76 / 474
第四章〜狂いし令嬢と動き始める歯車〜
6.久しぶりの
しおりを挟む
貴族の最高位である四大公爵家。
その四人の公爵が統べる領地は、それぞれ独自の形で発展を遂げている。
最北の貿易都市ヴェルザード領、最西の武術都市アグラードル領、最南の冒険都市リラーティナ領。それら全てが王都とは違う形であり、同じ国とは思えないほど様相が異なる。
さて、ならば俺達が通う第二学園が存在するファルクラム領はどうであろう。
それを端的に表すのなら、教育都市である。
国内に二つしかない国立学園があるだけでなく、ファルクラム公爵が作った公立の学校や民営の私立学校も存在する。
王都や他の年にも学校がないわけではないが、ファルクラム領の教育内容の幅広さと学校の領には劣る。
金さえあればありとあらゆる全てが学べる都市、それが教育都市ファルクラム領なのだ。
「学校の隣に違う学校があるなんて初めて見たぞ……」
俺はダンジョンに潜るという事で、街を散策しながら冒険者ギルドに向かっていた。
ファルクラム領は人口が多いし、他国から学びに来る人もよくいる。そのせいか配置を間違えたゲームマップみたいな感じで学校が腐るほどあるのだ。
「確かここら辺に冒険者ギルドが……」
ファルクラム領は広大だ。
冒険者という職業が一定数存在する今、領地に一つではなく、ダンジョンの数に合わせて複数ヶ所あるのが基本だ。
俺はそんな中でも学園に一番近いギルドに来ていた。
「お、アルス君じゃないか。」
「……なんでいるんだよ。」
割と久しぶりの男が、ギルドの前で焼串をその口に頬張りながら立っていた。
濃い緑色の髪と目、頭には目を軽く隠す程度の大きさの帽子を被った胡散臭い男。万能者、オリュンポスのヘルメスだ。
「いやあ、僕は忙しかったんだけどね。君がダンジョンに潜ると聞いて、親友としていてもたってもいられなくて……」
「で、本当は?」
「ほら、令嬢二人がダンジョンに入るんだ。念の為に護衛は必要だろ?」
「ってことはお前がついてくんのかよ。他の奴はいなかったのか?」
「いなくはないけど、僕が一番マシだよ。なんせオリュンポスは変人と頭のおかしい奴しかいない。」
そうは言うが、俺にとっては一番お前が駄目な奴だと思うけど。
アテナさんやらヘスティアさんとか、アルテミスさんとか。今んとこ全員ヘルメスの億倍マシだがな。
俺は焼串を食っているヘルメスを極力視界に入れないように辺りを見渡すが、まだ俺達以外には来ていないらしい。
俺は早めに来ていたので遅刻というわけではないが、そうなると何故ヘルメスがもういるのか気になる。
「というか早いな。一人で何やってたんだ?」
「僕は色々と冒険に準備が必要なんだよ。この服も特注なんだぜ?」
そう言ってそのやたらポケットがある服を伸ばして見せる。
見た感じ俺には普通なように見えるのだが。
「このポケットは全部空間拡張と空間固定がされてるんだよ。簡単に言えば滅茶苦茶物が入る上に、あんまり腐らないポケットなのさ!」
「なんか中途半端だな。」
「いや十分凄いからね、これ。永遠に腐らないで無限に入るやつなんてこの世に存在しないから。」
確かに存在しないのだろうけど、それが可能な青狸を見て日本人は育ってるからなあ。
「しかも丈夫だから、防具にもなる。これを着てれば火竜のブレスにすら耐えられるからね。」
「マジか。それっていくらぐらいするんだ?」
「うーん、うちのクランは専属の職人が一人いるからほぼタダだったけど……」
そうこう話しているうちに、お嬢様とティルーナが来た。
俺とヘルメスはそれに気付いて会話を止め、二人の方を見る。
「お久しぶりですね、ヘルメスさん。」
「ああ、リラーティナ嬢。相も変わらずお美しいねえ。」
「今回も依頼をお受けいただきありがとうございます。」
「勿論、美人美少女の言葉を断れないのが僕なんだからね。何だったら無償でも受けたさ。」
清々しいクズさを発揮するヘルメスと、それを完全にスルーしてるお嬢様。そして見慣れない人間を威嚇する猫のように見ているティルーナ。
三者三様とは正にこの事であろう。
俺と言えばその三人から若干距離を取りながらそれを見ていた。
ヘルメスとティルーナはいつも通りだが、フィルラーナ様は人と会うと全く様相が異なる。
偉いのだから別に偉そうにしてもいいだろうに。ヘルメスも敬語など使う気がないのだから。
「デメテルさんはいないのですか?」
「デメテルはもう少しで来るだろうさ。時間の無駄を嫌うから時間ピッタリにならないと来ないんだ。」
そうか、ヘルメス以外も同行するのか。
デメテルといえば聞いたことがある。確かオリュンポスに所属する俺の腕を治せると言われてた回復魔法の使い手だったか。
「え、デメテル様が来られるのですか?」
「ああ、そうだよアラヴティナ嬢。リラーティナ嬢は僕とデメテルへ依頼を出したからね。」
そこで初めてティルーナが言葉を発し、驚いたような表情を見せる。
これはまた常識がないと言われるかもしれない。有名人なのだろうか。
いや、ティルーナは回復魔法を練習しているから同業者だろうし知っていてもおかしくないのか?
「フィ、フィルラーナ様っ!デメテルとは、『聖人』のデメテルでしょうか!?」
「ええ、それで間違いないわ。」
あ、なんか有名人っぽい。
また俺だけ置いてけぼりのパターンだ。無知がバレないように息を潜めておこう。
「……? ……うんうん。」
おいヘルメス、こっちを向いて頷くな。
お前がそういう仕草をする時は大体いたずらをする時だ。短い仲だがよく分かってるぞ。
「おやおやアルス君。急に黙りこくってどうしたんだい?ほらほら、もっとこっちに来なよ。」
「いや、俺はいい。」
「良くないぜ、アルス君。いくらデメテルの事を知らなくたって会話に参加しないだなんて。」
「はあ?」
ティルーナが過去一番の軽蔑の目だ。この世にこんな生物が存在するのか、みたいな目をしている。
「デメテル様は、現在世界において世界最大の癒し手である証の『聖人』の称号を賜った方ですよ!? 何で知らないんですか!」
「シルードの生まれだからとしか言いようがねえよ。」
「ああそうでしたね! 責めるに責められない!」
ティルーナは頭を抱える。
常識というのは子供の頃から蓄積された些細な事の集合体だ。些細だからこそ身につけようとして身につく事じゃないし、簡単にどうにかなるものでもない。
「いやあアルス君。見てて面白いね、本当に。愉快な仲間じゃないか。」
「俺は頭痛がするよ。」
俺はこいつから信頼を勝ち取らにゃならんのだ。
こうも嫌われていればやる気も失せるというものだ。
「それに、君も成長した。見ない間にこんなに立派な魔法使いになったわけだからね。」
そう言ってヘルメスは俺の頭を荒々しく撫でた。
褒められるとは思わず、俺は驚いて一瞬硬直するがすぐに腕を弾く。
褒められ慣れてないせいか、単純にこう言われるとどうも気恥ずかしい。
「やめろ。」
「ハハハ、子供を褒めるのは大人の特権だからね。」
精神年齢だともう十分に大人のつもりなんだがな。
「楽しい冒険にしようじゃないか、アルス君。僕とて冒険者の端くれだ。君達の冒険を精一杯サポートしよう。」
そう言ってヘルメスは俺へと手を差し出した。
「……まあ、よろしく頼むぜ、ヘルメス。」
俺は一瞬悩んだが、その手を掴む事にした。
その四人の公爵が統べる領地は、それぞれ独自の形で発展を遂げている。
最北の貿易都市ヴェルザード領、最西の武術都市アグラードル領、最南の冒険都市リラーティナ領。それら全てが王都とは違う形であり、同じ国とは思えないほど様相が異なる。
さて、ならば俺達が通う第二学園が存在するファルクラム領はどうであろう。
それを端的に表すのなら、教育都市である。
国内に二つしかない国立学園があるだけでなく、ファルクラム公爵が作った公立の学校や民営の私立学校も存在する。
王都や他の年にも学校がないわけではないが、ファルクラム領の教育内容の幅広さと学校の領には劣る。
金さえあればありとあらゆる全てが学べる都市、それが教育都市ファルクラム領なのだ。
「学校の隣に違う学校があるなんて初めて見たぞ……」
俺はダンジョンに潜るという事で、街を散策しながら冒険者ギルドに向かっていた。
ファルクラム領は人口が多いし、他国から学びに来る人もよくいる。そのせいか配置を間違えたゲームマップみたいな感じで学校が腐るほどあるのだ。
「確かここら辺に冒険者ギルドが……」
ファルクラム領は広大だ。
冒険者という職業が一定数存在する今、領地に一つではなく、ダンジョンの数に合わせて複数ヶ所あるのが基本だ。
俺はそんな中でも学園に一番近いギルドに来ていた。
「お、アルス君じゃないか。」
「……なんでいるんだよ。」
割と久しぶりの男が、ギルドの前で焼串をその口に頬張りながら立っていた。
濃い緑色の髪と目、頭には目を軽く隠す程度の大きさの帽子を被った胡散臭い男。万能者、オリュンポスのヘルメスだ。
「いやあ、僕は忙しかったんだけどね。君がダンジョンに潜ると聞いて、親友としていてもたってもいられなくて……」
「で、本当は?」
「ほら、令嬢二人がダンジョンに入るんだ。念の為に護衛は必要だろ?」
「ってことはお前がついてくんのかよ。他の奴はいなかったのか?」
「いなくはないけど、僕が一番マシだよ。なんせオリュンポスは変人と頭のおかしい奴しかいない。」
そうは言うが、俺にとっては一番お前が駄目な奴だと思うけど。
アテナさんやらヘスティアさんとか、アルテミスさんとか。今んとこ全員ヘルメスの億倍マシだがな。
俺は焼串を食っているヘルメスを極力視界に入れないように辺りを見渡すが、まだ俺達以外には来ていないらしい。
俺は早めに来ていたので遅刻というわけではないが、そうなると何故ヘルメスがもういるのか気になる。
「というか早いな。一人で何やってたんだ?」
「僕は色々と冒険に準備が必要なんだよ。この服も特注なんだぜ?」
そう言ってそのやたらポケットがある服を伸ばして見せる。
見た感じ俺には普通なように見えるのだが。
「このポケットは全部空間拡張と空間固定がされてるんだよ。簡単に言えば滅茶苦茶物が入る上に、あんまり腐らないポケットなのさ!」
「なんか中途半端だな。」
「いや十分凄いからね、これ。永遠に腐らないで無限に入るやつなんてこの世に存在しないから。」
確かに存在しないのだろうけど、それが可能な青狸を見て日本人は育ってるからなあ。
「しかも丈夫だから、防具にもなる。これを着てれば火竜のブレスにすら耐えられるからね。」
「マジか。それっていくらぐらいするんだ?」
「うーん、うちのクランは専属の職人が一人いるからほぼタダだったけど……」
そうこう話しているうちに、お嬢様とティルーナが来た。
俺とヘルメスはそれに気付いて会話を止め、二人の方を見る。
「お久しぶりですね、ヘルメスさん。」
「ああ、リラーティナ嬢。相も変わらずお美しいねえ。」
「今回も依頼をお受けいただきありがとうございます。」
「勿論、美人美少女の言葉を断れないのが僕なんだからね。何だったら無償でも受けたさ。」
清々しいクズさを発揮するヘルメスと、それを完全にスルーしてるお嬢様。そして見慣れない人間を威嚇する猫のように見ているティルーナ。
三者三様とは正にこの事であろう。
俺と言えばその三人から若干距離を取りながらそれを見ていた。
ヘルメスとティルーナはいつも通りだが、フィルラーナ様は人と会うと全く様相が異なる。
偉いのだから別に偉そうにしてもいいだろうに。ヘルメスも敬語など使う気がないのだから。
「デメテルさんはいないのですか?」
「デメテルはもう少しで来るだろうさ。時間の無駄を嫌うから時間ピッタリにならないと来ないんだ。」
そうか、ヘルメス以外も同行するのか。
デメテルといえば聞いたことがある。確かオリュンポスに所属する俺の腕を治せると言われてた回復魔法の使い手だったか。
「え、デメテル様が来られるのですか?」
「ああ、そうだよアラヴティナ嬢。リラーティナ嬢は僕とデメテルへ依頼を出したからね。」
そこで初めてティルーナが言葉を発し、驚いたような表情を見せる。
これはまた常識がないと言われるかもしれない。有名人なのだろうか。
いや、ティルーナは回復魔法を練習しているから同業者だろうし知っていてもおかしくないのか?
「フィ、フィルラーナ様っ!デメテルとは、『聖人』のデメテルでしょうか!?」
「ええ、それで間違いないわ。」
あ、なんか有名人っぽい。
また俺だけ置いてけぼりのパターンだ。無知がバレないように息を潜めておこう。
「……? ……うんうん。」
おいヘルメス、こっちを向いて頷くな。
お前がそういう仕草をする時は大体いたずらをする時だ。短い仲だがよく分かってるぞ。
「おやおやアルス君。急に黙りこくってどうしたんだい?ほらほら、もっとこっちに来なよ。」
「いや、俺はいい。」
「良くないぜ、アルス君。いくらデメテルの事を知らなくたって会話に参加しないだなんて。」
「はあ?」
ティルーナが過去一番の軽蔑の目だ。この世にこんな生物が存在するのか、みたいな目をしている。
「デメテル様は、現在世界において世界最大の癒し手である証の『聖人』の称号を賜った方ですよ!? 何で知らないんですか!」
「シルードの生まれだからとしか言いようがねえよ。」
「ああそうでしたね! 責めるに責められない!」
ティルーナは頭を抱える。
常識というのは子供の頃から蓄積された些細な事の集合体だ。些細だからこそ身につけようとして身につく事じゃないし、簡単にどうにかなるものでもない。
「いやあアルス君。見てて面白いね、本当に。愉快な仲間じゃないか。」
「俺は頭痛がするよ。」
俺はこいつから信頼を勝ち取らにゃならんのだ。
こうも嫌われていればやる気も失せるというものだ。
「それに、君も成長した。見ない間にこんなに立派な魔法使いになったわけだからね。」
そう言ってヘルメスは俺の頭を荒々しく撫でた。
褒められるとは思わず、俺は驚いて一瞬硬直するがすぐに腕を弾く。
褒められ慣れてないせいか、単純にこう言われるとどうも気恥ずかしい。
「やめろ。」
「ハハハ、子供を褒めるのは大人の特権だからね。」
精神年齢だともう十分に大人のつもりなんだがな。
「楽しい冒険にしようじゃないか、アルス君。僕とて冒険者の端くれだ。君達の冒険を精一杯サポートしよう。」
そう言ってヘルメスは俺へと手を差し出した。
「……まあ、よろしく頼むぜ、ヘルメス。」
俺は一瞬悩んだが、その手を掴む事にした。
0
お気に入りに追加
374
あなたにおすすめの小説
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる