3 / 24
03.フラグは折れた?
しおりを挟む
意外にも、私は、騎士以外の未来をあっさりと手に入れられそうだった。
「ううう……俺の天才美少女剣士レスリーちゃんが、たかが一回剣を避け損なっただけで駄目になってしまうなんて……俺がレスリーの才能を潰してしまったんだあああ」
嘆くお父様を尻目に、私はお母様から、談話室という日本のリビング的なお部屋で刺繍を習っていた。
非番でお休みだからって、ずっと同じ部屋に熊がいて、うじうじと嘆かれるのは正直とても鬱陶しい。
しかも天才美少女剣士って何だ。前世の兄、暁人に通じるキモさがあるので勘弁して欲しい。
私が刺繍に励んでいるのは、騎士を目指さないなら、普通の貴族令嬢としての花嫁修業をしなければならないからだ。
刺繍に家政、隣国オーディンの読み書き、この三つは必須の技能である。
この国の名前はフレイア、隣国はオーディン、どうもこのゲーム、国名や地名は北欧神話から引っ張ってきてるみたいだ。
で、三つの女の子の花嫁修業の必須技能なんだけど、特に刺繍が出来ない女の子に嫁の貰い手は無かったりする。
男性から求愛された際、相手の事を思い刺繍したハンカチを返すのが、この国の慣例なのである。
また、夫の持ち物に家紋を刺繍するのも妻の大切な役割だ。
だから元々刺繍は習ってはいたのだけど、今まで騎士になるために行っていた訓練を、別の方面に完全に振り分けることにしたのがお父様は不満なのだ。
「あなた、嘆いても出来なくなったものは出来なくなったのですから、仕方ないではありませんか」
鬱陶しさに耐えかねてか、お母様が間に入ってきた。
白金髪に緑の瞳を持つお母様は、穏やかな雰囲気の美女である。
どうも私は、瞳の色をお父様から、髪の色はお母様から貰ったらしい。
ゲームの女騎士レスリーと同じ顔立ちなのだが、お母様からは冷たさよりも穏やかさを感じるのは、お母様の性格がおっとりとした性格だからだろうか。
父と母が並んでいる姿はリアル美女と野獣。お母様なら求婚者に困らなかっただろうに、何故この父を選んだのかはいつか解き明かしたい謎である。
そんな私の考察を他所に、お父様の嘆き節は止まらない。
「頭を強打する前のレスリーの才能はそれはもう素晴らしかったんだ! 嘆いてるのは俺だけじゃない! ロイもだぞ!」
「そうですねぇ、困りましたねぇ。でも騎士としてお勤めするのは現状厳しいというのはあなたもおわかりでしょう? ならばさっさと切り替えるというのも大切だと思いますわ」
「そう簡単に割り切れるものか!」
「はいはい、あなたのお気持ちはわかりました。でも邪魔だから嘆くのは他所でやってくださいませ」
あ、お母様怒ってる。
顔は笑ってるけど目は笑っていないもの。
その顔を見たお父様は、びくりと身をすくませると、すごすごと部屋を出ていった。
この夫婦の力関係は、お母様の方が上だ。
樹里の記憶が戻る前は気にしてもいなかったんだけど、家柄もお母様の方が上なんだよね。お母様の実家は、北の国境を治めるエルドリッジ辺境伯家の分家筋に当たるのだ。
なのでお母様がお父様を選んだのに間違いない。
お父様のどこが良かったのかしら。私は改めて心の中で首を傾げた。
そうそう、樹里の記憶が戻って早々に、騎士にはなりたくないと宣言した時、勿体ないと言って許してくれなかったお父様だが、あれから一年が経過した今は、渋々と受け入れてくれつつある。
それは、中村樹里だった自分を思い出したことで、剣術も体術もさっぱり出来なくなってしまったからだ。
レスリー・ルースが持って生まれた身体能力はとっても高い。
逆立ち歩きとか綺麗な側転は今でもできる。
しかし、その優れた身体能力をうまくコントロールして活用する力というのが、残念ながら樹里には備わっていなかった。
例えば剣術で打ち合いをする場合、動体視力はとてもいいから避けることは出来る。
しかしそこからどう反撃すればいいのかが瞬時に思いつかない。思いつかないから反撃を前提とした回避が出来なくて、簡単に追い詰められて一本取られてしまう。
庭を一周走る場合、直線ではスピードが出ても、コーナーを回る時に、体のコントロールが上手く出来なくて、スピードをすごく落としてしまう。
身体能力と運動神経は別物なんだなという事を、私は実感した。
決められた定型の動作なら出来るんだけど、咄嗟の事態に対応できず、固まってしまうので、こと武術となると致命的だ。
また、平和な現代日本で普通の女子として育った脳が、暴力的な行為をどうにも受け付けない。
そんな訳で剣術も体術もこれまでの天才少女ぶりはなりを潜め、全くできない子に変わってしまったのだ。
お父様もロイも、私が変わってしまったのは、お父様の攻撃を避けそこねて、それが大きな心の傷になってしまったのだと分析しているようだ。
現代日本風に言うと、PTSDって奴だ。
戦場を体験すると、トラウマで戦えなくなる兵士が一定以上存在するので、それと同じようなものと捉えてくれたみたいだ。
当初は一過性のものでは無いかという事で、様子見をすることになったんだけど、あれから一年が経過した今では、ようやく諦めてくれつつある。
少しずつ出来ない子のふりをする、なんて、うまくいくかどうかもわからない小細工をせずに済んで、ほっとする反面、自分の運動神経が筋金入りに悪い事を自覚して悲しくなった。
ともあれ、邪魔者は居なくなったから、刺繍に集中しよう。
私は手元に集中した。
この世界の刺繍はフランス刺繍だ。日本刺繍とか中国刺繍とか、刺繍も国によって色々技法があるんだけど、フランス刺繍って言うのは、日本人が一般的に刺繍と言われた時に想像するやつね。
日本で作られたエロゲがベースだからそうなっているのかな?
ちなみにこの国、服装やら習俗は中近世ヨーロッパっぽい世界観なんだけど、上下水道共に整備されており、お風呂もトイレもちゃんと普及してる。
剣と魔法の世界で銃の発明はまだなのに、水道も水洗トイレもあるという不思議な発展の仕方を遂げている。私には有難いことだ。
現代日本の記憶がある今、マリー・アントワネットの時代のように、風呂に入らないとかトイレがおまるとか絶対に耐えられない。
話が少し脱線しちゃったけど、今、私がリネンのハンカチに施しているのは、お母様が考えてくれた花束の刺繍だ。
アウトラインステッチにサテンステッチを組み合わせて、白い布に小さなお花を少しずつ咲かせていく。
樹里の時、手芸は結構好きだったんだよね。といっても編み物やミシンを使ったソーイングメインで、手縫いは苦手だったから、刺繍には手を出した事なかったんだけど。
一応どんなステッチがあるのか程度の知識はあった。樹里のお母さんは刺繍ができる人だったからだ。小学校の時に作ってもらった給食袋やレッスンバッグなど、入園・入学グッズに刺繍で名前を入れてもらった事は、今でも感謝しているし大事な思い出だ。
お母さんによると、字が汚くて手書きで名前を書きたくないから刺繍を入れた、なんて言ってたけど、愛情がないと出来ることじゃないもん。
ちなみに樹里の記憶が蘇る前のレスリーは、この刺繍が嫌いで嫌いで仕方なかったようだ。だから、最近では中村樹里がレスリーに転生したのではなくて、憑依をしている状態なんじゃ? と思う時がある。
だって得意な事も苦手な事も共通点があまりないんだもん。
憑依だったとしたら、いつか私は本当のレスリーが目覚めた時に追い出されちゃうのかな、なんて不安になるけれど、考えても仕方ないことなので、あえてスルーするように心がけている。
憑依だろうが転生だろうが、大事なのはレスリー・ルースがヤリチンハーレム皇太子から逃げ出して、幸せな女の子になる事だ。そのためにも今は刺繍の腕を上げなくては。
私は頭の中に湧き上がる不安を考えないように心がけ、黙々と針を動かした。
すると、お母様が声をかけてくる。
「一年前と比べたら、随分と上手に出来るようになったわね」
お母様は、私の手元にあるハンカチを覗き見て、嬉しそうに笑っていた。
「私もそう思います、お母様」
継続は力なり。下手だろうが苦手だろうが、頑張って取り組めばそれなりに上達するものだ。それを一年真面目に刺繍に取り組んだ結果、私は実感していた。
「武術が全然出来なくなって、騎士の道を諦めないといけないかもっていう状態になったでしょ? あなた刺繍もお勉強も、邸でじっとしている事は嫌いだったから、とても心配していたのよ。でもこの分なら、普通の女の子として行儀見習いの先を探しても大丈夫そうね」
「本当ですか? お母様!」
よし。フラグ折れた?
いや待てよ、行儀見習いの先が王宮女官コースは駄目だ。そこも折っておかないと。
「あの、もし行儀見習いに出るとしたら、どちらのお家になるんでしょうか? 出来れば私、王宮は……」
「そうねぇ。ルース家の娘が騎士ではなく女官というのは、あれこれ人に言われるかもしれないわね」
よし! ナイスお母様。
「一度エルドリッジ辺境伯家にお伺いを立ててみるわ。あそこは今、お母様の従兄のお兄様が当主を務められているから」
「はい!」
これはエロゲのフラグ、完全に折れたと思っていいよね。
この日から、私の将来への不安は一気に解消されたのだった。
「ううう……俺の天才美少女剣士レスリーちゃんが、たかが一回剣を避け損なっただけで駄目になってしまうなんて……俺がレスリーの才能を潰してしまったんだあああ」
嘆くお父様を尻目に、私はお母様から、談話室という日本のリビング的なお部屋で刺繍を習っていた。
非番でお休みだからって、ずっと同じ部屋に熊がいて、うじうじと嘆かれるのは正直とても鬱陶しい。
しかも天才美少女剣士って何だ。前世の兄、暁人に通じるキモさがあるので勘弁して欲しい。
私が刺繍に励んでいるのは、騎士を目指さないなら、普通の貴族令嬢としての花嫁修業をしなければならないからだ。
刺繍に家政、隣国オーディンの読み書き、この三つは必須の技能である。
この国の名前はフレイア、隣国はオーディン、どうもこのゲーム、国名や地名は北欧神話から引っ張ってきてるみたいだ。
で、三つの女の子の花嫁修業の必須技能なんだけど、特に刺繍が出来ない女の子に嫁の貰い手は無かったりする。
男性から求愛された際、相手の事を思い刺繍したハンカチを返すのが、この国の慣例なのである。
また、夫の持ち物に家紋を刺繍するのも妻の大切な役割だ。
だから元々刺繍は習ってはいたのだけど、今まで騎士になるために行っていた訓練を、別の方面に完全に振り分けることにしたのがお父様は不満なのだ。
「あなた、嘆いても出来なくなったものは出来なくなったのですから、仕方ないではありませんか」
鬱陶しさに耐えかねてか、お母様が間に入ってきた。
白金髪に緑の瞳を持つお母様は、穏やかな雰囲気の美女である。
どうも私は、瞳の色をお父様から、髪の色はお母様から貰ったらしい。
ゲームの女騎士レスリーと同じ顔立ちなのだが、お母様からは冷たさよりも穏やかさを感じるのは、お母様の性格がおっとりとした性格だからだろうか。
父と母が並んでいる姿はリアル美女と野獣。お母様なら求婚者に困らなかっただろうに、何故この父を選んだのかはいつか解き明かしたい謎である。
そんな私の考察を他所に、お父様の嘆き節は止まらない。
「頭を強打する前のレスリーの才能はそれはもう素晴らしかったんだ! 嘆いてるのは俺だけじゃない! ロイもだぞ!」
「そうですねぇ、困りましたねぇ。でも騎士としてお勤めするのは現状厳しいというのはあなたもおわかりでしょう? ならばさっさと切り替えるというのも大切だと思いますわ」
「そう簡単に割り切れるものか!」
「はいはい、あなたのお気持ちはわかりました。でも邪魔だから嘆くのは他所でやってくださいませ」
あ、お母様怒ってる。
顔は笑ってるけど目は笑っていないもの。
その顔を見たお父様は、びくりと身をすくませると、すごすごと部屋を出ていった。
この夫婦の力関係は、お母様の方が上だ。
樹里の記憶が戻る前は気にしてもいなかったんだけど、家柄もお母様の方が上なんだよね。お母様の実家は、北の国境を治めるエルドリッジ辺境伯家の分家筋に当たるのだ。
なのでお母様がお父様を選んだのに間違いない。
お父様のどこが良かったのかしら。私は改めて心の中で首を傾げた。
そうそう、樹里の記憶が戻って早々に、騎士にはなりたくないと宣言した時、勿体ないと言って許してくれなかったお父様だが、あれから一年が経過した今は、渋々と受け入れてくれつつある。
それは、中村樹里だった自分を思い出したことで、剣術も体術もさっぱり出来なくなってしまったからだ。
レスリー・ルースが持って生まれた身体能力はとっても高い。
逆立ち歩きとか綺麗な側転は今でもできる。
しかし、その優れた身体能力をうまくコントロールして活用する力というのが、残念ながら樹里には備わっていなかった。
例えば剣術で打ち合いをする場合、動体視力はとてもいいから避けることは出来る。
しかしそこからどう反撃すればいいのかが瞬時に思いつかない。思いつかないから反撃を前提とした回避が出来なくて、簡単に追い詰められて一本取られてしまう。
庭を一周走る場合、直線ではスピードが出ても、コーナーを回る時に、体のコントロールが上手く出来なくて、スピードをすごく落としてしまう。
身体能力と運動神経は別物なんだなという事を、私は実感した。
決められた定型の動作なら出来るんだけど、咄嗟の事態に対応できず、固まってしまうので、こと武術となると致命的だ。
また、平和な現代日本で普通の女子として育った脳が、暴力的な行為をどうにも受け付けない。
そんな訳で剣術も体術もこれまでの天才少女ぶりはなりを潜め、全くできない子に変わってしまったのだ。
お父様もロイも、私が変わってしまったのは、お父様の攻撃を避けそこねて、それが大きな心の傷になってしまったのだと分析しているようだ。
現代日本風に言うと、PTSDって奴だ。
戦場を体験すると、トラウマで戦えなくなる兵士が一定以上存在するので、それと同じようなものと捉えてくれたみたいだ。
当初は一過性のものでは無いかという事で、様子見をすることになったんだけど、あれから一年が経過した今では、ようやく諦めてくれつつある。
少しずつ出来ない子のふりをする、なんて、うまくいくかどうかもわからない小細工をせずに済んで、ほっとする反面、自分の運動神経が筋金入りに悪い事を自覚して悲しくなった。
ともあれ、邪魔者は居なくなったから、刺繍に集中しよう。
私は手元に集中した。
この世界の刺繍はフランス刺繍だ。日本刺繍とか中国刺繍とか、刺繍も国によって色々技法があるんだけど、フランス刺繍って言うのは、日本人が一般的に刺繍と言われた時に想像するやつね。
日本で作られたエロゲがベースだからそうなっているのかな?
ちなみにこの国、服装やら習俗は中近世ヨーロッパっぽい世界観なんだけど、上下水道共に整備されており、お風呂もトイレもちゃんと普及してる。
剣と魔法の世界で銃の発明はまだなのに、水道も水洗トイレもあるという不思議な発展の仕方を遂げている。私には有難いことだ。
現代日本の記憶がある今、マリー・アントワネットの時代のように、風呂に入らないとかトイレがおまるとか絶対に耐えられない。
話が少し脱線しちゃったけど、今、私がリネンのハンカチに施しているのは、お母様が考えてくれた花束の刺繍だ。
アウトラインステッチにサテンステッチを組み合わせて、白い布に小さなお花を少しずつ咲かせていく。
樹里の時、手芸は結構好きだったんだよね。といっても編み物やミシンを使ったソーイングメインで、手縫いは苦手だったから、刺繍には手を出した事なかったんだけど。
一応どんなステッチがあるのか程度の知識はあった。樹里のお母さんは刺繍ができる人だったからだ。小学校の時に作ってもらった給食袋やレッスンバッグなど、入園・入学グッズに刺繍で名前を入れてもらった事は、今でも感謝しているし大事な思い出だ。
お母さんによると、字が汚くて手書きで名前を書きたくないから刺繍を入れた、なんて言ってたけど、愛情がないと出来ることじゃないもん。
ちなみに樹里の記憶が蘇る前のレスリーは、この刺繍が嫌いで嫌いで仕方なかったようだ。だから、最近では中村樹里がレスリーに転生したのではなくて、憑依をしている状態なんじゃ? と思う時がある。
だって得意な事も苦手な事も共通点があまりないんだもん。
憑依だったとしたら、いつか私は本当のレスリーが目覚めた時に追い出されちゃうのかな、なんて不安になるけれど、考えても仕方ないことなので、あえてスルーするように心がけている。
憑依だろうが転生だろうが、大事なのはレスリー・ルースがヤリチンハーレム皇太子から逃げ出して、幸せな女の子になる事だ。そのためにも今は刺繍の腕を上げなくては。
私は頭の中に湧き上がる不安を考えないように心がけ、黙々と針を動かした。
すると、お母様が声をかけてくる。
「一年前と比べたら、随分と上手に出来るようになったわね」
お母様は、私の手元にあるハンカチを覗き見て、嬉しそうに笑っていた。
「私もそう思います、お母様」
継続は力なり。下手だろうが苦手だろうが、頑張って取り組めばそれなりに上達するものだ。それを一年真面目に刺繍に取り組んだ結果、私は実感していた。
「武術が全然出来なくなって、騎士の道を諦めないといけないかもっていう状態になったでしょ? あなた刺繍もお勉強も、邸でじっとしている事は嫌いだったから、とても心配していたのよ。でもこの分なら、普通の女の子として行儀見習いの先を探しても大丈夫そうね」
「本当ですか? お母様!」
よし。フラグ折れた?
いや待てよ、行儀見習いの先が王宮女官コースは駄目だ。そこも折っておかないと。
「あの、もし行儀見習いに出るとしたら、どちらのお家になるんでしょうか? 出来れば私、王宮は……」
「そうねぇ。ルース家の娘が騎士ではなく女官というのは、あれこれ人に言われるかもしれないわね」
よし! ナイスお母様。
「一度エルドリッジ辺境伯家にお伺いを立ててみるわ。あそこは今、お母様の従兄のお兄様が当主を務められているから」
「はい!」
これはエロゲのフラグ、完全に折れたと思っていいよね。
この日から、私の将来への不安は一気に解消されたのだった。
19
お気に入りに追加
1,478
あなたにおすすめの小説
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる