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15話 vsゴブリン

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(ゴブリンを倒せた!少しずつだが、前にも進めてる!この半年間の様に、見えない何かに縋りながら、前にも後ろにも進んでいるのかわからない様なあの時とは違う!少しでも進めているという事がこんなにも嬉しいとは思わなかったな)

俺は自分が握りしめるサバイバルナイフを見つめる。

(よし、この調子でスライムだけじゃなく、ゴブリンも狩るぞ!っあ!そういえばステータスはどうなってるんだろうか?)

そう思った俺は、心の中でステータスと唱えると、目の前に半透明のパネルが現れる。

名前 四ノ宮 翔 レベル1→2
職業 無職

HP100/100 →110/110 MP0/0 

STR 1 VIT 1 AGI 1
DEX 1 INT 1
ー状態ー
呪い
ースキルー
ー称号ー
呪われた子

「れ、レベルが上がってる!」

レベルが上がっていることに驚いた俺は、咄嗟に声を出してしまった。すぐ様そのことに気づいた俺は、すぐに口を手で押さえる。

(だ、大丈夫か?他の魔物にバレてないよな?)

俺は周囲を注意深く観察する。しかし他の魔物に気づかれた様子はなかったため、ほっと胸を下ろした。

(よ、よかった。嬉しすぎて、ついつい声に出してしまった。でも、レベルが上がったことで、基本的なステータスは呪いのせいでオール1のままだけど、HPは10も増えた!少しだけ、希望が見えたぞ!)

レベルが上がったことでテンションが上がった俺は、その後も注意を払いつつも、スライムやゴブリンをできるだけ狩っていく。

そして時計が午後8時を回っていたので、帰ることにした。

「こ、これが今日の成果物か!」

机の上には、今日ゴブリンやスライムを狩った事に対して得た成果物を並べていた。

魔石(極小)×42
ゴブリンのお守り×1

内訳としては、スライムで出た魔石が15個、ゴブリンから出た魔石が27個だ。

それに魔石だけでなくゴブリンからドロップしたゴブリンのお守りというアクセサリーが1個出た。

このゴブリンのお守りというアクセサリーの効果は、調べた所によると、VIT+2の効果を持つらしい。しかし装備する制限が、STRが5以上らしい。

「俺に装備はできないな。どうして制限のないアクセサリーや武器、防具がないんだろうな。まぁ、考えたってしょうがないな」

俺はそう思い、今は今日一日で得た成果物を見て、充実感を得る事にした。

「スライムならまだしも、ゴブリンを狩れるとは思わなかったな。ステータスオール1でも狩れるんだ。他の冒険者なんて余裕だろう。だからこんな事で喜んじゃいけないってのは分かってるが、嬉しいな」

他の冒険者にとったらどうって事もない事でも、この半年立ち止まっていた様な俺は、喜びを噛み締めていた。

「それに、ステータス」

名前 四ノ宮 翔 レベル2→4
職業 ハンター

HP110/110→130/130 MP0/0

STR 1 VIT 1 AGI 1
DEX 1 INT 1
ー状態ー
呪い
ースキルー
ー称号ー
呪われた子

今日1日魔物を狩ったことで、レベルが4にまであがり、体力も130まで上がった。そして職業が無職からハンターに変わった。

ハンター → AGI+5 DEX+5

職業に就くと、ステータス増加の恩恵が受けられるみたいだ。、、、俺は呪いがあるため受けられないが。それでも、未発見ダンジョンを見つけた事で、少しずつ進めている事実が嬉しい。

「よし、明日からも魔物を狩っていくぞ!そして悠人に追いつく!まだ追いつく為の策はまだなく、問題も山積みだが、少しずつでもあいつに追いつかねーとな」



「そういや、魔石っていくらで売れんだ?」

魔石は冒険者の資格のあるものしか、売ることは出来ないが、ふとした好奇心で調べる事にした。

「えーと、極上の魔石は、大体1つ500円で売れる、、、、、ってまじか!てことは何だ?俺は今日21000円も稼いだってことか!へー、極小でこれならもっと大きい魔石はいくらすんだよ。こりゃ、冒険者はモテるわけだ。ま、今はそんな事どうでもいいか、いつか魔石が売れる日が俺に来るかどうかもわからねーが、とにかくやるしかねーからな」

ここ半年でやる様になった筋トレをした後は、入念にストレッチをし床に着く。

この日もよく眠ることのできた日だった。











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