27 / 39
王太子達とマリー 中等部入学
しおりを挟む
いよいよ今日は、王太子とマリー達が中等部に入学する日だ。
これからの3年間でレティシアが人質として他国に送られるかどうかが決まる。
レティシアは、朝から緊張していた。部屋で1人でぶつぶつ言っている。
「この私が人質なんかになってたまるもんですか。
私達が入学するまで、マリーを苛めたりしないように、交流会で貴族の差別意識を消し、派閥の仲も良好になるようにした。王太子達にはかかわらない様に注意して、彼らの振る舞いはすでに上の方で問題になっている事もさり気なく伝えてあるし。
それに、マリーの評判を聞く限り映像のような子じゃないのよね。むしろミーナ様の方が似ている気もする、まあミーナ様は今は良いのよ。
準備は万端、後は注意深く見守って、軌道修正していくしかないわ。」
映像と同じなら、今日の入学式で王太子とジャンがマリーを見て一目ぼれするのだ。
そして、王太子がマリーに自己紹介して名前を聞く。そこから2人は恋に落ちて、2人で一緒に過ごすようになる。それを不快に思った私達がマリーに嫌がらせをしたり苛めたりする。
そして、最後卒業式の時に、私達婚約候補者は、マリーへの虐めの責任を取らされて婚約は破談。私達は他国へ人質として送られ、王太子とマリーが結婚して幸せになる。
映像を思い出し、なんだか苛々してきたレティシア。一通り心の中で悪態をつくと、スッキリし落ち着きを取り戻す。
数日前レティシアは、中等部の派閥の子供達を招いて、彼らの考え方や振る舞い貴族との関わり方等を細かくチェック、最終確認をしたのだ。
そして今日レティシアは、中等部に親戚の子がいるメイドを入学式に参加させていた。準備は万端。彼女からの報告を待つだけだ。
中等部の入学で、久しぶりにジャンに会えた王子は、嬉しくて少しはしゃいでいた。
「ジャンが謹慎されるなんて間違ってる。俺の力が足らないばかりにすまない。
あの件は俺の評判を落とす為の罠だったんだ。王女達の評判が上がったのが証拠だな。」
王太子が自分達の考えが間違っていたという事実を認められず、自分の思い込みを事実であると思っている事が周囲の人間に伝わっていく。
ダニエル・トーン伯爵子息は、正直王太子はもう駄目だと思っていた。支持する相手を間違えたが、決めたのはトーン伯爵だ。どうしようもない。
「殿下、ここは人目があります。そのような事をここで申して、他の生徒が巻き込まれたら可哀想ですよ。」
「そうだな、本当にダニエルは優しいな。この話はもうやめよう。」
王太子達は話しながら歩いてると、前にきらきらと輝く金色の髪の少女がいるのに気がつく。魅かれるように少し早足になって追いつくと、金髪の長い髪と金色の目の美しい少女マリーだった。思わず見とれるが、すぐに話しかけようとした王太子。
その時マリーは、何か思い出したような表情をして慌てて去っていった。
「なんて可愛らしい子なんだ。あの子と一緒に過ごしたい。これが恋か。」
同じように少女に見とれているジャンと、あきれ返り固まったダニエル。
そしてそれを目撃し、しっかりとその映像を魔道具に収めたレティシアのメイド。
王太子達に気付いたマリーは焦っていた。
初等部を飛び級して中等部に入学した為、問題児の王太子とジャン・ロレーヌ公爵子息が同学年だとダンから聞いていた。ダンにはなるべくかかわらないで欲しいと言われた。
勿論、関わるつもりもなかったし、王太子や伯爵子息と男爵令嬢が関わることなんてないと思っていた。でも王太子達の自分を見る眼差しから、好意を抱いたのではないかと思ったマリー。まさかと思うが、相手は王太子だし念の為男爵家に知らせる事にした。
知らせを聞いた男爵家では、どんよりと重い空気が漂っていた。
「何か嫌な事が起こるのではないかと思っていましたが、予感的中ですね、お父様、お母様。
王太子の身分で男爵令嬢に見惚れられても、マリーにはトラブルにしかならないのに。
あの王太子ですから、万が一、王太子がマリーとの婚約を望んだらどうするのか、対応を考えなければいけないと思います。
マリーが婚約を望むなら他家への養女で可能になると思いますが、望まない場合は最悪、皆で逃げるしかありません。マリーの祖父母の力も借りた方が良いでしょうね。」
「そうだな、まずはマリーの気持ちを確認しよう。」
同じ女性同士話しやすいだろうという事で、マリナ男爵夫人が話をしに学校に行くことになった。いきなり行くと目立つから、1週間後に面会を申し込むことで決まった。
レティシアは帰ってきたメイドから報告と映像の魔道具を見せて貰う。
メイドを下がらせたレティシアは喜びの余り口に手を当てて叫んだ。そして魔道具をもって両親の元へと凄い速さで歩いて行った。(公爵令嬢レティシア、大声を出したり走ったりはしない)
「お父様、お母様。とても嬉しいお知らせです。」
「そうでしょうね、よく分かるわ。レティシアを見れば。」
「フフフ。冷静でいられるのも今だけですわよ。これはとても驚くと思います。」
不気味な笑いのレティシア。少し引いている両親は、レティシアから魔道具を渡され王太子がマリーに恋に落ちる映像を見る。
「これは、よく言ってくれた。凄いじゃないか、王太子殿下。さすがだな。(残念王子)」
「確かに、レティシアが大喜びなのも納得ですわ。素晴らしい(馬鹿)ですわ。」
「そうでしょう、そうでしょう、フフフ。」
家族3人思わず手を取り、笑いながら喜んでいる。
「王太子殿下の恋ですものね、当家は辞退して王太子殿下の幸せを。ね、ハワード。」
「ああ。早速、これを王に見せて、婚約者候補の辞退を再度申し込まないとな。」
「ええ、例え又駄目でも、王太子殿下がこのような事を積み重ねてくれたら、思ったより早く辞退できそうですね。あなた。」
「これからの、王太子殿下に期待だな。彼ならきっと、何かやってくれる。
こんなに彼に期待するのは初めてかもしれん。」
「でも、ジャン殿も恋に落ちたような顔でボーっと立っていました。
それと私は、ダニエル・トーン伯爵子息がどう動くかが気になりますわ。」
「ジャン殿と王太子殿下で恋のライバルとして、対決するかもしれないな。今後は注意深く様子を見守らないと。あの女の子とダニエル・トーン伯爵子息の事は何か知っているかな。」
レティシアは両親にマリーの初等部でのトラブルの話と解決した手腕に飛び級、新しい友人達とマリーの可愛らしさが原因で女性の友人と上手くいかずに疎遠になった事、現在のマリーの友人関係等を説明。
「マリーさんの対応は貴族令嬢として素晴らしいと思いますわ。
確か、従兄のダン様も飛び級していて、騎士を目指す子供達の為に騎士志望の友人と初等部に訪問していたと聞きました。大人気だそうですよ。少ない魔力でも戦術と剣で、模擬戦では負けなしだそうです。
後、ダニエル・トーン伯爵子息ですが、ミーナ様の幼馴染で小さい頃はよくジャン殿も一緒に3人で遊んだそうです。彼は優しく皆に好かれる人物で、ミーナ様が騎士団に入りたがっているのを知っていて応援してくれているそうです。」
「ダニエル・トーン伯爵子息は、王太子の横で目立たないが、策略家タイプだな。前回のパーティーでも彼がいたら、王太子がジャンの加勢に行くことは止められたかもしれない。
だがなぜ彼がミーナ様の応援をするのだろう。言葉だけなのか、それとも何かほかにあるのか。調べてみるか。」
「あなた、マリーさんの事はどうするの。当家としては彼女と王太子が婚約しようとしなかろうと、どちらでもいいのだけれど。」
「あそこの家は余り近づきたくはないんだよ。彼らの事は王弟に投げて当家は関わらないようにする。
レティシアは交流会でお友達から話を聞き、お友達には彼らに関わらずに放っておかせるように。遠くから見守るだけにさせるんだよ。
彼らに関わると王太子かトーン伯爵子息が、何か罠をしかけて、婚約者候補達との婚約予定を反故にするのに利用するかもしれない。マリーさんに嫌がらせをして襲わせたと糾弾するとか。
派閥内に、行動には細心の注意を払い警戒するように連絡を回すか。この3年間は特に気を付けないとな。」
「それが良いわ。話は変わるけれど、レティシア。魔法研究の方は順調かしら。」
「はい、お母様。騎士団やルーサー様のご協力のおかげで、中等部卒業の頃に発表できますわ。飛び級の準備も順調です。不安だった模擬戦も騎士団の方のおかげで自信がつきました。」
「それは良かったわ。私達の方は、隣国で家と商会を購入したから、後は予備の家と商会をもう1つ違う国に購入するわ。まだこの国ほどの利益は出せていないけれど、私達なら小さいな商会からでも何とかなるものね。」
「後、カトリーナ様のお兄様達が家に戻られたそうです。辺境領はすっかり生まれ変わったようですね。
カトリーナ様が言うには、お兄様達は王太子殿下との婚約には反対の立場との事で、公爵と対立しているそうですわ。」
「そうか、暫くは双方膠着状態だろうが、こちらも注意深く観察せねばな。
となると、婚約候補者がミーナ様だけになって、ミーナ様が婚約者となるかもな。」
話が終わると、ハワードは王への謁見と派閥に連絡をする為に部屋を出て行った。
メリーナとレティシアも、自分達の部屋に戻っていった。
これからの3年間でレティシアが人質として他国に送られるかどうかが決まる。
レティシアは、朝から緊張していた。部屋で1人でぶつぶつ言っている。
「この私が人質なんかになってたまるもんですか。
私達が入学するまで、マリーを苛めたりしないように、交流会で貴族の差別意識を消し、派閥の仲も良好になるようにした。王太子達にはかかわらない様に注意して、彼らの振る舞いはすでに上の方で問題になっている事もさり気なく伝えてあるし。
それに、マリーの評判を聞く限り映像のような子じゃないのよね。むしろミーナ様の方が似ている気もする、まあミーナ様は今は良いのよ。
準備は万端、後は注意深く見守って、軌道修正していくしかないわ。」
映像と同じなら、今日の入学式で王太子とジャンがマリーを見て一目ぼれするのだ。
そして、王太子がマリーに自己紹介して名前を聞く。そこから2人は恋に落ちて、2人で一緒に過ごすようになる。それを不快に思った私達がマリーに嫌がらせをしたり苛めたりする。
そして、最後卒業式の時に、私達婚約候補者は、マリーへの虐めの責任を取らされて婚約は破談。私達は他国へ人質として送られ、王太子とマリーが結婚して幸せになる。
映像を思い出し、なんだか苛々してきたレティシア。一通り心の中で悪態をつくと、スッキリし落ち着きを取り戻す。
数日前レティシアは、中等部の派閥の子供達を招いて、彼らの考え方や振る舞い貴族との関わり方等を細かくチェック、最終確認をしたのだ。
そして今日レティシアは、中等部に親戚の子がいるメイドを入学式に参加させていた。準備は万端。彼女からの報告を待つだけだ。
中等部の入学で、久しぶりにジャンに会えた王子は、嬉しくて少しはしゃいでいた。
「ジャンが謹慎されるなんて間違ってる。俺の力が足らないばかりにすまない。
あの件は俺の評判を落とす為の罠だったんだ。王女達の評判が上がったのが証拠だな。」
王太子が自分達の考えが間違っていたという事実を認められず、自分の思い込みを事実であると思っている事が周囲の人間に伝わっていく。
ダニエル・トーン伯爵子息は、正直王太子はもう駄目だと思っていた。支持する相手を間違えたが、決めたのはトーン伯爵だ。どうしようもない。
「殿下、ここは人目があります。そのような事をここで申して、他の生徒が巻き込まれたら可哀想ですよ。」
「そうだな、本当にダニエルは優しいな。この話はもうやめよう。」
王太子達は話しながら歩いてると、前にきらきらと輝く金色の髪の少女がいるのに気がつく。魅かれるように少し早足になって追いつくと、金髪の長い髪と金色の目の美しい少女マリーだった。思わず見とれるが、すぐに話しかけようとした王太子。
その時マリーは、何か思い出したような表情をして慌てて去っていった。
「なんて可愛らしい子なんだ。あの子と一緒に過ごしたい。これが恋か。」
同じように少女に見とれているジャンと、あきれ返り固まったダニエル。
そしてそれを目撃し、しっかりとその映像を魔道具に収めたレティシアのメイド。
王太子達に気付いたマリーは焦っていた。
初等部を飛び級して中等部に入学した為、問題児の王太子とジャン・ロレーヌ公爵子息が同学年だとダンから聞いていた。ダンにはなるべくかかわらないで欲しいと言われた。
勿論、関わるつもりもなかったし、王太子や伯爵子息と男爵令嬢が関わることなんてないと思っていた。でも王太子達の自分を見る眼差しから、好意を抱いたのではないかと思ったマリー。まさかと思うが、相手は王太子だし念の為男爵家に知らせる事にした。
知らせを聞いた男爵家では、どんよりと重い空気が漂っていた。
「何か嫌な事が起こるのではないかと思っていましたが、予感的中ですね、お父様、お母様。
王太子の身分で男爵令嬢に見惚れられても、マリーにはトラブルにしかならないのに。
あの王太子ですから、万が一、王太子がマリーとの婚約を望んだらどうするのか、対応を考えなければいけないと思います。
マリーが婚約を望むなら他家への養女で可能になると思いますが、望まない場合は最悪、皆で逃げるしかありません。マリーの祖父母の力も借りた方が良いでしょうね。」
「そうだな、まずはマリーの気持ちを確認しよう。」
同じ女性同士話しやすいだろうという事で、マリナ男爵夫人が話をしに学校に行くことになった。いきなり行くと目立つから、1週間後に面会を申し込むことで決まった。
レティシアは帰ってきたメイドから報告と映像の魔道具を見せて貰う。
メイドを下がらせたレティシアは喜びの余り口に手を当てて叫んだ。そして魔道具をもって両親の元へと凄い速さで歩いて行った。(公爵令嬢レティシア、大声を出したり走ったりはしない)
「お父様、お母様。とても嬉しいお知らせです。」
「そうでしょうね、よく分かるわ。レティシアを見れば。」
「フフフ。冷静でいられるのも今だけですわよ。これはとても驚くと思います。」
不気味な笑いのレティシア。少し引いている両親は、レティシアから魔道具を渡され王太子がマリーに恋に落ちる映像を見る。
「これは、よく言ってくれた。凄いじゃないか、王太子殿下。さすがだな。(残念王子)」
「確かに、レティシアが大喜びなのも納得ですわ。素晴らしい(馬鹿)ですわ。」
「そうでしょう、そうでしょう、フフフ。」
家族3人思わず手を取り、笑いながら喜んでいる。
「王太子殿下の恋ですものね、当家は辞退して王太子殿下の幸せを。ね、ハワード。」
「ああ。早速、これを王に見せて、婚約者候補の辞退を再度申し込まないとな。」
「ええ、例え又駄目でも、王太子殿下がこのような事を積み重ねてくれたら、思ったより早く辞退できそうですね。あなた。」
「これからの、王太子殿下に期待だな。彼ならきっと、何かやってくれる。
こんなに彼に期待するのは初めてかもしれん。」
「でも、ジャン殿も恋に落ちたような顔でボーっと立っていました。
それと私は、ダニエル・トーン伯爵子息がどう動くかが気になりますわ。」
「ジャン殿と王太子殿下で恋のライバルとして、対決するかもしれないな。今後は注意深く様子を見守らないと。あの女の子とダニエル・トーン伯爵子息の事は何か知っているかな。」
レティシアは両親にマリーの初等部でのトラブルの話と解決した手腕に飛び級、新しい友人達とマリーの可愛らしさが原因で女性の友人と上手くいかずに疎遠になった事、現在のマリーの友人関係等を説明。
「マリーさんの対応は貴族令嬢として素晴らしいと思いますわ。
確か、従兄のダン様も飛び級していて、騎士を目指す子供達の為に騎士志望の友人と初等部に訪問していたと聞きました。大人気だそうですよ。少ない魔力でも戦術と剣で、模擬戦では負けなしだそうです。
後、ダニエル・トーン伯爵子息ですが、ミーナ様の幼馴染で小さい頃はよくジャン殿も一緒に3人で遊んだそうです。彼は優しく皆に好かれる人物で、ミーナ様が騎士団に入りたがっているのを知っていて応援してくれているそうです。」
「ダニエル・トーン伯爵子息は、王太子の横で目立たないが、策略家タイプだな。前回のパーティーでも彼がいたら、王太子がジャンの加勢に行くことは止められたかもしれない。
だがなぜ彼がミーナ様の応援をするのだろう。言葉だけなのか、それとも何かほかにあるのか。調べてみるか。」
「あなた、マリーさんの事はどうするの。当家としては彼女と王太子が婚約しようとしなかろうと、どちらでもいいのだけれど。」
「あそこの家は余り近づきたくはないんだよ。彼らの事は王弟に投げて当家は関わらないようにする。
レティシアは交流会でお友達から話を聞き、お友達には彼らに関わらずに放っておかせるように。遠くから見守るだけにさせるんだよ。
彼らに関わると王太子かトーン伯爵子息が、何か罠をしかけて、婚約者候補達との婚約予定を反故にするのに利用するかもしれない。マリーさんに嫌がらせをして襲わせたと糾弾するとか。
派閥内に、行動には細心の注意を払い警戒するように連絡を回すか。この3年間は特に気を付けないとな。」
「それが良いわ。話は変わるけれど、レティシア。魔法研究の方は順調かしら。」
「はい、お母様。騎士団やルーサー様のご協力のおかげで、中等部卒業の頃に発表できますわ。飛び級の準備も順調です。不安だった模擬戦も騎士団の方のおかげで自信がつきました。」
「それは良かったわ。私達の方は、隣国で家と商会を購入したから、後は予備の家と商会をもう1つ違う国に購入するわ。まだこの国ほどの利益は出せていないけれど、私達なら小さいな商会からでも何とかなるものね。」
「後、カトリーナ様のお兄様達が家に戻られたそうです。辺境領はすっかり生まれ変わったようですね。
カトリーナ様が言うには、お兄様達は王太子殿下との婚約には反対の立場との事で、公爵と対立しているそうですわ。」
「そうか、暫くは双方膠着状態だろうが、こちらも注意深く観察せねばな。
となると、婚約候補者がミーナ様だけになって、ミーナ様が婚約者となるかもな。」
話が終わると、ハワードは王への謁見と派閥に連絡をする為に部屋を出て行った。
メリーナとレティシアも、自分達の部屋に戻っていった。
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
私はただ一度の暴言が許せない
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
厳かな結婚式だった。
花婿が花嫁のベールを上げるまでは。
ベールを上げ、その日初めて花嫁の顔を見た花婿マティアスは暴言を吐いた。
「私の花嫁は花のようなスカーレットだ!お前ではない!」と。
そして花嫁の父に向かって怒鳴った。
「騙したな!スカーレットではなく別人をよこすとは!
この婚姻はなしだ!訴えてやるから覚悟しろ!」と。
そこから始まる物語。
作者独自の世界観です。
短編予定。
のちのち、ちょこちょこ続編を書くかもしれません。
話が進むにつれ、ヒロイン・スカーレットの印象が変わっていくと思いますが。
楽しんでいただけると嬉しいです。
※9/10 13話公開後、ミスに気づいて何度か文を訂正、追加しました。申し訳ありません。
※9/20 最終回予定でしたが、訂正終わりませんでした!すみません!明日最終です!
※9/21 本編完結いたしました。ヒロインの夢がどうなったか、のところまでです。
ヒロインが誰を選んだのか?は読者の皆様に想像していただく終わり方となっております。
今後、番外編として別視点から見た物語など数話ののち、
ヒロインが誰と、どうしているかまでを書いたエピローグを公開する予定です。
よろしくお願いします。
※9/27 番外編を公開させていただきました。
※10/3 お話の一部(暴言部分1話、4話、6話)を訂正させていただきました。
※10/23 お話の一部(14話、番外編11ー1話)を訂正させていただきました。
※10/25 完結しました。
ここまでお読みくださった皆様。導いてくださった皆様にお礼申し上げます。
たくさんの方から感想をいただきました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
今後はいただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完結】王女様がお好きなら、邪魔者のわたしは要らないですか?
曽根原ツタ
恋愛
「クラウス様、あなたのことがお嫌いなんですって」
エルヴィアナと婚約者クラウスの仲はうまくいっていない。
最近、王女が一緒にいるのをよく見かけるようになったと思えば、とあるパーティーで王女から婚約者の本音を告げ口され、別れを決意する。更に、彼女とクラウスは想い合っているとか。
(王女様がお好きなら、邪魔者のわたしは身を引くとしましょう。クラウス様)
しかし。破局寸前で想定外の事件が起き、エルヴィアナのことが嫌いなはずの彼の態度が豹変して……?
小説家になろう様でも更新中
多産を見込まれて嫁いだ辺境伯家でしたが旦那様が閨に来ません。どうしたらいいのでしょう?
あとさん♪
恋愛
「俺の愛は、期待しないでくれ」
結婚式当日の晩、つまり初夜に、旦那様は私にそう言いました。
それはそれは苦渋に満ち満ちたお顔で。そして呆然とする私を残して、部屋を出て行った旦那様は、私が寝た後に私の上に伸し掛かって来まして。
不器用な年上旦那さまと割と飄々とした年下妻のじれじれラブ(を、目指しました)
※序盤、主人公が大切にされていない表現が続きます。ご気分を害された場合、速やかにブラウザバックして下さい。ご自分のメンタルはご自分で守って下さい。
※小説家になろうにも掲載しております
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる