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3.こう見えても考えてます
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俺は相変わらず仕事が無いので書斎で本を読んでいると。
また、書斎の扉がノックされた。
「どうぞ」
「失礼します、ベル様お仕事です」
そう言って書斎に入ってきたのは、またもトリシアだった。
今度はちゃんと仕事で来たみたいだね。
「シア達で対処出来ないのが出たの?」
「いえ、私なら互角以上で戦えます」
「なら、シアが頑張って」
俺はトリシアには視線を向けず読書を続けながら、トリシアを送り出す様にバイバイと手を振った。
しかし、トリシアは一向に書斎を出ていって仕事に向かおうとしない。
「どうかしたの?シア」
「実はカラミタ様が最近ベル様が仕事をしていない事を気にされている様子です」
「カラミタ母さんが? でもそれは仕事をしてないんじゃなくて、俺が出る程の事が起きてないだけでしょ」
「しかし、この辺りで仕事をしている処をカラミタ様にお見せされた方がよろしいのでは?」
確かにカラミタ母さんに心配されるのは心苦しい。それに俺は担当領域を没収されてまた無職の居候には戻りたくないな。
「わかった俺が出よう。場所は?」
俺がそう聞くとトリシアは、俺の担当領域の地図を取り出して説明する。
「まず1-24から領域に侵入、5分前に確認された場所は6-25となっており、真っ直ぐ人類領地に進行しています」
「数は?」
「3です」
「相手種族は?」
「デスアイ1、オーガエンペラー2で、デスアイがリーダーの様です」
「触手の奴と筋肉の3匹ね、じゃあ先に行くから」
「はい、後で参ります」
「5分前に6だから7-25辺りで良いかな?」
さっさと終わらせてのんびり読書を楽しもう。
【転移】
ーーー
「よっと、さて何処にいるのかな?」
【転移】する場所を空に設定いしたので、空中に放り出された俺は魔力を固めて足場にし空中に着地する。そこから辺りを見渡すと。
「居た、ちゃんと3匹いるな」
3匹が真っ直ぐ移動しているので、俺は正面に立ちふさがる様にもう一度跳ぶ。
【転移】
「悪いがここは通行止めだ」
さっきと同じ手順で3匹の前に立ち塞がるように空中に立つ。
デスアイの見た目は巨大な眼球が瞼で包まれており、その瞼の至る所からは触手が生えている。体調10mで体が浮遊している魔物だ。
この巨大な目には死の目と言う能力があり、効果は自分以下の相手を即死させると言うものでかなり危険な能力だ。
それに、この目を使わなくともオーガエンペラーぐらいなら、余裕で雑巾の様に絞り殺す事が出来る程力も強い。
オーガエンペラーは唯単純に強いデカイって感じだな。
通常のオーガが2,3mなのに比べて、オーガエンペラーは体長20mを超える者が多く、今目の前にいるオーガエンペラーも体調20m後半はありそうだった。
【転移】して来たのに気づいたのか、デスアイは瞳の魔力を高め赤い光を放ち死の目を発動させた。
俺は特に避ける素振りも見せずに、光をその身に受けると。
【自動反射】
赤い光は体に当たると同時に反射して跳ね返りデスアイに当たる。
すると、デスアイの瞼が閉じ、重力に従い地面へと落下していった。
「後は筋肉が2匹か」
オーガエンペラーはデスアイが倒されて少しの間驚いていたが、馬鹿なのか明らかに格上だと分かっている俺相手に拳を振り下ろしてきた。
はあ、だから勝てないってば
【自動防御】
俺の体に拳が当たる前に透明な障壁のような物に弾かれる。
「リーダーを殺した奴相手に逃げずに挑むか」
流石、皇帝を名乗るだけの事はあるな。皇帝の癖にデスアイの子分になっていたけどな。
【自動反撃・圧力】
俺が喋り終わると同時に、重力魔法の1つである【圧力】が条件発動した。
オーガエンペラーの頭上に魔法陣が現れると、肉や骨が潰れる不快な音を出してオーガエンペラーは一瞬で潰れたトマトの様に変わった。
「終わったか」
終わってみると、圧倒的なチート能力で何もしない内に勝った様に見えるけど、これでも一応考えて戦っていたんだよ?
余裕で勝ったのは、まあ、そうなんだけど別にチートって言うほどチート能力じゃないだよね。いや便利だけどさ。
先ずは【自動反射】だが、魔力さえ有ればどんな攻撃や能力だろうと跳ね返す事が出来て、不意打ちが一切効かないと言えば強そうだけど、実際攻撃を反射させるにはその攻撃に使われている約2倍の魔力を消費しないといけないと言う欠点も持っている。
なので【自動反射】を兄弟喧嘩で使ってしまった日には、最初は圧倒出来ても最終的にはガス欠で一方的にボコボコにされる事なるので、唯の【自動反射】を同格や格上に使うのは自殺行為となる。
それに殴る蹴るといった直接攻撃とも相性が悪いので、今回のオートエンペラー相手には使わなかった。
まあ、即死攻撃を使う相手には、絶大な効果を発揮してくれるけどね。
即死攻撃は基本的に自分以下の相手に効く能力なので、その即死攻撃を反射されると耐性がない限り確実に死ぬ事になる。
俺にとっては即死攻撃を持っている敵は基本的にカモにしか見えない。
次、【自動防御】は唯の自動発動する魔法障壁で、不意打ちも防ぐ事が出来ると言う反射をしない【自動反射】って感じかな。
まあ、【自動反射】ほど魔力消費が激しくないって点だけは優秀だと思っている。
そして、最後に【自動反撃】、これは【自動防御】で受けた攻撃を元に相手の強さを予測して自動的に丁度いい威力の攻撃を選び相手を倒してくれると言う能力だ。
設定を変えておけば手加減も出来る。
まあ、今回は仕事中だったので設定を殺害にしていたからオーバーキル気味になって素材も取れなくなっていたけどね。
この【自動反撃】も自動でやってくれるってのは便利だけど、どの道自分の力以上の事は出来ないって事だ。
面倒だからやらないだけで【自動防御】を使わないで最初から【圧力】で潰しておけば簡単に終わったんだけどね。
「さて、シアが来るまで待たないとな」
魔物の始末が終わって暇になったので、転移で一緒に持って来てしまった本でも読んで時間を潰す事にするか。
【反重力】
足元から魔法陣が現れて体を通り抜け魔法をかける。
座れる場所がなかったので重力魔法で俺の体に掛かる重力をゼロにして、空中に漂いながら本を読み始めた。
「今日は風が気持ちいいな」
また、書斎の扉がノックされた。
「どうぞ」
「失礼します、ベル様お仕事です」
そう言って書斎に入ってきたのは、またもトリシアだった。
今度はちゃんと仕事で来たみたいだね。
「シア達で対処出来ないのが出たの?」
「いえ、私なら互角以上で戦えます」
「なら、シアが頑張って」
俺はトリシアには視線を向けず読書を続けながら、トリシアを送り出す様にバイバイと手を振った。
しかし、トリシアは一向に書斎を出ていって仕事に向かおうとしない。
「どうかしたの?シア」
「実はカラミタ様が最近ベル様が仕事をしていない事を気にされている様子です」
「カラミタ母さんが? でもそれは仕事をしてないんじゃなくて、俺が出る程の事が起きてないだけでしょ」
「しかし、この辺りで仕事をしている処をカラミタ様にお見せされた方がよろしいのでは?」
確かにカラミタ母さんに心配されるのは心苦しい。それに俺は担当領域を没収されてまた無職の居候には戻りたくないな。
「わかった俺が出よう。場所は?」
俺がそう聞くとトリシアは、俺の担当領域の地図を取り出して説明する。
「まず1-24から領域に侵入、5分前に確認された場所は6-25となっており、真っ直ぐ人類領地に進行しています」
「数は?」
「3です」
「相手種族は?」
「デスアイ1、オーガエンペラー2で、デスアイがリーダーの様です」
「触手の奴と筋肉の3匹ね、じゃあ先に行くから」
「はい、後で参ります」
「5分前に6だから7-25辺りで良いかな?」
さっさと終わらせてのんびり読書を楽しもう。
【転移】
ーーー
「よっと、さて何処にいるのかな?」
【転移】する場所を空に設定いしたので、空中に放り出された俺は魔力を固めて足場にし空中に着地する。そこから辺りを見渡すと。
「居た、ちゃんと3匹いるな」
3匹が真っ直ぐ移動しているので、俺は正面に立ちふさがる様にもう一度跳ぶ。
【転移】
「悪いがここは通行止めだ」
さっきと同じ手順で3匹の前に立ち塞がるように空中に立つ。
デスアイの見た目は巨大な眼球が瞼で包まれており、その瞼の至る所からは触手が生えている。体調10mで体が浮遊している魔物だ。
この巨大な目には死の目と言う能力があり、効果は自分以下の相手を即死させると言うものでかなり危険な能力だ。
それに、この目を使わなくともオーガエンペラーぐらいなら、余裕で雑巾の様に絞り殺す事が出来る程力も強い。
オーガエンペラーは唯単純に強いデカイって感じだな。
通常のオーガが2,3mなのに比べて、オーガエンペラーは体長20mを超える者が多く、今目の前にいるオーガエンペラーも体調20m後半はありそうだった。
【転移】して来たのに気づいたのか、デスアイは瞳の魔力を高め赤い光を放ち死の目を発動させた。
俺は特に避ける素振りも見せずに、光をその身に受けると。
【自動反射】
赤い光は体に当たると同時に反射して跳ね返りデスアイに当たる。
すると、デスアイの瞼が閉じ、重力に従い地面へと落下していった。
「後は筋肉が2匹か」
オーガエンペラーはデスアイが倒されて少しの間驚いていたが、馬鹿なのか明らかに格上だと分かっている俺相手に拳を振り下ろしてきた。
はあ、だから勝てないってば
【自動防御】
俺の体に拳が当たる前に透明な障壁のような物に弾かれる。
「リーダーを殺した奴相手に逃げずに挑むか」
流石、皇帝を名乗るだけの事はあるな。皇帝の癖にデスアイの子分になっていたけどな。
【自動反撃・圧力】
俺が喋り終わると同時に、重力魔法の1つである【圧力】が条件発動した。
オーガエンペラーの頭上に魔法陣が現れると、肉や骨が潰れる不快な音を出してオーガエンペラーは一瞬で潰れたトマトの様に変わった。
「終わったか」
終わってみると、圧倒的なチート能力で何もしない内に勝った様に見えるけど、これでも一応考えて戦っていたんだよ?
余裕で勝ったのは、まあ、そうなんだけど別にチートって言うほどチート能力じゃないだよね。いや便利だけどさ。
先ずは【自動反射】だが、魔力さえ有ればどんな攻撃や能力だろうと跳ね返す事が出来て、不意打ちが一切効かないと言えば強そうだけど、実際攻撃を反射させるにはその攻撃に使われている約2倍の魔力を消費しないといけないと言う欠点も持っている。
なので【自動反射】を兄弟喧嘩で使ってしまった日には、最初は圧倒出来ても最終的にはガス欠で一方的にボコボコにされる事なるので、唯の【自動反射】を同格や格上に使うのは自殺行為となる。
それに殴る蹴るといった直接攻撃とも相性が悪いので、今回のオートエンペラー相手には使わなかった。
まあ、即死攻撃を使う相手には、絶大な効果を発揮してくれるけどね。
即死攻撃は基本的に自分以下の相手に効く能力なので、その即死攻撃を反射されると耐性がない限り確実に死ぬ事になる。
俺にとっては即死攻撃を持っている敵は基本的にカモにしか見えない。
次、【自動防御】は唯の自動発動する魔法障壁で、不意打ちも防ぐ事が出来ると言う反射をしない【自動反射】って感じかな。
まあ、【自動反射】ほど魔力消費が激しくないって点だけは優秀だと思っている。
そして、最後に【自動反撃】、これは【自動防御】で受けた攻撃を元に相手の強さを予測して自動的に丁度いい威力の攻撃を選び相手を倒してくれると言う能力だ。
設定を変えておけば手加減も出来る。
まあ、今回は仕事中だったので設定を殺害にしていたからオーバーキル気味になって素材も取れなくなっていたけどね。
この【自動反撃】も自動でやってくれるってのは便利だけど、どの道自分の力以上の事は出来ないって事だ。
面倒だからやらないだけで【自動防御】を使わないで最初から【圧力】で潰しておけば簡単に終わったんだけどね。
「さて、シアが来るまで待たないとな」
魔物の始末が終わって暇になったので、転移で一緒に持って来てしまった本でも読んで時間を潰す事にするか。
【反重力】
足元から魔法陣が現れて体を通り抜け魔法をかける。
座れる場所がなかったので重力魔法で俺の体に掛かる重力をゼロにして、空中に漂いながら本を読み始めた。
「今日は風が気持ちいいな」
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