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幽霊になったのでイケメンにセクハラしました。 3
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ん……
目を開けると辺りは薄暗かった。
部屋の中に置かれた時計を見ると、午後六時半を過ぎたところだ。外は既に真っ暗で、冬の訪れが近い事が感じられる。
おままごとのような口付けの後、つかさくんを観察するうちにどうやら眠ってしまったらしい。幽霊も眠るのかと思うとなんだか不思議だ。
私はふふっと笑うと、まだ眠るつかさくんの頭に手を伸ばした。
そっと柔らかそうな髪に触れる真似をしてみる。そして、私ははたと気付いた。
(なんだか色が濃くなっているような?)
私の手は相変わらず半透明なのだが、その透け具合が眠る前よりもマシになっているような気がした。
もしかして、と期待して、つかさくんの髪に指を絡めてみようとしたが、やっぱり素通りしてしまう。
(気のせい、か)
落胆しつつも私はそう結論付けた。
触れないなら仕方ない。がっつりとしっかりと、舐めまわすように鑑賞をさせてもらおう。
私は床に降りるとベッドの枕元に頬杖をつき、角度を変えて再びつかさくんの寝顔を見つめた。
全体的に色素の薄い髪も瞳も、精巧に整った顔立ちも自分にはないものだ。
決して私は不細工ではない。見た目には気を使ってお手入れもしているので、充分可愛いと言われる範囲に入ると自負している。
だけど大きい目と、丸い顔のせいで童顔で、実年齢よりも二歳くらい下に見られることが多いので、大人びた綺麗系の顔立ちにはすごく憧れる。
だからこんなに惹かれるのかもしれない。そんな事を私はぼんやりと考えていた。
その時である。つかさくんのまぶたがゆっくりと持ち上がった。
まだ眠いのか、茶色い瞳はぼんやりと宙をさまよっている。
「うー……」
うめきながら、つかはくんはこちら向きに寝返りを打ち、もう一度まぶたを閉じようとし――くわっと目を見開いた。
がばりと身を起こすと、私の顔を食い入るように凝視してくる。
(え? もしかしてつかさくん、私の事)
「何お前。え? どっから入ったの?」
見えてる? と思ったのと、つかさくんが声を発したのは同時だった。
「もしかして私の事、見えてます……?」
「見えてるって……いや、ここ俺の部屋だよな? って事は不法侵入? つーかお前、何か透けてない? え? え……?」
「えーっと、私、死んで幽霊になっちゃったみたいで……駅で見かけてずっと気になってたつかさくんの事を見つけたのでついてきちゃいました」
そう言うと、つかさくんはひっと息を呑み、一拍置いて、
「うわああああああ」
後ずさりしながら悲鳴をあげた。その声を聞きつけて、バタバタとお母さんが部屋の中に駆け込んでくる。
「どうしたの宰?」
「母さん、ここ、ここ」
「? 何もいないけど……やだ、もしかしてGでも出た?」
「いや、ここ、女の子の幽霊が」
「へ? やだ、あんた何か変な夢でも見たんじゃないのー? びっくりさせないでよね。そいや体調はどうなの? ご飯はちゃんと食べれるんだよね?」
「メシは食べれる、けど……母さんマジで何も見えてないの?」
「高校生にもなってお母さんの事からかうのはやめてよね。もう少ししたらご飯だから、ちゃっちゃと出てくんのよ? こないだみたいにゲームしてるからとか言ってグズグズしたら取り上げるからね」
「……わーってるよ」
ぶすりと返事をすると、お母さんは満足したのか部屋を去って行った。
「母さん、見えてないのかよ……」
つかさくんは呆然とつぶやいた。
「どうもそうみたいですねぇ」
相槌を打つと、つかさくんはぎぎ、と音がしそうなくらいぎこちない動きで私に視線を向けた。
「今すぐ俺に取り憑くのをやめろ」
「取り憑くって……あー、私幽霊だから、引っ付いてるとそういうことになるのかぁ。でもでも私たぶん無害ですよ! だってほら、何かに触れるわけじゃないですし」
そう言いながら、私は手がベッドを素通りするのをつかさくんに見せた。
「いやいやそんなの見せられても信じられる訳ないだろ。そもそも何もできなくてもずっと見られてるとか気持ち悪いし怖いし! できたら出て行ってもらえませんか……?」
気持ち悪い。
つかさくんの放った一言は、ぐさりと私の心に突き刺さった。
「それもそう……ですよね。ただ見てただけなんですけど……ごめんなさい、出て行きます」
しょんぼりと肩を落として私は窓に向かってふわりと飛んだ。するとつかさくんが後ろから声をかけてくる。
「あんた、もしかして、いつも緑ヶ丘駅使ってた?」
「はい。私の事知ってるんですか?」
私は宙で止まると振り返った。
「いつも同じ駅から同じ車両に乗ってくるからなんとなく見覚えあるよ。その三女の制服目立つし。ここ数日見ないと思ったら、亡くなってたのか」
私が通う三葉女学院、通称三女の制服は、可愛い事で有名だ。臙脂のリボンがついたグレーのジャンパースカートなのだが、有名なデザイナーが手がけたとか。その分お値段は割高で、制服を買う時にお母さんが悲鳴をあげていた。
「えーっと、凄く急いで階段駆け下りたら、足滑らせて死んじゃったみたい」
「うわー……、それはなんて言うか……」
「格好悪いよねぇ。自分でもそう思う」
えへへと笑うと、つかさくんは痛ましそうな表情をした。
「なんで俺に取り憑いたんだ?」
「それは……前々から格好いいなーと思ってて、つい出来心で」
これだけのイケメンだ。きっとモテるだろうし誉められ慣れてるだろう。私は正直に答えた。すると、つかさくんの顔は真っ赤に染まった。
「マジかよ……それって俺の事、す、好きだったって事?」
「あっ、付き合いたいとかそういう感情ではなかったので安心してください! 見てるだけで満足でした。目の保養にしてただけです!」
力説すると、つかさくんはがっくりと肩を落とした。
「なんだよそれ……」
「なんでがっかりしてるんですか? つかさくんなら女の子なんてよりどりみどりじゃ?」
「俺モテた事なんてねーよ。男子校で出会い自体がないし」
「嘘!」
「嘘ついてどーすんだよ。最近になって一気に身長伸びたけど、中学の時は俺、クラスで一番チビだったんだよ。それが原因で振られた事もあるし、高校は男子校だから全くもって女子とは縁がない」
「えええ、興学館ならそれだけで普通にモテるでしょ? 頭いいし、合コンとかないの?」
「誘われて行ったことはあるけど、あの男女ともにガツガツしてる雰囲気が無理」
「それはわかる。私も合コン苦手で断り続けてたらお誘い自体来なくなっちゃった」
こんなところに同志が。私はつかさくんに親近感を持った。
「そーいやお前、なんで俺の名前知ってんの?」
「えっ? その辺に名前書いたものいっぱいあるから」
「……それもそうだな。お前の名前は?」
「高瀬恵、です。なんか嬉しいな。名前が知りたくなるほど興味持って貰えたんだね」
私はつかさくんにふふっと笑いかけた。
「なっ、ただ不便だから聞いただけだよ! 勘違いすんな!」
頬を真っ赤に染めるつかさくんは、とっても可愛らしかった。
「なあ、高瀬さんっていくつ?」
「高一だよ」
「なんだ。タメかよ。じゃ、恵って呼んでもいい? お前も俺の事下の名前で呼んでるし」
呼び捨てにされてドクンと胸が跳ねた。
「い、いいよ」
つかさくんの手が私の頬に伸びた。だけどその指先は、私の体を素通りしてしまう。
「ホントに触れないんだな。あー、残念。もう少し早く会えてたらよかったのに」
「何それ。思い切って告白してたら付き合ってくれてたって事? 全然知らない人に告られても困っちゃわない?」
「うーん、そうだなぁ。困るだろうけど、恵からだったら、たぶん俺は喜んだと思うよ。だってお前結構可愛いもん」
ぼん、と顔に熱が集まった。なんなんだこのイケメン。タラシだ。こんなセリフさらっと言えちゃうなんておかしい。もっと硬派で冷たい感じなのかと思ってたのに。でもかっこいい。好き。
嫌だなぁ。混乱してる。頭の中がうまくまとまらない。
「に、してもなんで急に見えるようになったんだろ。俺、霊感なんてないのに」
あわあわとしていた頭が急速に冷えた。
つかさくんの疑問に反射的に頭の中に浮かんだのは、寝込みを襲ってちゅーした事だった。
昔のとある人気少年漫画に似たようなシーンがあったことを思い出す。
確かその漫画では、ヒロインが主人公にマウストゥマウスで生気を送り込むという描写があった。
「何お前。なんか心当たりあんの?」
「えっ……? ないよ。ないない。そんなの私にわかる訳ない!」
我ながら挙動不審だ。こんな言い方をされてつかさくんが納得するわけがなかった。
「言えよ。絶対怒らないから」
「……ゅーを、しました」
「あ? 聞こえねーよ」
うう、これは白状するまで許してもらえそうにない雰囲気だ。
「だから、ちゅーしました! ごめんなさい。触った感じとかなかったからノーカンだと思うので許してください!」
思い切ってまくしたてると、つかさくんは頬を真っ赤に染めた。
「あー、うん。そうだな。お前触れないもんな」
「ごめん。気持ち悪いよね。怒ったよね……」
「……怒ってないし気持ち悪いとも思ってない。ただ……なんか恥ずかしいのと、ちょっと残念だなって。お前が幽霊じゃなかったらなぁ……」
そう言うとつかさくんは私の頭を撫でる仕草をした。
もう、なんなのこのタラシイケメン。好き。
目を開けると辺りは薄暗かった。
部屋の中に置かれた時計を見ると、午後六時半を過ぎたところだ。外は既に真っ暗で、冬の訪れが近い事が感じられる。
おままごとのような口付けの後、つかさくんを観察するうちにどうやら眠ってしまったらしい。幽霊も眠るのかと思うとなんだか不思議だ。
私はふふっと笑うと、まだ眠るつかさくんの頭に手を伸ばした。
そっと柔らかそうな髪に触れる真似をしてみる。そして、私ははたと気付いた。
(なんだか色が濃くなっているような?)
私の手は相変わらず半透明なのだが、その透け具合が眠る前よりもマシになっているような気がした。
もしかして、と期待して、つかさくんの髪に指を絡めてみようとしたが、やっぱり素通りしてしまう。
(気のせい、か)
落胆しつつも私はそう結論付けた。
触れないなら仕方ない。がっつりとしっかりと、舐めまわすように鑑賞をさせてもらおう。
私は床に降りるとベッドの枕元に頬杖をつき、角度を変えて再びつかさくんの寝顔を見つめた。
全体的に色素の薄い髪も瞳も、精巧に整った顔立ちも自分にはないものだ。
決して私は不細工ではない。見た目には気を使ってお手入れもしているので、充分可愛いと言われる範囲に入ると自負している。
だけど大きい目と、丸い顔のせいで童顔で、実年齢よりも二歳くらい下に見られることが多いので、大人びた綺麗系の顔立ちにはすごく憧れる。
だからこんなに惹かれるのかもしれない。そんな事を私はぼんやりと考えていた。
その時である。つかさくんのまぶたがゆっくりと持ち上がった。
まだ眠いのか、茶色い瞳はぼんやりと宙をさまよっている。
「うー……」
うめきながら、つかはくんはこちら向きに寝返りを打ち、もう一度まぶたを閉じようとし――くわっと目を見開いた。
がばりと身を起こすと、私の顔を食い入るように凝視してくる。
(え? もしかしてつかさくん、私の事)
「何お前。え? どっから入ったの?」
見えてる? と思ったのと、つかさくんが声を発したのは同時だった。
「もしかして私の事、見えてます……?」
「見えてるって……いや、ここ俺の部屋だよな? って事は不法侵入? つーかお前、何か透けてない? え? え……?」
「えーっと、私、死んで幽霊になっちゃったみたいで……駅で見かけてずっと気になってたつかさくんの事を見つけたのでついてきちゃいました」
そう言うと、つかさくんはひっと息を呑み、一拍置いて、
「うわああああああ」
後ずさりしながら悲鳴をあげた。その声を聞きつけて、バタバタとお母さんが部屋の中に駆け込んでくる。
「どうしたの宰?」
「母さん、ここ、ここ」
「? 何もいないけど……やだ、もしかしてGでも出た?」
「いや、ここ、女の子の幽霊が」
「へ? やだ、あんた何か変な夢でも見たんじゃないのー? びっくりさせないでよね。そいや体調はどうなの? ご飯はちゃんと食べれるんだよね?」
「メシは食べれる、けど……母さんマジで何も見えてないの?」
「高校生にもなってお母さんの事からかうのはやめてよね。もう少ししたらご飯だから、ちゃっちゃと出てくんのよ? こないだみたいにゲームしてるからとか言ってグズグズしたら取り上げるからね」
「……わーってるよ」
ぶすりと返事をすると、お母さんは満足したのか部屋を去って行った。
「母さん、見えてないのかよ……」
つかさくんは呆然とつぶやいた。
「どうもそうみたいですねぇ」
相槌を打つと、つかさくんはぎぎ、と音がしそうなくらいぎこちない動きで私に視線を向けた。
「今すぐ俺に取り憑くのをやめろ」
「取り憑くって……あー、私幽霊だから、引っ付いてるとそういうことになるのかぁ。でもでも私たぶん無害ですよ! だってほら、何かに触れるわけじゃないですし」
そう言いながら、私は手がベッドを素通りするのをつかさくんに見せた。
「いやいやそんなの見せられても信じられる訳ないだろ。そもそも何もできなくてもずっと見られてるとか気持ち悪いし怖いし! できたら出て行ってもらえませんか……?」
気持ち悪い。
つかさくんの放った一言は、ぐさりと私の心に突き刺さった。
「それもそう……ですよね。ただ見てただけなんですけど……ごめんなさい、出て行きます」
しょんぼりと肩を落として私は窓に向かってふわりと飛んだ。するとつかさくんが後ろから声をかけてくる。
「あんた、もしかして、いつも緑ヶ丘駅使ってた?」
「はい。私の事知ってるんですか?」
私は宙で止まると振り返った。
「いつも同じ駅から同じ車両に乗ってくるからなんとなく見覚えあるよ。その三女の制服目立つし。ここ数日見ないと思ったら、亡くなってたのか」
私が通う三葉女学院、通称三女の制服は、可愛い事で有名だ。臙脂のリボンがついたグレーのジャンパースカートなのだが、有名なデザイナーが手がけたとか。その分お値段は割高で、制服を買う時にお母さんが悲鳴をあげていた。
「えーっと、凄く急いで階段駆け下りたら、足滑らせて死んじゃったみたい」
「うわー……、それはなんて言うか……」
「格好悪いよねぇ。自分でもそう思う」
えへへと笑うと、つかさくんは痛ましそうな表情をした。
「なんで俺に取り憑いたんだ?」
「それは……前々から格好いいなーと思ってて、つい出来心で」
これだけのイケメンだ。きっとモテるだろうし誉められ慣れてるだろう。私は正直に答えた。すると、つかさくんの顔は真っ赤に染まった。
「マジかよ……それって俺の事、す、好きだったって事?」
「あっ、付き合いたいとかそういう感情ではなかったので安心してください! 見てるだけで満足でした。目の保養にしてただけです!」
力説すると、つかさくんはがっくりと肩を落とした。
「なんだよそれ……」
「なんでがっかりしてるんですか? つかさくんなら女の子なんてよりどりみどりじゃ?」
「俺モテた事なんてねーよ。男子校で出会い自体がないし」
「嘘!」
「嘘ついてどーすんだよ。最近になって一気に身長伸びたけど、中学の時は俺、クラスで一番チビだったんだよ。それが原因で振られた事もあるし、高校は男子校だから全くもって女子とは縁がない」
「えええ、興学館ならそれだけで普通にモテるでしょ? 頭いいし、合コンとかないの?」
「誘われて行ったことはあるけど、あの男女ともにガツガツしてる雰囲気が無理」
「それはわかる。私も合コン苦手で断り続けてたらお誘い自体来なくなっちゃった」
こんなところに同志が。私はつかさくんに親近感を持った。
「そーいやお前、なんで俺の名前知ってんの?」
「えっ? その辺に名前書いたものいっぱいあるから」
「……それもそうだな。お前の名前は?」
「高瀬恵、です。なんか嬉しいな。名前が知りたくなるほど興味持って貰えたんだね」
私はつかさくんにふふっと笑いかけた。
「なっ、ただ不便だから聞いただけだよ! 勘違いすんな!」
頬を真っ赤に染めるつかさくんは、とっても可愛らしかった。
「なあ、高瀬さんっていくつ?」
「高一だよ」
「なんだ。タメかよ。じゃ、恵って呼んでもいい? お前も俺の事下の名前で呼んでるし」
呼び捨てにされてドクンと胸が跳ねた。
「い、いいよ」
つかさくんの手が私の頬に伸びた。だけどその指先は、私の体を素通りしてしまう。
「ホントに触れないんだな。あー、残念。もう少し早く会えてたらよかったのに」
「何それ。思い切って告白してたら付き合ってくれてたって事? 全然知らない人に告られても困っちゃわない?」
「うーん、そうだなぁ。困るだろうけど、恵からだったら、たぶん俺は喜んだと思うよ。だってお前結構可愛いもん」
ぼん、と顔に熱が集まった。なんなんだこのイケメン。タラシだ。こんなセリフさらっと言えちゃうなんておかしい。もっと硬派で冷たい感じなのかと思ってたのに。でもかっこいい。好き。
嫌だなぁ。混乱してる。頭の中がうまくまとまらない。
「に、してもなんで急に見えるようになったんだろ。俺、霊感なんてないのに」
あわあわとしていた頭が急速に冷えた。
つかさくんの疑問に反射的に頭の中に浮かんだのは、寝込みを襲ってちゅーした事だった。
昔のとある人気少年漫画に似たようなシーンがあったことを思い出す。
確かその漫画では、ヒロインが主人公にマウストゥマウスで生気を送り込むという描写があった。
「何お前。なんか心当たりあんの?」
「えっ……? ないよ。ないない。そんなの私にわかる訳ない!」
我ながら挙動不審だ。こんな言い方をされてつかさくんが納得するわけがなかった。
「言えよ。絶対怒らないから」
「……ゅーを、しました」
「あ? 聞こえねーよ」
うう、これは白状するまで許してもらえそうにない雰囲気だ。
「だから、ちゅーしました! ごめんなさい。触った感じとかなかったからノーカンだと思うので許してください!」
思い切ってまくしたてると、つかさくんは頬を真っ赤に染めた。
「あー、うん。そうだな。お前触れないもんな」
「ごめん。気持ち悪いよね。怒ったよね……」
「……怒ってないし気持ち悪いとも思ってない。ただ……なんか恥ずかしいのと、ちょっと残念だなって。お前が幽霊じゃなかったらなぁ……」
そう言うとつかさくんは私の頭を撫でる仕草をした。
もう、なんなのこのタラシイケメン。好き。
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