383 / 439
第十二章〜全てを失っても夢想を手に〜
7.レーツェルとラウロ
しおりを挟む
俺はヴィリデニアと話した後、いくつか欲しい資料を手に入れてから神秘科のある48階に戻った。合わせて数時間程度だったからまだ日は高い位置にあるはずだ。
行きたいところはあるのだが、流石に二日目から気を張りすぎても仕方がない。長期戦になるだろうしゆっくりやった方が良いだろう。
だから真っ直ぐに工房へ戻ったのだが、少し予想していた光景と違った。
家の扉の前で、レーツェルとヒカリが談笑していたのである。いや、談笑というには声が大きかったがそこはどうでもいい。
「おお、アルス! 戻って来たのか!」
どう声をかけようと迷っていると、先にレーツェルが気付いた。ここにいると示すためか、大きく右手を振っている。少し歩けば俺は二人のところに辿り着く。
「また後でと、そう朝に言っただろ。だから来たんだ。」
「いや、それはいいんだが、どうして家の前でヒカリと話してるんだ? 家の中に入れば良かったのに。」
「俺は人の工房に許可なく入らないようにしてるんだ。前に勝手に入って殺されかけた事があってな……」
レーツェルは少し遠い目をした。俺は構わないが、確かに自分の工房に入られたくない魔法使いは多いだろう。自分の研究成果を盗まれる可能性もあるわけだからな。
俺も気を付けておこう。まあ、大体は入れないように細工するものだから、誤って入るなんてことはないと思うが。
「兎に角、中で話そう。別に出せるものもないけど、立ち話をするよりマシだろ。」
俺は扉を開けて、家の中に入った。レーツェルは物珍しいものを見るように、辺りをきょろきょろと見ながら後に続いて入ってくる。
昨日、掃除をした時に端に寄せていた椅子を引っ張り出す。その椅子に二人を座らせた後に、俺も椅子に腰を落とした。
「それで、何の用だ?」
俺は単刀直入にそう聞いた。レーツェルは一度口をまごつかせて、少し思考を整理した後に口を開いた。
「あー……ヒカリにはもう話したんだがな、あんたの父親について、色々気になることがあって来たんだ。」
やはりその話か。ヒカリはどことなく気まずそうに押し黙っている。きっとこれからの話題が少し重苦しいものである事を察したが故であろう。
親父が死んでから約20年もの間、冠位は空席となった。それは多くの人が、ラウロの後釜になることを許せなかったからに他ならない。いくらミステアが優秀な魔法使いでも、たった一人で冠位になろうとする魔法使いを押しとめられるはずがないのだ。
それ程までに影響が大きい魔法使いだ。レーツェルとの関係も浅いものではないのだろう。
「俺は今こそ賢神だが、昔はてんでダメでよ。あんたと同じ第二学園に通ってたんだが、一度は退学寸前まで行ったんだ。」
レーツェルの話自体は珍しい事じゃない。第二学園は卒業するだけでも難しく、それで世間で有名になるほどの人物は数人だけの超難関校である。
四年生で中退、三年生で中退でも就職先が見つかるぐらいには厳しい評価が飛んでくる。俺の周りの人は全員漏れなく卒業したが、アースが卒業するまでには一悶着あったりしたのだ。さして重要ではないから割愛するけども。
しかし賢神の中ではそんな人物は珍しいだろう。賢神になる人は、俺やエルディナのように同世代とは差がある。そう簡単に努力で埋められる差ではないからこそ、神の名を冠するのだ。
「そんな時に、あんたの父親のラウロ先輩と出会った。当時から校内で有名だったラウロ先輩が、俺の珍しいだけの魔法を褒めてくれたんだ。それだけで魔法を好きになるには十分だろ?」
魔法が好きというのは、イメージによって姿を変える魔法の世界において最大の素養である。それがレーツェルの人生にどれだけの影響を与えたのかは想像に難くない。
「あの人は俺の恩人なんだ。だから、教えて欲しい。シルード大陸で一体何があったんだ? 一体どんな事があって、ラウロ先輩は死ぬ事になったんだ?」
鬼気迫る様子でレーツェルは俺にそう尋ねた。
答えにくい質問だ。俺は確かにラウロ・ウァクラートという人間の息子である。しかし一度も会ったことはないし、未だにどんな人物であるかも知らない。
それでも俺の知りうる限りの話はするべきだろう。ここまで腹を割ってレーツェルが話してくれたのだから、俺もそれに応えなくてはいけない。
「……俺が生まれた時には、もう既に親父は死んでいた。何で、どうやって殺されたのかは俺も知らない。俺が知っているのは、母さんの目の前で力尽きたって事だけだ。」
「母さん……フィリナさんの事か。」
「もしかしたら、母さんは知っていたのかもしれない。もう死んでしまった今じゃ、聞きだすこともできないけどな。」
俺がそう言うとレーツェルは目を見開いて、急に立ち上がった。
「――死んだのか、フィリナさんも。」
そして発したその言葉で、その理由を察した。
レーツェルは知らなかったのだ。母さんが既に死んでいたということを。無理もない、それを知らせるような人はいなかったのだから。
「俺が10歳の時に死んだよ。もう8年近く前の事だ。」
「まさか、シルード大陸に残ってたのか?」
俺が頷くと、レーツェルは力が抜けて倒れるように椅子に座った。
「……あんた、大変だったろ。俺はてっきり二人でグレゼリオンに移り住んだもんだと思ってた。知っていたら、もっと早くに会いに行ったのに。」
会ってから一番の驚き様である。母さんとも仲が良かったんだろうか。レーツェルの親しみやすい性格ならありえない事じゃない。
「本当に、何か困った事があったら俺に言ってくれ。俺にできる事なら何があっても力になる。」
「いや、そんなに大袈裟にならなくても……」
「素直に受け取っておいた方がいいんじゃないんスか?」
ヒカリがようやく口を開いてそう言った。ヒカリの言う通り、あっちから手伝ってくれるって言ってるのに断るのも野暮か。
「じゃあ、分かったよ。と言っても頼むような事はあまりないだろうけど。」
「それでもいいんだよ。半分は俺の気持ちの問題だ。あんなにラウロ先輩のお世話になっておいて、その息子を無碍に扱ったとなればあの世で顔向けできねえ。」
義理深い奴だ。魔法使いにこんな人はあまりいない。だからこそ、学園では最初上手くいかなかったのだろう。
「それじゃあ、俺はここで失礼する。悪かったな、邪魔して。」
「いや、いいよ。俺も親父の話を少し聞けて嬉しかった。」
「……そう思ってくれたなら、良かった。」
レーツェルは家を出て行った。
行きたいところはあるのだが、流石に二日目から気を張りすぎても仕方がない。長期戦になるだろうしゆっくりやった方が良いだろう。
だから真っ直ぐに工房へ戻ったのだが、少し予想していた光景と違った。
家の扉の前で、レーツェルとヒカリが談笑していたのである。いや、談笑というには声が大きかったがそこはどうでもいい。
「おお、アルス! 戻って来たのか!」
どう声をかけようと迷っていると、先にレーツェルが気付いた。ここにいると示すためか、大きく右手を振っている。少し歩けば俺は二人のところに辿り着く。
「また後でと、そう朝に言っただろ。だから来たんだ。」
「いや、それはいいんだが、どうして家の前でヒカリと話してるんだ? 家の中に入れば良かったのに。」
「俺は人の工房に許可なく入らないようにしてるんだ。前に勝手に入って殺されかけた事があってな……」
レーツェルは少し遠い目をした。俺は構わないが、確かに自分の工房に入られたくない魔法使いは多いだろう。自分の研究成果を盗まれる可能性もあるわけだからな。
俺も気を付けておこう。まあ、大体は入れないように細工するものだから、誤って入るなんてことはないと思うが。
「兎に角、中で話そう。別に出せるものもないけど、立ち話をするよりマシだろ。」
俺は扉を開けて、家の中に入った。レーツェルは物珍しいものを見るように、辺りをきょろきょろと見ながら後に続いて入ってくる。
昨日、掃除をした時に端に寄せていた椅子を引っ張り出す。その椅子に二人を座らせた後に、俺も椅子に腰を落とした。
「それで、何の用だ?」
俺は単刀直入にそう聞いた。レーツェルは一度口をまごつかせて、少し思考を整理した後に口を開いた。
「あー……ヒカリにはもう話したんだがな、あんたの父親について、色々気になることがあって来たんだ。」
やはりその話か。ヒカリはどことなく気まずそうに押し黙っている。きっとこれからの話題が少し重苦しいものである事を察したが故であろう。
親父が死んでから約20年もの間、冠位は空席となった。それは多くの人が、ラウロの後釜になることを許せなかったからに他ならない。いくらミステアが優秀な魔法使いでも、たった一人で冠位になろうとする魔法使いを押しとめられるはずがないのだ。
それ程までに影響が大きい魔法使いだ。レーツェルとの関係も浅いものではないのだろう。
「俺は今こそ賢神だが、昔はてんでダメでよ。あんたと同じ第二学園に通ってたんだが、一度は退学寸前まで行ったんだ。」
レーツェルの話自体は珍しい事じゃない。第二学園は卒業するだけでも難しく、それで世間で有名になるほどの人物は数人だけの超難関校である。
四年生で中退、三年生で中退でも就職先が見つかるぐらいには厳しい評価が飛んでくる。俺の周りの人は全員漏れなく卒業したが、アースが卒業するまでには一悶着あったりしたのだ。さして重要ではないから割愛するけども。
しかし賢神の中ではそんな人物は珍しいだろう。賢神になる人は、俺やエルディナのように同世代とは差がある。そう簡単に努力で埋められる差ではないからこそ、神の名を冠するのだ。
「そんな時に、あんたの父親のラウロ先輩と出会った。当時から校内で有名だったラウロ先輩が、俺の珍しいだけの魔法を褒めてくれたんだ。それだけで魔法を好きになるには十分だろ?」
魔法が好きというのは、イメージによって姿を変える魔法の世界において最大の素養である。それがレーツェルの人生にどれだけの影響を与えたのかは想像に難くない。
「あの人は俺の恩人なんだ。だから、教えて欲しい。シルード大陸で一体何があったんだ? 一体どんな事があって、ラウロ先輩は死ぬ事になったんだ?」
鬼気迫る様子でレーツェルは俺にそう尋ねた。
答えにくい質問だ。俺は確かにラウロ・ウァクラートという人間の息子である。しかし一度も会ったことはないし、未だにどんな人物であるかも知らない。
それでも俺の知りうる限りの話はするべきだろう。ここまで腹を割ってレーツェルが話してくれたのだから、俺もそれに応えなくてはいけない。
「……俺が生まれた時には、もう既に親父は死んでいた。何で、どうやって殺されたのかは俺も知らない。俺が知っているのは、母さんの目の前で力尽きたって事だけだ。」
「母さん……フィリナさんの事か。」
「もしかしたら、母さんは知っていたのかもしれない。もう死んでしまった今じゃ、聞きだすこともできないけどな。」
俺がそう言うとレーツェルは目を見開いて、急に立ち上がった。
「――死んだのか、フィリナさんも。」
そして発したその言葉で、その理由を察した。
レーツェルは知らなかったのだ。母さんが既に死んでいたということを。無理もない、それを知らせるような人はいなかったのだから。
「俺が10歳の時に死んだよ。もう8年近く前の事だ。」
「まさか、シルード大陸に残ってたのか?」
俺が頷くと、レーツェルは力が抜けて倒れるように椅子に座った。
「……あんた、大変だったろ。俺はてっきり二人でグレゼリオンに移り住んだもんだと思ってた。知っていたら、もっと早くに会いに行ったのに。」
会ってから一番の驚き様である。母さんとも仲が良かったんだろうか。レーツェルの親しみやすい性格ならありえない事じゃない。
「本当に、何か困った事があったら俺に言ってくれ。俺にできる事なら何があっても力になる。」
「いや、そんなに大袈裟にならなくても……」
「素直に受け取っておいた方がいいんじゃないんスか?」
ヒカリがようやく口を開いてそう言った。ヒカリの言う通り、あっちから手伝ってくれるって言ってるのに断るのも野暮か。
「じゃあ、分かったよ。と言っても頼むような事はあまりないだろうけど。」
「それでもいいんだよ。半分は俺の気持ちの問題だ。あんなにラウロ先輩のお世話になっておいて、その息子を無碍に扱ったとなればあの世で顔向けできねえ。」
義理深い奴だ。魔法使いにこんな人はあまりいない。だからこそ、学園では最初上手くいかなかったのだろう。
「それじゃあ、俺はここで失礼する。悪かったな、邪魔して。」
「いや、いいよ。俺も親父の話を少し聞けて嬉しかった。」
「……そう思ってくれたなら、良かった。」
レーツェルは家を出て行った。
0
お気に入りに追加
304
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界でスキルを奪います ~技能奪取は最強のチート~
星天
ファンタジー
幼馴染を庇って死んでしまった翔。でも、それは神様のミスだった!
創造神という女の子から交渉を受ける。そして、二つの【特殊技能】を貰って、異世界に飛び立つ。
『創り出す力』と『奪う力』を持って、異世界で技能を奪って、どんどん強くなっていく
はたして、翔は異世界でうまくやっていけるのだろうか!!!
孤高のミグラトリー 〜正体不明の謎スキル《リーディング》で高レベルスキルを手に入れた狩人の少年は、意思を持つ変形武器と共に世界を巡る〜
びゃくし
ファンタジー
そこは神が実在するとされる世界。人類が危機に陥るたび神からの助けがあった。
神から人類に授けられた石版には魔物と戦う術が記され、瘴気獣と言う名の大敵が現れた時、天成器《意思持つ変形武器》が共に戦う力となった。
狩人の息子クライは禁忌の森の人類未踏域に迷い込む。灰色に染まった天成器を見つけ、その手を触れた瞬間……。
この物語は狩人クライが世界を旅して未知なるなにかに出会う物語。
使い手によって異なる複数の形態を有する『天成器』
必殺の威力をもつ切り札『闘技』
魔法に特定の軌道、特殊な特性を加え改良する『魔法因子』
そして、ステータスに表示される謎のスキル『リーディング』。
果たしてクライは変わりゆく世界にどう順応するのか。
休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使う事でスキルを強化、更に新スキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった…
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…
※小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!
ももがぶ
ファンタジー
猫たちと布団に入ったはずが、気がつけば異世界転生!
せっかくの異世界。好き放題に思いつくままモノ作りを極めたい!
魔法アリなら色んなことが出来るよね。
無自覚に好き勝手にモノを作り続けるお話です。
第一巻 2022年9月発売
第二巻 2023年4月下旬発売
第三巻 2023年9月下旬発売
※※※スピンオフ作品始めました※※※
おもちゃ作りが楽しすぎて!!! ~転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい! 外伝~
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
賢者の幼馴染との中を引き裂かれた無職の少年、真の力をひた隠し、スローライフ? を楽しみます!
織侍紗(@'ω'@)ん?
ファンタジー
ルーチェ村に住む少年アインス。幼い頃両親を亡くしたアインスは幼馴染の少女プラムやその家族たちと仲良く過ごしていた。そして今年で十二歳になるアインスはプラムと共に近くの町にある学園へと通うことになる。
そこではまず初めにこの世界に生きる全ての存在が持つ職位というものを調べるのだが、そこでアインスはこの世界に存在するはずのない無職であるということがわかる。またプラムは賢者だということがわかったため、王都の学園へと離れ離れになってしまう。
その夜、アインスは自身に前世があることを思い出す。アインスは前世で嫌な上司に手柄を奪われ、リストラされたあげく無職となって死んだところを、女神のノリと嫌がらせで無職にさせられた転生者だった。
そして妖精と呼ばれる存在より、自身のことを聞かされる。それは、無職と言うのはこの世界に存在しない職位の為、この世界がアインスに気づくことが出来ない。だから、転生者に対しての調整機構が働かない、という状況だった。
アインスは聞き流す程度でしか話を聞いていなかったが、その力は軽く天災級の魔法を繰り出し、時の流れが遅くなってしまうくらいの亜光速で動き回り、貴重な魔導具を呼吸をするように簡単に創り出すことが出来るほどであった。ただ、争いやその力の希少性が公になることを極端に嫌ったアインスは、そのチート過ぎる能力を全力にバレない方向に使うのである。
これはそんな彼が前世の知識と無職の圧倒的な力を使いながら、仲間たちとスローライフを楽しむ物語である。
以前、掲載していた作品をリメイクしての再掲載です。ちょっと書きたくなったのでちまちま書いていきます。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる