刺激から逃れようと動くが、ぐっと力を入れて固定されるため、どうすることもできない。

「…っ! あっ…」
 
 必死に耐えていたが、イかせるために遠野の動きが速くなる。
 はち切れんばかりの陰茎を強めに擦るのだ。
 限界に近い。これ以上は無理だ。

「はっ、ん…っ。ま、て……」
 
 射精したい。だけど、まだ駄目だ。
 矛盾が頭の中を駆け巡る。
 ダラダラと漏れる我慢汁が滑りをよくして、さらに刺激が伴う。

「んあっ、はっ…あぁ、やぁ……」

 ぐちゅぐちゅになっている鈴口を指で刺激してきた。容赦なく弄るので声が抑えられなくなる。
 背中越しの遠野に身体を預け、息を荒げることしかできない。
 快感を逃すべくシーツを握りたかったが、生地をなぞるだけ。
 
「や、ぁう…ん、はっ、あぁ、うぅっ」
 
 遠野の腕に指先で触れた。
 掴んで止めさせたい。
 でも、気持ちがいい。自分でやるのとは大違いだ。

「んん…、うぁ、あっ…ああ……」
 
 耐え抜こうとしていたのに、強烈な快感の波がこみあげてきて。
 ガクガクと腰を揺らして、耐える間もなく白濁を吐き出した。

 全身の力は抜け、恍惚としながら荒い息を繰り返すだけ。
 身体は熱かった。汗が流れ、精液を垂れ流し、あちこちがべたべたとする。
 起き上がる気力はなかった。後ろの遠野に身体を預けたままだ。


 出してしまったから楽になれる。
 これで落ち着く――そう思っていたが、遠野に握られた矢神のものは、おさまるどころかさらに硬くなっていた。

 薬のせいなのは理解してる。
 もう自分の意思とは関係ない。
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