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休日でーと
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朝の9時半ーー
「やっべ、寝坊した」
慌てて玄関を飛び出すと、そこには朱音はいない。
時田家を見ると…… 誰か出てきた。
「健~~! ごめ~~ん。遅れ…… あれ? 健、今出てきた?」
「うん」
「はぁ、良かった~~。支度に時間かかっちゃて。健は?」
「ね、寝坊」
「ふふっ、なんか健らしい」
「なんだよらしいって、まだ会って2日目だろ」
「そういえばそうだね。なんでか分からないけど、健とはもっと前から会ってた気がする」
「なんだよそれ……」
「じゃ、行こっか」
「おう!」
俺たちはバスに乗る。
ここって割と緑が多い(田舎)だから、バスが少ない。
多いはずの朝でさえ1時間に1本だ。
「で、どこに行くの?(ワクワク)」
「水族館」
「ベタだな~」
「しょうがないだろ。昨日まで彼女いない歴=年齢だったんだし」
「へ~~、健ってこれまで彼女いなかったんだ」
「モテなかったからな」
「うっそだ~~」
「本当だよ~~」
「何で? 健はカッコいいのに」
「うっ……」
「どうしたの?」
「面と向かって言われると、恥ずかしいっていうか、なんていうか…… あれだ、朱音は、彼氏いたことあるのか?」
「ないよ?」
「何で? 朱音は可愛いのに」
「うっ…… 恥ずかしい……」
「そういうことだ」
ぺちゃくちゃ喋りながらバスに乗っていると、いつの間にか朱音は寝ていた。
それから5分くらいすると、水族館に近いバス停に到着した。
「朱音~~。起きろ~~」
「ん、は~~い」
「早くしろよ~~」
「ごめんごめん」
少し歩き、水族館に着いた。
そして、入ったのはいいのだが……
「ねえねえ、これ見て! クラゲ!」
朱音は大のクラゲ好きで、クラゲコーナーから一歩も出ようとしない。
俺はイルカのショーが見たいのに……
「このクラゲ、何て名前なんだ?」
「え、これも知らないの⁉︎ ミズクラゲだよ⁉︎」
「へ~~、これが。名前しか聞いたことない」
「クラゲ本当に分かんないんだね……」
「まあ、はっきり言うと、あんま興味わかないし、俺はイルカのショーが見たいからな」
「なんだ、言ってくれればいいのに」
「だって、朱音楽しそうだったから」
「健って優しいね!」
「やっぱり⁉︎」
「そこでそう言うと台無しだよ」
「ああああああああああ、何も聞こえません。イルカのショーに行きましょう」
「そうですね」
イルカのショーは端折る。
イルカばしゃーん。
水じゃぶーん。
俺たちびちゃびちゃ。
そんな感じだ。
その後も、ゲームセンターや、コンビニやらなんやら行って、午後5時くらいに家に帰り着いた。
「今日、私の家親いないんだよね~~(チラチラ)」
「そ、そうなんだ。俺ん家も親いないから、とと、泊まってく?」
「喜んで‼︎‼︎」
(何言ってんだ? 俺。相手は女子だぞ! やっぱりやめた方が……)
「お邪魔しまーす」
(結局言えない俺って、もしかしてヘタレ?)
「やっべ、寝坊した」
慌てて玄関を飛び出すと、そこには朱音はいない。
時田家を見ると…… 誰か出てきた。
「健~~! ごめ~~ん。遅れ…… あれ? 健、今出てきた?」
「うん」
「はぁ、良かった~~。支度に時間かかっちゃて。健は?」
「ね、寝坊」
「ふふっ、なんか健らしい」
「なんだよらしいって、まだ会って2日目だろ」
「そういえばそうだね。なんでか分からないけど、健とはもっと前から会ってた気がする」
「なんだよそれ……」
「じゃ、行こっか」
「おう!」
俺たちはバスに乗る。
ここって割と緑が多い(田舎)だから、バスが少ない。
多いはずの朝でさえ1時間に1本だ。
「で、どこに行くの?(ワクワク)」
「水族館」
「ベタだな~」
「しょうがないだろ。昨日まで彼女いない歴=年齢だったんだし」
「へ~~、健ってこれまで彼女いなかったんだ」
「モテなかったからな」
「うっそだ~~」
「本当だよ~~」
「何で? 健はカッコいいのに」
「うっ……」
「どうしたの?」
「面と向かって言われると、恥ずかしいっていうか、なんていうか…… あれだ、朱音は、彼氏いたことあるのか?」
「ないよ?」
「何で? 朱音は可愛いのに」
「うっ…… 恥ずかしい……」
「そういうことだ」
ぺちゃくちゃ喋りながらバスに乗っていると、いつの間にか朱音は寝ていた。
それから5分くらいすると、水族館に近いバス停に到着した。
「朱音~~。起きろ~~」
「ん、は~~い」
「早くしろよ~~」
「ごめんごめん」
少し歩き、水族館に着いた。
そして、入ったのはいいのだが……
「ねえねえ、これ見て! クラゲ!」
朱音は大のクラゲ好きで、クラゲコーナーから一歩も出ようとしない。
俺はイルカのショーが見たいのに……
「このクラゲ、何て名前なんだ?」
「え、これも知らないの⁉︎ ミズクラゲだよ⁉︎」
「へ~~、これが。名前しか聞いたことない」
「クラゲ本当に分かんないんだね……」
「まあ、はっきり言うと、あんま興味わかないし、俺はイルカのショーが見たいからな」
「なんだ、言ってくれればいいのに」
「だって、朱音楽しそうだったから」
「健って優しいね!」
「やっぱり⁉︎」
「そこでそう言うと台無しだよ」
「ああああああああああ、何も聞こえません。イルカのショーに行きましょう」
「そうですね」
イルカのショーは端折る。
イルカばしゃーん。
水じゃぶーん。
俺たちびちゃびちゃ。
そんな感じだ。
その後も、ゲームセンターや、コンビニやらなんやら行って、午後5時くらいに家に帰り着いた。
「今日、私の家親いないんだよね~~(チラチラ)」
「そ、そうなんだ。俺ん家も親いないから、とと、泊まってく?」
「喜んで‼︎‼︎」
(何言ってんだ? 俺。相手は女子だぞ! やっぱりやめた方が……)
「お邪魔しまーす」
(結局言えない俺って、もしかしてヘタレ?)
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