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10 復讐実行 ※
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茶葉の量は二人分だからティースプーンに二杯。
大きめの茶葉だから大盛りに。
お湯を注いだらすぐ蓋をして、砂時計で時間を計測、ポットにはティーコジーを被せるのを忘れない。
私は、ノエリアに習った通りの手順を思い返しながら、二人分の紅茶を淹れた。
何度もあらかじめ練習しておいたから、不手際は無いはずだ。
丸暗記には慣れている。
歴史も地理も、いくら丁寧に解説されても覚えられないから、全て暗記でしのいできた私である。
もちろん私はバカなので、簡単には覚えられない。
だからひたすら筆記する。覚えるまで書いて書いて、人の倍以上やってようやく人並み、それが私のスペックだ。
ともあれ教えられた通りにお茶は淹れた。
味もたぶん問題ない……はずだ。
私は二人分のカップをお盆に載せると、殿下が待つソファへと向かった。
「メル、ところで私にしたい話って何かな?」
カップを配り終えたところでアーサー殿下から切り出され、私の手がかすかに震えた。
「あの……ノーランド前侯爵夫人の……エヴァンジェリン様の事で……」
「ああ……彼女がどうかした?」
「殿下付きの女官として出仕されると小耳に挟みました。それは本当ですか?」
殿下の表情がかすかに動いた。それは動揺の表れだろうか。
「……事実だ。メルの耳にも入っていたんだね」
耐えて、私。その答えは予想の範囲内だったはずでしょう?
「ね、閨の、指南役だと言うのも……?」
「……女性である君には受け入れ難いかもしれない。でも、慣例で必要な事、なんだそうだ。私だって馬鹿げてると思うよ。蒸気機関の発明とともに我が国は劇的に工業化が進み進化したというのに……」
「では、あの方と夜はお過ごしになられない、と……?」
「それは……慣例だから……王族の男には必要な通過儀礼なんだそうだ……」
言い訳はなさるけど、否定はされないのね。
沢山お話されて喉が乾いたのか、殿下は私が淹れたお茶に手を付けた。
ごくりと喉仏が動き、お茶が飲み下されるのを確認し、私は目を伏せる。
「その……初夜に、メルに痛みを感じさせないためにも……あれ……なんだか、急に眠気が……」
殿下は意識が朦朧としだしたのか、頭を抑えた。
「随分と疲れておいでなんですね。無理なさらないで、少し横になられては?」
私は優しく微笑むと、殿下隣に移動して、ふらつく体を支えた。
「おかしいな、どんなに疲れてもこんな――」
殿下の青い瞳は、既に焦点が合っていない。
「すまないメル、少しねむ……」
かくり、と殿下の体が力を失った。
私は殿下の体をソファに横たわらせると、口元に耳を近付けて息を確認する。
規則正しく呼吸をされていた。
よく効くのね。ロイド先生の眠り薬。
私は眠りに入った殿下の顔をじっと見つめた。
王族に薬を盛るなんて、不敬罪に問われてもおかしくない罪だ。毒殺を疑われてもおかしくない。
しかも、私がやろうとしているのはそれだけではない。
本当に綺麗な方。
混じり気のない金髪も、理想的なパーツが理想的に配置された整った顔も。
眠られている今は、いつもよりもあどけなく見え、閉じられたまぶたを縁取るまつげは、羨ましいくらいに長い。
小さい頃は女の子のように中性的だったけど、随分と精悍になられた。
薄めの唇に、そっと私は指で触れた。
こんなに綺麗な方と、何度もここで触れ合った事が今でも信じられないでいる。
殿下にとってはただのお試しで、手近な女で試してみたかっただけなんて、百も承知しているけれど。
私は殿下の胸元のアスコット・タイに手を伸ばした。
しゅるりとタイを緩めると、それを使って、殿下の腕を念のため縛っておく。
万一途中で目が覚めたときのための保険として。
お腹の上でぐるぐる巻きにして、きつく結わえた事を確認してから、ベストを、続いてドレスシャツのボタンを外していく。
殿下の首元の素肌が顕になった。
張り出した喉仏が顕になる。
不思議。男性の喉仏は、こんなにも出っ張っているのね。
私はそっとそこに触れてみた。
そしてそこから指を鎖骨に滑らせ、下着のシャツに手をかけた。
これまた前ボタン式の下着だ。
男性の衣服は随分とボタンが多いのね。
いっそ引きちぎってしまいたい衝動に駆られつつも、少しづつ剥ぎ取っていく。
殿下の素肌がようやく顕になった。
すごい。胸板っていう言葉があるけど、男性の胸って本当に板なんだわ。
ぺたぺたと胸に触れると、硬い板のような骨の感触があった。
パブリックスクールでポロを嗜まれているだけあって、殿下の胸の筋肉は、結構しっかりと発達している。
男性の裸がどういうものなのか、絵画や彫刻で知ってはいても、実際に目にするのはこれが初めてだった。
あら、乳首。随分と男の方のものは小さいのね。
私は試しにそこを突いてみた。すると、殿下はわずかに身動ぎする。
まぁ、眠っていても敏感なのね。ここに触れるのはやめておきましょう。
少しづつ、私の手は下に向かう。
殿下の腹筋は、綺麗に六つに別れていた。
硬い。それにぼこぼこしている。
細身に見えるのに、たくましい体に息が漏れる。
顔だけじゃなくて体も綺麗で、本当に、憎らしい。
前に縛り付けた腕が邪魔で、上はそれ以上脱がせることが出来ないので、私はトラウザーズに手を伸ばした。
ここに手を出せば本当に引き返せない。だけど。
あの方に奪われるのは、もっと許せないのよ。
トラウザーズを下着ごと剥ぎ取ると、殿下の男性のものが現われた。
下の毛は髪よりも少し濃い、だけど金色だ。
金髪の方はこんな所まで金なのね、と不思議な感慨を覚える。
殿下の男性器は濃いピンク色で、思ったよりも綺麗な色をしていた。
性交渉をする時は、確か大きく硬くなるのよね?
でも、どうすればそうなるのかしら。
聞きかじりの知識を元に、私は首を傾げながら、くったりとしたそこに触れてみた。
すると、それだけで殿下のものは力を持ち、蛇が鎌首をもたげるように少しづつ勃ちあがった。
なにこれ、すごい。生き物なのかしら。
そう言えば、見た目は動物の亀に似ているわ。
先端からは透明な液が滲み出ていて、まるで涙を流しているみたい。
私は試しにそれを握ってみた。
あつい。それにかたい。まるで骨が中に入ってるみたい。
さっきまでくったりとしていたのが嘘みたいだ。
これを、確か私の中に入れるのよね。
女性には、男性を受け入れる穴があるとワイズ女史に教えてもらった。
月経の時の血液はそこから出ているのだとも。
私は意を決して、ドレスの下のドロワーズを脱ぎ捨てた。
今のドレスの流行りが布のパニエで膨らませるタイプのドレスで良かった。
クリノリンやバッスルといった、大掛かりな骨組みを入れてスカートを膨らませるドレスの時代だったら、こんな暴挙には出れなかっただろうから。
私はドレスをたくし上げ、殿下の体を跨いだ。
そして、自分の穴の位置を探すため、そこに手を這わせる。
(よくわからないわ)
私は眉を寄せると、殿下の勃ちあがったものを、ひとまず私の股の間に挟んでみることにした。
何とか中に入れれないものかとぐっと力をかけてみるけど、そもそもの穴の場所がよく分からないのだから入れようがない。
「随分と扇情的な光景だけど、そこからどうするつもりかな、メル」
眠っているはずの殿下から、随分とはっきりした声をかけられて、私はびくりと身をすくませた。
閉じていたまぶたが開く。
強い光を放つ青い瞳に射すくめられ、背筋に冷たい汗が流れた。
大きめの茶葉だから大盛りに。
お湯を注いだらすぐ蓋をして、砂時計で時間を計測、ポットにはティーコジーを被せるのを忘れない。
私は、ノエリアに習った通りの手順を思い返しながら、二人分の紅茶を淹れた。
何度もあらかじめ練習しておいたから、不手際は無いはずだ。
丸暗記には慣れている。
歴史も地理も、いくら丁寧に解説されても覚えられないから、全て暗記でしのいできた私である。
もちろん私はバカなので、簡単には覚えられない。
だからひたすら筆記する。覚えるまで書いて書いて、人の倍以上やってようやく人並み、それが私のスペックだ。
ともあれ教えられた通りにお茶は淹れた。
味もたぶん問題ない……はずだ。
私は二人分のカップをお盆に載せると、殿下が待つソファへと向かった。
「メル、ところで私にしたい話って何かな?」
カップを配り終えたところでアーサー殿下から切り出され、私の手がかすかに震えた。
「あの……ノーランド前侯爵夫人の……エヴァンジェリン様の事で……」
「ああ……彼女がどうかした?」
「殿下付きの女官として出仕されると小耳に挟みました。それは本当ですか?」
殿下の表情がかすかに動いた。それは動揺の表れだろうか。
「……事実だ。メルの耳にも入っていたんだね」
耐えて、私。その答えは予想の範囲内だったはずでしょう?
「ね、閨の、指南役だと言うのも……?」
「……女性である君には受け入れ難いかもしれない。でも、慣例で必要な事、なんだそうだ。私だって馬鹿げてると思うよ。蒸気機関の発明とともに我が国は劇的に工業化が進み進化したというのに……」
「では、あの方と夜はお過ごしになられない、と……?」
「それは……慣例だから……王族の男には必要な通過儀礼なんだそうだ……」
言い訳はなさるけど、否定はされないのね。
沢山お話されて喉が乾いたのか、殿下は私が淹れたお茶に手を付けた。
ごくりと喉仏が動き、お茶が飲み下されるのを確認し、私は目を伏せる。
「その……初夜に、メルに痛みを感じさせないためにも……あれ……なんだか、急に眠気が……」
殿下は意識が朦朧としだしたのか、頭を抑えた。
「随分と疲れておいでなんですね。無理なさらないで、少し横になられては?」
私は優しく微笑むと、殿下隣に移動して、ふらつく体を支えた。
「おかしいな、どんなに疲れてもこんな――」
殿下の青い瞳は、既に焦点が合っていない。
「すまないメル、少しねむ……」
かくり、と殿下の体が力を失った。
私は殿下の体をソファに横たわらせると、口元に耳を近付けて息を確認する。
規則正しく呼吸をされていた。
よく効くのね。ロイド先生の眠り薬。
私は眠りに入った殿下の顔をじっと見つめた。
王族に薬を盛るなんて、不敬罪に問われてもおかしくない罪だ。毒殺を疑われてもおかしくない。
しかも、私がやろうとしているのはそれだけではない。
本当に綺麗な方。
混じり気のない金髪も、理想的なパーツが理想的に配置された整った顔も。
眠られている今は、いつもよりもあどけなく見え、閉じられたまぶたを縁取るまつげは、羨ましいくらいに長い。
小さい頃は女の子のように中性的だったけど、随分と精悍になられた。
薄めの唇に、そっと私は指で触れた。
こんなに綺麗な方と、何度もここで触れ合った事が今でも信じられないでいる。
殿下にとってはただのお試しで、手近な女で試してみたかっただけなんて、百も承知しているけれど。
私は殿下の胸元のアスコット・タイに手を伸ばした。
しゅるりとタイを緩めると、それを使って、殿下の腕を念のため縛っておく。
万一途中で目が覚めたときのための保険として。
お腹の上でぐるぐる巻きにして、きつく結わえた事を確認してから、ベストを、続いてドレスシャツのボタンを外していく。
殿下の首元の素肌が顕になった。
張り出した喉仏が顕になる。
不思議。男性の喉仏は、こんなにも出っ張っているのね。
私はそっとそこに触れてみた。
そしてそこから指を鎖骨に滑らせ、下着のシャツに手をかけた。
これまた前ボタン式の下着だ。
男性の衣服は随分とボタンが多いのね。
いっそ引きちぎってしまいたい衝動に駆られつつも、少しづつ剥ぎ取っていく。
殿下の素肌がようやく顕になった。
すごい。胸板っていう言葉があるけど、男性の胸って本当に板なんだわ。
ぺたぺたと胸に触れると、硬い板のような骨の感触があった。
パブリックスクールでポロを嗜まれているだけあって、殿下の胸の筋肉は、結構しっかりと発達している。
男性の裸がどういうものなのか、絵画や彫刻で知ってはいても、実際に目にするのはこれが初めてだった。
あら、乳首。随分と男の方のものは小さいのね。
私は試しにそこを突いてみた。すると、殿下はわずかに身動ぎする。
まぁ、眠っていても敏感なのね。ここに触れるのはやめておきましょう。
少しづつ、私の手は下に向かう。
殿下の腹筋は、綺麗に六つに別れていた。
硬い。それにぼこぼこしている。
細身に見えるのに、たくましい体に息が漏れる。
顔だけじゃなくて体も綺麗で、本当に、憎らしい。
前に縛り付けた腕が邪魔で、上はそれ以上脱がせることが出来ないので、私はトラウザーズに手を伸ばした。
ここに手を出せば本当に引き返せない。だけど。
あの方に奪われるのは、もっと許せないのよ。
トラウザーズを下着ごと剥ぎ取ると、殿下の男性のものが現われた。
下の毛は髪よりも少し濃い、だけど金色だ。
金髪の方はこんな所まで金なのね、と不思議な感慨を覚える。
殿下の男性器は濃いピンク色で、思ったよりも綺麗な色をしていた。
性交渉をする時は、確か大きく硬くなるのよね?
でも、どうすればそうなるのかしら。
聞きかじりの知識を元に、私は首を傾げながら、くったりとしたそこに触れてみた。
すると、それだけで殿下のものは力を持ち、蛇が鎌首をもたげるように少しづつ勃ちあがった。
なにこれ、すごい。生き物なのかしら。
そう言えば、見た目は動物の亀に似ているわ。
先端からは透明な液が滲み出ていて、まるで涙を流しているみたい。
私は試しにそれを握ってみた。
あつい。それにかたい。まるで骨が中に入ってるみたい。
さっきまでくったりとしていたのが嘘みたいだ。
これを、確か私の中に入れるのよね。
女性には、男性を受け入れる穴があるとワイズ女史に教えてもらった。
月経の時の血液はそこから出ているのだとも。
私は意を決して、ドレスの下のドロワーズを脱ぎ捨てた。
今のドレスの流行りが布のパニエで膨らませるタイプのドレスで良かった。
クリノリンやバッスルといった、大掛かりな骨組みを入れてスカートを膨らませるドレスの時代だったら、こんな暴挙には出れなかっただろうから。
私はドレスをたくし上げ、殿下の体を跨いだ。
そして、自分の穴の位置を探すため、そこに手を這わせる。
(よくわからないわ)
私は眉を寄せると、殿下の勃ちあがったものを、ひとまず私の股の間に挟んでみることにした。
何とか中に入れれないものかとぐっと力をかけてみるけど、そもそもの穴の場所がよく分からないのだから入れようがない。
「随分と扇情的な光景だけど、そこからどうするつもりかな、メル」
眠っているはずの殿下から、随分とはっきりした声をかけられて、私はびくりと身をすくませた。
閉じていたまぶたが開く。
強い光を放つ青い瞳に射すくめられ、背筋に冷たい汗が流れた。
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