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第一章 武具家

Cランクの採取依頼

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「ん? Cランクの採取依頼?」

俺がCランクの依頼を受けようと依頼用紙を見ていると、採取依頼が目に留まる。

「Cランクに採取なんてあったんだな」

内容は、深緑の森という森にある、
『エリクス』という花を取ってきて欲しいそうだ。

『エリクス』は、あの有名なエリクサーの原料で、特に深緑の森に多く自生しているらしい。
深緑の森はここから北に少し歩いたところにあるのだが、なぜCランクかというと、
そこに生息している魔物が結構強いからだという。
まぁ、強いと言っても、実際はDランク程度らしい。

「報酬すごいな。受けよ」

しかもこれ、採取は10本で報酬が20万円、さらにエリクサー1本付き!
これは受けるしかない!

「これ、受けさせて下さい」

「かしこまりました。……でも、良いんですか?」

「? どういうことですか?」

「確かに、エリクスは深緑の森に多く生えてますけど、多いと言っても他より多いってだけで全然見つからないんです」

「え、そうなんですか……」

「まぁ、依頼達成できなくてもペナルティはありませんし、受けても良いですけど、どうします?」

「受けます。夢を見たいんです」

「そうですか…… 1本も見つからないのが普通なので、見つからなくても気を落とさないで下さいね」

「はい、覚えておきます」

うまい話には裏があるってこういうことなのか?
裏ではないような気もするけど、きっとこういうことなんだろう。

深緑の森は、樹海みたいになっている。
樹海ほど広いわけではないが、雰囲気的に。
もっと整備されてないかと思っていたが、街道も、休憩所もある。
そんなところにエリクスは生えないだろうけど。

というわけで、獣道みたいなところに入り、絶賛迷い中です!
どうしたらいいですか?

「どうしよ……」

完全に迷った。
迷ってお陰でエリクスは5本手に入った。
やったね! 20万円とエリクサーだよ!
……出られれば、だけど。

「方位磁針でも持ってくれば良かった……」

樹海では方位磁針は狂うというが、あれはデマらしい。

「何かいい方法は…… はっ! 思い出した!」

日光と腕時計で方角が分かる方法があった!
ま、腕時計家に置いてきたんですけどね。

「最終手段だ…… 一直線に歩き続けるぞ……」

太陽の位置と、さっき11時だった頃から、大体南と思われる方角に歩き続ける。

体感2時間後……

「や、やっと出られた……」

ついに深緑の森を脱出。
速攻でギルドに行く。
実際は3時間経ってました。

「エリクス見つけました……」

「え⁉︎   よく見つけられましたね?」

「迷っていたら、いつのまにか5本ありました」

「あ、迷ったんですね」

「方位磁針も腕時計も持ち合わせてなくて……」

「次からは気をつけてくださいね?」

「はい、善処します」

そんなこんなで20万円とエリクサーを貰い、帰宅。

「ただいま~~」

「お帰り~~。今日の晩ご飯もカレーだよ」

「お、2日目のカレーか。あれ美味しいんだよな」

「美味しいよね~~。温めるから、待ってて」

「ありがと」

やっぱりカレーは美味しいと思いましたまる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エ○ァ、終わっちゃいましたね。
続いて欲しいな……
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