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04 初めて 1 ※
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身体の前面がすうすうして、胸のあたりがむすむずする。
意識を取り戻した有紗は、目の前に金色の頭がある事に気付き、ぎょっと目を見開いた。
ちゅ、というリップ音と共に、金髪の男が顔を上げる。ディートハルトだ。
「やっと起きた」
ディートハルトは、有紗の目が開いている事に気付くと、にんまりと笑った。
どうやら胸を吸われていたらしく、唾液で濡れている。
両方の乳首は濃く色付き、ツンと勃ちあがっていた。
まだ外は日が高く、カーテンごしの日差しに晒されて、酷く卑猥に見えた。
「やっ……何して……」
「何っておっぱい吸ってた。他にも色々。あ、でもまだヤッてないよ。意識のない女を抱く趣味は無いんだ」
そう言ってディートハルトはくくっと笑った。
身体を確認すると、奴隷商人の女に渡された、レース生地のスカートは脱がされていた。
シャツワンピの前ボタンは全部外され、その下に着ていたキャミソールは胸の上まで捲り上げられている。
ブラジャーは中途半端に外されていた。パンツはまだ奪われていないが、ほぼ全裸に近い状態である。対するディートハルトの着衣はほとんど乱れていない。軍服の上着だけを脱いだという状態で、それがまた羞恥を煽った。頬が紅潮するのが自分にもわかる。
「色々試してはみたよ。テラ・レイスの身体は面白い。魔力は通さないのに魔道具なら効く所とか。俺の魔力混じりの体液を飲み込んでも酔わないのはいいね。思う存分抱ける」
「体液って、何したの」
「何ってちゅーだよ。ここに舌入れる奴」
そう言ってディートハルトは有紗の唇に指を這わせた。
「濡れてて赤くてちっさくてかわいー。もっかいしよ?」
そう言って、ディートハルトは顔を有紗に近付けてきた。秀麗な顔が至近距離に近付いてくる。
そして、唇が重なった。
「んっ……」
(やだやだ、何か入ってきた)
ぬるぬるとした肉塊が唇の隙間から侵入してくる。
それは有紗の歯列を割り、口腔内まで入り込んできた。
ディートハルトの舌だ。ディープキスをされている。
(きもちわるい)
有紗の視界が涙で歪んだ。
抵抗したいけど出来ない。頭の中に、首輪が締まるイメージが散らつく。
ディートハルトの舌は、歯をなぞるようにくすぐり、逃げる舌を追い掛け、捕え、絡み付いてくる。
なめくじが這い回るような感触に嫌悪感を覚え、目尻から涙がぽろりと零れた。
ちゅ、ぴちゃ……と唾液同士が立てる水音が卑猥だ。
この口付けはいつまで続くのだろう。
うまく息が出来ない。酸欠で頭がくらくらしてきた。
(もう、だめ……)
そう思った時、ようやく唇が解放された。
思う存分貪られたせいでなんだか腫れぼったい。
ディートハルトは有紗を見つめると、すうっとルビーのような赤い瞳を細めた。
「やっぱり酔わない。お前、いいね」
「酔う……?」
はあはあと息をつきながら尋ねると、ディートハルトは指で有紗の髪を梳きながら教えてくれた。
「魔力のない世界から来たアリサにはピンと来ないだろうけど、こちらではある程度の魔力があると、魔力の性質が合う人間とじゃないとやらしー事する時ちょっと大変なんだ。後、男女の魔力量に差があってもダメ。受け入れる側の女の魔力が高いのはまだマシなんだけど、俺みたいに超魔力が高いと、魔力相性が合う相手でも、かなり気使わないと女抱けないんだよね。唾液や精液に含まれる魔力で相手が酔うから」
説明されてもピンと来なくて、有紗はぼんやりとディートハルトを見上げる。
(魔力が高ければ高いほど目の色が赤くなるんだっけ)
あまり思い出したくない顔だけど、アンナが第二王子は凄く魔力が強くて、この国の守り神だって言ってたような気がする。
「要はお前相手なら手加減も何もいらないって事だよ。いっぱい可愛がってあげる」
ディートハルトから不穏な笑みを向けられ、有紗の背筋に寒気が走った。
「テラの服は縫製が綺麗だね。透けててエロい」
下着越しに女の子の部分をなぞられ、有紗の顔がかあっと熱くなった。
数合わせとはいえ合コンのために、万一人に見られても恥ずかしくないものを着けていたのは幸いだったとは思う。何しろ有紗の普段使いの下着はユニクロのコットンのパンツとブラトップだ。だけどそれで恥ずかしさが消えるわけではないので、有紗はディートハルトから顔を背けた。
「胸とキスで感じた? 濡れてる」
「っ!」
触るな、とは言えない。何が抵抗と見なされ、首輪が発動するかかわからない恐怖があるからだ。
ソコを弄る指先に陰核を強く押し込まれ、有紗はシーツを握り締めて必死に堪えた。
「はじめて、なの……」
小声で訴えておく。するとディートハルトは嬉しげに目を細めた。
「そっか。じゃあなるべく頑張って解すよ。それでも痛いかもしれないけどね」
最後までする事は決定事項で変わらない。そう言外に伝えられ、有紗は唇を噛んだ。
こんな状況に陥って、初めてがこの美形なのはまだ幸運といえるのかもしれない。汚らしいハゲデブの中年に奪われるよりよっぽどマシだ。
だけど、いつか素敵な恋人が出来た時に捧げられたら、と夢見ていたのに。
下着がするりと取り払われた。
有紗の女の子の部分がディートハルトの前に晒される。あまりにも恥ずかしくて、有紗は顔を両腕で覆った。
「薄いね。生まれつき? エロくて可愛い」
陰毛を撫でられ、穴があったら入りたくなった。
そして、直に女の子の部分をなぞられた。そこは既にしとどに濡れ、男の指先の動きをスムーズにする潤滑油の役割を果たしていた。
ディートハルトは指先に愛液を存分に纏わせると、陰核に触れてくる。指でくにくにと押し込まれ、有紗の腰が跳ねた。
「やらしいね。どんどん溢れてくる」
軽薄で下品な言葉遣いをするこの男は本当に王子様なのだろうか。
陰核を弄る手はそのままに、もう片方の手は入口をなぞり始めた。くちゅくちゅというささやかな水音が聴覚的にも羞恥を煽る。
「解れてきたよ」
つぷりと指先が侵入してくる。そこは、自分でも触れたことがない場所だ。自慰の経験はあるけれど、外側をなんとなくなぞるだけで、中に触れるのは怖くて出来なかった。
覚悟していた痛みはない。だけど強い圧迫感があった。陰核からは快感が伝わってくるものの、恐怖に有紗は身を硬くした。
「狭いね。滅茶苦茶締め付けてくる。入れたら気持ちよさそ……」
上機嫌な囁きが怖い。『頑張って解す』の言葉通り、ディートハルトの指の動きはゆっくりとしたものだけど、少しづつ有紗の中に侵入してくる。
「この辺のはずなんだけどなぁ……」
「んっ……」
お腹側の浅いところを、ぐり、と指の腹で押し込まれた。じんわりと不思議な感覚が有紗を襲う。
「見つけた」
ディートハルトはにんまりと笑うと、そこを集中的に攻めてきた。
「や、あっ……」
「ここ、女の子の気持ちいい場所らしいんだよね。いいね、ちょっとづつ解れてきてる」
知ってる。女の子向けのファッション雑誌ではたまにいやらしい特集が組まれることがある。それで、ここがGスポットと言うのだと書いてあった。
(気持ち、いい……?)
何だかむず痒いような不思議な感覚だ。これが気持ちいいという事なのだろうか。
「んんっ……」
圧迫感が増した。二本目の指が侵入してきたのだ。
ディートハルトはゆるゆると指を前後させ、太さに慣れさせてから再び気持ちいい所を押し込んできた。
指が増えたせいで、動かし方のバリエーションも増している。一緒に押し込んだり、ばらばらに動かしたり。
「ふっ、はっ……、んぁあ……」
合わせて陰核も弄られ、腰がもぞもぞと動いてしまうのがとんでもなく恥ずかしい。
有紗の中が存分に解れたと判断したのか、指が根元まで押し込まれぐっと開かれた。隘路が押し広げられ、その隙間に三本目が入り込んでくる。
「そろそろかな……」
囁きと共に指が引き抜かれた。ディートハルトが離れていく気配がする。
顔を隠す腕の隙間から様子を伺うと、服を脱いでいるのが見えた。小さな衣擦れの音に、喪失の時が近付いている事を理解し、有紗は青褪めた。
さすがは軍人と言うべきか、ディートハルトの身体には、綺麗な筋肉が付いていた。服を着ていたときには細身に見えたのに、ボクサーのように引き締まった細マッチョである。
下着が取り払われた。あらわになった男の象徴に、有紗はヒッと息を呑んだ。
(おっきい……)
人と比較しての大小は有紗にはわからないが、既に硬く反り返ったモノは、有紗の目には体格相応に思えた。こんなものが自分の中に本当に入るのだろうか。恐怖しかない。
陰毛は、髪と同じ金色だった。
白色人種だからか、その部分自体の色も、そんなにグロテスクではない。しかし臍に付くほどに怒張し、ビキビキと血管が浮き上がったソレは、何か別の生き物に見えた。どこか退廃的な雰囲気を持つ美貌の青年に付いている事が信じられない。
ディートハルトがこちらに戻ってくる。
「そんなにじっと見られると流石に恥ずかしいな」
半身を起こした状態で、有紗は後ずさった。
首輪の制約がある以上拒否は出来ない。でも、怖い。
「そんなの、ぜったいはいんない……」
「へーきへーき、子供が通るんだから」
ディートハルトが圧し掛かり、性器をお腹に当ててきた。
「ほら、根元まで入るとこの辺まで来る」
そんなもの見せなくていい。つくづく下衆な王子様である。
有紗は硬直し震えた。
「ゆっくりするから。痛いとは思うけど」
有紗の足が持ち上げられ、大きく開かれた。
男の目の前に恥ずかしい場所の全てが晒される。
そして、膣口に男の象徴が押し当てられた。
くちくちと先端が入口をなぞってくる。
鈴口に浮く先走りと愛液が混ざり合ってると思うと、気が遠くなった。
「避妊、は……?」
「しないよ。たぶん出来ないからね。テラ・レイスとこちらの人間は種が違うみたいでね。それに、魔力が規格外だと出来にくいんだ。仮に出来たとしても大歓迎だから安心して?」
有紗はヒッと息を呑んだ。
有紗の意思なんて関係ないのだ。だって有紗はこいつらの所有物、奴隷なのだから。
「もし仮に出来たとしたら、奴隷身分から解放されて俺の妃になれるよ。この国の法律ではそうなってる。子供の魔力がもし高ければ君の地位は更に上がる」
だから大丈夫。
囁きと共に、中に押し込まれた。
意識を取り戻した有紗は、目の前に金色の頭がある事に気付き、ぎょっと目を見開いた。
ちゅ、というリップ音と共に、金髪の男が顔を上げる。ディートハルトだ。
「やっと起きた」
ディートハルトは、有紗の目が開いている事に気付くと、にんまりと笑った。
どうやら胸を吸われていたらしく、唾液で濡れている。
両方の乳首は濃く色付き、ツンと勃ちあがっていた。
まだ外は日が高く、カーテンごしの日差しに晒されて、酷く卑猥に見えた。
「やっ……何して……」
「何っておっぱい吸ってた。他にも色々。あ、でもまだヤッてないよ。意識のない女を抱く趣味は無いんだ」
そう言ってディートハルトはくくっと笑った。
身体を確認すると、奴隷商人の女に渡された、レース生地のスカートは脱がされていた。
シャツワンピの前ボタンは全部外され、その下に着ていたキャミソールは胸の上まで捲り上げられている。
ブラジャーは中途半端に外されていた。パンツはまだ奪われていないが、ほぼ全裸に近い状態である。対するディートハルトの着衣はほとんど乱れていない。軍服の上着だけを脱いだという状態で、それがまた羞恥を煽った。頬が紅潮するのが自分にもわかる。
「色々試してはみたよ。テラ・レイスの身体は面白い。魔力は通さないのに魔道具なら効く所とか。俺の魔力混じりの体液を飲み込んでも酔わないのはいいね。思う存分抱ける」
「体液って、何したの」
「何ってちゅーだよ。ここに舌入れる奴」
そう言ってディートハルトは有紗の唇に指を這わせた。
「濡れてて赤くてちっさくてかわいー。もっかいしよ?」
そう言って、ディートハルトは顔を有紗に近付けてきた。秀麗な顔が至近距離に近付いてくる。
そして、唇が重なった。
「んっ……」
(やだやだ、何か入ってきた)
ぬるぬるとした肉塊が唇の隙間から侵入してくる。
それは有紗の歯列を割り、口腔内まで入り込んできた。
ディートハルトの舌だ。ディープキスをされている。
(きもちわるい)
有紗の視界が涙で歪んだ。
抵抗したいけど出来ない。頭の中に、首輪が締まるイメージが散らつく。
ディートハルトの舌は、歯をなぞるようにくすぐり、逃げる舌を追い掛け、捕え、絡み付いてくる。
なめくじが這い回るような感触に嫌悪感を覚え、目尻から涙がぽろりと零れた。
ちゅ、ぴちゃ……と唾液同士が立てる水音が卑猥だ。
この口付けはいつまで続くのだろう。
うまく息が出来ない。酸欠で頭がくらくらしてきた。
(もう、だめ……)
そう思った時、ようやく唇が解放された。
思う存分貪られたせいでなんだか腫れぼったい。
ディートハルトは有紗を見つめると、すうっとルビーのような赤い瞳を細めた。
「やっぱり酔わない。お前、いいね」
「酔う……?」
はあはあと息をつきながら尋ねると、ディートハルトは指で有紗の髪を梳きながら教えてくれた。
「魔力のない世界から来たアリサにはピンと来ないだろうけど、こちらではある程度の魔力があると、魔力の性質が合う人間とじゃないとやらしー事する時ちょっと大変なんだ。後、男女の魔力量に差があってもダメ。受け入れる側の女の魔力が高いのはまだマシなんだけど、俺みたいに超魔力が高いと、魔力相性が合う相手でも、かなり気使わないと女抱けないんだよね。唾液や精液に含まれる魔力で相手が酔うから」
説明されてもピンと来なくて、有紗はぼんやりとディートハルトを見上げる。
(魔力が高ければ高いほど目の色が赤くなるんだっけ)
あまり思い出したくない顔だけど、アンナが第二王子は凄く魔力が強くて、この国の守り神だって言ってたような気がする。
「要はお前相手なら手加減も何もいらないって事だよ。いっぱい可愛がってあげる」
ディートハルトから不穏な笑みを向けられ、有紗の背筋に寒気が走った。
「テラの服は縫製が綺麗だね。透けててエロい」
下着越しに女の子の部分をなぞられ、有紗の顔がかあっと熱くなった。
数合わせとはいえ合コンのために、万一人に見られても恥ずかしくないものを着けていたのは幸いだったとは思う。何しろ有紗の普段使いの下着はユニクロのコットンのパンツとブラトップだ。だけどそれで恥ずかしさが消えるわけではないので、有紗はディートハルトから顔を背けた。
「胸とキスで感じた? 濡れてる」
「っ!」
触るな、とは言えない。何が抵抗と見なされ、首輪が発動するかかわからない恐怖があるからだ。
ソコを弄る指先に陰核を強く押し込まれ、有紗はシーツを握り締めて必死に堪えた。
「はじめて、なの……」
小声で訴えておく。するとディートハルトは嬉しげに目を細めた。
「そっか。じゃあなるべく頑張って解すよ。それでも痛いかもしれないけどね」
最後までする事は決定事項で変わらない。そう言外に伝えられ、有紗は唇を噛んだ。
こんな状況に陥って、初めてがこの美形なのはまだ幸運といえるのかもしれない。汚らしいハゲデブの中年に奪われるよりよっぽどマシだ。
だけど、いつか素敵な恋人が出来た時に捧げられたら、と夢見ていたのに。
下着がするりと取り払われた。
有紗の女の子の部分がディートハルトの前に晒される。あまりにも恥ずかしくて、有紗は顔を両腕で覆った。
「薄いね。生まれつき? エロくて可愛い」
陰毛を撫でられ、穴があったら入りたくなった。
そして、直に女の子の部分をなぞられた。そこは既にしとどに濡れ、男の指先の動きをスムーズにする潤滑油の役割を果たしていた。
ディートハルトは指先に愛液を存分に纏わせると、陰核に触れてくる。指でくにくにと押し込まれ、有紗の腰が跳ねた。
「やらしいね。どんどん溢れてくる」
軽薄で下品な言葉遣いをするこの男は本当に王子様なのだろうか。
陰核を弄る手はそのままに、もう片方の手は入口をなぞり始めた。くちゅくちゅというささやかな水音が聴覚的にも羞恥を煽る。
「解れてきたよ」
つぷりと指先が侵入してくる。そこは、自分でも触れたことがない場所だ。自慰の経験はあるけれど、外側をなんとなくなぞるだけで、中に触れるのは怖くて出来なかった。
覚悟していた痛みはない。だけど強い圧迫感があった。陰核からは快感が伝わってくるものの、恐怖に有紗は身を硬くした。
「狭いね。滅茶苦茶締め付けてくる。入れたら気持ちよさそ……」
上機嫌な囁きが怖い。『頑張って解す』の言葉通り、ディートハルトの指の動きはゆっくりとしたものだけど、少しづつ有紗の中に侵入してくる。
「この辺のはずなんだけどなぁ……」
「んっ……」
お腹側の浅いところを、ぐり、と指の腹で押し込まれた。じんわりと不思議な感覚が有紗を襲う。
「見つけた」
ディートハルトはにんまりと笑うと、そこを集中的に攻めてきた。
「や、あっ……」
「ここ、女の子の気持ちいい場所らしいんだよね。いいね、ちょっとづつ解れてきてる」
知ってる。女の子向けのファッション雑誌ではたまにいやらしい特集が組まれることがある。それで、ここがGスポットと言うのだと書いてあった。
(気持ち、いい……?)
何だかむず痒いような不思議な感覚だ。これが気持ちいいという事なのだろうか。
「んんっ……」
圧迫感が増した。二本目の指が侵入してきたのだ。
ディートハルトはゆるゆると指を前後させ、太さに慣れさせてから再び気持ちいい所を押し込んできた。
指が増えたせいで、動かし方のバリエーションも増している。一緒に押し込んだり、ばらばらに動かしたり。
「ふっ、はっ……、んぁあ……」
合わせて陰核も弄られ、腰がもぞもぞと動いてしまうのがとんでもなく恥ずかしい。
有紗の中が存分に解れたと判断したのか、指が根元まで押し込まれぐっと開かれた。隘路が押し広げられ、その隙間に三本目が入り込んでくる。
「そろそろかな……」
囁きと共に指が引き抜かれた。ディートハルトが離れていく気配がする。
顔を隠す腕の隙間から様子を伺うと、服を脱いでいるのが見えた。小さな衣擦れの音に、喪失の時が近付いている事を理解し、有紗は青褪めた。
さすがは軍人と言うべきか、ディートハルトの身体には、綺麗な筋肉が付いていた。服を着ていたときには細身に見えたのに、ボクサーのように引き締まった細マッチョである。
下着が取り払われた。あらわになった男の象徴に、有紗はヒッと息を呑んだ。
(おっきい……)
人と比較しての大小は有紗にはわからないが、既に硬く反り返ったモノは、有紗の目には体格相応に思えた。こんなものが自分の中に本当に入るのだろうか。恐怖しかない。
陰毛は、髪と同じ金色だった。
白色人種だからか、その部分自体の色も、そんなにグロテスクではない。しかし臍に付くほどに怒張し、ビキビキと血管が浮き上がったソレは、何か別の生き物に見えた。どこか退廃的な雰囲気を持つ美貌の青年に付いている事が信じられない。
ディートハルトがこちらに戻ってくる。
「そんなにじっと見られると流石に恥ずかしいな」
半身を起こした状態で、有紗は後ずさった。
首輪の制約がある以上拒否は出来ない。でも、怖い。
「そんなの、ぜったいはいんない……」
「へーきへーき、子供が通るんだから」
ディートハルトが圧し掛かり、性器をお腹に当ててきた。
「ほら、根元まで入るとこの辺まで来る」
そんなもの見せなくていい。つくづく下衆な王子様である。
有紗は硬直し震えた。
「ゆっくりするから。痛いとは思うけど」
有紗の足が持ち上げられ、大きく開かれた。
男の目の前に恥ずかしい場所の全てが晒される。
そして、膣口に男の象徴が押し当てられた。
くちくちと先端が入口をなぞってくる。
鈴口に浮く先走りと愛液が混ざり合ってると思うと、気が遠くなった。
「避妊、は……?」
「しないよ。たぶん出来ないからね。テラ・レイスとこちらの人間は種が違うみたいでね。それに、魔力が規格外だと出来にくいんだ。仮に出来たとしても大歓迎だから安心して?」
有紗はヒッと息を呑んだ。
有紗の意思なんて関係ないのだ。だって有紗はこいつらの所有物、奴隷なのだから。
「もし仮に出来たとしたら、奴隷身分から解放されて俺の妃になれるよ。この国の法律ではそうなってる。子供の魔力がもし高ければ君の地位は更に上がる」
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