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骸骨さん達との出会い
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気絶した瑠璃を見つめる、骸骨2人。
「あらあら、気絶しちゃったわね。」
「そうだねぇ。僕たちを見て気絶したってことは異世界人かな? パニックになって攻撃してきたら困るね。」
「じゃ、縄でぐるぐる巻いちゃいましょ。この子が落ち着いたらこの世界について説明してあげたら良いわ。」
「そうしよう。そうだマリー、きっとお腹が空いているだろうから僕はご飯を作ってくるよ。」
「レオのご飯は美味しいから喜ぶわね。私はこの子が泊まってもいいように、部屋の準備をしておくわ。」
骸骨たちにぐるぐる巻きにされ荷物と一緒にベットで寝かされていると、暫くして美味しそうな香りが漂ってきた。
美味しそうな香りに気が付いて目を開けると、ぐるぐる巻きにされてベッドに寝かされている状態。骸骨を見て気絶をしたことを思い出し、パニックになり叫ぼうとするが、恐怖のあまり声が出ない。
そこに、様子を見にマリーがやってきた。
「気が付いたのね。私はマリー、よろしくね!
知らない人だったから安全の為、少し縛らせてもらったの。怯えないで大丈夫よ、危害を加えるなら気絶してる間にやってるから。そもそも家に入れないし。
まず、私たちの事から説明するわ。その後であなたのことを聞かせてほしいの。
大丈夫なようなら、私のパートナーのレオを呼ぶけれど良いかしら?」
目を細くしてマリーを睨み、警戒するような表情をしていた瑠璃。
「確かに、安心はできないけれど危害を加えるなら気絶した間にしているわね。よく見ると優しく微笑んでいるみたいだわ。ちょっと可愛いくも見えてきた。」
パニックなのか小声で呟いている事に気が付いていな瑠璃は、落ち着いてきたのかマリーに大丈夫だと告げて頷いた。
瑠璃の呟きを聞いて目元と口元の骨が横に動き、少し照れた様な骨の動きをしたマリー。瑠璃が頷くのを確認するとレオを呼ぶ。
「レオ―、彼女気がついたわ。落ち着いてるし説明をしたいから、こっちに来てくれない?」
「すぐ行くよ、マリー。」
マリーに呼ばれてレオがやってきた。骸骨2体目だ。
「初めまして、僕はレオ。よろしくね。」
こちらは男性の骸骨のようで、マリーより少し骨が大きいようだ。骨と服だけなのに明るく優しそうな雰囲気を感じさせる。
「初めまして、瑠璃と言います。よろしくお願いします。」
落ち着いている瑠璃を見て、話し始めるマリー。
「私達はこの森で暮らしている夫婦なの。この森の中心地にはエルフ族の国があるわ。
後は数人の骸骨仲間が近所で暮らしているわね。
エルフ族は他種族との交流を好まないから、私達は同じ国には暮らしていないの。」
骸骨が話している時点で、自分のいた世界ではないんだろうなと思っていたのか、特に驚く様子は見えない瑠璃。何か考え込んでいる。そんな瑠璃を見ていた2人は少し意外そうな声で話す。
「落ち着いているんだね。違う世界から来たんだから、もっと驚くかと思ったんだけど・・・・・・。」
感心しているように言うレオ。その隣で頷くマリー。レオの言葉を聞いて驚いたように瑠璃は質問した。
「え。 どうして異世界から来たって分かったんですか?」
「見たことのない袋や物を持っていたからね。」
そう言って、スマホやマイバックを見つめるレオ。異世界から来た事がばれていると知って動揺している瑠璃。
「異世界から来たからと言って、危害を加えたりはしないわ。縄もほどいてあげたいし、続きはご飯を食べてからにしましょう。
レオがご飯を作ってくれたの。彼のお料理はどれもとっても美味しいの。」
「そうだった、このぐるぐる巻きをほどいてもらいたいです。お腹もすいてきたし、異世界のご飯を私が食べられるのか確認したいですし、お願いします。」
マリーが縄をほどいている間に、レオがテーブルにご飯を並べてくれている。
「今日は、パンとスープ、蒸し鶏サラダです。」
瑠璃の世界と変わらなそうな食事が並んでいる。
「異世界でも普通にご飯が食べられそうです。食事事情が同じで良かった。美味しそう、ありがとうございます。」
「いえいえ。口に合うと良いんだけれど。」
「では、いただきます。」
料理をおいしそうに食べる瑠璃。瑠璃がちらりと見るとレオとマリーも不思議な事に普通に食べていた。口の中に食べ物が入ると食べ物が消えている。
「気に入ってもらえて安心したよ。お茶とデザートの準備をしてくるよ。」
「レオが戻ってきたら、説明を始めるわね。」
「はい。」
レオがお茶とお菓子をテーブルに並べて、マリーの隣に座る。
「では、この世界について説明していくわね。」
「はい、お願いします。」
瑠璃は真剣な顔で頷いた。
「あらあら、気絶しちゃったわね。」
「そうだねぇ。僕たちを見て気絶したってことは異世界人かな? パニックになって攻撃してきたら困るね。」
「じゃ、縄でぐるぐる巻いちゃいましょ。この子が落ち着いたらこの世界について説明してあげたら良いわ。」
「そうしよう。そうだマリー、きっとお腹が空いているだろうから僕はご飯を作ってくるよ。」
「レオのご飯は美味しいから喜ぶわね。私はこの子が泊まってもいいように、部屋の準備をしておくわ。」
骸骨たちにぐるぐる巻きにされ荷物と一緒にベットで寝かされていると、暫くして美味しそうな香りが漂ってきた。
美味しそうな香りに気が付いて目を開けると、ぐるぐる巻きにされてベッドに寝かされている状態。骸骨を見て気絶をしたことを思い出し、パニックになり叫ぼうとするが、恐怖のあまり声が出ない。
そこに、様子を見にマリーがやってきた。
「気が付いたのね。私はマリー、よろしくね!
知らない人だったから安全の為、少し縛らせてもらったの。怯えないで大丈夫よ、危害を加えるなら気絶してる間にやってるから。そもそも家に入れないし。
まず、私たちの事から説明するわ。その後であなたのことを聞かせてほしいの。
大丈夫なようなら、私のパートナーのレオを呼ぶけれど良いかしら?」
目を細くしてマリーを睨み、警戒するような表情をしていた瑠璃。
「確かに、安心はできないけれど危害を加えるなら気絶した間にしているわね。よく見ると優しく微笑んでいるみたいだわ。ちょっと可愛いくも見えてきた。」
パニックなのか小声で呟いている事に気が付いていな瑠璃は、落ち着いてきたのかマリーに大丈夫だと告げて頷いた。
瑠璃の呟きを聞いて目元と口元の骨が横に動き、少し照れた様な骨の動きをしたマリー。瑠璃が頷くのを確認するとレオを呼ぶ。
「レオ―、彼女気がついたわ。落ち着いてるし説明をしたいから、こっちに来てくれない?」
「すぐ行くよ、マリー。」
マリーに呼ばれてレオがやってきた。骸骨2体目だ。
「初めまして、僕はレオ。よろしくね。」
こちらは男性の骸骨のようで、マリーより少し骨が大きいようだ。骨と服だけなのに明るく優しそうな雰囲気を感じさせる。
「初めまして、瑠璃と言います。よろしくお願いします。」
落ち着いている瑠璃を見て、話し始めるマリー。
「私達はこの森で暮らしている夫婦なの。この森の中心地にはエルフ族の国があるわ。
後は数人の骸骨仲間が近所で暮らしているわね。
エルフ族は他種族との交流を好まないから、私達は同じ国には暮らしていないの。」
骸骨が話している時点で、自分のいた世界ではないんだろうなと思っていたのか、特に驚く様子は見えない瑠璃。何か考え込んでいる。そんな瑠璃を見ていた2人は少し意外そうな声で話す。
「落ち着いているんだね。違う世界から来たんだから、もっと驚くかと思ったんだけど・・・・・・。」
感心しているように言うレオ。その隣で頷くマリー。レオの言葉を聞いて驚いたように瑠璃は質問した。
「え。 どうして異世界から来たって分かったんですか?」
「見たことのない袋や物を持っていたからね。」
そう言って、スマホやマイバックを見つめるレオ。異世界から来た事がばれていると知って動揺している瑠璃。
「異世界から来たからと言って、危害を加えたりはしないわ。縄もほどいてあげたいし、続きはご飯を食べてからにしましょう。
レオがご飯を作ってくれたの。彼のお料理はどれもとっても美味しいの。」
「そうだった、このぐるぐる巻きをほどいてもらいたいです。お腹もすいてきたし、異世界のご飯を私が食べられるのか確認したいですし、お願いします。」
マリーが縄をほどいている間に、レオがテーブルにご飯を並べてくれている。
「今日は、パンとスープ、蒸し鶏サラダです。」
瑠璃の世界と変わらなそうな食事が並んでいる。
「異世界でも普通にご飯が食べられそうです。食事事情が同じで良かった。美味しそう、ありがとうございます。」
「いえいえ。口に合うと良いんだけれど。」
「では、いただきます。」
料理をおいしそうに食べる瑠璃。瑠璃がちらりと見るとレオとマリーも不思議な事に普通に食べていた。口の中に食べ物が入ると食べ物が消えている。
「気に入ってもらえて安心したよ。お茶とデザートの準備をしてくるよ。」
「レオが戻ってきたら、説明を始めるわね。」
「はい。」
レオがお茶とお菓子をテーブルに並べて、マリーの隣に座る。
「では、この世界について説明していくわね。」
「はい、お願いします。」
瑠璃は真剣な顔で頷いた。
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