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09 王宮・殿下の私室
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今日は土曜日。週に一度、アーサー殿下とお会いする日。
殿下がうちのタウン・ハウスに来られることもあれば、私が王宮に出向くこともある。
そして今日は後者で、学校の課題と公務とが立て込んでいるため、私に来て欲しいとアーサー殿下からの連絡があった為、私はノエリアに身支度をしてもらっていた。
「はい、出来ましたよ、お嬢様」
髪はハーフアップ。いつもながらどうやっているのかさっぱりわからないが、綺麗に編み込んで纏め上げてもらっている。
「髪飾りはどれになさいますか?」
「殿下とお会いするのでこれがいいわ」
私が選んだのは、王妃陛下のお茶会の時にも使った、殿下からの贈り物のパールのコームだった。
「お似合いですよ、お嬢様。今日もとってもお綺麗です」
ノエリアは褒めてくれたけど、鏡の中には、どこか陰気な表情の茶色の髪に緑の瞳の女が映っていた。
我がアルビオン王国は立憲君主制。だから王族の公務とは政治ではないけれど、国賓をもてなしたり、儀式に出席したり、また、形式上ではあるが、国会を通過した法案を承認したり――多岐にわたる公務をこなしていらっしゃる。
また、軍とアルビオン国教会は、王家を頂点として戴く組織である。
そのため、軍の将校の任命や勲章の授与、教会における大司教、司教、司祭などの任命を行うのも国王のため、王室の皆様方は意外にお忙しい。
第一王子のエリック殿下は病弱でふせりがちな為、他の王族方で全ての公務を回しているのだと以前に聞いたことがある。
アーサー殿下も、まだパブリックスクールの学生というお立場だが、陛下の公務の一部をお助けしている。基本は土日の学校がお休みの日を中心に、どうしても陛下の都合がつかず、殿下のお出ましが必要な場合は、学業を休む事もあるそうだ。
結婚式を挙げた後は、その役目のいくつかは、私にも割り振られると聞いている。
期待しているわよ、と王妃陛下から言われているので、一体どれくらいの公務を割り振られるのやらと、今から戦々恐々としているところだ。
私は王宮に着くと、アーサー殿下の私室にお邪魔し、殿下の侍従のスターク氏にお茶を淹れて貰い、あらかじめ持参しておいた小説を読みながら、公務が一段落つくのを待っていた。
「申し訳ありません、リグニエット侯爵令嬢。もう少しで殿下もこちらに来られると思いますので……」
スターク氏に会うのは、六月中旬にあったロイヤル・アスコットの時以来だから、三週間ぶりだ。
「私もお約束より随分早く来てしまいましたから、どうかお気になさらないでください」
私はスターク氏に微笑みかけた。
久しぶりに訪れた殿下のお部屋は、男性的な重厚さを持っていた。
壁も床もダークブラウンで重いからか、絨毯やソファなどは白味の強いベージュで揃えられている。
本棚にもウォルナットの机にも、私にはとても読めなさそうな小難しいタイトルの本が所狭しと置かれている。
机の上には、見覚えのあるガラスペンが飾られていた。
私に下さったものとよく似た、より深い青色のガラスペン。
――もしかして、お揃いだった?
心がズキズキ痛んだけれど、壊れた卵はもう二度と戻らない。
私は見なかった事にして、窓の外の景色を眺めた。
生け垣の庭園が、遥か眼下に見える。
あれは、殿下と私が初めて出会ったお茶会の会場だ。
揺らぐ心に蓋をして、私はただ静かに殿下を待った。
懐中時計の長い針が一周するまで後五分。
「ごめんメル! 待たせたね!」
アーサー殿下が部屋に駆け込んできたのは、それくらい待った時だった。
「いいえ、お疲れ様です」
私は立ち上がると、微笑んで殿下にカーテシーした。
「どうしても今日中にこなさなきゃいけない課題があってね。昨日は一日公務だったし……ホントに疲れたよ」
そう言って殿下ははぁっとため息をついた。
私たちのお茶会は、殿下の学校がお休みの土日のどちらか、公務の合間に時間を作って行われている。
そんなにお忙しいのなら、無くしてしまってもいい習慣なのにと思うのだけど、時折無くなることはあるものの、婚約してからの十年間、意外にも続いていた。
殿下の努力がなければできない事で、そこに心があるのかしらと期待した時期もあったけれど、私を婚約者として尊重しておかなければ、より面倒な事になるからだと言われた時に、私は期待をするのをやめたんだった。
「ねえメル、踊ろうか」
唐突に言われ、私は目をぱちくりさせた。
「え……? お疲れなのでは?」
「クリスに言われた。勉強漬けの毎日で、メルのストレスが溜まっているようだから、誘ってやってくれって。クリスとメルは仲がよくて羨ましい。私と兄上は、そう仲がいい兄弟ではないからね」
クリスめ、余計な事を。
私は心の中で舌打ちしながらも、差し出された殿下の腕を取った。
「スターク、音をくれ」
殿下が命じると、スターク氏は室内に据え付けられたピアノに向かった。
多彩なことで知られる殿下の侍従は、ピアノもなかなかの腕前らしい。
ゆったりとした三拍子の曲が始まるのに合わせて、私たちは向かい合ってホールドの体勢をとると、ワルツのステップを踏んだ。
一、二、三、一、二、三。
殿下のステップは、教本のように正確だ。
踊りやすさで言えば、慣れているクリスが一番。
私と踊りまくっているから、クリスのダンスの腕前は相当なものだ。
だけど殿下もとってもお上手。
私の歩調に歩幅を合わせ、踊りやすいようリードして下さっているのがよくわかる。
「スターク」
殿下が声をかけると、突然曲の速度が上がった。
驚いて殿下を見ると、悪戯っぽく目配せされる。
踊り方をよりテンポの早いヴェニーズワルツに変えろということ?
(いくら殿下の部屋が広いといっても危ないわ)
さすがに舞踏室ほどの広さはないもの。
しかし殿下は戸惑う私をよそに、大きくステップを踏んだ。
所狭しと部屋中を大きく移動し、殿下は私を振り回す。
そしてソファに誘導すると――
私を抱えてソファにダイブした。
私は殿下の上にのしかかるような体勢になる。
「危ないです! でん……」
抗議の声は唇で塞がれた。
(嫌っ!)
舌を差し入れられ、反射的に走った嫌悪感に、私は噛み付いた。
「いてて……酷いなメル、噛み付くなんて」
「悪ふざけしすぎですよ、殿下」
間に入ってくれたのは、いつの間にやらピアノを弾くのをやめていたスターク氏だった。
「だって踊るメルは妖精みたいだったから」
むくれるアーサー殿下の頬は上気し、なんとも言えない男性的な色気に溢れていた。
強くベルガモットの匂いが香るのは、動いて体温が上がったからだろうか。
エヴァンジェリン様とそういう事をされる予定なのに、まだ私にも悪戯をしようとなさるなんて。
お腹の奥に溜まったどす黒いものが溢れだそうとしている。
まだだめ。抑えるのよ、メル。
「お茶をお淹れしましょうか。お疲れになったでしょう」
スターク氏が動こうとしたのを、私は制した。
「私がやります。お疲れの殿下のために、頑張って練習致しましたので」
「へぇ、そうなんだ。嬉しいな。スターク、私もメルの淹れたお茶を飲んでみたい」
「左様でございますか、では、準備だけして参ります」
そう言ってスターク氏は一旦下がった。
私はアーサー殿下から体を離すと、乱れた髪を整えた。
「殿下がふざけるから髪がぐしゃぐしゃです」
「そんな事ないよ。メルの髪はいつも綺麗だ」
殿下の指先が私の髪に伸びた。
触れないで。
思うけど、口には出せなかった。
スターク氏が、ティーセットを乗せたワゴンを引いて戻ってきた。
私は良い口実が出来たとばかりに、殿下の傍を離れ、ワゴンへと向かう。
「あの……ミスタースターク、私、アーサー殿下と二人きりでお話したいことがあるんです。なので、少し席を外して頂けませんでしょうか?」
「メルが私に話? スターク、少し外して貰えないか?」
「はい。殿下がそう仰るのでしたら」
スターク氏は、あっさりと了承すると、殿下の私室を退出して行った。
……うまく二人きりになれたわ。
私室のドアは、マナーとしてほんの少しだけ空いているけれど。
いいの。仮に私がこれからすることを、誰かに見られたとしても。
露見すればきっと罪に問われる。リグニエット侯爵家もただでは済まない。
ごめんなさい、お父様、お母様、クリス。
でも、私はもう、耐えられないのです。
殿下がうちのタウン・ハウスに来られることもあれば、私が王宮に出向くこともある。
そして今日は後者で、学校の課題と公務とが立て込んでいるため、私に来て欲しいとアーサー殿下からの連絡があった為、私はノエリアに身支度をしてもらっていた。
「はい、出来ましたよ、お嬢様」
髪はハーフアップ。いつもながらどうやっているのかさっぱりわからないが、綺麗に編み込んで纏め上げてもらっている。
「髪飾りはどれになさいますか?」
「殿下とお会いするのでこれがいいわ」
私が選んだのは、王妃陛下のお茶会の時にも使った、殿下からの贈り物のパールのコームだった。
「お似合いですよ、お嬢様。今日もとってもお綺麗です」
ノエリアは褒めてくれたけど、鏡の中には、どこか陰気な表情の茶色の髪に緑の瞳の女が映っていた。
我がアルビオン王国は立憲君主制。だから王族の公務とは政治ではないけれど、国賓をもてなしたり、儀式に出席したり、また、形式上ではあるが、国会を通過した法案を承認したり――多岐にわたる公務をこなしていらっしゃる。
また、軍とアルビオン国教会は、王家を頂点として戴く組織である。
そのため、軍の将校の任命や勲章の授与、教会における大司教、司教、司祭などの任命を行うのも国王のため、王室の皆様方は意外にお忙しい。
第一王子のエリック殿下は病弱でふせりがちな為、他の王族方で全ての公務を回しているのだと以前に聞いたことがある。
アーサー殿下も、まだパブリックスクールの学生というお立場だが、陛下の公務の一部をお助けしている。基本は土日の学校がお休みの日を中心に、どうしても陛下の都合がつかず、殿下のお出ましが必要な場合は、学業を休む事もあるそうだ。
結婚式を挙げた後は、その役目のいくつかは、私にも割り振られると聞いている。
期待しているわよ、と王妃陛下から言われているので、一体どれくらいの公務を割り振られるのやらと、今から戦々恐々としているところだ。
私は王宮に着くと、アーサー殿下の私室にお邪魔し、殿下の侍従のスターク氏にお茶を淹れて貰い、あらかじめ持参しておいた小説を読みながら、公務が一段落つくのを待っていた。
「申し訳ありません、リグニエット侯爵令嬢。もう少しで殿下もこちらに来られると思いますので……」
スターク氏に会うのは、六月中旬にあったロイヤル・アスコットの時以来だから、三週間ぶりだ。
「私もお約束より随分早く来てしまいましたから、どうかお気になさらないでください」
私はスターク氏に微笑みかけた。
久しぶりに訪れた殿下のお部屋は、男性的な重厚さを持っていた。
壁も床もダークブラウンで重いからか、絨毯やソファなどは白味の強いベージュで揃えられている。
本棚にもウォルナットの机にも、私にはとても読めなさそうな小難しいタイトルの本が所狭しと置かれている。
机の上には、見覚えのあるガラスペンが飾られていた。
私に下さったものとよく似た、より深い青色のガラスペン。
――もしかして、お揃いだった?
心がズキズキ痛んだけれど、壊れた卵はもう二度と戻らない。
私は見なかった事にして、窓の外の景色を眺めた。
生け垣の庭園が、遥か眼下に見える。
あれは、殿下と私が初めて出会ったお茶会の会場だ。
揺らぐ心に蓋をして、私はただ静かに殿下を待った。
懐中時計の長い針が一周するまで後五分。
「ごめんメル! 待たせたね!」
アーサー殿下が部屋に駆け込んできたのは、それくらい待った時だった。
「いいえ、お疲れ様です」
私は立ち上がると、微笑んで殿下にカーテシーした。
「どうしても今日中にこなさなきゃいけない課題があってね。昨日は一日公務だったし……ホントに疲れたよ」
そう言って殿下ははぁっとため息をついた。
私たちのお茶会は、殿下の学校がお休みの土日のどちらか、公務の合間に時間を作って行われている。
そんなにお忙しいのなら、無くしてしまってもいい習慣なのにと思うのだけど、時折無くなることはあるものの、婚約してからの十年間、意外にも続いていた。
殿下の努力がなければできない事で、そこに心があるのかしらと期待した時期もあったけれど、私を婚約者として尊重しておかなければ、より面倒な事になるからだと言われた時に、私は期待をするのをやめたんだった。
「ねえメル、踊ろうか」
唐突に言われ、私は目をぱちくりさせた。
「え……? お疲れなのでは?」
「クリスに言われた。勉強漬けの毎日で、メルのストレスが溜まっているようだから、誘ってやってくれって。クリスとメルは仲がよくて羨ましい。私と兄上は、そう仲がいい兄弟ではないからね」
クリスめ、余計な事を。
私は心の中で舌打ちしながらも、差し出された殿下の腕を取った。
「スターク、音をくれ」
殿下が命じると、スターク氏は室内に据え付けられたピアノに向かった。
多彩なことで知られる殿下の侍従は、ピアノもなかなかの腕前らしい。
ゆったりとした三拍子の曲が始まるのに合わせて、私たちは向かい合ってホールドの体勢をとると、ワルツのステップを踏んだ。
一、二、三、一、二、三。
殿下のステップは、教本のように正確だ。
踊りやすさで言えば、慣れているクリスが一番。
私と踊りまくっているから、クリスのダンスの腕前は相当なものだ。
だけど殿下もとってもお上手。
私の歩調に歩幅を合わせ、踊りやすいようリードして下さっているのがよくわかる。
「スターク」
殿下が声をかけると、突然曲の速度が上がった。
驚いて殿下を見ると、悪戯っぽく目配せされる。
踊り方をよりテンポの早いヴェニーズワルツに変えろということ?
(いくら殿下の部屋が広いといっても危ないわ)
さすがに舞踏室ほどの広さはないもの。
しかし殿下は戸惑う私をよそに、大きくステップを踏んだ。
所狭しと部屋中を大きく移動し、殿下は私を振り回す。
そしてソファに誘導すると――
私を抱えてソファにダイブした。
私は殿下の上にのしかかるような体勢になる。
「危ないです! でん……」
抗議の声は唇で塞がれた。
(嫌っ!)
舌を差し入れられ、反射的に走った嫌悪感に、私は噛み付いた。
「いてて……酷いなメル、噛み付くなんて」
「悪ふざけしすぎですよ、殿下」
間に入ってくれたのは、いつの間にやらピアノを弾くのをやめていたスターク氏だった。
「だって踊るメルは妖精みたいだったから」
むくれるアーサー殿下の頬は上気し、なんとも言えない男性的な色気に溢れていた。
強くベルガモットの匂いが香るのは、動いて体温が上がったからだろうか。
エヴァンジェリン様とそういう事をされる予定なのに、まだ私にも悪戯をしようとなさるなんて。
お腹の奥に溜まったどす黒いものが溢れだそうとしている。
まだだめ。抑えるのよ、メル。
「お茶をお淹れしましょうか。お疲れになったでしょう」
スターク氏が動こうとしたのを、私は制した。
「私がやります。お疲れの殿下のために、頑張って練習致しましたので」
「へぇ、そうなんだ。嬉しいな。スターク、私もメルの淹れたお茶を飲んでみたい」
「左様でございますか、では、準備だけして参ります」
そう言ってスターク氏は一旦下がった。
私はアーサー殿下から体を離すと、乱れた髪を整えた。
「殿下がふざけるから髪がぐしゃぐしゃです」
「そんな事ないよ。メルの髪はいつも綺麗だ」
殿下の指先が私の髪に伸びた。
触れないで。
思うけど、口には出せなかった。
スターク氏が、ティーセットを乗せたワゴンを引いて戻ってきた。
私は良い口実が出来たとばかりに、殿下の傍を離れ、ワゴンへと向かう。
「あの……ミスタースターク、私、アーサー殿下と二人きりでお話したいことがあるんです。なので、少し席を外して頂けませんでしょうか?」
「メルが私に話? スターク、少し外して貰えないか?」
「はい。殿下がそう仰るのでしたら」
スターク氏は、あっさりと了承すると、殿下の私室を退出して行った。
……うまく二人きりになれたわ。
私室のドアは、マナーとしてほんの少しだけ空いているけれど。
いいの。仮に私がこれからすることを、誰かに見られたとしても。
露見すればきっと罪に問われる。リグニエット侯爵家もただでは済まない。
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