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第十一章〜王子は誇りを胸へ〜
47.愛とは
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名も無き組織の幹部であるニレアは、そのスキルこそ強力ではあるが、華奢な見た目通りに筋力はなく武術の心得もない。どれだけスカイが弱くとも、それから逃げ切ることなんてできるはずがない。
ユリウスと狼王が戦う場所から数百メートル離れた先、そこでニレアは足を止めた。息は絶え絶えでもう走れないから止まった、というように見える。対してスカイは負傷こそ大きいが体力には余裕がある。
「……観念しろ、ニレア。もはや君の負けだ。」
「何を言っているのかわからないわ。私は負けてなんかいない。まだこの子は私の手元にいるし、逃走手段ならある。」
そう言ってニレアは引きずって来たサティアの腹を足で踏む。
それにカリティとは違って、ニレアの動きは機敏で判断力にも優れる。それはフランやエルディナを洗脳した時の動きから想像がついた。サティアが殺される前に何とかするというのは不可能だろう。サティアは人質として十分機能していた。
フランやユリウスなら打つ手はあったもしれないが、今この場においてスカイができる事はほぼなかった。
「そうだ、交換条件を出しましょう。あなたが今直ぐ、その剣で心臓を貫けばサティアを解放するわ。これはどう?」
一瞬、ほんの一瞬だけ心が揺らいだ。だがしかし、直ぐに気を持ち直す。
わざわざこんな条件を出してくるのだからニレアは焦っている、それにスカイは気付いたのだ。時間をかければ増援が来るかもしれない。そうなればニレアは恐らく任務を遂行できない。
逆に逃走手段があるのは本当だろう。さっきみたいに逃走用の魔物を呼び出して逃げる事は可能なはずだ。ニレアは今、成果を手に入れる為にここに残っているのだ。
「その約束を契約魔法で保証してくれるのかい? それぐらい近付く事を君が許容するのかい?」
「……」
「僕の要求はシンプルだ。サティアを置いて、この街にいる人達の洗脳を解いて出ていけ。」
ニレアは退かない。それは想像ができた事である。あそこまで傲慢で自己中心的な人物が、実質敗走のような選択肢を取るはずがない。
「サティアっ!」
そうスカイが叫んだ瞬間に、今まで大人しくしていたサティアが体をよじらせてニレアの足に噛みついた。勿論、それでダメージは入らないし、直ぐに振り払われる。
重要なのはその時間だけ、スカイがニレアに近付けるという事。
「『風剣』」
風をまとう剣が大気を切り裂いてニレアの眼前に迫る。
しかしそれは、迫るだけだ。スカイの剣はニレアの眼前で停止する。スキルだとか特別な事をしたんじゃない。ただ結界が張られ、攻撃が防がれたのだ。
この場にいるのはサティア、スカイ、ニレアの三人だけ。誰がそれを張ったかなど、聞くまでもない事である。
「……ふざけないでよ。」
ニレアとスカイの目が合った。スカイは急いでサティアを掴んで逃げようとする。
だが、スカイの体の負傷は大きい。そもそもこうやって剣を振るのもできないような体の状態であったはずなのだ。掴む事はできても、思うように足が動かずにその場に倒れる。
そのスカイの体をニレアが蹴り飛ばした。魔力による補助を加えた蹴りは、スカイの体を容易に飛ばす。
「私が恐れていたのは、アルスやオルグラーみたいな規格外の奴らだけ。まさか、さっきまでの自信は私に勝てるって思ってたからってこと?」
火の粉が舞う。ニレアの感情に呼応するようにして火炎が走り、二人を逃さないように火の壁が大地に立つ。
「あなたは殺す。この街は滅ぼす。あなたに守れるものなんて何もない。」
万全の状態でも勝てるか分からない程に強力なニレアの魔法に、ボロボロな状態のスカイが対応できるはずもない。
さっきの一撃が限界だった。どれだけ立ちたくとも、剣を握りたくとも、もうスカイの体は動かない。対してこれまで一切戦ってこなかったニレアには余裕があった。
「私は愛されている。この街の全てに愛されている。負けるわけがない。」
ニレアはスカイに近付かない。アルスとは違って、ニレアは正統派の魔法使いだ。剣士を相手には距離を取れば取るほど有利になる。
声には怒気をはらんでいるが、思考は至って冷静だった。万が一の敗北の可能性、それを確実に防ぐためにニレアは動いていた。
だが、ニレアは戦士ではない。戦闘に必要不可欠な本能的な直感に欠けている。
ここにいる、警戒すべき人物は一人だけではない。むしろ死にかけのスカイなど放って、もっと警戒しなくてはいけない人物がいたのだ。
「――こっちのセリフだよ!」
サティアは右の手のこぶしを握りこみ、それをサティアの鳩尾へと叩き込んだ。
彼女を拘束していた布と紐は切断されており、魔力や闘気を封じる指輪は砕かれていた。前者はスカイが、後者はサティア自身でやった事だった。
彼女は怒っていた。自分に対する暴言や暴力へではない。スカイをここまで傷つけた事と、先のスカイへ向けた言葉に怒っていた。
「キミに愛を語る資格はない。人を愛するっていうのは、この街の人みたいに盲目に従う事なんかじゃ決してない。」
「よく、も、私を――」
「相手の嫌いな所や分からない事を理解しようとして、正しい方向へと進む意思こそが愛だ! 自分本位なキミには永遠にわからないだろうけどね!」
サティアは素手で構えを取る。ニレアは火の球をいくつか作って飛ばすが、そのどれもが間一髪で避けられる。
平民で、何の身寄りもない中で育った彼女は何より先に身を守る術を学んでいた。その実力はスカイに勝るとも劣らないものである。
ニレアを倒すことはできなくとも、ニレアに倒されないように立ち回るぐらいなら簡単だった。
「それにスカイ君は、この街どころじゃない。国に愛されているんだ。自分が愛されていると勘違いしているキミとは違いすぎる。」
「うるさいうるさいうるさい! 黙れ! あなたの声は不快なのよ!」
火が溢れ出して、まるで波のようにサティアへと襲いかかる。闘気で体を守ればサティアは無事かもしれないが、その後ろにいるスカイは危ないだろう。
サティアは走り出してスカイを庇うようにして抱きしめる。
だが、その火が二人に届くことはなかった。火はまるで夢であったかのように消え失せ、その姿を消していく。
「チェックメイトだぜ、ニレア。」
こんな事ができる人を、この街で、ニレアは一人しか知らない。
「アルス、ウァクラートぉ!!」
ニレアの喉が擦り切れるような叫び声が響く。
圧倒的な技術力の差があれば、目の前の魔法の操作を奪い取ることだってできる。普通の魔法使いに毛が生えた程度のニレアと、賢神であるアルスにはそれぐらいの差があった。
アルスはフランを脇に抱えた状態で、ニレアとサティアの間に割って入った。
傷こそアルスはあるが、変身魔法の応用で傷口自体は塞がっているし魔力はまだ潤沢にある。ニレアに負ける道理はなかった。
「狼王はディーテたちが対処に回ったみたいだし、討伐されるのは時間の問題だ。フランもエルディナも、お前を守る奴らはもういない。」
そうなれば、ニレアはただの魔法使いに過ぎない。厄介だったのはその強力な洗脳の力だけである。
アルスは別に触らずともニレアを拘束できるし、何だったら殺すこともできる。もうニレアの洗脳にやられることも決してない。
「観念しろ、お前は負けたんだ。」
言葉通り、ニレアは詰んでいた。
ユリウスと狼王が戦う場所から数百メートル離れた先、そこでニレアは足を止めた。息は絶え絶えでもう走れないから止まった、というように見える。対してスカイは負傷こそ大きいが体力には余裕がある。
「……観念しろ、ニレア。もはや君の負けだ。」
「何を言っているのかわからないわ。私は負けてなんかいない。まだこの子は私の手元にいるし、逃走手段ならある。」
そう言ってニレアは引きずって来たサティアの腹を足で踏む。
それにカリティとは違って、ニレアの動きは機敏で判断力にも優れる。それはフランやエルディナを洗脳した時の動きから想像がついた。サティアが殺される前に何とかするというのは不可能だろう。サティアは人質として十分機能していた。
フランやユリウスなら打つ手はあったもしれないが、今この場においてスカイができる事はほぼなかった。
「そうだ、交換条件を出しましょう。あなたが今直ぐ、その剣で心臓を貫けばサティアを解放するわ。これはどう?」
一瞬、ほんの一瞬だけ心が揺らいだ。だがしかし、直ぐに気を持ち直す。
わざわざこんな条件を出してくるのだからニレアは焦っている、それにスカイは気付いたのだ。時間をかければ増援が来るかもしれない。そうなればニレアは恐らく任務を遂行できない。
逆に逃走手段があるのは本当だろう。さっきみたいに逃走用の魔物を呼び出して逃げる事は可能なはずだ。ニレアは今、成果を手に入れる為にここに残っているのだ。
「その約束を契約魔法で保証してくれるのかい? それぐらい近付く事を君が許容するのかい?」
「……」
「僕の要求はシンプルだ。サティアを置いて、この街にいる人達の洗脳を解いて出ていけ。」
ニレアは退かない。それは想像ができた事である。あそこまで傲慢で自己中心的な人物が、実質敗走のような選択肢を取るはずがない。
「サティアっ!」
そうスカイが叫んだ瞬間に、今まで大人しくしていたサティアが体をよじらせてニレアの足に噛みついた。勿論、それでダメージは入らないし、直ぐに振り払われる。
重要なのはその時間だけ、スカイがニレアに近付けるという事。
「『風剣』」
風をまとう剣が大気を切り裂いてニレアの眼前に迫る。
しかしそれは、迫るだけだ。スカイの剣はニレアの眼前で停止する。スキルだとか特別な事をしたんじゃない。ただ結界が張られ、攻撃が防がれたのだ。
この場にいるのはサティア、スカイ、ニレアの三人だけ。誰がそれを張ったかなど、聞くまでもない事である。
「……ふざけないでよ。」
ニレアとスカイの目が合った。スカイは急いでサティアを掴んで逃げようとする。
だが、スカイの体の負傷は大きい。そもそもこうやって剣を振るのもできないような体の状態であったはずなのだ。掴む事はできても、思うように足が動かずにその場に倒れる。
そのスカイの体をニレアが蹴り飛ばした。魔力による補助を加えた蹴りは、スカイの体を容易に飛ばす。
「私が恐れていたのは、アルスやオルグラーみたいな規格外の奴らだけ。まさか、さっきまでの自信は私に勝てるって思ってたからってこと?」
火の粉が舞う。ニレアの感情に呼応するようにして火炎が走り、二人を逃さないように火の壁が大地に立つ。
「あなたは殺す。この街は滅ぼす。あなたに守れるものなんて何もない。」
万全の状態でも勝てるか分からない程に強力なニレアの魔法に、ボロボロな状態のスカイが対応できるはずもない。
さっきの一撃が限界だった。どれだけ立ちたくとも、剣を握りたくとも、もうスカイの体は動かない。対してこれまで一切戦ってこなかったニレアには余裕があった。
「私は愛されている。この街の全てに愛されている。負けるわけがない。」
ニレアはスカイに近付かない。アルスとは違って、ニレアは正統派の魔法使いだ。剣士を相手には距離を取れば取るほど有利になる。
声には怒気をはらんでいるが、思考は至って冷静だった。万が一の敗北の可能性、それを確実に防ぐためにニレアは動いていた。
だが、ニレアは戦士ではない。戦闘に必要不可欠な本能的な直感に欠けている。
ここにいる、警戒すべき人物は一人だけではない。むしろ死にかけのスカイなど放って、もっと警戒しなくてはいけない人物がいたのだ。
「――こっちのセリフだよ!」
サティアは右の手のこぶしを握りこみ、それをサティアの鳩尾へと叩き込んだ。
彼女を拘束していた布と紐は切断されており、魔力や闘気を封じる指輪は砕かれていた。前者はスカイが、後者はサティア自身でやった事だった。
彼女は怒っていた。自分に対する暴言や暴力へではない。スカイをここまで傷つけた事と、先のスカイへ向けた言葉に怒っていた。
「キミに愛を語る資格はない。人を愛するっていうのは、この街の人みたいに盲目に従う事なんかじゃ決してない。」
「よく、も、私を――」
「相手の嫌いな所や分からない事を理解しようとして、正しい方向へと進む意思こそが愛だ! 自分本位なキミには永遠にわからないだろうけどね!」
サティアは素手で構えを取る。ニレアは火の球をいくつか作って飛ばすが、そのどれもが間一髪で避けられる。
平民で、何の身寄りもない中で育った彼女は何より先に身を守る術を学んでいた。その実力はスカイに勝るとも劣らないものである。
ニレアを倒すことはできなくとも、ニレアに倒されないように立ち回るぐらいなら簡単だった。
「それにスカイ君は、この街どころじゃない。国に愛されているんだ。自分が愛されていると勘違いしているキミとは違いすぎる。」
「うるさいうるさいうるさい! 黙れ! あなたの声は不快なのよ!」
火が溢れ出して、まるで波のようにサティアへと襲いかかる。闘気で体を守ればサティアは無事かもしれないが、その後ろにいるスカイは危ないだろう。
サティアは走り出してスカイを庇うようにして抱きしめる。
だが、その火が二人に届くことはなかった。火はまるで夢であったかのように消え失せ、その姿を消していく。
「チェックメイトだぜ、ニレア。」
こんな事ができる人を、この街で、ニレアは一人しか知らない。
「アルス、ウァクラートぉ!!」
ニレアの喉が擦り切れるような叫び声が響く。
圧倒的な技術力の差があれば、目の前の魔法の操作を奪い取ることだってできる。普通の魔法使いに毛が生えた程度のニレアと、賢神であるアルスにはそれぐらいの差があった。
アルスはフランを脇に抱えた状態で、ニレアとサティアの間に割って入った。
傷こそアルスはあるが、変身魔法の応用で傷口自体は塞がっているし魔力はまだ潤沢にある。ニレアに負ける道理はなかった。
「狼王はディーテたちが対処に回ったみたいだし、討伐されるのは時間の問題だ。フランもエルディナも、お前を守る奴らはもういない。」
そうなれば、ニレアはただの魔法使いに過ぎない。厄介だったのはその強力な洗脳の力だけである。
アルスは別に触らずともニレアを拘束できるし、何だったら殺すこともできる。もうニレアの洗脳にやられることも決してない。
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