57 / 150
Chapter Ⅳ:Stealth
No57.Horror caused by fear
しおりを挟む
さて、どうするか。先程から複数の視線を感じる。どうやら、こんな小道具が無くても保険はいくらでもあったようだ。
「どうしたの?何か焦ってない?」
彼女は気が付かないのだろうか。この違和感に。そもそもこれはたまたまなのか?そうなるように吹き込まれた可能性だってある。
一度に複数の情報が襲ってくるため、何を信じれば良いかわからない。
「追跡さん。ターゲットとの距離が近いですよ。四季明璃を起爆させましょう。」
微かに自分の耳はその言葉を捉えた。誰かと……追跡と連絡を取っていた。そして銃口が服に擦れる音も聞こえる。
自分を明璃もろとも爆散する気だ。そして逃れても油断を突こうとしているというところだろうか。
ただ、この情報を勝手に漏らしてくれたお陰で、こちらも計画が立てやすい。
「明璃さん……ここを離れますよ!」
「え……!」
自分は明璃の手をしっかりと掴み、に出した。ここじゃ狭すぎて爆発から逃れられないだろう。規模は未知数だが、それほど大きくは無いはずだ。
街路に人が居ない事は確認済み。静かな足音が後方、ビル上から鳴る。
スナイパーが構えられた音がする。そして移動の最中に爆弾が埋め込まれた場所は分かった。微かな機械の起動音が鳴っている。
そして開けた場所に出れた。時限性ならそろそろ爆発する予兆の熱を帯びているように聞こえる。
「……ごめんなさい。」
「え、何を……キャッ!」
彼女の左胸に着けられたバッジを取り、上空に投げ、押し倒しながら覆い被さった。
上空で爆ぜて看板やらが瓦礫として降ってきた。自分は隠し持っていたハンティングライフルを取り出し、瓦礫を撃ち抜いて直撃を免れた。
「な……何が…!」
「………。」
彼女はやはり困惑している様子だが、無言で通した。ひとまず爆殺は回避したが、愛沙先輩からの情報によれば、テロが各地で発生しているらしい。嗅ぎ付けたお仲間が来るのも時間の問題だ。
「……逃げろ。客やメイドさん、店長とまとまってね。」
「………でも」
「早く!」
「ッ!」
少し語気を強めて言うと、彼女は言われた通り逃げた。奴らの狙いは彼女じゃない。深追いする事はしないだろう。
ずっと気付かないフリをしていた視線を合わせて口を開く。
「返り討ちにしてあげるよ。この空を冬夜の如く極寒の地にしてね。」
足元に温度マイナスの冷却瓶を割り、潜む敵を炙り出した。自分は熱扇風機を服に忍ばせてあるため、効かない。
「一斉射撃!」
痺れをきらした奴らの駒が姿を現し射撃を開始したが、寒さからかエイムが駄目駄目だ。
自分はハンティングライフルの尖端に電流を流し、接近して突いた。
彼らはあくまでも駒のはずだ。大人しくさえさせれば害は無い。それが聖薇先輩との約束でもあるし。
『起爆に失敗した。冬夜は派遣した駒を全て無力化したようだ。今何処にいる?』
「分かってるっての。……直接戦闘は久々だが、射撃練習は怠ってない。若い芽一人に潰される程軟じゃない。」
僕はハンドガンに弾を装填して、あの店に向かった。
全てを返り討ちにしたからか、妙な静けさがある。しかし、決して終わったような晴々しい静けさじゃない。予兆のような静けさだ。
その原因は徐々に近付いてくる只者じゃない気配と足音だろう。その悪い予感も見事に適中してしまう。
「随分と頭が回るんだな。撫戯が情報漏洩したとは言え、こっちも立ち回りを変えている。……若い芽は怖いね。特に君のような天才は。」
二十代前半位の男。白いハンドガンを右手に構えており、桃色の瞳が鋭く突き刺さる。
「……Leviathan。」
「そうだね。僕は底沼。Leviathanの創立者であり、統率者だ。」
目に見えない悪魔の異名を持つ奴らのリーダーは、確かに今、目の前にいる。
正直、足が竦む。そんな覇気を醸し出しているのだ。
「双子の姉は一緒じゃないのかい?そもそも一人じゃんか。四季とどういう関係だ?ハハ……君には何か特別な風格が感じられるよ…。蓬莱や、白薔薇に似てね……。」
狙いが分からない。思考が全く読めない。この男に感じるのは狂気。甘く優しい口振りと雰囲気の中に漂う憎悪と嫉妬の塊。
まるで“自分を投影”したかのような存在だ。
「……何か気が合いそうで、絶妙に合わなそうだよ。元は同じルートが確約されていたような。そんなシンパシーを感じる。」
「そんな未来もあったかもね。僕は正直、君が嫌いだ。正確に言うと、Mythologyは全員嫌いだが、その中でも特に……だ。」
彼はそう言う。多分、自分が思ってる事と同じ心情だろう。似て非なる存在。それは無意識に心から遠ざけようとする作用を起こす。
それでも彼はここに現れた。これは偶然では絶対に無いだろう。
「隠す必要も無いし断言するよ。僕は君をここで殺す。暗殺者の鉄則は奇襲だが、僕は君と話がしたい。……何処で分岐してしまったのか、その真相を掴む為だけにね……。」
そう言って底沼は僕に銃口を向けた。
「安心しろ。君の先輩君達はね、……僕の最高の友が可愛がってくれるってさ。だからさ……集中しろ。他の事を考える必要は無い。」
その発言の数々に、思わず圧倒されていた。これが戦慄というものなのだろうか。今、この状況に置かれている自分も怖いし、この恐敵の仲間と対面しているかもしれない仲間の事を考えると、震えが止まらない。
今日、初めて本当の“恐怖”の意味について実感した。
「どうしたの?何か焦ってない?」
彼女は気が付かないのだろうか。この違和感に。そもそもこれはたまたまなのか?そうなるように吹き込まれた可能性だってある。
一度に複数の情報が襲ってくるため、何を信じれば良いかわからない。
「追跡さん。ターゲットとの距離が近いですよ。四季明璃を起爆させましょう。」
微かに自分の耳はその言葉を捉えた。誰かと……追跡と連絡を取っていた。そして銃口が服に擦れる音も聞こえる。
自分を明璃もろとも爆散する気だ。そして逃れても油断を突こうとしているというところだろうか。
ただ、この情報を勝手に漏らしてくれたお陰で、こちらも計画が立てやすい。
「明璃さん……ここを離れますよ!」
「え……!」
自分は明璃の手をしっかりと掴み、に出した。ここじゃ狭すぎて爆発から逃れられないだろう。規模は未知数だが、それほど大きくは無いはずだ。
街路に人が居ない事は確認済み。静かな足音が後方、ビル上から鳴る。
スナイパーが構えられた音がする。そして移動の最中に爆弾が埋め込まれた場所は分かった。微かな機械の起動音が鳴っている。
そして開けた場所に出れた。時限性ならそろそろ爆発する予兆の熱を帯びているように聞こえる。
「……ごめんなさい。」
「え、何を……キャッ!」
彼女の左胸に着けられたバッジを取り、上空に投げ、押し倒しながら覆い被さった。
上空で爆ぜて看板やらが瓦礫として降ってきた。自分は隠し持っていたハンティングライフルを取り出し、瓦礫を撃ち抜いて直撃を免れた。
「な……何が…!」
「………。」
彼女はやはり困惑している様子だが、無言で通した。ひとまず爆殺は回避したが、愛沙先輩からの情報によれば、テロが各地で発生しているらしい。嗅ぎ付けたお仲間が来るのも時間の問題だ。
「……逃げろ。客やメイドさん、店長とまとまってね。」
「………でも」
「早く!」
「ッ!」
少し語気を強めて言うと、彼女は言われた通り逃げた。奴らの狙いは彼女じゃない。深追いする事はしないだろう。
ずっと気付かないフリをしていた視線を合わせて口を開く。
「返り討ちにしてあげるよ。この空を冬夜の如く極寒の地にしてね。」
足元に温度マイナスの冷却瓶を割り、潜む敵を炙り出した。自分は熱扇風機を服に忍ばせてあるため、効かない。
「一斉射撃!」
痺れをきらした奴らの駒が姿を現し射撃を開始したが、寒さからかエイムが駄目駄目だ。
自分はハンティングライフルの尖端に電流を流し、接近して突いた。
彼らはあくまでも駒のはずだ。大人しくさえさせれば害は無い。それが聖薇先輩との約束でもあるし。
『起爆に失敗した。冬夜は派遣した駒を全て無力化したようだ。今何処にいる?』
「分かってるっての。……直接戦闘は久々だが、射撃練習は怠ってない。若い芽一人に潰される程軟じゃない。」
僕はハンドガンに弾を装填して、あの店に向かった。
全てを返り討ちにしたからか、妙な静けさがある。しかし、決して終わったような晴々しい静けさじゃない。予兆のような静けさだ。
その原因は徐々に近付いてくる只者じゃない気配と足音だろう。その悪い予感も見事に適中してしまう。
「随分と頭が回るんだな。撫戯が情報漏洩したとは言え、こっちも立ち回りを変えている。……若い芽は怖いね。特に君のような天才は。」
二十代前半位の男。白いハンドガンを右手に構えており、桃色の瞳が鋭く突き刺さる。
「……Leviathan。」
「そうだね。僕は底沼。Leviathanの創立者であり、統率者だ。」
目に見えない悪魔の異名を持つ奴らのリーダーは、確かに今、目の前にいる。
正直、足が竦む。そんな覇気を醸し出しているのだ。
「双子の姉は一緒じゃないのかい?そもそも一人じゃんか。四季とどういう関係だ?ハハ……君には何か特別な風格が感じられるよ…。蓬莱や、白薔薇に似てね……。」
狙いが分からない。思考が全く読めない。この男に感じるのは狂気。甘く優しい口振りと雰囲気の中に漂う憎悪と嫉妬の塊。
まるで“自分を投影”したかのような存在だ。
「……何か気が合いそうで、絶妙に合わなそうだよ。元は同じルートが確約されていたような。そんなシンパシーを感じる。」
「そんな未来もあったかもね。僕は正直、君が嫌いだ。正確に言うと、Mythologyは全員嫌いだが、その中でも特に……だ。」
彼はそう言う。多分、自分が思ってる事と同じ心情だろう。似て非なる存在。それは無意識に心から遠ざけようとする作用を起こす。
それでも彼はここに現れた。これは偶然では絶対に無いだろう。
「隠す必要も無いし断言するよ。僕は君をここで殺す。暗殺者の鉄則は奇襲だが、僕は君と話がしたい。……何処で分岐してしまったのか、その真相を掴む為だけにね……。」
そう言って底沼は僕に銃口を向けた。
「安心しろ。君の先輩君達はね、……僕の最高の友が可愛がってくれるってさ。だからさ……集中しろ。他の事を考える必要は無い。」
その発言の数々に、思わず圧倒されていた。これが戦慄というものなのだろうか。今、この状況に置かれている自分も怖いし、この恐敵の仲間と対面しているかもしれない仲間の事を考えると、震えが止まらない。
今日、初めて本当の“恐怖”の意味について実感した。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
夜カフェ〈金木犀〉〜京都出禁の酒呑童子は禊の最中でした〜
花綿アメ
キャラ文芸
東京――丸の内。そこには終電時間あたりから店を開く一風変わったカフェがあった。その店の名は夜カフェ〈金木犀〉。
阿倍野芽依はその日、終電を逃して街をさまよっていたところ、その店を見つけおそろおそると扉を開けて中へと入っていく。
店内に広がる豆の香り。吹き抜けの天井から吊るされているシャンデリアがカラメル色にフロアを包み込んでいる。
カウンターにはまるで甘くほろ苦いカフェラテのような雰囲気をもつ、顔立ちの良い美男子が立っている。これが芽依と夜カフェ〈金木犀〉との出会いであった。
ある日、芽依は大学時代の友人からとあるプロジェクトへの参加の打診を受けて物語を書くことになる。
芽依は夜カフェ〈金木犀〉の居心地のよさが忘れられず、その店を舞台にしたとある物語を書くことにしたのだが、それが思わぬ事態を招くことに——。その店は、誰にも知られてはならない秘密をもつ夜カフェだったのだ。
京都出禁のあやかしと、絶対に実家へは帰りたくないわけありアラサー上京女子が繰り広げる、人の世の苦楽を生き抜く奇妙な物語。
神に恋した結界師〜二十三刻。
神雅小夢
キャラ文芸
その昔、人間は皆、神だった。記憶を忘れてしまった神は人間になる。悪行をすれば鬼になる。
天女のごとき美しさを持つ双子が、一家で和菓子屋を営んでいた。
草木にしか興味がない呑気で天然ボケの姉の桜琴と、おてんばで恋愛至上主義だが、明るく物怪との戦闘が得意な妹の美桜。
実は二人は人間界で暮らす神だった。
結界師協会からの命令で、この和菓子屋に物怪調査で行った『深雪の貴公子』と謳われる結界師の神谷田一生は、桜琴に一目惚れをしてしまう。
が、一生には裏の顔があり、イケメン変人御曹司だった。
また天才的頭脳の持ち主で人一倍優しいが、家庭が複雑で全く素直になれない毒舌結界師の高星は幸せになれるのか?
そして人間社会に、どんどん増え続ける物怪の正体と原因は解明できるのか?
個性がすぎる神々と結界師が物怪と戦いながら、人間としても成長していくストーリー。
バトルあり。恋愛あり。一生と高星が主人公の話です。
※残酷描写あり。ここに登場する神様はフィクションです。古事記の神様とは別物です。
TAKAMURA 小野篁伝
大隅 スミヲ
キャラ文芸
《あらすじ》
時は平安時代初期。小野篁という若者がいた。身長は六尺二寸(約188センチ)と偉丈夫であり、武芸に優れていた。十五歳から二十歳までの間は、父に従い陸奥国で過ごした。当時の陸奥は蝦夷との最前線であり、絶えず武力衝突が起きていた地である。そんな環境の中で篁は武芸の腕を磨いていった。二十歳となった時、篁は平安京へと戻った。文章生となり勉学に励み、二年で弾正台の下級役人である少忠に就いた。
篁は武芸や教養が優れているだけではなかった。人には見えぬモノ、あやかしの存在を視ることができたのだ。
ある晩、女に救いを求められる。羅生門に住み着いた鬼を追い払ってほしいというのだ。篁はその願いを引き受け、その鬼を退治する。
鬼退治を依頼してきた女――花――は礼をしたいと、ある場所へ篁を案内する。六道辻にある寺院。その境内にある井戸の中へと篁を導き、冥府へと案内する。花の主は冥府の王である閻魔大王だった。花は閻魔の眷属だった。閻魔は篁に礼をしたいといい、酒をご馳走する。
その後も、篁はあやかしや物怪騒動に巻き込まれていき、契りを結んだ羅城門の鬼――ラジョウ――と共に平安京にはびこる魑魅魍魎たちを退治する。
陰陽師との共闘、公家の娘との恋、鬼切の太刀を振るい強敵たちと戦っていく。百鬼夜行に生霊、狗神といった、あやかし、物怪たちも登場し、平安京で暴れまわる。
そして、小野家と因縁のある《両面宿儺》の封印が解かれる。
篁と弟の千株は攫われた妹を救うために、両面宿儺討伐へと向かい、死闘を繰り広げる。
鈴鹿山に住み着く《大嶽丸》、そして謎の美女《鈴鹿御前》が登場し、篁はピンチに陥る。ラジョウと力を合わせ大嶽丸たちを退治した篁は冥府へと導かれる。
冥府では異変が起きていた。冥府に現れた謎の陰陽師によって、冥府各地で反乱が発生したのだ。その反乱を鎮圧するべく、閻魔大王は篁にある依頼をする。
死闘の末、反乱軍を鎮圧した篁たち。冥府の平和は篁たちの活躍によって保たれたのだった。
史実をベースとした平安ダークファンタジー小説、ここにあり。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
恋愛
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには許嫁の公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
メイヴィスはサイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
のろいたち〜不老不死の陰陽師の物語〜
空岡
キャラ文芸
ポルターガイストに悩まされていたレイン・カルナツィオーネは、ジャポネの陰陽師ヨミと出会う。
ヨミは自分の不老不死の呪いを解くために旅をしており、身寄りのないレインはヨミの弟子になることに。
旅を共にするにつれ、ヨミの生い立ちを知り、レインもまた、ヨミの運命の輪に巻き込まれていく。
ヨミとレインの、不老不死を巡る旅路の果ての物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる