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第八章〜少女はそれでも手を伸ばす〜
22.努力は報われない
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努力は必ず報われる。
俺達は皆、一様にどこかでこの言葉を聞いた。そして、心のどこかでそれを間違いだと知っている。
これは綺麗事だ。世の中には、人を取り巻く上で様々な要素がある。才能は勿論、環境もだ。明日病気で死ぬやつに、努力していれば病気にならなかったなんて言えるだろうか。
世の中はどこまでも不平等である。どれだけ努力しても、負けてしまう時がある。そもそも努力ができないやつもいる。
少なくとも俺は口が裂けても、その言葉を言うことはできない。
努力の辛さを、伸ばしても届かない虚無感を、俺はよく知っているから。
だけど生まれてしまったからには、俺達はこんな世界を生きるしかないのだ。
テルムが部屋に戻ってきて、その後は普通に授業を行った。
部屋を出る前の苛立ちに比べて、テルムはやけに何も言わなかった。それは不気味なほどである。
しかし身が入っていないのは変わらずで、いつも通りとは程遠かった。
「今日はこれで終わりにしようか。暇な時間を使って、軽いものでいいから浮かす練習でもしておいてくれ。」
今のテルムが浮かせれるのは、重さを感じないぐらい軽いものだけだ。
今の俺には、上手くそこから感覚が広がるのを期待する他ない。
「ヴァダー、ちょっと席を外せ。」
「何故でしょうか?」
「黙って聞け。これは命令だ。」
「……分かりました。」
テルムの指示でヴァダーは部屋から出ていった。
俺はそれを疑問に思いながらも口は挟まない。きっと、その口から直ぐに説明をしてくれるだろうから。
「防音の結界を張れ。」
「何か聞かれたくないない事でもあるのか?」
「……」
「わかった。別に手間でもないしな。」
俺は人差し指の指先を床につけ、そこを中心として魔力の線を走らせる。その線は魔法陣の形となり、結界が張られる。
俺は適当な椅子を引きずってそこに座った。こうした方がしっかりと目を合わせて話せる。
「それで、何の用だ。」
しっかりと腰を据え、目を合わせ、テルムの口が開くのを待った。
テルムは言い出すのを躊躇しているようであった。俺が聞く態勢に入っても数秒は何も言わなかった。
それでも、ここまできて何もなかったはできない。
「――魔法を、やめたいんだ。」
「は?」
耳を疑う。思わず乱暴に聞き返してしまった。
「この程度で、これでやめるのか!? まだ半年もたってないし、少し躓いただけだぞ!」
諦めるには、早過ぎる。このペースでいけば、間違いなく一端の魔法使いになれるだけあってその思いは強くなる。
休むのならまだいい。休むということは、いつかやるということだ。やめるのとは大きく違う。
「よく考え直せ。まだ全然――」
「うるせえよ! んな事は、私が一番よくわかってんだよ!」
耳が痛くなるような高い声で、テルムはそう叫んだ。
しまった、とそう思った頃にはもう遅い。俺は冷静さを欠いてしまった。感情に、感情でぶつかってしまった。
「この一ヶ月、私は生まれてから一番頑張ったんだ! 生まれて初めて、頑張ってどうにかなる事だったからな!」
言葉が喉をつっかえて出ていかない。何を言ってやればいいのか、何をすればいいのか、分からない。
「ああ、そうだ。たった一ヶ月だ。だけど逆に言うなら、後十一ヶ月もあるんだぞ?」
これを正論で握り潰す事は容易い。みんな頑張っているだとか、今までできたんだからできないはずがないだとか、結局は気持ちの問題だとか。だがそれは、言ってはいけない気がした。
俺はテルムの気持ちを真に理解した上で、その上で否定してやらなくちゃいけない。そんな気がしたのだ。
「この躓きを超えるために、私は今の何倍頑張ればいいんだ。そして、それを、十一ヶ月も続ける?そんな事、できるわけねえだろ! 無理だ! できっこねえ!」
子供の頃には、目の前に立ち塞がる問題がやけに大きく見える。それは未だに経験が少なく、体験した事がないからだ。
これが剣術であれば、無理矢理そのままやらせてやってもいい。だけれどテルムがやるのは魔法だ。やらされた魔法は、狭くなってしまう。やらされた魔法として、永遠に残ってしまう。
それに、俺はこういう事に妥協をしてはいけないんだ。俺が、俺であるために。
「だからもう、辞めさせてくれよ……私には、できねえよ。」
それは悲痛な叫びであった。ここまでテルムが心を折られるとは思わなかっただけに、俺はそれを少しの間、黙って見ることしかできなかった。
「……テルム、努力って何だと思う?」
やっと口を開けたと思えば、そんな変な事しか出てこなかった。
ああ、やはり俺は人に物を教えるのに向いていない。人に教えるには、俺はあまりにも性格が悪過ぎる。
「お前の言いたい事はつまり、努力に疲れたって事だろ。お前をそこまでして苦しめる努力って、何だと思う?」
「……言ってる意味がわからねえ。」
「じゃあ質問を変えよう。努力は報われると思うか?」
前世の育ての親、爺さんはそこら辺は全く口出しをしない人だった。寡黙で誰よりも努力家であったが、人に努力しろとは言わない人だった。
多分あの人は、人一倍の努力家であったからこそ、それを理解していたのだろう。
「報われるんじゃ、ないのか? だって、だから皆努力なんかしてるんだろ?」
「そんなわけないだろ。普通、努力は報われない。」
努力が報われるのならどうして、ヒカリはこの世界にいる。理不尽に晒され、そしてもがき続けていても、何故誰もその努力に報いてやれない。
「生まれついた環境と、それを取り巻く人間関係。それがあって、初めて努力が報われる状況に辿り着ける。」
生きる事以外にかける時間があるのか、それを周りの人が許してくれるのか。最初からそれがない人だっているのだ。
まず努力できる環境があるというのが、第一条件である。
「そしてそれを超えた先に、努力への才能を要求される。」
「努力の、才能?」
「そうだ。努力は才能だ。凡人であれば努力をしている内に精神を病む人だっているし、そもそも努力のやり方を間違う人もいる。」
どうにかならないとは言わない。工夫の次第によっては、その努力の才能がなくとも努力ができる。
だが、その工夫の時間の内に天才と差をつけられ過ぎてしまう。
「より効率の良い努力の仕方が分かる。努力を続けても尚、突き進める力がある。そんな奴らにとって、努力をしないやつの気持ちなんて永遠に分からない。世の中は不平等なんだよ、テルム。」
世の中は不平等で、不公平で、どこまでも残酷だ。
才能と環境で人生の難易度は大きく変わり、RPGと違っていくらレベルを上げでも倒せない敵ばかりが目の前に立ち塞がる。
努力の才能がないからこそ、挫け、人はその目の前のものから逃げる為に自殺を選ぶ。
「ああ、お前は間違っていない。己を律する事すらできない凡人にとって、努力は何倍も辛いものだ。自分の身をもがれるような、地獄のような苦痛だろうよ。」
生憎と死んでも地獄には行かなかった俺には、現実の地獄か空想の地獄のどっちが辛いかなど分かりはしない。
「じゃあ、私も、諦めて――」
「だが! それでも俺達はこの世界を生きなくちゃいけない!」
どれだけ辛くとも、どれだけ苦しくとも、どれだけ目の前が真っ暗になったとしても。俺達はこの世界に、この残酷な世界に生まれついてしまったのだから。
「諦めたい気持ちは分かるさ。だが、諦めて何になる。何が変わる。何も、変わらないんだよ。」
地獄から逃げた先には、もう一つの地獄があるだけ。状況は好転どころか悪化してしまう。
「だから、もう一度だけやってみろ。俺が必ず、一人前にしてみせる。自分を信じられないなら、信じなくてもいい。俺を信じようともしなくていい。俺の言葉だけを信じてくれ。」
どれだけみっともなくても、どれだけ苦しくても、どれだけ世界が嫌になっても、前に進まなければ自分の命すら拾えない。
報われなくても、得られる何かがある。それに、価値を見出すしかない。本当は価値なんてなくても。
「……もうちょっと、時間をくれ。」
テルムは何とか、その言葉を苦しそうに捻り出した。
俺達は皆、一様にどこかでこの言葉を聞いた。そして、心のどこかでそれを間違いだと知っている。
これは綺麗事だ。世の中には、人を取り巻く上で様々な要素がある。才能は勿論、環境もだ。明日病気で死ぬやつに、努力していれば病気にならなかったなんて言えるだろうか。
世の中はどこまでも不平等である。どれだけ努力しても、負けてしまう時がある。そもそも努力ができないやつもいる。
少なくとも俺は口が裂けても、その言葉を言うことはできない。
努力の辛さを、伸ばしても届かない虚無感を、俺はよく知っているから。
だけど生まれてしまったからには、俺達はこんな世界を生きるしかないのだ。
テルムが部屋に戻ってきて、その後は普通に授業を行った。
部屋を出る前の苛立ちに比べて、テルムはやけに何も言わなかった。それは不気味なほどである。
しかし身が入っていないのは変わらずで、いつも通りとは程遠かった。
「今日はこれで終わりにしようか。暇な時間を使って、軽いものでいいから浮かす練習でもしておいてくれ。」
今のテルムが浮かせれるのは、重さを感じないぐらい軽いものだけだ。
今の俺には、上手くそこから感覚が広がるのを期待する他ない。
「ヴァダー、ちょっと席を外せ。」
「何故でしょうか?」
「黙って聞け。これは命令だ。」
「……分かりました。」
テルムの指示でヴァダーは部屋から出ていった。
俺はそれを疑問に思いながらも口は挟まない。きっと、その口から直ぐに説明をしてくれるだろうから。
「防音の結界を張れ。」
「何か聞かれたくないない事でもあるのか?」
「……」
「わかった。別に手間でもないしな。」
俺は人差し指の指先を床につけ、そこを中心として魔力の線を走らせる。その線は魔法陣の形となり、結界が張られる。
俺は適当な椅子を引きずってそこに座った。こうした方がしっかりと目を合わせて話せる。
「それで、何の用だ。」
しっかりと腰を据え、目を合わせ、テルムの口が開くのを待った。
テルムは言い出すのを躊躇しているようであった。俺が聞く態勢に入っても数秒は何も言わなかった。
それでも、ここまできて何もなかったはできない。
「――魔法を、やめたいんだ。」
「は?」
耳を疑う。思わず乱暴に聞き返してしまった。
「この程度で、これでやめるのか!? まだ半年もたってないし、少し躓いただけだぞ!」
諦めるには、早過ぎる。このペースでいけば、間違いなく一端の魔法使いになれるだけあってその思いは強くなる。
休むのならまだいい。休むということは、いつかやるということだ。やめるのとは大きく違う。
「よく考え直せ。まだ全然――」
「うるせえよ! んな事は、私が一番よくわかってんだよ!」
耳が痛くなるような高い声で、テルムはそう叫んだ。
しまった、とそう思った頃にはもう遅い。俺は冷静さを欠いてしまった。感情に、感情でぶつかってしまった。
「この一ヶ月、私は生まれてから一番頑張ったんだ! 生まれて初めて、頑張ってどうにかなる事だったからな!」
言葉が喉をつっかえて出ていかない。何を言ってやればいいのか、何をすればいいのか、分からない。
「ああ、そうだ。たった一ヶ月だ。だけど逆に言うなら、後十一ヶ月もあるんだぞ?」
これを正論で握り潰す事は容易い。みんな頑張っているだとか、今までできたんだからできないはずがないだとか、結局は気持ちの問題だとか。だがそれは、言ってはいけない気がした。
俺はテルムの気持ちを真に理解した上で、その上で否定してやらなくちゃいけない。そんな気がしたのだ。
「この躓きを超えるために、私は今の何倍頑張ればいいんだ。そして、それを、十一ヶ月も続ける?そんな事、できるわけねえだろ! 無理だ! できっこねえ!」
子供の頃には、目の前に立ち塞がる問題がやけに大きく見える。それは未だに経験が少なく、体験した事がないからだ。
これが剣術であれば、無理矢理そのままやらせてやってもいい。だけれどテルムがやるのは魔法だ。やらされた魔法は、狭くなってしまう。やらされた魔法として、永遠に残ってしまう。
それに、俺はこういう事に妥協をしてはいけないんだ。俺が、俺であるために。
「だからもう、辞めさせてくれよ……私には、できねえよ。」
それは悲痛な叫びであった。ここまでテルムが心を折られるとは思わなかっただけに、俺はそれを少しの間、黙って見ることしかできなかった。
「……テルム、努力って何だと思う?」
やっと口を開けたと思えば、そんな変な事しか出てこなかった。
ああ、やはり俺は人に物を教えるのに向いていない。人に教えるには、俺はあまりにも性格が悪過ぎる。
「お前の言いたい事はつまり、努力に疲れたって事だろ。お前をそこまでして苦しめる努力って、何だと思う?」
「……言ってる意味がわからねえ。」
「じゃあ質問を変えよう。努力は報われると思うか?」
前世の育ての親、爺さんはそこら辺は全く口出しをしない人だった。寡黙で誰よりも努力家であったが、人に努力しろとは言わない人だった。
多分あの人は、人一倍の努力家であったからこそ、それを理解していたのだろう。
「報われるんじゃ、ないのか? だって、だから皆努力なんかしてるんだろ?」
「そんなわけないだろ。普通、努力は報われない。」
努力が報われるのならどうして、ヒカリはこの世界にいる。理不尽に晒され、そしてもがき続けていても、何故誰もその努力に報いてやれない。
「生まれついた環境と、それを取り巻く人間関係。それがあって、初めて努力が報われる状況に辿り着ける。」
生きる事以外にかける時間があるのか、それを周りの人が許してくれるのか。最初からそれがない人だっているのだ。
まず努力できる環境があるというのが、第一条件である。
「そしてそれを超えた先に、努力への才能を要求される。」
「努力の、才能?」
「そうだ。努力は才能だ。凡人であれば努力をしている内に精神を病む人だっているし、そもそも努力のやり方を間違う人もいる。」
どうにかならないとは言わない。工夫の次第によっては、その努力の才能がなくとも努力ができる。
だが、その工夫の時間の内に天才と差をつけられ過ぎてしまう。
「より効率の良い努力の仕方が分かる。努力を続けても尚、突き進める力がある。そんな奴らにとって、努力をしないやつの気持ちなんて永遠に分からない。世の中は不平等なんだよ、テルム。」
世の中は不平等で、不公平で、どこまでも残酷だ。
才能と環境で人生の難易度は大きく変わり、RPGと違っていくらレベルを上げでも倒せない敵ばかりが目の前に立ち塞がる。
努力の才能がないからこそ、挫け、人はその目の前のものから逃げる為に自殺を選ぶ。
「ああ、お前は間違っていない。己を律する事すらできない凡人にとって、努力は何倍も辛いものだ。自分の身をもがれるような、地獄のような苦痛だろうよ。」
生憎と死んでも地獄には行かなかった俺には、現実の地獄か空想の地獄のどっちが辛いかなど分かりはしない。
「じゃあ、私も、諦めて――」
「だが! それでも俺達はこの世界を生きなくちゃいけない!」
どれだけ辛くとも、どれだけ苦しくとも、どれだけ目の前が真っ暗になったとしても。俺達はこの世界に、この残酷な世界に生まれついてしまったのだから。
「諦めたい気持ちは分かるさ。だが、諦めて何になる。何が変わる。何も、変わらないんだよ。」
地獄から逃げた先には、もう一つの地獄があるだけ。状況は好転どころか悪化してしまう。
「だから、もう一度だけやってみろ。俺が必ず、一人前にしてみせる。自分を信じられないなら、信じなくてもいい。俺を信じようともしなくていい。俺の言葉だけを信じてくれ。」
どれだけみっともなくても、どれだけ苦しくても、どれだけ世界が嫌になっても、前に進まなければ自分の命すら拾えない。
報われなくても、得られる何かがある。それに、価値を見出すしかない。本当は価値なんてなくても。
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