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1章

説明会

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「私が話している時に妨害するのはやめて欲しかったですねぇ。皆様もお気を付けください。ゲーム進行または私運営側、サバイバーの迷惑行為を行えば彼のようになります。」

全員が絶句した。叫んでいた男の死体をよく見ると顔だけが無くなっていた。焦りながら上半身を調べると舌に何かが着いていた。

「そちらは舌ピアスでございます。お気に召しましたでしょうか?」

すると眼鏡をかけたおかっぱの少年が
「このピアスが爆弾となっている……と」

「左様でございます。」

この場にいた一同は舌にピアスが着いている事にきずき、絶望の顔をみせた。

そんなこともお構い無しに黒服は人狼ゲームの説明を話し始めた。流石に人狼ゲームのルールを聞かない者はいなかった。

「ごほん。それでは改めまして人狼ゲームRのルール説明を行わしていただいます。まず貴方達の鉄輪を外しますね。」

黒服がそう言うと椅子に拘束されていた手足が解放された。

「貴方達の椅子の裏に封筒が貼ってあると思われます。ご確認して頂いてもよろしいでしょうか?」

一同は黒服に言われたまま封筒に手をのびし中身を取り出した。

(中に入っているのはカードか?なんでこんなものが……)

中に入っていたのは虫眼鏡を片手に森を歩いている女のカードだった。

「その封筒の中には役職の書かれたカードが入っています。役職は村人4名、人狼3名、占い師1名、霊媒師1名、狩人1名、狂人1名そして、暗殺者1名と探偵1名が入っています。村人は何も特別な能力を持っていない一般市民。人狼は夜に1人選択し殺す。占い師は夜に1人選択し占う。霊媒師は投票で処刑された者の陣営をみる。狂人は人狼の手助けをするが誰が人狼か分からない。ここまでは皆様も分かりますね?」

(まぁ人狼ゲームは何回かやったことあるから分かるが、暗殺者と探偵ってなんだ?)

そう思っていると黒服が
「暗殺者と探偵は人狼ゲームRの特別役職でございます。」と言う。
そのまま黒服が
「暗殺者は昼に毎日1人暗殺してくだい。最終的には探偵を暗殺して頂き最後まで生き残れば勝利です。また探偵は誰が暗殺者なのか探し出し処刑してください。」

(俺は探偵か。暗殺者っていう悪をやればいいんだな?)

やらなきゃいけないことが自分にもできたんだと自分に言い聞かせると少しずつ落ち着いてきた。

すると背の小さいガキが
「処刑ってどういうことなの?」
と黒服に質問した。

すると黒服は
「処刑は簡単です。午後8時までに誰が人狼か予想して投票してください。投票数を1番集めた方が処刑対象になります。処刑対象になった方を皆さんで処刑してください。道具は壁に飾ってあるサバイバルナイフとレボルバー、そしてあそこに置いてあるギロチンを使ってください。」
と笑みを浮かべながら述べた。
「それでは皆様頑張ってください。心からご生還できるよう願っております。」
と言うとテレビはプツッと音がして消えてしまった。

これからどうしようかと迷っていると、壁についているスピーカーから「処刑の時間まで15分です。処刑対象を決める投票を行い始めてください。」とアナウンスが入った。

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