15 / 35
悪女の過去 01
しおりを挟む
(ここは……?)
目覚めたものの、視界に入ってきたのは見覚えが全くない天井だったのでネージュは戸惑った。
貴族の屋敷とほぼ遜色ない印象を受ける内装だ。
そんな部屋の中の豪華なベッドにネージュは横たわっていた。
少しでも身動ぎすると左の脇腹が痛む。また、発熱しているようで、全身が怠くて熱かった。
体を起こせそうになかったので、ネージュは目線だけを移動させて室内を確認する。
すると、ベッドの傍に置かれた椅子に座り、目を閉じているアリスティードの姿が視界に入ってきた。どうやら座ったまま眠っているようだ。
もしかして、ずっと近くにいてくれたのだろうか。
そうだったらとても嬉しいけれどジャンヌに申し訳ない。
ネージュはいたたまれない気持ちになって、規則正しい寝息を立てるアリスティードを見上げた。
端正な顔は、目を閉じているといつもより少し幼く見える。
顔色が悪いのは、こんな場所でうたた寝をしているせいだろうか。
「アリスティード様」
ネージュは彼を起こすために声を掛けた。
喉がからからに乾いており、自分でもびっくりするほど掠れた声が出た。
しかし、それでも彼にはちゃんと届いたようで、目蓋がゆっくりと持ち上がった。
そして、鮮やかな深緑の双眸がネージュの姿を捉える。
「ネージュ、意識が……」
アリスティードはどこか呆然とつぶやいた。
「ずっと眠り続けていたから心配した。気分は?」
不安そうな顔を向けられ、ネージュは目を見張った。
こんな彼の表情を見るのは初めてだ。
「えっと……いいとは言えませんが悪い訳でもないです」
「……怪我をしているから当然だと思う」
アリスティードは立ち上がると、壁際の戸棚に置かれた水差しから、グラスに水を注いで持ってきてくれた。
「水分を取った方がいい」
言いながら、アリスティードはネージュの背中に手を回して体を起こし、グラスの水を飲ませてくれた。
「ありがとうございます。もう大丈夫です」
喉が潤うとホッとした。
「まだ熱がある」
体に触れた時にわかったのだろう。アリスティードは顔をしかめた。
「……怪我のせいでしょうか」
「たぶん」
頷いた彼はどこか機嫌が悪そうだった。
「あの、ここは……? 私はどれくらい意識を失っていたんでしょうか」
ネージュは恐る恐る尋ねてみた。
ここは、視察のために侯爵家で手配していたホテルだった。
意識を失ったネージュを抱えて襲撃現場から離れたアリスティードは、一番近くにあった民家に助けを求め、ホテルで待機していた侯爵家の使用人や医者を呼んだらしい。
幸いネージュの左脇腹の傷は、そこまで深刻なものではなく、銃弾を掠めただけだった。しかし、心労も祟ったのか、丸一日眠り込んでいたらしい。
――と説明しながら、アリスティードは痛み止めだという薬湯を用意してくれ、手渡してきた。
ネージュはそれを口にしながら、室内を観察する。
ここは、アリスティードとジャンヌの為に手配した、一番いい部屋に違いない。
襲撃というイレギュラーがあったから、ネージュをここに運び込んでくれたのだろう。
(ジャンヌさんに申し訳ないわ……)
何もなければ、夜は恋人同士の楽しい時間を過ごせただろうに。
そして、何の役にも立った事のない予知能力が恨めしくなる。
日常の風景ではなくて、こういう危機を事前に夢で見せてくれたら良かったのに。
「……ジャックとブランシュはどうなりましたか?」
御者と馬の事を尋ねると、アリスティードは沈んだ表情になった。
「俺が確認した時には、もう……」
「……そうでしたか」
ジャックの遺族には相応の補償をしなくてはいけない。後でエリックに相談しなければ。
「襲ってきた人達はどうなりましたか?」
「全員死んだ。一応断っておくが、ネージュが撃った奴は生きてた。とどめを刺したのは俺だから、あんたは一人も殺してない」
その発言はきっとネージュを気遣ってのものだろう。
真偽はともかく、ネージュはアリスティードの心遣いを嬉しいと思った。
自分は世間の噂通り、氷のように冷血なのかもしれない。
ネージュは膝の上に置いた右手を見つめた。
この手で人を撃ち殺したかもと思うと怖い。だけど、罪悪感以上に、自分達を護りきったのだという達成感の方が強かった。
あの時に撃たなければ、アリスティードは殺されていた。
襲撃犯にネージュを殺すつもりはなかったようだが、捕まっていたらどうなっていたかわからない。
体と心の自由を奪われるのは、ネージュにとっては死ぬよりも辛い事だ。
直前に夢で見たせいだろう。またダニエルの顔が脳裏をよぎった。
「連中の遺体は町の警邏隊に引き渡して調査させてる。でも、今のところ、素性に繋がるものは何も見つかってない。一人くらい生け捕りにしておくべきだった」
アリスティードの発言に、ネージュは現実に引き戻された。
「あの状況では難しかったと思います」
ネージュは首を振る。
「……あんたじゃないよな?」
真剣な表情のアリスティードに尋ねられ、ネージュは目を見開いた。
確かに彼が死んだら自分は得をする。自分を嫌い抜く夫を亡き者にすれば、もう一度相続人という立場が戻ってくるからだ。
疑いを向けられる理由はわからないでもないが、心臓が締め付けられるように痛んだ。
「違います! 私がアリスティード様に危害を加えるなんて絶対に有り得ません! 説得力はないかもしれませんが、信じて頂きたいです」
「わかってる。直接きっぱり否定して欲しかっただけだ」
アリスティードはネージュに頭を下げた。
「ネージュが居なかったらかすり傷では済まなかったはずだ。何を言っても言い訳になるが、俺も今、訳がわからなくて混乱してる……」
そう告げる彼の顔は、迷い子のように見えた。
「一つだけ聞きたい。あんたは、マルセルにどんな感情を持ってるんだ」
「尊敬です」
即答すると、アリスティードは目を見張った。
その表情に、ネージュは彼に、マルセルとの関係について、ちゃんと話をした事がない事に今更ながらに気付く。
きっと何を言ってもわかって貰えないだろうと、対話を諦めていた。
だが、今の彼は、聞く気になってくれている。
チャンスだと思った。
ネージュは悪女だと思ってくれていい。でもマルセルは違う。尊敬に値する立派な人物だったとわかって欲しい。
「私のお腹の傷痕をご覧になりましたよね? あれを私に付けたのは、マルセル様の弟のダニエル様……あなたの大叔父にあたる方です。マルセル様はダニエル様から虐待を受けていた私を救い出し、保護者として色々なものを与えて下さいました」
ダニエルの名前を口にすると、今でも心拍数が上がって全身に鳥肌が立つ。
しかしネージュとマルセルの関係を語る上で、どうしてもこの話は避けられない。
ネージュは気持ちを平坦に保つために深く呼吸した。
目覚めたものの、視界に入ってきたのは見覚えが全くない天井だったのでネージュは戸惑った。
貴族の屋敷とほぼ遜色ない印象を受ける内装だ。
そんな部屋の中の豪華なベッドにネージュは横たわっていた。
少しでも身動ぎすると左の脇腹が痛む。また、発熱しているようで、全身が怠くて熱かった。
体を起こせそうになかったので、ネージュは目線だけを移動させて室内を確認する。
すると、ベッドの傍に置かれた椅子に座り、目を閉じているアリスティードの姿が視界に入ってきた。どうやら座ったまま眠っているようだ。
もしかして、ずっと近くにいてくれたのだろうか。
そうだったらとても嬉しいけれどジャンヌに申し訳ない。
ネージュはいたたまれない気持ちになって、規則正しい寝息を立てるアリスティードを見上げた。
端正な顔は、目を閉じているといつもより少し幼く見える。
顔色が悪いのは、こんな場所でうたた寝をしているせいだろうか。
「アリスティード様」
ネージュは彼を起こすために声を掛けた。
喉がからからに乾いており、自分でもびっくりするほど掠れた声が出た。
しかし、それでも彼にはちゃんと届いたようで、目蓋がゆっくりと持ち上がった。
そして、鮮やかな深緑の双眸がネージュの姿を捉える。
「ネージュ、意識が……」
アリスティードはどこか呆然とつぶやいた。
「ずっと眠り続けていたから心配した。気分は?」
不安そうな顔を向けられ、ネージュは目を見張った。
こんな彼の表情を見るのは初めてだ。
「えっと……いいとは言えませんが悪い訳でもないです」
「……怪我をしているから当然だと思う」
アリスティードは立ち上がると、壁際の戸棚に置かれた水差しから、グラスに水を注いで持ってきてくれた。
「水分を取った方がいい」
言いながら、アリスティードはネージュの背中に手を回して体を起こし、グラスの水を飲ませてくれた。
「ありがとうございます。もう大丈夫です」
喉が潤うとホッとした。
「まだ熱がある」
体に触れた時にわかったのだろう。アリスティードは顔をしかめた。
「……怪我のせいでしょうか」
「たぶん」
頷いた彼はどこか機嫌が悪そうだった。
「あの、ここは……? 私はどれくらい意識を失っていたんでしょうか」
ネージュは恐る恐る尋ねてみた。
ここは、視察のために侯爵家で手配していたホテルだった。
意識を失ったネージュを抱えて襲撃現場から離れたアリスティードは、一番近くにあった民家に助けを求め、ホテルで待機していた侯爵家の使用人や医者を呼んだらしい。
幸いネージュの左脇腹の傷は、そこまで深刻なものではなく、銃弾を掠めただけだった。しかし、心労も祟ったのか、丸一日眠り込んでいたらしい。
――と説明しながら、アリスティードは痛み止めだという薬湯を用意してくれ、手渡してきた。
ネージュはそれを口にしながら、室内を観察する。
ここは、アリスティードとジャンヌの為に手配した、一番いい部屋に違いない。
襲撃というイレギュラーがあったから、ネージュをここに運び込んでくれたのだろう。
(ジャンヌさんに申し訳ないわ……)
何もなければ、夜は恋人同士の楽しい時間を過ごせただろうに。
そして、何の役にも立った事のない予知能力が恨めしくなる。
日常の風景ではなくて、こういう危機を事前に夢で見せてくれたら良かったのに。
「……ジャックとブランシュはどうなりましたか?」
御者と馬の事を尋ねると、アリスティードは沈んだ表情になった。
「俺が確認した時には、もう……」
「……そうでしたか」
ジャックの遺族には相応の補償をしなくてはいけない。後でエリックに相談しなければ。
「襲ってきた人達はどうなりましたか?」
「全員死んだ。一応断っておくが、ネージュが撃った奴は生きてた。とどめを刺したのは俺だから、あんたは一人も殺してない」
その発言はきっとネージュを気遣ってのものだろう。
真偽はともかく、ネージュはアリスティードの心遣いを嬉しいと思った。
自分は世間の噂通り、氷のように冷血なのかもしれない。
ネージュは膝の上に置いた右手を見つめた。
この手で人を撃ち殺したかもと思うと怖い。だけど、罪悪感以上に、自分達を護りきったのだという達成感の方が強かった。
あの時に撃たなければ、アリスティードは殺されていた。
襲撃犯にネージュを殺すつもりはなかったようだが、捕まっていたらどうなっていたかわからない。
体と心の自由を奪われるのは、ネージュにとっては死ぬよりも辛い事だ。
直前に夢で見たせいだろう。またダニエルの顔が脳裏をよぎった。
「連中の遺体は町の警邏隊に引き渡して調査させてる。でも、今のところ、素性に繋がるものは何も見つかってない。一人くらい生け捕りにしておくべきだった」
アリスティードの発言に、ネージュは現実に引き戻された。
「あの状況では難しかったと思います」
ネージュは首を振る。
「……あんたじゃないよな?」
真剣な表情のアリスティードに尋ねられ、ネージュは目を見開いた。
確かに彼が死んだら自分は得をする。自分を嫌い抜く夫を亡き者にすれば、もう一度相続人という立場が戻ってくるからだ。
疑いを向けられる理由はわからないでもないが、心臓が締め付けられるように痛んだ。
「違います! 私がアリスティード様に危害を加えるなんて絶対に有り得ません! 説得力はないかもしれませんが、信じて頂きたいです」
「わかってる。直接きっぱり否定して欲しかっただけだ」
アリスティードはネージュに頭を下げた。
「ネージュが居なかったらかすり傷では済まなかったはずだ。何を言っても言い訳になるが、俺も今、訳がわからなくて混乱してる……」
そう告げる彼の顔は、迷い子のように見えた。
「一つだけ聞きたい。あんたは、マルセルにどんな感情を持ってるんだ」
「尊敬です」
即答すると、アリスティードは目を見張った。
その表情に、ネージュは彼に、マルセルとの関係について、ちゃんと話をした事がない事に今更ながらに気付く。
きっと何を言ってもわかって貰えないだろうと、対話を諦めていた。
だが、今の彼は、聞く気になってくれている。
チャンスだと思った。
ネージュは悪女だと思ってくれていい。でもマルセルは違う。尊敬に値する立派な人物だったとわかって欲しい。
「私のお腹の傷痕をご覧になりましたよね? あれを私に付けたのは、マルセル様の弟のダニエル様……あなたの大叔父にあたる方です。マルセル様はダニエル様から虐待を受けていた私を救い出し、保護者として色々なものを与えて下さいました」
ダニエルの名前を口にすると、今でも心拍数が上がって全身に鳥肌が立つ。
しかしネージュとマルセルの関係を語る上で、どうしてもこの話は避けられない。
ネージュは気持ちを平坦に保つために深く呼吸した。
34
お気に入りに追加
2,060
あなたにおすすめの小説
乙女ゲーム王子ルートハッピーエンド役目を終えた悪役令嬢は王太子殿下の溺愛=セックスに………
KUMA
恋愛
ルルーシェは転生者見事悪役令嬢を演じた、そして王子から婚約破棄されヒロインの男爵のマトリーヌ・ラズベリーと王子の結婚は行われた。
そこで騒ぎをお越しルルーシェはその場で、処刑され二人は幸せな生活…何て馬鹿な事は私はしない。
悪役令嬢として婚約破棄されて、自由になれただからもう貴方方は必要ない。
その判断が悪役令嬢ルルーシェのエロ殿下ルートの始まり…
【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜
茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。
☆他サイトにも投稿しています
王太子殿下が好きすぎてつきまとっていたら嫌われてしまったようなので、聖女もいることだし悪役令嬢の私は退散することにしました。
みゅー
恋愛
王太子殿下が好きすぎるキャロライン。好きだけど嫌われたくはない。そんな彼女の日課は、王太子殿下を見つめること。
いつも王太子殿下の行く先々に出没して王太子殿下を見つめていたが、ついにそんな生活が終わるときが来る。
聖女が現れたのだ。そして、さらにショックなことに、自分が乙女ゲームの世界に転生していてそこで悪役令嬢だったことを思い出す。
王太子殿下に嫌われたくはないキャロラインは、王太子殿下の前から姿を消すことにした。そんなお話です。
ちょっと切ないお話です。
悪役令嬢なのに王子の慰み者になってしまい、断罪が行われません
青の雀
恋愛
公爵令嬢エリーゼは、王立学園の3年生、あるとき不注意からか階段から転落してしまい、前世やりこんでいた乙女ゲームの中に転生してしまったことに気づく
でも、実際はヒロインから突き落とされてしまったのだ。その現場をたまたま見ていた婚約者の王子から溺愛されるようになり、ついにはカラダの関係にまで発展してしまう
この乙女ゲームは、悪役令嬢はバッドエンドの道しかなく、最後は必ずギロチンで絶命するのだが、王子様の慰み者になってから、どんどんストーリーが変わっていくのは、いいことなはずなのに、エリーゼは、いつか処刑される運命だと諦めて……、その表情が王子の心を煽り、王子はますますエリーゼに執着して、溺愛していく
そしてなぜかヒロインも姿を消していく
ほとんどエッチシーンばかりになるかも?
旦那様、仕事に集中してください!~如何なる時も表情を変えない侯爵様。独占欲が強いなんて聞いていません!~
あん蜜
恋愛
いつ如何なる時も表情を変えないことで有名なアーレイ・ハンドバード侯爵と結婚した私は、夫に純潔を捧げる準備を整え、その時を待っていた。
結婚式では表情に変化のなかった夫だが、妻と愛し合っている最中に、それも初夜に、表情を変えないなんてことあるはずがない。
何の心配もしていなかった。
今から旦那様は、私だけに艶めいた表情を見せてくださる……そう思っていたのに――。
【R18】英雄となった騎士は置き去りの令嬢に愛を乞う
季邑 えり
恋愛
とうとうヴィクターが帰って来る——シャーロットは橙色の髪をした初恋の騎士を待っていた。
『どうしても、手に入れたいものがある』そう言ってヴィクターはケンドリッチを離れたが、シャーロットは、別れ際に言った『手に入れたいもの』が何かを知らない。
ヴィクターは敵国の将を打ち取った英雄となり、戦勝パレードのために帰って来る。それも皇帝の娘である皇女を連れて。——危険を冒してまで手に入れた、英雄の婚約者を連れて。
幼馴染の騎士 × 辺境の令嬢
二人が待ちわびていたものは何なのか
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
早稲 アカ
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる